どうもハルトです。みなさん今日も楽しい旅を続けていますか?
ハルトは年末年始、中国の上海を放浪しておりました。そこで「あれっ?」と思った小ネタを今日は書こうと思います。
ハルトの先入観や無知に由来するものなのでしょうが、多くの日本人は共感してくれるのではないかと思います。
●「南無阿弥陀仏」は日本のものじゃない●
中国の仏教寺院を見学していたら「南無阿弥陀仏」の六字が書かれていて驚きました。たしか学校の教科書で「これまでの仏教は難しく修業が必要だったのに対し、法然がひたすら六字念仏を唱えるだけで往生できると説いたことから庶民の間に爆発的にひろまった」と習ったからです。もちろん仏教はインド発祥の宗教ですが、専修念仏は日本の仏教だと思っていたからです。ところが帰国してよく調べてみると、中国の善導という僧がはじめたものを、日本の法然が日本に紹介してひろめたものだということです。他人がはじめたことを紹介して広めただけの人と、オリジナルのことをはじめた人では評価が全然違うのですから、そこはきちっと中国がオリジナルであることを教えてほしかったです。そうすればこんなに驚かなかったのですが。。。念仏を唱えるだけで極楽に行けるとしたオリジナルの発想にこそ価値があると感じるのはわたしだけでしょうか。
●中国でも外国旅行を海外旅行と言う●
●シャチホコは日本独自のものじゃない●
●中華料理って何だ? 日本料理って何だ?●
ついでに『餃子の王将』は中華料理を提供しているお店ですが、メニューに『ホルモンの味噌炒め』というのがあります。ハルトは専門家ではありませんが、たぶんこれは日本料理だと思います(笑)。味噌は日本のものでしょう?
昔の日本人は肉を食べなかったそうですから、日本料理だとしても非常に最近の料理ですよね。ホルモンという言葉自体が近代医学のものですから古い料理のはずがありません。
ところで「××料理」とはいつ時代までのことを言うのでしょうか。アボガドを使ったサラダはもう和食とは言えないのでしょうね? アボガドは中央アメリカ原産です。
これからの国際化時代には「うまいものを食べられればそれでいい」という感覚だけが残って、「日本料理」とか「中華料理」とかいう感覚はなくなっていくと思います。
カリフォルニアロールなんて寿司とは別物ですし、イタリアの本格的ピザよりピザーラのピザの方がずっとおいしいですもの(多彩なトッピングをふんだんに使っていますから。イタリアの本格的ピザはほぼチーズだけです)。日本でチーズフォンデュを食べた人がスイスで食べたら100%ガッカリします(チーズに絡める食材が和製チーズフォンデュほど多彩ではありません)。
外国のメチャクチャな和食を、和食料理人がこっそり視察して正しい和食を教え諭すというテレビ番組がありますが、料理というのはたくさんの失敗の中からときどき美味しいものが現れて、それが定番になるということを繰り返してきたのだと思います。あれは「和食」じゃなくて「なにか新しいうまいものをつくりだしている途中」なんだと思えば、すこしも気になりません。
実際、ときどき「和食というにはメチャクチャ」「だけど美味そう」な料理があったりしますものね。
もはやそれはただの「うまい料理」で「××料理」ではないのでしょうな。