今日まで手を染めなかった趣味には、定年後もやらないだろう
「今日まで手を染めなかった趣味には、定年後もやらないだろう」
わたしはそう思っています。
よく「老後に時間ができたら~~をはじめたい」という人がいますが、この瞬間にわずかでも手を染めていないことを老後になったら急に初めてハマるなんてことがありえるでしょうか?
現実的にほとんど可能性はないのではないでしょうか?
たとえば時間ができたら筋トレをしたいと心の底から思っているのなら、この瞬間からもう始めているはずです。筋トレなんていますぐにでも始められます。お金も時間もかかりません。読書とかも同様。それが本当に自分の望みならば、わずかでも今からはじめていると思います。
そもそも時間がなくて趣味ができないという言葉じたいをわたしはあまり信用していません。時間なんて作る気になればいくらでも作れると思っています。そのコツは……人生の優先順位を変えて、優先順位の高いことからやっていくことです。
この言葉に偽りはないのですが……この考え方はつきつめれば、新しい趣味なんて発生しようがないといっているのと同じことです。
果たして、このような考え方をしているわたしには、退職後に新しい趣味ができることはないのでしょうか?
定年後の趣味「釣り」が気になる。
わたしが気になるのは「釣り」です。
みんな面白いというんですよね、釣り。とくに田舎暮らしをしようというような人にとくに多いです。老後になったら釣り三昧したいという人がたくさんいます。
でもわたしは今日までやったことありません。
釣りっておもしろいの?
先日、中禅寺湖にドライブに行きました。
湖に足までつかって、釣り師がたった一人、釣りをしていました。
単独なので、いっさい喋りません。魚籠もないし、なんだかバカスカ釣れているようにも見えません。
おもしろそうに見えるかって? うんにゃ。どちらかというとつまらなそうに見えます。
喋らないのは魚が逃げちゃうからじゃないの?
つまらないなら、やめちまえ。
イロハさんは辛らつですが、わたしにはそれでも「釣り」にはわたしの知らない「何か」(おもしろさ)があるように思えてならないのです。
でも……今日まで手を染めなかった「何か」によって、けっきょく一生やらないんだろうなあ。
わたしはそんな気がしています。