ドラクエ的な人生

私がミニマリストになった理由

どうもハルトです。みなさん今日も楽しい旅をしていますか?

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日本でモノを買わなくなった。

放浪の旅人生活は、私をミニマリストにしました。きっかけはアジアの市場での値段交渉でした。アジアの市場には定価がありません。値札は貼られておらず、交渉によって値段は決まります。

当然、外国人観光客に対して、店主は吹っ掛けてきます。しかしこちらもそのブツをそんなに欲しいわけではありませんし、だいたい類似の店は他にいくらでもあるのです。隣の店で同じものが売っています。それを言い値で買うわけがありません。こうして強気な店主と、強気な客とのガチバトルがはじまります。

このように、私はアジアの市場で、何十分もかけて、数百円の値段交渉をしてきたのです。ときどき半額以下になることもあります。両替や、安宿の値段交渉も同じ事です。定価がないといっても、現地の相場というものがあり、それ以上には下がりません。値段交渉の攻防はほとんど数百円の争いであることがほとんどです。安宿やショップの数十円、数百円の値段の差のために、足を棒にして歩き回ります。両替商に交渉はききませんが、店によってレートが違います。お客が少しでも安い両替商で換金することこそが、現地の価格競争を活性化させます。

両替のレートの差なんてほとんど数円~数十円の話です。それでも競わせ、安い店で両替しています。そうすることが、営業努力を正当に評価することに繋がっているのです。

はっきりいってこの値段交渉は、ほとんどの日本人にとっては面倒くさいものだと思います。店主が吹っ掛けてくるボッタクリ金額も日本の物価から見ると安かったりしますので多くの日本人は「安い、安い」と即買いしてしまいますが、ぼったくられています。

日本価格を現地に持ち込んで支払うのは簡単ですが、あまりいいことではありません。それは現地価格を吊り上げることにつながるため、地元民のためにいいことではありません。

日本の一泊1万円の温泉宿に、アメリカ人が3万円払って泊まるとしたら、やがては日本人は泊めてもらえなくなるでしょう。宿泊の相場は3万円になってしまいます。

法外な価格をふっかけることでいい思いをした店主は、次のお客にもボッタクリ金額を提示してくることでしょう。

このように相手のボッタクリ金額を受け入れることは、後に続く旅人たちにも悪影響をあたえます。日本人がナメられているとしたら、それは先輩旅人たちがだらしがなかったせいです。

このような値段交渉生活を続けていると、日本で買い物をしなくなります。

「1円でも安いものを買う」そうでなければ諸外国の市場で数十円、数百円単位を値切ってきた甲斐がありません。

そのような値切り交渉をつづけていると「自分は貧乏でお金がないんだ」と認識することに抵抗がなくなります。現地価格でモノを買うために財布の紐が固かったのですが、いつの間にか「お金をつかわないのは貧乏だからである」という認識に変わってしまいました。

たとえばスターバックスのコーヒーなんてセレブリティの飲み物です。貧乏人の私にはとても飲めません。スタバは高すぎますよ。わかりますか? あれがボッタクリ価格だとわかる人が、放浪のバックパッカーです。

日本物価のボッタクリ商品を定価で買うとしたら、何十分もかけて数十円から数百円単位のガチの値段交渉をアジアの市場でしてきたことは、いったい何だったのでしょうか?

こうして私はモノを買わなくなりました。ミニマリストになったのです。

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放浪のバックパッカーはミニマリストである

もともと放浪の旅行者そのものがミニマリストの体現者です。旅先ではすべての荷物を自分で運ぶため、必要最低限のものしか運べません。多くの荷物を持ち運びたいのはやまやまですが、荷物が重くなると結局辛い思いをするのは自分です。

旅が長くなるほどに、荷物が減っていきます。自分に本当に必要なものを厳選し、それだけを持ち運ぶようになるのです。

それはミニマリストの生き方そのものです。

さらに旅先の不便さの快楽のとりこになると、それを日本の自宅でも実践しようと思います。

キャンプ好きな人は、わざわざ快適な自宅を出て、必要最低限の装備しかないアウトドアで、テント暮らしをあえて楽しもうとする人たちですが、その感覚に似ています。

放浪のバックパッカー術を日常生活でも実践しようとすると、おのずとミニマリストになってしまうのです。

私はアパート暮らしです。家賃を払って暮らしています。でもそれは安宿の宿泊代のようなものです。ミニマリストになれば、外国でお金を払ってホテルに泊まるのと、アパート代を払って暮らすことが、同じ感覚になります。

もしも自宅の荷物が、バックパックにすべて収まるぐらいのミニマリストになれたら、私はいつでもアパートを出て、世界中を自分の住み家にして放浪をはじめるでしょう。

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どこにいても、そこが旅先となるのです。

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