直接選挙はお祭り騒ぎで盛り上がり経済効果もある
東京都知事選挙、盛り上がりました。私は投票権はないのですが、かなり熱心にテレビを視聴して、ある候補を陰ながら応援していました。総理大臣を選ぶのと違って、地方自治体の首長選挙は直接投票なので盛り上がりますね。
アメリカの大統領選挙が一種のお祭りのように盛り上がるのも、ワンクッションあるものの、基本的には「直接選ぶ」的なシステムのおかげではないかと思います。そして共和党と民主党の代表者の一騎打ちであることが盛り上がりに拍車をかけるのでしょう。民主党から共和党に変わると政府の要職の顔もガラリと変わると聞きますから、一部の人はもう必死です。自分の地位と給与がかかっている人もいるわけです。奥田英朗さんの名作『町長選挙』のようなものです。
日本を裏から牛耳る組織。謎の国家公務員ネットワーク
ちなみに私の住む地方都市でも首長選挙がありました。対抗馬がなく現職の無投票当選だったので都知事選と違ってまったく盛り上がりませんでした。私は投票にすら行っていません。
わたしが投票に行かない理由。国民に主権なんてない。あるのは選挙権だけ
この首長選挙(市なので市長選挙です)近辺で、ある動きがあったという噂を聞きました。
実は前の市長は元国家公務員でした。国家公務員を退職後、地方都市の助役としてスカウトされて、そのまま市長として職をまっとうされた方です。
私には国家公務員上級試験に合格した知り合いがいるのですが、なんと彼のところへ面識のない元市長がとつぜん訪ねて来たそうです。その話を聞いて驚きました。国家公務員の裏のネットワークというのが本当にあるんですね。これは一種の面接試験なのではないでしょうか。いわゆる青田刈りです。元市長が国家公務員から地方都市の助役にスカウトされたように、市内の国家公務員試験合格者とは顔をつないでおいて、いずれは市長に仕立て上げるつもりかもしれません。知り合いの国家公務員合格者はまだ若すぎたのか、本人に市長をやるつもりがないのか、今回は立候補することなく、無投票で現職が当選したのですが、いずれはそういうことになるかもしれません。
元市長が自分自身、官僚組織の中でスカウトされて、官僚組織のコネを使って市長の仕事をしてきたように。後輩たちにも同じことをしようとしているのか……と思いました。
日本を陰から牛耳る組織……なんていうと中二病の陰謀論のように聞こえるかもしれませんが、どうやら上級官僚(国家公務員)ネットワークというものは本当に存在しているみたいです。
あなたの息子さんが国家公務員一種試験の合格したら、とつぜん、地元の市長とか有力者が訪問してくるかもしれませんよ。それはつまり日本を裏で牛耳っている秘密組織の一員として認められたということなのです。