突然、周囲がまっくらになったらどうしましょうか?
海外を貧乏旅行していると、時々そういう目にあいます。
ネパールなんかは計画停電しているので、あたりいちめん真っ暗になります。
たとえば、キャンプ中はどうでしょうか。
アウトドアは「不便を楽しむ遊び」なので、あえて夜の暗さを楽しむところがあります。しかしそれでもどうしても明るさが必要な場面に遭遇します。夜中にトイレに行ったりとか。
星あかり? まさか? 月明かり? 焚き火? ランタン? スマホのライト?
いえいえ。最強の照明器機はヘッドライトです。
この記事ではそれを証明しましょう
【この記事を書いている人】
瞑想ランニング(生涯総距離は地球二周目)をしながら心に浮かんできたコラムをブログに書き綴っているランナー・ブロガーのハルトと申します。ランニング系・登山系の雑誌に記事を書いてきたプロのライターでもあります。
山ヤとしての実績は以下のとおり。スイス・ブライトホルン登頂。マレーシア・キナバル山登頂。台湾・玉山(ニイタカヤマ)登頂。南アルプス全山縦走。後立山連峰全山縦走。などなど。
その後、山ヤのスタイルのまま海外バックパック放浪に旅立ちました。訪問国はモロッコ。エジプト。ヨルダン。トルコ。イギリス。フランス。スペイン。ポルトガル。イタリア。バチカン。ギリシア。スイス。アメリカ。メキシコ。カナダ。インドネシア。マレーシア。ニュージーランド。タイ。ベトナム。カンボジア。ネパール。インド。中国。台湾。韓国。そして日本の27ケ国。NYとハワイを別とする数え方なら50都市をこえています。
国内では車中泊の旅で日本一周しています。
登山も、海外バックパック旅行も、車中泊も、すべてに共通するのは必要最低限の装備で生き抜こうという心構えだと思っています。
バックパックひとつ。その放浪の魂を伝えていきます。
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この記事では最初にヘッドライトこそ最強の照明器具であることを証明します。
その後、筆者が厳選した3メーカーによるオススメ3種のヘッドライトをご紹介しています。
最後になぜそのヘッドライトをオススメするのかを説明することで、ヘッドライトの選び方をお伝えしています。
最後までお読みいただければ、ヘッドライトを選ぶときにどこを見るべきなのかがわかるようになっています。
ヘッドライトは最強の照明器具である
ゴジラが放射能の炎を吐くように、アタマから光線が照射される。
ヘッドライトは超便利な大人のオモチャのひとつでもあります。
キャンプ場で夜中にトイレに行く場面を想像してみましょう。
はじめてのキャンプ場はトイレの位置がよくわかりません。周囲はまっくらです。
どうやってトイレに行きましょうか?
星あかり? まさかね。
月明かり? 月が恥ずかしがって雲に隠れたら何も見えませんよ。
焚き火? 火の用心で夜間は消していますから深夜には使えません。
ランタン? 重くないですか? デコボコした場所で転んだらたいへんです。
スマホのライト? 電池がなくなってしまいますよ? 目覚ましはスマホでは?
転んでもヘッドライトなら両手をつくことができます。
ランタンやスマホを転んだひょうしに放り投げちゃったらタイヘンです。
ヘッドライトは自分の見たいところだけを照らすので周囲の迷惑になりません。
BBQの準備など両手での作業もこなせます。
就寝時、小さくて軽いのでポケットにも入ります。首にかけておくこともできます。なくなりません。
ヘッドライトは万能です。
私は自転車の補助照明としてヘッドライトを使っていました。自転車で通勤していた時代のことです。河川敷を走っていたため自転車の前照灯のみでは暗かったのです。ヘッドライトを使うことで周囲を見渡せました。自転車の前照灯は固定式のためハンドルを切らないと左右を照らせないのです。
海外の安宿でもヘッドライトがあれば安心です。さすらいの旅では、日ごと宿が違うので、いちいちトイレスイッチの場所をおぼえていません。同宿人にも気をつかってヘッドライトを使います。
LCCでは読書灯が壊れていることがよくあります。飛行機の中でも、ヘッドライトは使えます。
車中泊の時も、車のバッテリーを気にする必要はありません。車の中でもずっと明るく過ごせます。
夜間登山の時にヘッドライトが必需品なのはいうまでもないでしょう。ランタンやスマホの照明で夜間登山する人はいませんよ。転びますからね。
私は自宅でもヘッドライトを使っています。リビングの照明を明るくすると女房が起きてしまうので、夜中にちょっとカップラーメンを食べたい時などヘッドライトでこっそり作業しています。
キャンプサイトだけではなく、ありとあらゆるシーンで使える最強の照明、それがヘッドライトです。
おすすめの「万能ヘッドライト」厳選3選
みなさんヘッドライトを持っていますか? すでに持っている方は、それを愛用してください。
しかしひとつもヘッドライト持っていない方は、ひとつ持っておくことをオススメします。
その際、一生に一個、万能の一個を選びましょう。
ヘッドライトは生涯に何個も買うものではありません。
万能の一個を持っていればじゅうぶんです。
明るいものは暗いものを兼ねます。高性能なものは低性能なものを兼ねます。
サバイバルキッドとしても懐中電灯なんかよりもヘッドライトをおすすめします。
懐中電灯は片手を塞ぎます。使い勝手が天と地ほども違いますよ。電池寿命もヘッドライトの方が懐中電灯よりも長い傾向があります。
闇夜を照らす万能のヘッドライトを厳選して3種ご紹介します。
ペツル(PETZL)
ヘッドライトといえばフランス製のペツル社(PETZL)を真っ先に検討すべきでしょう。ティカE093FA。
最大300ルーメン。65m。82g
単4アルカリ電池3本使用。
ジェントス(GENTOS)
日本製のヘッドライトです。ジェントス(GENTOS)は闇を切り裂く。凄まじく眩しいのが特徴です。
こちらはまだ控えめな商品です。VA-04D。
最大230ルーメン。
単4形電池2本使用
ブラックダイヤモンド (Black Diamond)
ペツル社の対抗馬ブラックダイヤモンド(Black Diamond)のヘッドライトです。コズモ250
最大250ルーメン。
単4形電池3本使用
ヘッドライトの選び方
細かくいうとキリがないので、厳選して2つの基準だけで説明します。
- 電池について
- 明るさについて
電池について
LEDライト になって消費電力が激減したので、電池の寿命はあまり考慮する必要はありません。そんなことよりもむしろ予備電池を必ず持ち歩くようにすべきです。
ヘッドライトは電池交換して数時間はひじょうに明るいのですが、すぐに「点いてるけど、あまり明るくない」状態がずっとつづきます。
この状態は慣れない海外安宿のトイレを照らすには十分ですが、夜間登山には不足です。
必要なのは予備の電池です。
ヘッドライトには充電式のものもあるのですが、山の上では充電なんかできません。
選ぶべきは電池式です。電池タイプを基本的に選びましょう。
私が南アルプス全山縦走をたった一人で行った時にはさびしくてたまらず、ずっとヘッドフォンで音楽を聴いていました。
充電式の音楽プレイヤーではあっという間に電池が尽きてしまいます。
そのような時のためには、電池で動くMP3プレーヤーを一台もっておくことをオススメします。
単4電池で、音楽プレーヤーとヘッドライトの電池とを共用するのがいいでしょう。
平常時は音楽プレイヤーに、非常時はヘッドライトに、と予備電池を使い分けます。
またヘッドライトは電池ケースが分離型のものは「万能のヘッドライト」という意味で外しました。
分離型のものは単三電池仕様の強力なタイプが多いのですが、工事現場みたいでカッコ悪いからです。
電池と光源が一体型のものをおすすめします。
明るさについて
200ルーメン(光源が放つ光の総量)以上のヘッドライトを選ぶべきです。200ルーメンあれば夜間登山まで対応できます。
私がおすすめする「一生もののヘッドライト」はハイスペックなので、光量調節機能、広角・スポット照射、点滅・赤色点灯、防水機能などのスペックは基本的に備えたものばかりです。
ヘッドライトはピンキリですし、本当は使う人の用途によって様々なのですが、私がおすすめしているのは「一生もののヘッドライト」なので、200ルーメン以上をおすすめします。
夜間登山にも対応できる明るさなので、キャンプ場のトイレが余裕で探せるレベルの明るさです。
✖✖はレベルが上がった(まとめ)
キャンプをやる人はギア・フェチの人が多いと思います。
ひとつひとつがサバイバルに直結するアイテムなので、それだけ思い入れが強くなるのだと思います。
その中でもどのギアに一番愛着を感じますか?
私はヘッドライトです。
とくに海外貧乏旅行中は、ずっとヘッドライトと一緒に寝ています。
安宿旅行でヘッドライトなしに寝るなんて考えられません。
愛着、思い入れを込められるアウトドアアイテムがヘッドライトです。
ヘッドライトは日進月歩です。最近ではUSB充電できるタイプのヘッドライトまであります。
でもヘッドライトはそうしょっちゅう買い替えるアイテムではありません。
どちらかというと一生モノではないでしょうか。
あとで「もっと明るかったらいいのに」と後悔するぐらいなら、はじめから明るいヘッドライトを買った方がいいと思います。
明るいものは暗いものを兼ねます。
万能のヘッドライトを探してください。
厳選した3社のうちどこかを選んでおけば失敗はないでしょう。
さあ、あなたはどれを選びますか?
ヘッドライトがあれば、あなたはどこへでも行けます。
夜のキャンプ場にも、世界中の安宿にも。
一生もののヘッドライトとともに、楽しいアウトドアライフをお過ごしください。
最後までお読みいただきありがとうございました。