【泥棒に追い銭】ぼったくられた上にチップまで払っちゃった事件
案の定、白タクはぼったくって来ました。ガイドブックの「地球の歩き方」にだいたいのタクシーの相場が書いてあったので、それがわかったのです。
それでも初心者の私は「地球の歩き方」に「タクシーに乗った場合、運転手には料金の15%ぐらい上乗せでチップを払いましょう」と書いてあったので、馬鹿正直にチップを払ってしまったのです。アホでした。初心者時代の恥ずかしい記憶です。
泥棒に追い銭とはこのことです。ぼったくり料金に対して、チップまで払ってしまったのです。
( ノД`)シクシク…
みなさんはこのようなことのないようにしてくださいね!
チップは義務か? 払い方のコツ。断る自由
かつてベネチアでゴンドラに乗った時、チップでゴンドリエと日本人の客がもめているのを見たことがあります。やはりゴンドリエに対してのチップの相場というのがあるのですが、その日本人男性は「夫婦二人分のチップを私がまとめて払った」と主張しているのに、ゴンドリエは「こちらの男性(夫)からはチップをもらったが、女性(妻)からはもらっていない」と主張していました。
こういう態度に出会ったら、もちろんチップなんか払う必要はありません。チップは義務ではないのです。労務者を働かせるための方便にすぎません。
お客さまという権力。お金を払う方が偉いのだ
私はこれを「お客さまという権力」と呼んでいます。お金を払う方が偉いのです。
この原則さえ忘れなければ、ボッタくりタクシーで15%のチップなんて払う必要はないとすぐにわかりますし、チップをよこせと叫ぶゴンドリエのやからは強盗のようなものだとわかるでしょう。
チップを払うことで労務者をより働かせることができるか? 自分は気持ちいいサービスを受けることができたか。そこを基準にしてください。
あなたが不愉快なサービスにチップを払ってしまったら、そのサービス水準で対価(チップ)を受けていいと認めることになり、全体のサービスの質が下がります。
世界の秩序を維持するためにも、いいサービスには多額のチップを、普通のサービスには相場のチップを、悪いサービスには払わないという意思を示すことが重要なのです。

