ドラクエ的な人生

ヒルトン・コンドミニアムのタイムシェア説明会。ハワイ3泊無料宿泊券プレゼントは本当にもらえるか?

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食事券2000円分にプラスして、ハワイ3泊プレゼントしてくれるというヒルトンホテルのおいしい話しのリポート

ある日、木更津アウトレットをブラブラと歩いていたところ、スクラッチシールのついたクジを渡されました。何の気なしに銀のシールをコインで削ると、2000円の食事券が当たりました。配っているのはヒルトンホテルグループでした。あのパリス・ヒルトンのヒルトンホテルです。

喜び勇んでスクラッチシールを渡された場所に赴き「食事券じゃなくてハワイでお願いします」と冗談で言ったところ、担当者から本当にハワイ宿泊券をプレゼントするというおいしいお話をいただきました。マジか!?

私はヒルトンホテルにはとても縁のある者です。宿泊先未定の放浪旅でも入国カードには宿泊予定地を書き込まなければなりません。だからいつも「HILTON HOTEL ××」と記入していました。××にはBANGKOKとかBALIとかSINGAPOLEとかNEW YORKとか滞在都市名を記入します。面倒くさいので住所はいちいち記入しません。ヒルトンホテルの住所ぐらい調べればすぐにわかることですから。マイナーな安宿では通用しませんがヒルトンホテルなら住所を記入しなくても大丈夫です。

要するに海外旅行に行くたびにたいてい私は書類上はヒルトンホテルに泊まったことになっているんですね(笑)。しかし実際に泊まったことは一度もありません。そのエピソードを話したところ、担当者はよろこんで「ぜひ本当に泊まってみてください」とのこと。しかしそのハワイ3日間をプレゼントしてもらうためには、90分ほどのリゾートコンドミニアムのタイムシェア(区分所有権)の説明を聞くことが条件ということでした。

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実際に興味があった「別荘の区分所有権」

説明を聞く? いいですよ、と軽く答えました。もちろんハワイ三泊宿泊券が魅力的だったことは確かですが、実際にコンドミニアムに興味もありました。私たち夫婦のように海外長期滞在が前提になると、ずっとワンルーム・ワンベッドの生活では厳しくなります。一週間の旅ならば毎日出歩いてホテルは寝るためだけの場所と割り切ることができますが、三か月のロングステイならば周囲は見尽くしてしまっているし、歩き疲れて休みたいし、「今日は雨だし一日部屋で体を休めよう」という日が必ず出てくるはずです。そういうときにキッチンがあれば自分で料理ができますし、部屋が二部屋あれば相方に気兼ねなくパソコンの打鍵音を響かせることができます。洗濯をするなど家具の備え付けがあれば、文字通り「暮らすように旅をする」ことが可能になってくるのです。

アメリカや韓国などはノービザで90日滞在することができます。その90日をワンルーム・ワンベッドの安宿で過ごすのはつらいかもしれません。もしもコンドミニアムタイプのホテルのオーナー(区分所有権)になってステイできるならば、ロングステイが圧倒的に快適になってくるのではないでしょうか?

そういうわけで実際に説明会に行ってきました。ディズニーランドの舞浜・ヒルトン東京ベイは予約でいっぱいだったので、日比谷の説明会場に行きました。

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タイムシェア・区分所有権の説明内容

説明会を主催するのはヒルトングランドバケーションズ。ヒルトンホテル本体そのものではありません。関連会社です。ヒルトンホテルはホテル業ですが、ヒルトングランドバケーションズはコンドミニアムの区分所有権・タイムシェアを売る別会社です。別荘の販売会社といったイメージです。キッチンや調理器具など生活用品が完備されたマンスリーマンションみたいな貸部屋をコンドミニアムといいますが、そのコンドミニアムのオーナーのひとりになりませんか、というのが説明会のコンセプト。マンションが入居者しか中に入れないように、ヒルトンクラスの高級リゾートマンションのオーナーの一人になりませんか、という趣旨でした。そのヒルトンリゾートの中には会員制なのでオーナーしか入れないという射幸心をくすぐるしかけです。

最初にアメリカの高級車一台分ぐらいのお金を支払えば、あとは年30万円ぐらいのランニングコストだけで、毎年ポイントがもらえて、そのポイントで別荘が開いているときに一週間だけポイントで無料で泊まれるというものでした。一泊15万円ぐらいで原価計算しているようでした。

私の父親が若い頃に「会費を払って会員になると、会員制の別荘地が開いているときにはいつでも会員の格安価格で、所有している別荘地に泊まれる」というサービスを利用していたので、システムそのものはすぐに理解することができました。しかし父は多忙でした。家族がその会員制別荘に連れて行ってもらった思い出はほとんどないので、おそらく元はまったくとれていないだろうと思いますが、すくなくとも「別荘を持っている気分」にはひたっていたと思います。心の満足感はあったでしょう。元はとれなかったとしても。このビジネスもキモは「仮にもハワイの別荘のオーナーである」というリッチな気分にひたれるかどうかにあると私は思います。

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一週間ならワンルーム・ワンベッドのホテルで十分

説明を聞いて「一週間? いや、短すぎるだろ」というのが率直な私の感想でした。オーナーになって無料で泊まれるのが一週間ぽっちでは、とても別荘のオーナーになった気持ちにはなれません。ただ高級ホテルに泊まっただけ、という感じがします。

そのことを指摘すると「ハワイには7日間ぐらいしか行けない人がほとんどだから」こういうプランになっているということでした。権利の7日間を3泊と4泊に分けてやっと使い切る人もいるのだそうです。いやあ、みんな時間貧乏だなあ。

4泊ぐらいだったらワンルーム・ワンベッドのホテルで十分じゃないの。何もコンドミニアムに泊まってわざわざ自分で食べ慣れた料理をつくることはありません。地元の店でファイアーダンスを見ながらロコモコ食べてマイタイ飲んで深夜まで外で過ごせばいいじゃない。数か月単位でロングステイするからこそ生活備品や広いスペースが必要になってくるんですよ。それなのに高級アメ車一台分の入会金を払ってオーナーになったのに、年に七日間しか無料で泊まれないなんて……私にはまったく魅力的には映りませんでした。

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ハワイに二回行くよりは、違う国の違う都市に行ってみたい。別荘向きじゃない旅人

夫婦二人の場合、ホテルの予約は簡単です。ダブルベッドもしくはツインベッドのルームを借りればいいだけのことです。しかしたとえば五人家族の場合、ホテルはどうしているのでしょうか? ホテル業界人と喋る機会のない私が個人的な興味でこんなことを聞くものだから、脈ありと判断してセールスレディーは猛プッシュしてきました。世界100都市以上を歩いている私の海外放浪歴も「この人なら買うかも」と思わせたのかもしれません。入国カードでは常にヒルトンホテルに泊まっていることになっている私の経歴も(笑)。

しかし……私は海外旅行はハワイしか行かないというタイプではありません。どちらかといえばハワイに二回行くよりは、違う国の違う都市に行きたいと感じるタイプです。はじめから別荘オーナーに向いているタイプではないのでしょう。山中湖畔に別荘を買って毎年山中湖に行くよりは、車中泊で日本全国いろんな場所で寝たほうが楽しいと感じるタイプです。

車中泊の夜の過ごし方。「トイレに起きる」のが楽しみになる

一泊15万円程度という価格設定も私の経済感覚とはまったく合いません。もっと安い値段で記憶に残るいいホテルがいくらでもあると思っていますし、単純に15万円も払えばヒルトン・コンドミニアムよりもリッチなホテル部屋に泊まれると思っています。これはハワイの不動産価格を割り返すとこうなるというだけの数字です。現実に15万円分の価値があるというわけではありません。

残るはハワイの別荘のオーナーというプライスレスな感覚だけですが、先ほども言った通り無料で泊まれるのは一週間のステイだけというのではオーナー感がまるでありません。ただのホテルのお客様という感じしかしません。わずか一週間では広い部屋を借りる意味がありません。ストレスから解放されるためにこそ広いコンドミニアムが必要ですが、一週間ではほとんど外で過ごして夜に寝るためだけの場所に過ぎず、生活のストレスを感じる間もなくあっというまに終わってしまうでしょう。

このようなことを説明し、購入はお断りしました。

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約束通りハワイ3泊分のヒルトンホテルの宿泊券をプレゼントしてもらえた

きっぱりとコンドミニアムのタイムシェアの購入は断りました。向こう様(ヒルトン側)もセールスの全部が売れると思っているわけがなく、100人に声をかけて何人か買ってくれたら成功ぐらいな確率で計算しているだろうと思います。憎まれ口を吐かれることもなく購入は見送らせてもらえました。そして担当者が変わって、別の担当者から約束通りハワイ3泊分のヒルトンホテルの宿泊券をプレゼントしてもらえました。

あ、ほんとにいいんですね。ヒルトンホテル3泊宿泊券。ガチで行きますけど?

ホテルは事前予約が必要で、予約がいっぱいの時には使えないそうです。マイルで行く特典航空券みたいなものですね。空いてるときしか使えないというやつです。必然的に人気のシーズンには予約が難しいでしょう。予約は60日以内にしなければなりません。使用期間は一年以内ということでした。QRコードから予約に使えるサイトをスマホに登録してもらって説明会は終了です。休日と航空券がそろって無事に予約してステイできるかどうかはまだわかりません。これが私の初ヒルトンになるかどうかは。もしうまくいったらアメリカの入国カードに、はじめて嘘ではなくヒルトンホテルに滞在すると本当のことを書き込もうと思います。

帰り際にブースを見たら、誰かがコンドミニアムのタイムシェアの契約をしていました。成約です。いるんですねえ、買う人。あなたのように買ってくれる人がいるから、私のようにプレゼントだけもらって帰れる人がいるのです。ありがとうございます。

スクラッチで当たったヒルトンホテルでの2000円の食事券は使わないことにしました。だって二人で一万円のビュッフェが8000円になっても高いことには変わりないもの。家の近くでもっと安く食べられるところがあります。交通費をかけてヒルトン東京ベイまでわざわざ行ってゆっくりランチやディナーを食べる気にはなれませんでした。どうせ舞浜行くのならディズニーランドに入ってしまったほうが楽しいと思うので……。

以上、ヒルトングループのコンドミニアムのタイムシェア説明会の様子でした。三泊分のホテル無料宿泊券プレゼントは本当にもらえました。

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みんなが休みの日には予約が殺到して利用できない……オーナーの意味はあるのか?

ただし大勢の人が競合するために、プレゼントのホテルの予約が取れるのは基本的にど平日だと思っておいた方がいいでしょう。みんなが三連休のような日に予約が取れるとは思わない方がいいでしょう。平日でも行けるという人しか基本的には利用できません。連休の日に予約がとれたら超ラッキーでしょう。トライしましたが、私はとれませんでした。

そう考えると、コンドミニアムのタイムシェアも同じ状況ではないかと思ってしまうのです。いくら部分的なオーナーとして区分所有権があるといっても、部屋を利用するときには予約を取らなければなりません。その予約は当然ほかのオーナーと競合することになります。日本でみんなが三連休のようなときには予約が殺到すると考えられます。すると……区分所有権を持ったはいいけれど、まったく利用できないということになりかねません。

このようにコンドミニアムの部分的なオーナーになることはそうとう慎重に考えたほうがいいと思います。あなたがど平日でもハワイに飛べる時間リッチなら構いませんが、土日と旗日を絡めないと休めないような時間プアな人ならば実質まったく利用できない可能性があります。自分が使うというよりは、不動産投資と思って買うぐらいがちょうどいいかもしれません。

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