ダイヤモンドヘッド232mに登れなかった女のキナバル山4095m登山挑戦。第1章「入山規制」

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富士山よりも高い山に登ったことがあるでしょうか? 私はあります。

スイスのブライトホルン4164mでは、山頂は真っ白で、山頂まで続く氷河の上を南アフリカ人とザイルで体を結んで登頂しました。

台湾のニイタカヤマ(玉山)3952mでは、登山者の半数が日本人で、ヤマト民族はもう一度アメリカに戦争を仕掛けるつもりかと思うほどでした。現地登山ツアーで台湾人と一緒に登頂し、彼らの親日ぶりに感激したものです。

ニイタカヤマノボレ。台湾最高峰・玉山登山。標高3,952m。謝謝台湾。世界一の親日国。Thank you,taiwan
もしもあなたが「親日国を旅してみたい」というのであれば台湾一択でおすすめします。いわば国家レベルでは「日本にフラれた国」だというのに、その親日ぶりはいじらしいほどです。いつでも富士山や槍ヶ岳に登りに来てください。待ってますよ!! Thank you,taiwan

そしてマレーシア最高峰キナバル山4095m。年末年始の休暇で妻イロハと一緒に登頂してきました。以下はその山行記録となります。なにかの参考にしていただければ幸いです。

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ダイヤモンドヘッドに登れなかった女のキナバル山挑戦‼️

今回の挑戦のテーマは「私が登れるか?」ではなかった。あくまで「彼女を登らせることができるか?」である。

というのも数年前、彼女はハワイのダイヤモンドヘッドで息を切らして一気に登ることができなかったのである。途中の休憩所で膝の上に手をついて息を切らして休んでいたのだ。

えええ~っ! どんだけ体力ないのよ!

みんながサンダルでサクサク登る山である。っていうかダイヤモンドヘッドの標高は232m。そこらへんの里山ぐらいの高さしかない。

私は冗談かと思った。ところが彼女はこの時、橋本病という甲状腺機能低下症という難病にかかっていたのだ。

元気がでるホルモンの分泌が低下しており、そのせいで息が切れてワイキキの丘を一気に登ることができなかったのだ。

現在、病気の方は低下したホルモンを錠剤で補給することで日常生活には支障のないレベルであるが、ダイヤモンドヘッドでのヘタレぶりを間近で見ているだけに、私は非常に不安であった。

果たしてダイヤモンドヘッドを一気に登れなかった体力なし女性がマレーシア最高峰キナバル山の頂上まで登れるのであろうか?

私たちにとってキナバル山のテーマは、この一点に尽きたのである。

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キナバル山登山情報

4095mという標高のわりには、難所が少なく初心者でも登りやすい山と言われている。そのため日本からの登山ツアーもある。

キナバル山は入山料を払ってガイドをつけて登らなければならない規則になっている。このルールで地元にお金が落ちるようになっているのだ。入山料もガイドもなしでは山には一銭のお金も落ちないからだ。

入山制限もある。キナバル山は日帰り登山はよほど健脚でないと難しく、普通は一泊二日で登る山である。山頂付近でご来光を見て降りてくるのが一般的だ。途中の山小屋で一泊することになるのだが、この山小屋の収容人数に限りがあるため、一日に登頂許可される人数にも制限があるのだ。

キナバルに登頂するためには、まずはこの入山パーミッションをとらなければならないということになる。

入山手続きやガイドの手配を含めて、日本からの登山ツアーならすべてを旅行会社がやってくれる。あなたが旅行初心者だったら、日本からの登山ツアーに申し込んでおくのがもっとも確実である。

なぜかというと私たちのように現地ツアー頼みで行くと、登頂どころか入山さえできない、ということになりかねないからだ。

コタキナバルでインド系の安宿に泊まったのだが、ホテルのレセプションでまだ入山パーミッションを取得していないことを言うと「Oh,it’s a problem」と言われて、こいつはまずいな、と思った。

インド系の人がプロブレムというのをはじめて聞いた。インド人は何があっても「No problem」(問題ない)と言うものなのだ。死ぬ以外は全部ノープロブレムという民族がプロブレムというのだから、これはよっぽどパーミッションを取るのが難しいのだろう。

年末年始のことである。ゴールデンウィークと年末年始のどちらが旅行代金が高いか知っていますか?

答えは年末年始である。ゴールデンウィークは日本だけのお休みだが、年末年始は世界的なお休みだからである。

当然キナバルの入山も年末年始の方が混み合うに決まっている。世界中から人が集まるからだ。

だから絶対にキナバル山に登頂したい人は、日本で入山許可(つまり宿の予約)を取っておいた方がいい。

確実に登山できるというメリットもあるが、デメリットももちろんある。

日本の登山ツアーのデメリットは「値段が高くなる」ことと「登頂日の天候が読めない」ことである。

とくに登頂日の天候が読めないことは、たいへんな足かせになりかねない。

日本で登山ツアーに予約するということは一カ月以上前に登山日を決めてしまうということだ。当然、その日の天候はわからずに予約するのである。当日、大雨であっても、予約したその日に登らなければならない。翌日、快晴の天気予報であっても、予約したその日に登らなければならないというのは、ものすごいデメリットになる。

私たちが日本発の登山ツアーを申し込まなかったのは、値段よりも何よりも「快晴の日を選んで登りたい」ためであった。そのためには現地で天気予報を調べてから登頂日を決めたほうがいい。「今日申し込んで、明日出かける」という現地ツアーを利用するバックパッカースタイルをキナバル登山でも貫いた。

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日本発ツアー。現地ツアー。どちらがお得か?

年末年始の長い休みをコタキナバルだけで過ごすのは少々きびしいものがある。小さな地方都市で、数日いるともうすべてが見慣れてしまうような小さな街だ。長居して楽しいような街ではない。

このコタキナバルでの滞在を充実したものにするためには、どうしてもキナバル山に登らなくては!

私はそう感じていた。インド人に「プロブレム」と生まれてはじめて言われ、山小屋の確保が難しい場合、イロハをコタキナバルに置いて、単独で登頂することを私は考えはじめていた。

実は、トレイルランナーならば、日帰りでキナバル登頂も不可能ではないのだ。日帰り登山の場合、山小屋の収容人数は関係なくなる。その代わり登山者の安全確保のために各場所で関門タイムアウトの制限時間が設けられている。ハセツネのようなトレラン大会を走ってきた私単独ならば、日帰り登山で登頂できるだろう。

そう思っていた。

ダメ元で現地の旅行会社を片っ端から当たってみる。

こういう場合、日本で申し込むツアーよりも、現地ツアーの方が値段が安いことが普通である。

日本申し込みツアーだと6万円ほどかかるキナバル登山ツアー(コタキナバル往復)が、現地ツアーだと4万円台だという事前情報もあった。おそらく「売れ残り」を「投げ売り」しているチケットだろう。シーズンによってはこのような「投げ売り」チケットが発売されることもあるかもしれないが、世界中から人が集まる年末年始では期待できない。

現地コタキナバルで旅行会社を回った私の場合は以下の通りである。

コタキナバルは観光都市であるため、街中にたくさんの旅行会社があった。

しかし小さな旅行会社が扱っている現地ツアーはアイランドホッピング(パラセイリング、シーウォーカー)や、ポーリン温泉、テングザル見学などばかりであり、キナバル山登頂ツアーは大手の旅行会社しか扱っていなかった。

立派なオフィスを構える大手の現地旅行会社を数社回ってキナバル登山ツアーについて尋ねたが、すべてのツアーは日本で申し込むツアーとの価格差はほとんどなかった。これも繁忙期の年末年始のせいかもしれないが、パンフレットにきちんと印刷された文字を見て、日本申し込みに比べて格安で申し込むことはきっぱりと諦めた。

私の場合は2100リンギットで申し込んだ。これは日本とほとんど同じ価格である。

とにかく入山できなければ、イロハが登頂することはありえない。

2020年の初日の出を拝むことは入山規制で無理だったが、日にちを数日ずらせば入山できるという。

天気予報で晴れた日を調べて、即座に私は申し込むことにした。うかうかしていては山小屋が埋まってしまうかもしれない。

価格面でのメリットはなかったが、それでも「雨だとわかっているのに行かざるを得ない」状況は避けることができた。

入山規制で登れないかも、とドキドキしたが、世界中から人が集まる年末年始でもこの混み具合であるから、それ以外ならば人が多すぎて宿が取れないということは、まずないのではないだろうか。

とにかく一泊二日の現地登山ツアーを申し込むことができた。

これで私の「ランニング登頂」はなくなり「ダイヤモンドヘッドすらまともに登れなかった女の4000m峰への挑戦」企画がスタートすることになったである。

ダイヤモンドヘッド232mに登れなかった女のキナバル山4095m登山挑戦。第2章「アプローチ」
バックパッカーが登山しても、普段と同じ格好 1月1日の初日の出をキナバル山上で拝むことは入山規制(山小屋の収容人数オーバー)のために無理であったが、その数日後は現地旅行会社に飛び込みで申し込んでも大丈夫だった。 現地ツアーの内容はコ...
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~~このサイトについて~~

比叡山の大阿闍梨(千日回峰行者)様を超える生涯走行距離の中で走りながら感じたことをサブスリーランナーが綴るコラム。

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プロフィール


サンダルマン・ハルト。雑誌『ランナーズ』等に執筆歴のあるライター。『山と渓谷』ピープル・オブ・ザ・イヤー選出歴あり。サブスリーランナー。グランドスラムの達成者(100kmサブテン。富士登山競争登頂)。スイス・ブライトホルン。マレーシア・キナバル山。台湾・玉山ニイタカヤマ。南アルプス全山縦走など登山歴も豊富。キャンプ・車中泊マニア。アウトドア派の放浪の旅人。現在、仮想地球一周ランニング中。
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