ドラクエ的な人生

【フリーター、家を買う】親子関係が悪くなるのは、子どもが親から独立するための遺伝子のシステム

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アルバイターが裏技で住宅ローンを組む仕事ドラマかと思った『フリーター、家を買う』は家族ドラマだった。

先日、『フリーター、家を買う』というテレビドラマがやっていたので見ていました。フリーターのような仕事が安定しない人(=信用がない人)は、ふつう銀行でローンを組めないのですが、その裏技をさぐったり、土下座したり、有力者から金を借りてフリーターの身分のまま家を買うために奮闘する仕事ドラマかとタイトルから想像したのですが、フリーター(二宮和也)はなかなか家を買わずに延々と家の中でホームドラマを続けています。

とくに親父(竹中直人)との仲が悪く、互いに否定しあい、悪口を言い合っています。

それを見ていて私はこう思いました。

「フリーターよ、そんなに不満なら、おまえが家を出ればいいじゃないか。結婚しなきゃ家を出ちゃいけないとでも思っているのか? 女ならともかく男だろ。家を出ろ。家を!」と画面にツッコミを入れていました。

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このブログの著者が執筆した「なぜ生きるのか? 何のために生きるのか?」を追求した純文学小説です。

「きみが望むならあげるよ。海の底の珊瑚の白い花束を。ぼくのからだの一部だけど、きみが欲しいならあげる。」

「金色の波をすべるあなたは、まるで海に浮かぶ星のよう。夕日を背に浴び、きれいな軌跡をえがいて還ってくるの。夢みるように何度も何度も、波を泳いでわたしのもとへ。」

※本作は小説『ツバサ』の前編部分に相当するものです。

アマゾン、楽天で無料公開しています。ぜひお読みください。

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『一度死んでみた』父親を臭いと娘が感じるのは、近親相姦を避けるために、臭いによって自分に近い遺伝子を生殖行為から遠ざけるため

『一度死んでみた』という映画を見たことがあります。そこでも同じように娘(広瀬すず)と父親(堤真一)の仲が悪い設定で描かれていました。とくに娘は親父のニオイが臭くてたまらないのです。それに対して科学者の父親は「(娘が父親の臭いを嫌悪するのは)近親相姦を避けるために、臭いによって自分に近い遺伝子を生殖行為から遠ざけるため(そうなるように遺伝子に組み込まれている)」と合理的な説明がされています。

近親相姦は遺伝子的に問題のある子が生まれやすいといわれています。免疫系の多様性に欠けるためです。それを避けるために娘は親父の臭いが嫌になるという嫌悪システムが遺伝子に組み込まれているというのは、そうかもしれないなと思わせる合理的な説明です。

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赤ん坊が抱くのをやめると泣き叫ぶのは、置き去りにされないための生存遺伝子のアラーム

そういうことは他にもあります。

赤ん坊は母親が抱いている時にはすやすやと眠っているのに、眠ったからベッドの上に寝かそうとすると、腕から離した途端に起きて泣き叫ぶということが頻繁にあるそうです。これは母親に捨てられないため、置き去りにされないための生存遺伝子のアラームなのではないでしょうか。

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反抗期は、子どもが独立するために、親と子の仲が悪くなるように遺伝子のシステムの中に組み込まれている

このように考えると、反抗期というのは、子どもが独立するために、親と子の仲が悪くなるように遺伝子のシステムの中に組み込まれているのではないでしょうか?

親と子の仲がいつまでも円満だったら、いつまでも子供は親元を独立しません。

子どもいつまでも子供の立場のままでいては、配偶者を見つけて結婚することもできず、子孫を残せず、いつか人類は絶滅してしまいます。

やがて親子の仲は悪くなるようなシステム設計になっていた方が、人類が絶滅しないためには好都合のはずです。獲得形質というのはこのように形成されます。

実際に野生動物などは子供が独り立ちできる頃になると親が子どもに嚙みついたりして無理やり追い払うそうです。はじめは子供はしかたなく独立するのですが、そうすることで生殖の相手を見つけ、種として拡散し、絶滅せずに生きのびてきたというわけです。

『フリーター、家を買う』で、主人公の二宮くんは親の悪口はいっちょ前に言うのですが、まったく家を出ようとはしません。母親(浅野温子)が心を病んでいるという理由があるのですが、結婚して家を出て行った姉(井川遙)に対して、いつまでも家に居て独立しようとはしないのです。

父親に文句ばかり言って、「家を買う」のもいいが「まず家を出る」が先だろ! と画面に全力でツッコミを入れてしまいました。

息子が家を出れば解決してしまう家庭内の痴話げんかを延々と繰り返しているドラマを見ていて、この人たちは問題を解決する気がないのか、とさえ思いました。

同時期に『義母と娘のブルース』というテレビドラマを再放送していたので妻とふたりで視聴していました。

イロハ

『フリーター、家を買う』の方がよっぽど『実母と息子のブルース』じゃない?

おーい。山田くん。座布団一枚もってきて!!

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このブログの著者が執筆した純文学小説です。

「かけがえがないなんてことが、どうして言えるだろう。むしろ、こういうべきだった。その人がどんな生き方をしたかで、まわりの人間の人生が変わる、だから人は替えがきかない、と」

「私は、助言されたんだよ。その男性をあなたが絶対に逃したくなかったら、とにかくその男の言う通りにしなさいって。一切反論は許さない。とにかくあなたが「わかる」まで、その男の言う通りに動きなさいって。その男がいい男であればあるほどそうしなさいって。私は反論したんだ。『そんなことできない。そんなの女は男の奴隷じゃないか』って」

本作は小説『ツバサ』の後半部分にあたるものです。アマゾン、楽天で無料公開しています。ぜひお読みください。

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