楽園はどこにある

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ハルトです。おはようございます。GW車中泊の旅も5日目に突入しました。

朝から神話「因幡の白兎」で有名な白兎海岸を散歩します。太陽が海に反射して輝きながらゆらめくのんびりした朝です。こういうのが車中泊の醍醐味です。これだからやめられなくなるのです。

朝、起きてすぐ海辺を散歩することなんて、普通はありえませんからね。

岩礁をフカの背中に見立てた物語

私は内陸部に住んでいるので、海が見える場所に憧れますが、実際にはこの鳥取の海岸沿いに住む人は少ないです。鳥取県そのものが東京都八王子市ぐらいの人口しかありません。

人は海に憧れるのではなく、ここではない場所、自分の見慣れない景色に憧れるのだろう。

美しい景色が見たいのではなく、違う景色が見たいのだ。

美しい海だって、見慣れて、飽きて、そして旅立つのだろう。ここではない、違う場所に行きたい。

そういう意味で究極の地、楽園という場所はないのかもしれない。

もしも究極の地、楽園があるのだとすれば、それは「場所」にあるのではなく「」にあるのだろうと思う。

ところで道の駅「神話の里 白うさぎ」には白兎神社という神社があります。縁結びの神様なのですが、どうして白兎が縁結びの神になったか、知っていますか?

因幡の白兎のお話は知っていると思います。私もだいたいは知っていました。

『フカの数を数えると嘘をついて海を渡ろうとした白兎が、ウソがばれて皮をはがされて痛がっていたところ、旅の途中の兄神たちは海水で洗えとイジワルを教え、オオクニヌシは真水で洗えと優しく教えた……』

その程度は知っていましたが、詳しくはこういうお話でした。

兄神や大国主神が旅をしていたのは、因幡の八上姫に求婚するためであり、大国主神のおかげでケガが治った白兎が兄神よりも先に八上姫のところに脱兎のごとく駆けつけて「結婚すべき相手は大国主神である」ことを訴えたために姫は大国主神を選んだのだそうです。

まさに恋のキューピット。だから白兎が縁結びの神とされているのです。

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宍道湖に突き出た出雲縁結び空港

宍道湖に突き出た出雲縁結び空港に表敬訪問します。空港フェチなので。空港大好き。

地方空港と言うと、いつも地元の茨城空港のイメージでひやかしに行くのですが、たいてい茨城空港よりも多くの人が使っている印象があります。茨城は成田に違い分だけ利用者がすくないのかもしれません。

ハルト「ゴールデンウィーク中だからか、無料駐車場に車がいっぱいだね。みんなここから成田に飛んで、そこから海外旅行に出かけているんだろうね」

イロハ「ひええ。海外から疲れ切ってやっと成田に帰国したら、そこからもう一回国内線に乗って帰らなきゃいけないのか。たいへんだなあ」

ハルト「おれたちは成田が近いから気にしてないけど、ほとんどの海外ツアーは成田発着だよ。地方の人は成田まで別料金で国内線に乗るんだよ」

イロハ「たいへんだ。私たちは恵まれてるね。でも出雲空港からなら、成田に行くより、韓国仁川国際空港で乗り継ぎした方が近いし楽しくない? 空港でスンドゥブチゲが食べられるよ」

ハルト「そういうこと。個人旅行者ならそうした方が楽しいよね。でもツアーだとそうはいかないんだよ。集合場所が成田って決まっているからね」

鳥取砂丘コナン空港はANAのみが就航、出雲縁結び空港はJALのみの就航でした。

国土交通省の指令で、住み分けができているのかしら。

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オオクニヌシの社、出雲大社

さていよいよ本日の目的地オオクニヌシの社、出雲大社に向かいます。因幡の白兎海岸から1時間ぐらいかと思ったら3時間もかかってビックリしました。オオクニヌシノミコト、相当移動しましたね。約130km。当時は徒歩ですから大変な大移動でした。八上姫はさぞや美しいと評判だったんでしょう。

イロハ「隣の国のお姫様だったんじゃないの? 婚姻によって国を安定させるために必死だったんだよ。政略結婚だよ」

ハルト「白兎がキューピットの矢の如く駆けたロマンの物語に、なんて現実的なことを言うんだ。でも隣の国が130kmも隣にあったとすれば、出雲の国はとてつもない大国だった証拠だね」

かつては出雲には日本最大のクニがあったのです。そこには国津神オオクニヌシが住んでいました。

しかし天津神アマテラスが降臨し、鹿島神宮のタケミカヅチを派遣。国を譲れという話になり、戦いが起こり、敗れたタケミナカタが逃げた長野地方で諏訪大社で祀られているという神話です。

私は鹿島神宮の近くに住んでいるために、どうしてもオオクニヌシ側ではなくタケミカヅチ側で神話を見てしまいます。

すると諏訪の人はタケミナカタ側から神話を見ることになります。面白くないでしょうな。

そしてかつての出雲大社は日本最大の高層建築であったと言われています。『逆説の日本史』では国を奪われた大国主神の怨霊鎮魂のためだとされています。

大国主神は、ダイコク様と同じ音で読めることから(大黒・大国)同一視されて、福の神になってしまいました。しかし実在の人物、もしくはモデルとなる人物はいたとされています。

「神代の昔」という言葉がありますが、実際のところ、そんなに古い話でありません。

卑弥呼が魏に使いを送ったのが238年。三国志の曹操の孫が相手です。

「卑弥呼」が「日の巫女」つまり天照大神だったとして、ヤマタイ国がヤマト国だったとしたら、ヤマトにイズモを国譲りしたオオクニヌシはもっと後の人物ということになります。聖徳太子が574年の出世とされているので、その間の人物です。

どうも神様たちが曹操や劉備よりも後の人物ということに違和感がぬぐえません。曹操と同じ220年に死んだ関羽が神様(関帝廟)になっていますから、そんなに不思議でもないのかな?

ギザの大ピラミッドは紀元前2500年頃に造営されたもので、ツタンカーメン王は紀元前1300年頃の人物、もちろんイエス・キリストは西暦0年ごろのお方です。

そう考えると、とても最近の話だ、という気がします。

日本は歴史があるとよく言いますけれど、それほどでもないのではないでしょうか。

正面を向かず、そっぽを向いているオオクニヌシ様に礼拝をします。

その後、四隅突出型墳丘墓を見ます。こういう形のハンドスピナーを東南アジアの屋台でたくさん見たなあ(笑)。

 

寝るにはまだ早かったので、関東ではあまり見ない『ゆめタウン』「you me」というショッピングモールで島根名物の赤天と薔薇パンを買って、映画『リメンバー・ミー』を観ました。ユー・ミーかと呼んでいましたが「ゆ・め」と読むんですね。夢とyou&me「すなば珈琲」みたいに二つの意味をかけた名前なんでしょう。

『リメンバー・ミー』は中南米を舞台にした映画です。ミラノ万博のメキシコ館のショップはガイコツの人形だらけでしたから、そういうものだと知っていました。

『生きることは旅のようなもの』そんなスタンスで旅をしているので、旅の途中で映画を見ることもあります。

ところが、ところが、ここで思いもよらぬ大事件が発生してしまいました。

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車のキー紛失事件

映画の後、クルマに戻るとカギがありません。

この旅、二度目の車のキー紛失事件発生です。

しかも今度は扉が開きません。ヤバいです。これは。

「鍵があるはずだけれどどこにあるのかわからない」

一回目の鍵紛失事件よりも、確実にヤバい事態です。

身の回りに完全に「鍵がない」ということです。

真っ青になって映画館に戻ります。幸い映画のチケットをまだ持っていたので、座った座席がわかりました。

必死に鍵を探しますが、見当たりません。

これはヤバい。本格的なピンチです。

ここは「you me」に事情を話して今夜は駐車場にクルマは置かせてもらい、自分たちは立体駐車場で車中泊。明日、ホンダの営業所を探して何とかしてもらうしかありません。

車中泊の旅はここで終了――そんなピンチです。

イロハは座席と背もたれの間の隙間に手を突っ込んで必死に鍵を探しています。

すると金属音がして、何かが床に落ちました。

「あった。あった」

イロハが小躍りして喜んでいます。クルマのカギが見つかりました。

よかった!

映画館ですので「折り畳みタイプの椅子」でした。目視してもカギは見当たらなかったのですが、椅子と背もたれの間に手を突っ込むと目に見えないところにカギが隠れていて、手に触れて床に落ちたのです。

ジーンズの後ろポケットにカギを入れていたのが、座っている最中にこぼれて、椅子と背もたれの隙間に入り込んでしまったようでした。

こういう時はいくら目視してもダメですね。手を突っ込んで触感で探さなきゃいけません。

目より手です。

※旅先でのトラブルの数々はこちらのまとめサイトからどうぞ

無事『ゆめタウン』を離れ、今夜は出雲大社近くの公共駐車場で車中泊です。

カギが見つかった安心感と、スーパーパワースポット出雲大社のおかげで、とてもよく眠れました。

車中泊第4泊に戻る。 車中泊第6泊に進む。

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プロフィール


温人ハルト。雑誌『ランナーズ』等に執筆歴のある物書き。サブスリーランナー。グランドスラム達成者(100kmサブテン。富士登山競争登頂)。スイス・ブライトホルン。台湾・玉山。南アルプス全山縦走など登山歴も豊富。キャンプ・車中泊マニア。西天取経の旅人

このサイトについて

はたして放浪のバックパッカーは社会復帰できるのか!? 自由と社会との折り合いを模索するブログです。

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