ドラクエ的な人生

日本人の民度の低下。おもてなし精神のレベルは下がっている

2022年のゴールデンウィーク。ひさしぶりに海外旅行に行った人もいるようです。3年ぶりにコロナ規制のないGWだったようですね。

しかしわたしたちは相変わらず車中泊をしていました。移住先を探す車中泊の旅です。7泊8日でした。

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小夜の中山、夜泣石は「子育て幽霊」とは関係ない

国道1号線を京都に向けて進みます。

途中、静岡県掛川市に、小夜の中山、夜泣石というのがあったので寄ってみました。伝説にちなんだ飴屋もありました。「子育て幽霊」だと思ったのです。

「子育て幽霊」というのは、飴屋さんに影の薄い女が雨を買いに来るので、気味悪いと思った店主が後をつけたら女は墓地に消えて、そこで赤子が飴をなめていたという怪談です。飴屋の代金は三途の川の渡し賃の六文銭で、死後出産していたという話しです。

ところが小夜の中山夜泣き石の案内をよく読んでみると……どうも「子育て幽霊」ではないらしい。

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日本人の民度の低下。おもてなし精神のレベルは下がっている

子育て飴というのがそばで売られていたので、それを買って舐めながらお店のおばさんにたずねてみることにしました。

「こちらの夜泣き石は<子育て幽霊>とは関係ないんですね?」

すると、

「ええっと、ちょっとわかりません」

というそっけない返事。

どうやらこの子育て飴を売っているおばさん、子育て幽霊の話しを知らないらしい。

子育て飴を売っていたら、お客さんとの会話の半分は「子育て幽霊」の話しになるだろうと予想されるのですが、「子育て幽霊」の話しを知らないっていうのはどういうこと?

旅先で、日本人のレベルが落ちてきたなあ、と思うことがよくあります。各地で、当然知っているべきことを知らない人がひじょうに多いのです。

たとえば掛川城のもぎりの人が山内一豊のことまったく知らない(あくまでも例です)とかいうような信じられないレベルの人が増えてきました。

そりゃあイベント会場の売り子はモノを売るのが商売でしょう。駐車場の案内係はクルマを誘導するのが仕事でしょう。観光案内の係ではありません。それはわかっています。

でもさ、お客さんに聞かれるでしょうよ。たとえば「このイベント、何時から何時まで開催してますか?」とか、そういうベーシックなことに答えらえるか答えられないかで民度が知れると思うんだよな。それがおもてなしってことじゃないの?

外国だとこういうのはすっかり抜けていてぜんぜん知らない人が多いのだけど、日本人は「おもてなし」精神でちゃんと常識として自分の職場環境をわきまえている人がかつては多かったものです。

でも最近は「知らない人」が多いよ。自分の仕事にまつわるもっとも多く質問されるはずの基本的な質問に答えられないレベルの人がとても多い。

子育て飴を売っている人が子育て幽霊の話しを知らないというのは、京都の観光案内している人が金閣寺や清水寺を知らないようなものだと思います。民度が低いね。

ちなみにお祭りのテキヤというのは、イベントのことを何も知りません。彼らは日本全国を渡り歩いて屋台でモノを売っているだけだからです。たくさんの人が集まっているけれど、花火やってるのか、だんじりやってるのか、コンサートやってるのか、なんで人が集まっているのか見事なまでに何も知らない人がいます。明日は別の場所で同じ焼きそばとかお好み焼きを売っているだけなので、イベントそのものには興味がないんでしょ。嘘だと思ったら今度聞いてみてください。

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礼儀正しいだけがおもてなしではない。バカには最高のおもてなしはできない

日本の「おもてなし」は最高だという人がいるが、レベルは下がっています。バカには最高のおもてなしはできないと思います。礼儀正しいだけがおもてなしではありません。

子育て飴でメシを食っているのに、子育て幽霊の話しを知らないというのは、ありえない低レベルだと思います。

そして日本中にそういう人が増えています。

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