モバイル環境さえあれば、世界中のどこでも生きていけるのではないか。
そう思わない日はありません。
人はみな旅人です。どこにいても仮の宿です。
現代においてモバイル環境は切実です。圏外だなんてとんでもない!
このページを読むと、世界中で使えるというクラウドWi-Fiとは何かがわかるようになります。
どんな人がこのサービスを利用すべきなのかがわかります。
ノマド! 人生には通信環境が必要だ
定住して自分の住む場所が魅力的な場所になるように開発する生き方と、すでに魅力的な場所にさっさと移住して限られた人生を異郷の魅力とともに過ごす生き方です。
定住が楽チンなのはよくわかります。それにくらべて放浪には苦労が多い。
しかし定住は退屈です。放浪は刺激に満ち溢れています。
楽チンを選ぶか、刺激を選ぶか。
刺激を選ぶものは、放浪の人生を選びます。海外に旅立ったりします。
昔の放浪者は大胆にも世界地図で旅したりしていたようですが、現代の放浪者にスマホと通信環境は欠かせないものとなっています。
主たる原因は、ホテルの予約システムを安値で誰でも導入できるようになってきて、安宿が予約をとるようになってきたからです。
飛び込みよりもネット予約の方が安くていい宿を見つけられる時代になってきました。
これでは通信環境がなければ、どうしようもありません。
熟練のバックパッカーが、モバイルの達人の旅の初心者に負けてしまう時代となったのです。
イスラム教国にぽつんと放り出されたら、とてつもない疎外感を味わいますよ。
逆にいえば、通信環境さえ整っていれば、日本にいるのと変わらない暮らしを世界中のどこでも送ることができます。
海外では、昔は喫茶店などに入ってWi-Fiを利用させてもらい情報を収集していました。
今では、日本にいるときに渡航先のSIMカードをあらかじめネット購入してから出かけます。
現地でSIMカードを入れ替えるわけです。結構面倒なのですが、利便性がはるかに勝るので、SIMカードの入れ替えが旅の習慣になっている人も多いと思います。
ところが近未来では、クラウドWi-Fiという最新テクノロジーが提供されるようになってきました。
これは農耕民族の生き方をやめて、狩猟採集民の生き方をしようというノマドに最適なWi-Fi環境のようです。
モバイルWi-Fi(ポケットWi-Fi)を使用すれば、国内ならノマドの生き方ができそうですが、世界を旅しながらノマドすることは可能でしょうか?
以下、この新しい通信環境についてレポートします。
クラウドWi-Fiとは何か?
はじめに、クラウドとは、雲の向こうのどこにあるのかわからないネットワークサーバーにデータや処理演算を依存して、手元にはディスプレイなど軽い機能しか持たない役割分担のことをいいます。
クラウドWiFiとは、通常のポケットWi-Fi(モバイルルーター)に入っているSIMカードを、クラウド側がもっているサービスのことです。
お手元のWi-Fiルーター(クラウドWi-Fi)にはあなたの現在地を知らせるSIMカードが装着されています。通信会社との契約情報を記録したSIMカードではありません。
クラウド側で世界の通信会社のSIMカードを管理しているので、あなたがいる場所に最適なSIMカードにクラウド側が切り替えてくれるのです。
簡単にいうと、数社の中から最も電波の強い会社(ネットに繋がる会社)を選んで利用できるということです。
そのことによりSIMカードの入れ替えをすることなく、国内でも海外でもどこでも一台で利用可能となる通信サービスがクラウドWi-Fiです。
これまで国をまたぐと差し替えなければならなかったSIMカードですが、クラウドWi-Fiならば差し替える必要がありません。
ポケットWi-Fiとしても使用可能
通信用SIMカードはクラウド上にあるのですが、Wi-FiルーターにSIMカードスロットがあるタイプの場合は格安SIMなどを差し込んで、通常のポケットWi-Fiとして使用することもできます。この場合はSIMカードに書き込まれた一社を限定してサービスを利用することになります。
世界に旅立つときにはクラウドWi-Fiに切り替える、といった使い方が可能です。
クラウドWi-Fiのメリット
国内の通信大手三社はドコモ、Softbank、au ですが、場所によってはドコモはアンテナ4本なのに、Softbankだとアンテナ3本とか、繋がりやすい繋がりにくい(電波が強い弱い)ということがあります。
それが自動的に一番電波の強いところを選択して繋いでくれるとしたら、そのサービスが一番ネットに繋がりやすいと思いませんか?
ドコモの電波が入らなかったら自動的にauの電波に切り替えてくれるとしたら?
まさにそのサービスを行っているのがクラウドWi-Fiです。
国内ならよく知った大手三社の状況を見るだけなのでまだいいのですが、海外だと知らない会社の中から電波を選べと言われても選べません。
モバイルWi-Fiはそれを自動的にやってくれます。電波の強い通信会社を選んでくれるのです。
そのために使えるエリアが「または条件」になるので最大にひろがります。
広い範囲で使用でき、電波がつよく安定しているのです。
利用料金はそれぞれですが、概してお手頃価格といえるでしょう。
なぜかというと現地の回線を使用しているからです。
たいていの国の通信料金は日本より安いことを知っていますよね?
クラウドWiFiのデメリット
google 検索が使えず、「天安門事件」を検索しても内容が出てこないといったアレです。
グレートウォール(万里の長城の英語)をモジって、グレートファイアウォールと呼ばれたりします。
クラウドWi-Fiでは現地の回線を使用しているため、グレートファイアウォール(現地通信規制)の影響を直で受けたりします。
また理論値の最大通信速度はWiMAXに劣っているのですが、実用には気にならないレベルだということです。
クラウドWi-Fiがつくる夢
まだ始まったばかりのサービスですが、今後はクラウドWi-Fiがスタンダードになっていくものと私は予想しています。
時代を先取りして、今から利用をはじめるのもいいのではないかと思います。
別に今すぐ諸国を遍歴しなくてもいいのです。
ただそういう可能性を手中にしているというだけで、気持ちが違ってきます。
心持ちが違えば、人生が変わってきます。
その気持ちが人生には宝なのだと思っています。
いつでも旅立てる人だけが、いつか旅立つことができるのです。
旅立てない条件に縛られている人は、いつまでも旅立つことはできません。
クラウドWi-Fiを利用することは、その可能性を手に入れることです。
いつかハッピーな生活をエンジョイできますよ。
そう信じましょう。
サービスを利用すべき人
現実的には会社の出張で世界各国を飛び回っている人がサービスを利用すべき人です。
楽チンで、安い。繋がりやすい。