ネズミも癌になる。ハムスターも癌になる
癌は感染しない? 伝染病ではない?
癌は伝染病ではありません。癌は感染しないといわれています。
あれ? だけど、癌の実験ってマウスでやっているじゃない? よく考えてみると、ほんとうに癌は感染しないのかな?
人工的に癌のマウスがつくれるからこそ、マウスのガン実験ってできるんじゃない?
もしも癌マウスが人工的につくれないとすれば「どうして癌が発生するのか実験」ができないはずだもの。「どうすれば癌を治療できるか」という実験も、えらく非効率的なことになります。だってたまたま癌になったマウスを健康体の中から探さなきゃならないってことだもの。そもそもガン細胞をもった実験用マウスをどうやって手に入れているのかな?
細胞の移植ではないのか?
癌細胞の移植もあるにはありますが、免疫が強いと、自分の細胞でない癌細胞を異物と認識して免疫系が攻撃してしまい、移植に失敗するそうです。ですから免疫不全マウスというのをつかうことで、癌細胞を移植するそうです。でももともと免疫不全マウスだから、このマウスをつかってできる実験と、そうでない実験ができてしまいますよね。たとえばある条件下で癌細胞が増殖した時、その条件のせいなのか、免疫不全のせいなのか、どちらかわかりません。
また、ガンを抑制したり、ガンを促進したりする遺伝子を改変した遺伝子改変マウスをつかうことで、自然発生的に癌を形成させる方法もあるそうです。これならたまたま癌になるマウスを待つよりも、待ち時間が短くて済みそうですね。……っていうか、ガンを抑制したり、促進したりする遺伝子が、マウスレベルではもうわかっているのか! はやく人間のを発見して、人間でもがんの抑制をしてください。
また放射線などを照射して、マウスに癌を発生させる方法もあるそうです。つまりレントゲンとか原子力爆弾などの放射線の人体への害はもうはっきりしているということですね。
同じく、人間でも肥満とか、有酸素運動をしないぐうたらな生活などが癌の発生率を高めると聞いたことがありますが、それを逆手にとって、マウスを肥満させたり、運動させなかったり、乳製品をたべさせてみたり、食品添加物を食べさせてみたり、発がん性物質と思われるものを食べさせたりして癌の発生の経過を観察するそうです。
逆にビタミンや、ミネラル、抗酸化物質(ファイトケミカル)をあえて欠いた食事をあたえて、普通のマウスとがん発生率をくらべてみるなどもしているそうです。
ありとあらゆる実験をネズミさんにしているんですね。もちろん癌になったネズミは死ぬわけですから、実験室はネズミの死骸であふれかえっていることでしょう。
医学の進歩は実験動物のおかげ
飼っていたハムスターが癌で死んだ経験から、ガンの実験をネズミでやっていることを思い出し、ネズミのガン実験を調べたところ、いろいろなことがわかりました。ガンの研究というのは、かなり進んでいるみたいです。これだけネズミにいろいろできるのですから。
ネズミを人工的に癌にできるなら、人間にはそのルートを避けるように指導すればいいのですし、ネズミにがん抑制遺伝子があるのならば、人間にだってそれがあるでしょう。遺伝子改変マウスがあるのなら、遺伝子改変人間(癌にならない人間)もやがて誕生するに違いありません。
たとえば、輸血などによって癌が感染することはなさそうですね。よほど免疫が弱っている人は別ですが、基本的には異物認識によって免疫系に壊されます。
「死ね! この雑菌野郎!」
って感じですかね。
しかしまあ、ネズミさんの死屍累々のおかげで医学の進歩があると、現場を一度も見たことのない私でも想像できます。医学の進歩は実験動物のおかげですね。
チューチューチューチュー(成仏してください)。