旅行が生活になる。旅が日常になる。
二か月強の長期ヨーロッパ旅行の準備を進めています。アムステルダムからシェンゲン協定エリアに入って、ミラノから帰国する予定です。
帰国子女としてソウルで暮らした四年間を除けば、これまでで最長の旅行はパリ2週間。それに比べると、かなりの大遠征になります。
これだけ長期間になると「旅行」が、かなり「生活」となります。洗濯など、日常レベルのことを、旅先でもやらなければならなくなります。
私は日本で暮らしているときには、読書や、YouTube動画の編集や、ブログの更新などをしています。それらの行為は私にとって日常です。だから旅先でも同じようなことをやるかな、と想定していました。
しかし先日、スライム討伐レベルですが、三泊四日の台湾旅行に行って、つくづく思い知ったことがあります。
おれ、絶対に旅先で読書や、YouTube動画編集や、ブログの編集なんてやらないだろうな。
旅先で絶対にやらない読書。他人が主人公の物語は必要ない
私は外国の文学を読むのが好きです。これまでにたくさんの本を読んできました。『死ぬまでに読むべきおすすめの名作文学 私的世界の十大小説』という著作もあります。
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『ギルガメッシュ叙事詩』にも描かれなかった、人類最古の問いに対する本当の答え
(本文より)「エンキドゥが死ぬなら、自分もいずれ死ぬのだ」
ギルガメッシュは「死を超えた永遠の命」を探し求めて旅立ちますが、結局、それを見つけることはできませんでした。
「人間は死ぬように作られている」
そんなあたりまえのことを悟って、ギルガメッシュは帰ってくるのです。
しかし私の読書の旅で見つけた答えは、ギルガメッシュとはすこし違うものでした。
なぜ人は死ななければならないのか?
その答えは、個よりも種を優先させるように遺伝子にプログラムされている、というものでした。
子供のために犠牲になる母親の愛のようなものが、なぜ人(私)は死ななければならないのかの答えでした。
エウレーカ! とうとう見つけた。そんな気がしました。わたしはずっと答えが知りたかったのです。
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そんな読書家の私ですが、この読書習慣が海外旅行中に続くでしょうか? 台湾での経験を踏まえて言うと、私は海外で小説なんか読まないと、おのれを知りました。
海外旅行中は、旅行そのものが一冊の本を読んでいるようなものです。自分が小説の主人公になったようなものです。そういうさなかに、あえて別世界、別時代の他人が主人公の物語を読もうという気にはなりません。自分の部屋で暇しているから、海外小説が面白く読めたのです。海外で自分が冒険している最中に、空想物語に没頭できるとは思いません。
何かを読むのなら、今日行った場所の概要とか、明日行く予定の場所の下調べとか、滞在国の歴史、日本との関係などを読んだ方が、小説を読むよりもずっと実用的で面白く読めます。
キンドル本リーダーを外国に持参するような読書スタイルは、私はやりません。
旅先で絶対にやらないYouTube動画編集。二度旅するなら帰国してから
渡航先でのYouTube動画編集も、私の場合、ぜったいにやらないだろうと感じました。あれをやるのは、チャンネル登録者数何万人もいるプロフェッショナルなユーチューバーだけです。私はやらないと思います。
第一に、旅先ではいつも疲れています。たくさん歩いて、いっぱい興奮して、疲れているので、動画編集なんかやっている時間があったら、ぐっすり眠りたいというのが本音です。
プロのYouTuberは、三日に一度ぐらい休養日を入れて、その日に体を休めながら動画編集をしているのでしょう。歩き疲れた体を休養させるのはいいアイディアだと思います。動画編集は脳こそ使いますが、体は休めることができます。
しかしこの動画編集には問題点があります。昨日一昨日実物を目で見たばかりのものを、動画でまた繰り返し見ないとならないというところです。昨日見たばっかりのものをまた見なければならないのです。同じ映画を二日連続で見るようなものです。気持ちが未来ではなく、過去に向かっているのです。
動画編集も、しばらく経ってから行うのなら、まるで二度旅をしているみたいに楽しめるのですが、さすがに直後だと楽しくはありません。むしろ実物を見たばかりのものを、また動画で見るのは、すこしうんざりして、私は好きではありません。
VLLOなどアプリを使えば、スマホだけで動画の編集からアップロードまでやろうと思えばできてしまいます。しかし問われているのは、できるかどうかではなく、やるかどうかなのです。
日本で平時には、動画を編集してYouTubeにアップしてしまえば、消してしまえるし、そうすればスマホの保存残量も気にならないので「やってみるかな?」という気になるのですが、実際に旅先では、私の場合まずやらないだろうなと実験して思いました。
旅先で絶対にやらないブログ更新。
ブログの更新もやってやれないことはありません。しかしこれも私はやらないだろうと思っています。
今もこうしてブログの更新をしているわけですが、私には打鍵の快楽というものがあります。両手でキーボードを打つからブログ更新は楽しいと思っているのです。しかしスマホのタッチパネルにはそれがありません。
折りたたみ式のキーボードを持ち運んで、海外でもブログ更新をしようかと考えたこともありました。
しかし冷静に考えると、読書や動画編集と同じ理由で、ブログの更新もやらないだろうと確信しています。そんなことをしているぐらいなら、明日の予定を調べたり、寝たほうがいいからです。
海外旅行中に続けられる習慣。英語学習
海外旅行中に、読書や、YouTube動画編集や、ブログ更新などは、やらないだろうことがわかりました。日本で自室にいるときは「やってもいいかな」と思っていても、実際に外国に出かけてホテル暮らしをしているときには、全然やる気にならないものなのです。
そんなことをしている時間があったら、明日の予定チェックや、さしせまって必要な英単語や何かをおぼえたり、周辺の地図、地理をおぼえたりする方が先決です。まず暇つぶしのような勉強も、読書も、SNSもやらないだろうと思いました。
旅先に本をもっていくことは無駄でした。荷物になるだけでどうせ読みません。偉人伝とか、小説とか、ライフハック本とかに興味がもてません。目の前にはサバイブするために必要な、もっと重要な知識が転がっています。たとえば現地の言葉を憶えるほうが、株で大成功するノウハウよりも必要なことです。読書は、自宅で暇な時間のある人のやることです。冒険中にやることではありません。ブログの更新でさえもやらないでしょう。それらは暇だからできたことなのです。冒険中にはできません。面白さが断然違うからです。
ときどきパソコンと一緒に旅をしながら動画を撮影し、旅先で編集動画をYouTubeにアップしている人がいますが、あれはプロのユーチューバーです。半分仕事なのです。その点、さいわいなことに私はずっと遊んでいられます。仕事をする必要がないのに、仕事みたいなことをやるはずがないでしょう。そんな時間があったら、寝て体力回復にまわしたほうがいいでしょう。
動画編集は、保存容量が足りなくなったら外付けUSBに保存して、帰国してから、旅を思い出しながら、楽しみながらやろうと思っています。それは二度、旅を楽しむ行為だからです。日が経てば、なつかしく思い出しながら、楽しんで編集することができます。今日の動画を今日編集するのは同じ映画を続けて二回見るようで面白くありません。
シリアスランナーは海外でも走る……か?
ちなみに私はランニングが習慣です。しかし長期海外旅行中にはランニングもほとんどやらないだろうと思います。もうすでに歩きまくって足が疲れています。足の運動はもうじゅうぶんです。むしろやるとしたら腕立て伏せなど上半身の筋トレでしょう。
汗の問題もあります。走って汗をかいたら洗濯しなければなりません。走らなければシャツが汗で濡れません。短期の旅行なら帰国してから洗濯すればすみますが、長期旅行ではかなりの負担になります。荷物も増えるし、洗濯も増えます。もっと若い頃には、海外旅行中の朝マラソンは人生最高の快楽のひとつだと思っていたこともあったのですが……。
いちおう海外で走ることを想定して、シューズはトレイルランニングシューズを選んだのですが、おそらく汗問題が大きいので、あまり走らないだろうと思っています。
海外ロングステイ。持参する靴をたった一足しか選べないとしたら、何を選ぶか?

