連絡の取れなくなった古い友だちを、インターネットを駆使して探し出す方法
「小学校時代の、連絡取れない人と、もう一度つながれないかな? ハルト、やってみてよ」
小学校時代の友人から、そういった相談を受けました。
私の卒業した小学校は、ソウル日本人学校。外国にありました。マイルドヤンキーみたいにずっと地元という人は探しやすいし、スーパーマーケットでばったり遭遇なんてこともあるんでしょうが、私たちにそれは無理です。
日本に帰国してからは、北海道から沖縄まで日本中に散らばっています。そんな中、かつての同級生で、連絡の取れなくなった人と、どうにかして連絡をとれないか? という相談が私にありました。なんで私に声がかかったのかというと、おそらくこちらのソウル日本人学校のことを書いた記事がとてもたくさんの人に読まれているからだろうと思います。
ソウル日本人学校の偏差値レベルと韓国語。卒業生の進路と有名人。同窓会と将来
インターネットを駆使して、連絡の取れなくなった古い友だちをどうやって探し出すか?
ちょっと考えてみたことを、まとめたのがこのページになります。
かつての同級生で、連絡の取れなくなった人と、どうにかして連絡をとれないか?
日本人学校の同級生たちは、本来は生まれも育ちもまったく違う人たちの集まりです。大使館の子女もいれば、商社、銀行、マスコミ、メーカーなど、異業種の子弟たちがあつまってクラスを形成していました。外人マンション(ナムサンやUNビレッジやリバーサイド)という特殊な環境に、みんなが集まって住んでいました。
しかし日本に帰国してからは、会えるのは東京近辺に住んでいる連中ばかりで、地方の同級生とはまったく会っていません。顔をあわせるのはいつも同じメンツになってしまいます。
同窓会の告知はどのプラットフォームでやるべきか? ホームページ。LINE。Facebook?
そう簡単に北海道や沖縄の人と会えないとは思いますが、せめてリモートで話せれば、という相談者の気持ちはよくわかりました。仕事ですらリモートの時代です。リモートで同窓会やったっていいんじゃないでしょうか?
っていうか、もしかしたら就職して転勤があって、今は意外と近くに住んでいるかもしれません。知らないだけで。そのためには……まずは繋がることです。すべてはそこからですね。
このようなブログを運営しているので、私のことをウェブに詳しいと思っての相談だったのでしょうが、しかしたぶんそれが簡単にできるのはホームページやLINEグループじゃなくてフェイスブックだと思います。
ところが私はフェイスブックはやっていません。っていうか、そもそもウェブに詳しくありません。ウェブに精通しているから記事が読まれているんじゃなくて、書くのが得意だから読まれているんですよ。
だから守備範囲外なのですが、たぶんフェイスブックで「ソウル日本人学校××年卒業生」というようなグループをつくって「友だち限定公開」にして「外部の検索エンジンによる検索許可をOK」にすればGoogle検索に引っかかるんじゃないの? そしてそれを見た友人(地方の同窓生)に「友達申請」してもらえば、それでつながれるんじゃないかな?
mixi。カカオトーク。
同窓会の告知をやるならば、ウェブページじゃなくてフェイスブックだろうな。そう思ったのですが、問題がひとつありました。
そもそも該当するクラスメートがフェイスブックをやっていないと繋がれません。メッセージのやりとりだけで済む他のLINEと違って、フェイスブックってはじめの設定が極端に面倒くさいからみんながやっているとは限りませんよね? げんに私もやっていませんし。
フェイスブックは個人の名刺のように使われているために、プロフィールの設定などをそれなりにちゃんと設定しないと、いいかげんにやると当人の姿勢が疑われてしまうところがあります。すくなくとも同窓会の連絡を取る為だけにはじめるようなツールではないんじゃないかな。すでにやっている人だけが守備範囲だという気がします。
ググるとmixiにソウル日本人学校のコミュニティーがありました。でもミクシィって今ではそうとうマイナーなコミュニティーですよね。私はロードバイククラブの縁でmixiアカウントをたまたま持っていましたが……そのコミュニティーもあまり稼働していないみたいでした。そりゃあそうです。過疎地で祭りが盛り上がるはずがありません。カカオトークはミクシィよりもさらにマイナーだと思うし……。
ズーム(ZOOM)。スラック。テレグラム? 王者YouTube
そもそも私に相談してきた彼は、ZOOM・ズームでインターネット同窓会のようなものを考えていたんだろうと思います。仕事でオンライン会議をやっている彼なら簡単でしょうが、私はノートパソコンじゃなくてデスクトップ派なので、そもそもパソコンにインカメラがありません。やるとすればスマホでやることになります。
なんか……相手の顔が小さいといやですよね? せめて大きな顔でディスプレイにうつってくれないと、臨場感がなくて楽しめなくないですか?
現在、うちの同級生は、LINEグループで連絡を取り合っています。そもそもみんなが使っていたアプリだからすぐに繋がることができました。しかしLINEだと電話番号など相手の情報を知っている人としか繋がれません。Google検索にヒットしませんからね。これでは向こうから連絡はとれません。そんなグループの存在をそもそも知らすことができません。
最近では、LINEのサイバーセキュリティを不安視する人もいるので、「スラック」というアプリで連絡を取り合おうということになりました。しかしスラックもGoogle検索にヒットしないから結局は新しいメンツ(古い仲間)と繋がることはできません。この状況はテレグラムを使ったとしても同じことでしょう。
頼りにされて相談された以上、自分なりの全力を尽くしてみようと思いました。
考えた結果、YouTubeで呼びかけてみることにしました。今、もっとも訴求力を持っているのは、たぶんブログのような文字媒体ではなく、動画媒体だと思いました。
その結果、予想もしなかった学年違いの後輩から連絡が来たりしました。やはり私の思ったとおりだったようです。これがフェイスブックなどの文字媒体だったらたぶん連絡はなかったでしょう。まだ探している同期からの連絡はありませんが、釣り糸を垂らした釣り人のように気長に待ってみようと思っています。