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ドラクエ2リメイク。追憶のためのプレイだから、アディショナルタイムはプレイしない

親戚一同がワイワイガヤガヤ旅をするドラクエ2

はああ~。やっと終わりました。ドラクエ2リメイク。

パート1がひたすら孤独なソロプレイだったのにひきかえて、パート2は四人プレイでにぎやかでした。しかしにぎやかな反面、どちらが思い出に残っているかといえば私にとってはドラクエ1の方でした。

ドラクエ1リメイクの超高評価。安易に改悪せず、よくぞソロプレイを貫いた!

私にとっては親戚一同がワイワイガヤガヤ旅をするスタイルというのは向いていないようです。女の子が二人いましたが、まだ子供だし、恋愛に発展する可能性もないしね。まだドラクエ3の方が女僧侶などと将来の可能性があるだけ空想の余地があります。でも相手が親戚じゃあね……。

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ドラクエ2は中世騎士物語の王道。貴族趣味。貴種流離譚

みんなロトの血の後継者という設定なので、どうしても血に重きを置いた話しになります。そういうストーリーがそもそも私はあまり好きではありません。なんか貴族趣味みたいじゃないですか。

英雄的な旅をする人はみんな天皇の血を継いでいる人たちばかりという、昔の貴種流離譚みたいです。

それを言ったらパート1だってロトの血を継いでいるじゃないかと反論がありそうですが、パート1はいいんです。だって王子じゃないし、どこの山のものともわからない状態の孤独な旅じゃないですか。目的を果たした後も君臨せずに去っていきますし。

それに比べるとパート2の主人公は結局エンディングで王位を継ぐという「なんだかなあ」なエンディングです。中世の騎士物語の王道といえばその通りですが、この時代に「王様を継ぐ」というエンドでどれだけの人の共感が得られるんでしょうか?

それにくらべると、パート1の主人公はどこへ去って行ったのでしょうか。海の向こうに旅に出てローレシアを建国するっていうのが公式回答なんでしょうけど、私は「ドラクエという仮想世界から、現実世界に旅立った」「アレフガルドを去って私たちの心の中に来た」と解釈しています。勇者の冒険は私たちの肉体を駆って今も続いているのです。それが「ドラクエ的な人生」という意味なのです。

そのままローレシアの王となるパート2の主人公にくらべると、やはりパート1のほうがずっと出来のいいエンディングだといえるでしょう。

「いやー、さがしましたよ」サマル王子の大出世。君こそ勇者だ

それでもファミコン時代の過去作では、対シドー戦において圧倒的にローレ王子が強かったため、実質ローレ王子が世界を救ったといえました。だから王になる栄誉にふさわしかったのです。

しかし本作で世界を救ったのはサマル王子です。勇者の技の代名詞であるギガデインもギガスラッシュもサマル王子が覚えます。シドーに最大のダメージをあたえたのもサマル王子です。パーティーの最大のピンチを救ったベホマズンもサマル王子が覚えます。攻略の決めてになった妖精のポルカもサマル王子の技でした。いわばシドーはサマル王子のおかげで倒せたと言えます。これではローレ王子の立場はありません。

ファーストドラクエ2では「いやー、さがしましたよ」の初ゼリフに「いや、探したのはこっちだわ!」と総ツッコミをくらっていた使えない野郎でしたが、リメイク版ではローレ王子よりも頼りになりました。呪いの装備を装着すれば防御力さえローレ王子よりも上でした。

これでローレ王子を主役と位置づけ、彼の王位継承をエンディングにするのは、だいぶ無理があるんじゃないでしょうか?

名前なんてつけた? 主人公たちの名前ランキングの発表があるとおもしろい

パソコン版などはどうせネットでつながっているんですから、主人公たちの名前ランキングを集計して発表されるとおもしろいなあと考えます。たぶん一番多いのはローレ王子、サマル王子、ムーン王女、マカロン王女ではないでしょうか? 私もその命名にしました。なにも考えてないというか、物語世界をぶち壊さないようにするそれらしい名前ってすごく難しいですよね。

著名な小説家が「いちばん苦労するのは、登場人物のネーミング」だとどこかに書いていましたが、私にはよくわかります。私自身も自作小説を書いているのですが、人物の名前には苦労しました。自作小説を妻に読ませたのですが「登場人物のネーミングがよくない」という感想をもったようです。

自分の名前をつける人も多いと思います。しかしもしも私が自分の名前をつけるのだったら、ローレ王子ではなく、サマル王子に自分の名前をつけたいですね。私は王様になるような器じゃないし、ローレ王子ほど脳筋でもありません。

アディショナルタイムはプレイしない。追憶のためのプレイだから

ラスボスの破壊神シドーを倒した後も、物語は続くみたいです。いわばアディショナルタイムですね。試合はまだ続くのか……。だからそういうエンディングはやめてよ。カタルシスがなくなるじゃないのよ。闇を滅ぼしたと思っていたのに、実はまだ……じゃあ、なんのためのエンディングだったのさ?

YouTubeで見たのですが、マガシドーというラプソーンみたいな真ラスボスが登場するみたいです。ドラクエ3リメイクのときもそうだったのですが、私はシドー討伐の「その先」はプレイしないことにしました。

だって「昔なつかし」「あの頃」の追憶のためにプレイしているのに、ラスボスのあとに更に別の敵がいるんじゃ別の話しになっちゃうじゃん。別のゲームをプレイしたいんじゃなくて、あの頃楽しんだ同じゲームをプレイしたいんですよ、こっちは。

記憶を別のもので上塗りして変えたくありません。ラスボスはシドーのままで。私にとってはそれがドラクエ2なのです。

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