本-映画-メディア

本・映画・アート・アニメなどのおすすめ情報
本-映画-メディア

読書家が選ぶ死ぬまでに読むべきおすすめの名作文学 私的世界の十大小説(あとがき)

自分にとって最高の小説は、自分にしか書けない。私はこう思っています。最後の作品は「まだ見ぬ未来の作品」ではなく「あなたの作品」こそ選びたいのです。だから最後の一作はあなたの「その作品」を。
本-映画-メディア

人生を学びたいなら少年マンガよりも少女マンガを読むべき理由

生きていくことはたたかいだから、どんな物語でも、すべてはバトル(心の葛藤)ものなのです。少年マンガは肉体的に打ちのめされるのですが、少女マンガは精神的に打ちのめされるのです。人生を学びたいなら少年マンガよりも少女マンガを読むべきでしょう。接触系バトル漫画やバトルゲームばかりしていると、非接触プレイばかりの現実社会に適応できなくなるぞ。
本-映画-メディア

ラクロ『危険な関係』の内容、あらすじ、魅力、感想

『危険な関係』を「悪を描いている」と論評する人が多いのですが「悪を描きたかった」わけではないと私は思います。結果として「悪を描くことになった」というのが本当のところではないでしょうか。
本-映画-メディア

書籍『帰国子女が語る第二の故郷・愛憎の韓国ソウル』あとがき

最後に、我が第二の故郷・韓国ソウルに向けて、心からの愛とエールをおくりたいと思います。いつかまたきっと遊びに行くよ。私にとって韓国は「近くて遠い国」ではなく、「近くて近い国」だから。
本-映画-メディア

チャタレー事件。猥褻裁判と『チャタレイ夫人の恋人』の内容とエロ描写のレベル

D・H・ロレンスはセックスを反機械化文明、反階級の象徴として描いています。だからこそ本書は凡百のポルノ小説とは一線を画し、純文学として今では世界中で読まれているのでした。
本-映画-メディア

書籍『帰国子女が語る第二の故郷 愛憎の韓国ソウル』まえがき

本書は『帰国子女が語る第二の故郷 愛憎の韓国ソウル』というタイトルにすることにしました。私がこれまでソウルと関わって生きてきたことの集大成となるものにしようと思っています。それで自分の中の韓国に決着をつけたいと思っています。
本-映画-メディア

北尾トロ『裁判長! ここは懲役4年でどうすか』の魅力、内容、あらすじ、感想、書評

最高の人間ドラマ。自分というものがうっすらとわかってくる。これが『裁判長! ここは懲役4年でどうすか』の結論です。どんなに他人の争いや人生や苦悩を見ているようにみえても、最後には自分と向き合うことになる。これはまさしく文学そのものではありませんか。だから裁判の傍聴は、作家の必修科目のひとつかもしれませんよ、というのです。
本-映画-メディア

運命の女。ファム・ファタールとは何か? ピエール・ルイス『女と人形』の魅力、あらすじ、書評、感想、評価

ファム・ファタールのもっとも特筆すべき特徴は「自分らしさに固執しつづける女」ではないでしょうか。自分らしさとは、誰かに押しつけられるものではなく、自分自身が決めることです。その決定権を誰にも渡さない。だから自由を手放さないのです。
本-映画-メディア

著書『軍事ブロガーとロシア・ウクライナ戦争』あとがき

自分の人生を大切にすることを命がけで取り組むことが私たち庶民の反戦運動です。ひとりひとりが自分の暮らしを大切にすることが、人類共通のひとつの価値観をつくりあげ、それに反する行動はいつか人類全体に否決される。いつかそんな日が来ると信じましょう。
本-映画-メディア

著書『軍事ブロガーとロシア・ウクライナ戦争』まえがき

ひとりひとりが自分の暮らしを命がけで大切にすることが、人類共通のひとつの価値観をつくりあげ、それに反する行為はいつしか人類全体に否決される。いつかそんな日が来ると信じています。本書は、まだ決着のついていないロシア・ウクライナ戦争について現在進行形で書いた「可能性の記事」なのです。
本-映画-メディア

【福田村事件】関東大震災直後の朝鮮人虐殺事件と韓国人差別

関東大震災が起こったのはちょうど昼頃でした。死者・行方不明者約10万5000人の大惨事でした。ほとんど火災の犠牲者だそうです。やりきれない思いを抱いて火元の責任を朝鮮人に押しつけたものでしょう。
本-映画-メディア

トリックはわからないのに名探偵コナンの犯人がわかってしまう男【俺って名探偵?】

トリック音痴な私ですが、不思議と名探偵コナンの犯人は言い当てることができます。誰かが犯人だとかなり強引に主張する人は、そいつが犯人です。犯行現場の状況をやけに説明したがる人は、そいつが犯人です。おそらく大物声優が演じるキャラクターが犯人です。俺って名探偵かしら?
本-映画-メディア

自薦随筆集を出版しようと思う。コラム取捨選択の理由と結果

書いて発表したそばからインターネットの海の中に消えてしまったようなかわいそうなコラムたち。しかし消えてしまった記事がダメ記事で、検索順位一位の記事が会心の一撃だとも思っていません。会心の記事ながら読まれていない記事を集めて随筆集を出版します。
本-映画-メディア

本橋信宏『全裸監督』の魅力、あらすじ、評価、感想。アダルトビデオの歴史

ネットフリックスの映像『全裸監督』ではなく、評伝『全裸監督』 ネットフリックス配信で全世界的にヒットした山田孝之主演『全裸監督』。もちろん私はこの映像作品を見ています。しかしここでは「そっちじゃないほう」の本橋信宏氏の評伝『全裸監...
本-映画-メディア

モリエール『ドン・ジュアン』の内容、魅力、あらすじ、感想、書評

自由を愛し、神を信じないのは、そして女を愛するのは、何故なのか? ドン・ジュアンには、ただの欲望ではなく、命のことわりに挑戦する英雄であってほしかったと思います。その結果、雷に撃たれて滅び去るのならば、それは英雄の死にざまとしてふさわしいのではないでしょうか。
本-映画-メディア

アニメ「女子高校生がやるシリーズ」の傑作『ガールズ&パンツァー』とウクライナ戦争

もしかしたらこの戦争は、認められないことを認めることでしか終わらせられないかもしれません。それに対して「このわたし」はどうすることもできません。ただ、戦争が終わったら、ウクライナの黒海沿岸地域を旅行してみたいな、と思っています。
本-映画-メディア

はじまりの物語『ギルガメッシュ叙事詩』の魅力、内容、あらすじ、評価、感想

人間は何故死ななければならないのか? その答えを求める心がここまでギルガメッシュ叙事詩が国を超え時代を超えて粘土板で複製して伝えられた原動力なのだろうと思います。 死が、人に物語を書かせる。まさにそんなはじまりの物語が『ギルガメッシュ叙事詩』でした。
本-映画-メディア

不老不死の薬『マクロプロスの処方箋』カレル・チャペックの内容、魅力、感想、書評

堕落するなら堕落してもいいから、可能な限りは生きてみたいと思います。とくにこれからのデジタル革命は世界をどのように変えるかまったく予測もできません。科学はもっと世の中を変えていくでしょう。その姿を見てみたい気がします。私もマクロプロスの処方箋が欲しい!!
本-映画-メディア

堀江貴文『不老不死の研究』の内容紹介、魅力、感想、書評

胃がんに係るピロリ菌や、子宮頸がんに係るHPVワクチンのことなどは、ただ知って行動に移すだけでダイレクトに健康や寿命に影響を及ぼすことです。こういうことを世に知らしめるためにインフルエンサーというのは存在意義があるのです。
本-映画-メディア

読めない明治文学。国文学の翻訳文学化・現代語訳の提案

明治以前の小説で、今の読者が読めないけれど面白いものは、翻訳文学扱いして翻訳者をつけてもいいのではないでしょうか。だってどうせ読めないのだから。そのぐらい本の方から歩みよってくれないと読もうという気にならないですよ。
本-映画-メディア

神の歌『バガヴァッド・ギーター』ヨーガの真髄とは?

バガヴァッド・ギーターがヒンドゥー教の聖典だとするならば、仏陀の魂は確実にヒンドゥー教の中に輸血されていると感じました。仏教発祥の地インドでは仏教は滅びたと言われていますが、実際には形を変えて生きのびているのだと思います。
本-映画-メディア

エウリピデス『バッカイ』(バッコスの信女)の内容、魅力、感想、あらすじ、書評

ご主人、この神さまが何者であるにせよ、どうかこの国に受け入れてください。なかんずく苦しみを取り除く葡萄を人類に授けてくださったのはほかならぬこの神さまだと聞いております。もしぶどう酒がなかったら人間の楽しみは無に等しくなるのです。
本-映画-メディア

マルセル・プルースト『失われた時を求めて』の魅力、内容、あらすじ、書評、感想

「無意識的記憶」が『失われた時を求めて』のテーマだと言われています。冒頭のマドレーヌがその代表選手ですが、自分で思い出そうとしたのでもなく、意識的に覚えていたわけでもないのに、ふとした匂いや味覚をきっかけに、自分でも忘れていた昔の記憶がよみがえること。プルーストはそのことを表現するために、この膨大な小説を書いたのだといいます。
本-映画-メディア

サロンって何だ? 社交界って何だ?

社交ぐらいしか楽しみがなかったのではないか。一人で楽しめることは極端に少なかったのです。他人の噂話よりも面白いことを私たち現代の庶民は手に入れました。だからサロン文化は廃れたのです。人々は平等になったんだなあ。
本-映画-メディア

趣味の園芸家になるために。『園芸家12カ月』カレル・チャペックの内容、感想、書評、評価

『園芸家12カ月』には、花を眺めてうっとりするシーンが皆無です。園芸家は、ひたすら腰を折り曲げて土をいじっています。犬を飼っている人の中には、人間ではなく犬を中心に世界が回ってしまっている人がいますが、園芸家もそんな風になってしまうのでしょうか。
本-映画-メディア

私的個人的・世界十大小説。読書家が選ぶ死ぬまでに読むべきおすすめの本

あなたの人生は全宇宙にたった一度、そしてふたつとないあり方で存在していると誇らしく語られたとおりに、このランキングは私アリクラハルトの人生にどれほど大きな影響を与えたかを考慮しています。だからこの世に二つとない名作文学ランキングとなっています。ご了承ください。
本-映画-メディア

『氷点下で生きるということ』(LIFE BELOW ZERO°)の魅力、内容、評価、感想、ツッコミとやらせ疑惑

『氷点下で生きるということ』の登場人物たちは、多弁です。自分の生活を紹介し、生き方を語る。いくら人里離れた氷点下に暮らそうとも表現者であることはやめられず、映像コンテンツに出演するということは承認欲求もまだくすぶっているということでしょう。
本-映画-メディア

ウォールデン『森の生活』の内容、あらすじ、書評、感想

同じ自給自足でもまったく違う『森の生活』と『氷点下で生きるということ』。どちらが面白いと感じるかは人によるでしょう。サバイバル生活の方が楽しそうと思う人もいるでしょうし、読書や執筆の生活の方が望む生活だと感じる人もいるでしょう。
本-映画-メディア

ロマン・ロラン『ジャン・クリストフ』の内容、あらすじ、感想、書評

予は虚無と戦う生である。予は闇夜のうちに燃える火である。予は永遠に闘争する自由なる意志である。汝も予とともに戦い燃えるがよい。
本-映画-メディア

これまでに読んだ最長の本は何ですか? 読書はマラソンに似ている。

読んで芸術にふれるのではなく自分の人生を芸術にしたいと思っているタイプは読書家なんかにはならないのだろう。終始ワクワクして読めるような本ではないだろう。そんなだったらみんな読書家になってるよ。そうじゃないから本離れが叫ばれるんだ。
本-映画-メディア

アポロニオス『アルゴナウティカ』アルゴ探検隊の大冒険。本当の主人公はイアソンではなく魔法少女メデイア

アルゴナウティカの主人公メデイア。ここでは「メデイア・コンプレックス」という言葉を提起して定義しましょう。メデイア・コンプレックス=愛するがゆえに、その愛が裏切られた時、憎しみのような行動を相手に対して取ってしまう心的状態。
本-映画-メディア

ダニエル・デフォー『ペスト』の内容、あらすじ、書評、感想。

この記録文学の文学的な到達点のひとつはこの境地です。「ピンチの時は協力し合ったのに、平時に戻ったらまたいがみあう人間」を描いています。そしてもうひとつの境地が「なんでみんなもっと神様に感謝しないんだ? 疫病がおさまったのは奇跡のようなものじゃないか。神様、ありがとう」という境地でした。
本-映画-メディア

FIRE早期退職。「自分が死ぬ」前提でないと仕事はやめられない。

退職するということは「仮の永遠」幻想をきっぱりと諦めて自分が死ぬことを認めるということです。いつか死ぬ前提でなければ仕事をやめることはできません。多くの人が早期退職を実行できないのはこの「仮の永遠」幻想に生きられなくなる恐怖感が原因なのだと思います。
本-映画-メディア

宮崎駿アニメ監督! 風の谷のナウシカの続編をつくればいいのに。

『君たちはどう生きるか』がたとえどのような作品だったとしても、やはり『風の谷のナウシカ』の続編をつくるべきだったんじゃないかなあ。まあ最悪、宮崎さんが死去した後でもナウシカの続編はつくれるだろうと思います。原作(要するに絵コンテ)がしっかりしていますからね。
本-映画-メディア

『市民ランナーという走り方』の書評、あらすじ、感想、内容

トモダチ走法。トモダチを追いかけるようなイメージで走ることは、笑顔になることであり、上体をぐっと起こすことです。友だちと一緒に走るのならば、自分だけ後れを取るわけには行きません。彼らを必死に追いかけるでしょう。
本-映画-メディア

トルストイ『悪魔』の書評、感想、あらすじ、内容

作品のオチは、性欲に苦しんだあげくに自殺した主人公だけが異常なのではなく、みんな同じだろ? というものでした。妻と愛人をつれて、中東に移住して、イスラム教に改宗して、ふたりとも妻にするぐらい戦ってみろ、と私は言いたい。
本-映画-メディア

カレル・チャペック『ロボット』(R.U.R)の書評、評価、あらすじ、感想

人間がテクノロジーでロボットを開発することよりも、愛を見つけた二人の方が偉大だと考えるから、それを肯定したのです。これは壮大な愛だなあ。どうでしょう。これをハッピーエンドと読めるかどうか。そこに「あなた」が問われている、という気がします。
本-映画-メディア

『クロイツェル・ソナタ』ベートーベンじゃなくてトルストイのほうのやつ。男の性欲と嫉妬を描いた作品

みんなと同じような人生で満足、というのはとても日本人的ですね。この感情は「人生のワナ」だと私は思っています。この罠に引っかかって多くの人は自分ならではの人生を捨ててしまうのです。「自分」はどうなんだ? 自分の夢はないのか? と問うところから文学は始まるのですが。
本-映画-メディア

牢獄ものという文学分野。『イワン・デニソビッチの一日』の内容、書評、あらすじ、感想

不自由な囚人の生活の中に、人間というものの本質を見る、というのが『イワン・デニソビッチの一日』のテーマです。それはきわめてロシア的なものでした。強者におもねる、指導者にゆだねる、自分を失うという一連の流れは、たとえば『夜と霧』のフランクル博士には見られないものです。
本-映画-メディア

絶対他者『ソラリス』理解できない相手。意思疎通、交流できない相手がいる。

小説『ソラリス』でも、やっぱり最後に考えるのは、自分のこと、人間の生き方になります。ソラリスは最後まで理解不能のままです。むしろこれは「宇宙人とのコンタクトもの」ではなく「理解不能の他人」というコンセプトで純文学畑でやったほうが、もっと多くの人の知られた名著になったのではないかと思いました。
本-映画-メディア

『ゴッホの手紙』「名前のある色」と「名前のない色」色彩に溢れた文章

『ゴッホの手紙』で美術教師の言葉の呪縛から解き放たれた以上、わたしの小説もゴッホのように色彩にあふれたものにしたいと思います。とりあえず既存の小説を推敲して、色みにあふれたものに上書きしましょうか。
本-映画-メディア

シェイクスピア『ハムレット』理性か、感情か、それが問題だ。

ハムレットは優柔不断といわれますが、復讐の執行者でした。叔父王を刺し殺し、自分を恨む恋人の兄と刺し違えます。けっして優柔不断な人物ではなく、果敢な行動者でした。迷っていたのは、理性のみちびく安穏な生活を選ぶべきか、感情の命じる血と波乱の生活を選ぶべきか、そこではないかと思うのです。
本-映画-メディア

いつから結婚は家長の指名から本人の意思・自由恋愛となったのか? ルソー『エミール』から

ルソーの思想の中に仏陀の思想に通じるものが多く驚きました。東洋思想を紹介することで、西洋で高く評価されるというタイプの文人が、ヨーロッパにはときどきいるなあ、と感じます。ルソーにもそれを感じました。ほんとうに偉大なのはルソーじゃなくて仏陀なんじゃないの?
本-映画-メディア

小説『結婚』作者:アリクラハルト。第十九章から最終章まで

第十九章 心の中の何かがはち切れそうになっていた。ミナトセイイチロウに会いたい。会って話しがしたい。こんなときになぜミナトの顔が浮かぶのだろうか。ツバサは自分の心の流れを不思議に思った。向こうは演劇界の大物、それにくらべて自分はま...
本-映画-メディア

小説『結婚』作者:アリクラハルト。第九章から第十八章まで

第九章 すべてが、終わった。 ツバサは力なく椅子に座りこみ、うなだれていた。 控え室に戻ると、劇団のみんなが彼を避けるように遠巻きに見ていた。舞台の上で何が起こったのか今でも理解できていない。どうして客席から拍手がわき...
本-映画-メディア

『ワンピース』トラファルガー・ローの「白い町」のモデルか? カレル・チャペック『白い病』

作者のカレル・チャペックは『白い病』を上梓した翌年、1938年に、自分の戯曲の予言が半分あたり、半分はずれたことを知らずして死にました。あるいは戦後まで生き残っていたら、『白い病』におかしな改作に手を染めたかもしれません。これでよかったのでしょう。
本-映画-メディア

小説『結婚』作者:アリクラハルト。第一章から第八章まで

第一章 アスカの過去と母の祐希の過去が重なった。二人はあまりにも似すぎていた。ひとつだけ違うことは、母は死を選び、アスカはひたすらに明るいことだ。 しかしその明るさがツバサの心を苦しめた。なぜ母はおれを置き去りにして自ら死を選んだの...
本-映画-メディア

三大幸福論。アランの「幸福論」

幸福論を読んだからって幸福になれるわけではありません。どちらかといえばわたしは悲劇の物語を読んだときの方が、自分の幸福を感じることがあります。彼らはきっと幸福な気持ちを瞬間燃えるように感じて生きたんだろうなあと感じるからです。
本-映画-メディア

小説『片翼の翼』作者:アリクラハルト。第一章から第九章まで

自作小説『片翼の翼』を公開します。読みやすい媒体で読んでいただきたく思います。
本-映画-メディア

【紹介系の弊害】あらすじ本、勉強系・読書YouTubeチャンネルよりも読書は原本にあたれ

読書チャンネルやあらすじ本などの紹介系だけで知った気になっていませんか? あなたの人生に影響をあたえたはずの珠玉の知恵や文章を、紹介系だけで済ませると見過ごしてしまう可能性が非常に高いことを知ってください。原本を読まなければだめなのです。
本-映画-メディア

トルストイ民話集『イワンのばか』キリスト教は愛の宗教か?

キリスト教を愛の宗教だという人がいますが、詐欺師です。一部が正しいからといって全部が正しいとはかぎりません。キリスト教の本質は「信じれば生き返ることができる」というよみがえり信仰なのです。いいこと言っていると認めることと、信仰することは違います。
本-映画-メディア

バチェラー・ジャパンのほうが、バチェロレッテ・ジャパンよりも面白い理由

女は寝る前に情熱メーターが振り切れるほど男に惚れることはまずありません。そして男を天秤にかけるというのも、その姿勢だけで貴婦人(バチェロレッテ)にふさわしくないと判断されてしまいます。だからバチェロレッテはバチェラーほど見ていて面白くないのです。
本-映画-メディア

ウィリアム・フォークナー『八月の光』黒人差別や女性蔑視。もはや時代遅れの感覚が、人間として避けようのない宿命のように大袈裟に描かれている小説

『八月の光』で主役をはれるのは苦悩があるクリスマスです。超克のあったハイタワーは批判者にすぎず、時代の評価に耐えられる生き方をしたリーナは主人公を張ることができませんでした。とっくに解決済みの問題を、避けようもない宿命だなんて大袈裟だ、というのが本作の大欠点だといえるでしょう。
本-映画-メディア

『ムクゲノ花ガ咲キマシタ』南北朝鮮が統一された後に、韓国は北朝鮮の核爆弾を手放すだろうか? 統一韓国は核保有国になる。

小説『ムグケノ花ガ咲キマシタ』を読むかぎり、統一韓国は核保有国になるのではないか、という気がします。「アメリカなど強国の意志に屈服するな、韓民族よ誇りを持て。そのためには核保有国になるべきだ」というスピリットがこの小説を大ベストセラーにした要因だからです。
本-映画-メディア

スタインベック『怒りの葡萄』車中泊の元祖。車中泊文学の代表的傑作

『ローマの慈愛』という絵画のモチーフがあります。餓死刑に処された父親を救うために、娘が母乳を飲ませるという作品です。スタインベックは『怒りの葡萄』という物語のラストに現代アメリカの「ローマの慈愛」を持ってきました。
本-映画-メディア

ヴィクトール・フランクル『死と愛』子供のいない女性は無意味なのか? 生きること。人生の意味を問う格好の命題

生きることが意味を持っていないならば、たとえ無限に子孫を残し得ても何の意味も持っていない。子どものいない女性が無意味であるとするならば、人間はその子供のためにのみ生き、その実存の意味はもっぱら次世代のうちに存ずるということであるが、各世代はこの問題を解決せずに次の世代へ押しやるに過ぎない。
本-映画-メディア

トルストイ『イワン・イリッチの死』死とどう向き合うかは作家の執筆動機の筆頭。死の直前の回想は作家ならモチーフにしたい状況

死ぬ直前の文豪にしかわかりえない人生の秘儀、そんなものは「ない」のです。文豪にしか書けない「命の結論」「人間の生き方の隠された秘密」みたいなものは何もありません。それを知るために、本を読むのです。自分の死に自分が納得するために。
本-映画-メディア

ピーター・フランクル『世界青春放浪記』ユダヤ人問題は被差別部落問題に似ている。人間の集団は差別せずにはいられないのかもしれない。

「イエスが裏切られて十字架の上で死ぬ」というのは定められた神の計画の一部です。そういう意味ではユダに自由意思はありませんでした。だって神の計画を実行した駒に過ぎないんですから。だれが神のプランに逆らえるでしょうか。むしろ選ばれた人だともいえます。
本-映画-メディア

ニコス・カザンザキス『その男ゾルバ』のあらすじ・書評・魅力・解説・考察

物語のラストで語り部はゾルバの訃報を受け取ります。その前に一度、緑の石を見に来ないかとゾルバから誘われていたのですが断っていたのでした。この緑の石は一種の象徴でしょう。ゾルバのダンスのようなものです。ゾルバから生き方を学んだ語り部でしたが、ゾルバのように生きることはできなかったのです。
本-映画-メディア

ジャコモ・カサノバ『回想録』世界一モテる男に学ぶ男の生き方、人生の楽しみ方

カサノヴァ回想録は、物語に何らのオチをつけることもなく唐突に終了します。回想録は実話であり、カサノヴァの老後には読者を楽しませるような語るべき内容はありませんでした(ないと作者が判断しました)。だから作者は物語を「書いている今」の手前で終わらせたのです。結論もオチもなく終了する物語。だがそれは人生そのものなのかもしれません。
本-映画-メディア

『同志少女よ、敵を撃て』に見る男脳と女脳の違い

『同志少女よ、敵を撃て』にはいちおうの結論のようなものがあります。スナイパーという殺人技術が不必要になったあたりまえの日常で、どうやって生きていくか、いちおうの結論が示されています。しかしそのことで「作品の文学的深みが増したか」といえば、それは別の問題です。結論があればいいというものではない。結論がないほうがときに深みを感じることだってあります。
本-映画-メディア

林芙美子『放浪記』の書評・魅力・あらすじ・解説・考察

読者は「知性」とか「現状分析」とか「解決策」ばかりを求めているわけじゃないのです。現状の感情、それを共有したかった。今、生きている人の生々しい言葉で。だから本作は売れたのだと思います。そしてその感情は普遍的なものだからこそ、時代を超えることができた。『放浪記』は時代を経るほどに作品の価値が上がっていくだろうと思いました。
本-映画-メディア

林芙美子『放浪記』老境の改作は改悪。作品はいちばん売れたバージョンこそ残すべきだ

作品は、いちばん売れたバージョンこそ残すべきだと思います。若い頃のヒット曲を齢をとってから後に歌い直したとして、聞きたいのは新しいテイクでしょうか、昔のテイクでしょうか?「改稿によって初版のもっていた魅力は薄れた」と解説者に解説されているのに、しれっと改稿決定版を出版する気がしれません。初版を出版しろよ。岩波文庫。
本-映画-メディア

4DX映画館で『アバター : ウェイ・オブ・ウォーター』を観た感想

アバターはモーションキャプチャーというスポーツの動作解析技術で、俳優の動作をそのままアバター(ナヴィ)の動きに取り入れて映画をつくっているそうです。つまりナヴィの動きは実質的に俳優の動きなのです。彼らは声優ではなく立派な俳優だったんですね。
本-映画-メディア

映画館で映画を見るより、動画のサブスクのチャンネルを契約した方が安くて楽しい

映画館で映画を見るより、動画のサブスクリプションを選択してしまいます。そのほうが、安く、長く楽しめるから。通年で加入するサブスクはアマプラのみ。その他は有料にせよ、無料にせよ、加入するのは一カ月だけと決めています。ずっと加入し続けるほどお金も時間もありませんので。
本-映画-メディア

クールジャパン。日本に憧れる外国人にはマンガ好き、アニメ好きが多い

活字とちがい絵は国境を軽々と超えていきます。ジュール・ベルヌなんか、時代の影響で小説家だったけれど、現代の日本に生まれていたならばマンガ家になっていただろうと思います。ベルヌのマンガ、読みたかったなあ。
本-映画-メディア

ロバート・ハリス『エグザイルス・ギャング』の書評・魅力・あらすじ・解説・考察

日本でエグザイルといえば男性ダンス歌手集団が有名ですが、ロバート・ハリスの方がはるか昔からこの言葉を使っています。ワンダラーとかボイジャーとかエクスプローラーとか似たような言葉がたくさんある中で、エグザイルを選んだのはロバート・ハリスの嗅覚、言葉に対するセンスに他ならないと思います。
本-映画-メディア

ヒッピー文化は滅んだが、断捨離、アウトドア、バックパッカーのルーツ・ご先祖さまなのだ

ヒッピー文化は敗北しました。でもわたしの人生を変える力はありました。すべてが消え去ったわけではありませんでした。その魂は今でも世界の各地に残っています。わたしのように影響を受けたものが、そのスピリッツを次世代につたえていけばいいのです。
本-映画-メディア

なんでベトナムはアメリカにジャングルで勝って、日本軍は南太平洋の密林で負けたのか?

アメリカがベトナムに投下した爆弾の量は、第二次世界大戦で日本とドイツに投下した爆弾の約2倍になるそうです。日本の戦史を読んでいると、敵の圧倒的な火薬量にさしもの日本兵もなすすべがなかった、という描写が頻繁に登場しますが、ベトナムはその二倍の火薬量に耐えました。物量の差があってもベトナムは勝ったのです。大日本帝国の戦史がいかにもおかしいということがわかるのではないでしょうか。
本-映画-メディア

映画『SPACE BATTLESHIP ヤマト』は波動砲を撃ちすぎ。戦艦大和に対するリスペクトが足りない。

あまりに波動砲に頼っては、それはもはや戦艦大和とは何の関係もない別の船です。戦艦大和の艦首にあるのは菊のご門であって波動砲発射口ではありません。主砲もろくに撃たずに波動砲と艦載機ばかりつかっていたら、戦艦大和に対するリスペクトが足りないといわれてもしかたがないでしょう。
本-映画-メディア

山岡荘八『高杉晋作』の魅力・あらすじ・解説・考察

結核になったのも、若死にしたのも、飲んで騒いでどんちゃん騒ぎがひどすぎたせいではないかと思います。志士の会合というのも、どんちゃん騒ぎとワンセットでした。 明日死ぬかもしれないという命がけの仕事をしていると飲まずにはいられなかったのかもしれませんが。
本-映画-メディア

ボリース・パステルナーク『ドクトル・ジバゴ』翻訳ロシア文学は人名を統一したら読みやすくなる提案

ロシアでは、相手に呼びかける「言い方」でその人物のあいだの親密感がわかる、といわれています。しかし日本人の読者にはわかりません。ひとりの人物を何通りにも呼ぶのは、一般読者からすると読みにくくて仕方がありません。読者を混乱させるだけではないでしょうか?
本-映画-メディア

図書館で予約した本を借りるときに困ったこと。「厚い」「古い」「旧字体」!!!

紙質がダメージを負いまくっている本とか、もはやほとんどの市民には読めない(読む気になれない)旧字体の本などは、もう現役から引退させてあげたらいいのではないでしょうか? 普通に借りられる状態にある現役本ではなく、どこか本の歴史的価値を蒐集する博物館行きにしてしまえばいいのではありませんか?
本-映画-メディア

日本昔話しの類型。「どっちを選択しますか」選択肢パターン。欲深いよりもつつましいのが正解。

『おむすびころりん』や『はなさかじいさん』は、隣の強欲家族との比較だけれど、『舌切り雀』は夫婦の間で強欲とつつましさが分かれているのでさらに奥が深いぞ。そもそもこの夫婦はこれほど価値観が違うのにどうして夫婦円満なのだろうか?
本-映画-メディア

チャールズ・ディケンズ『オリバー・ツイスト』の魅力・あらすじ・解説・考察

『オリバー・ツイスト』の特徴は、主人公オリバーが無色透明だということです。おなじ少年が主人公のトム・ソーヤとかハックルベリーのような際立った特徴をもった少年ではありません。ただ善良なだけの気の弱い少年でした。最後は幸福になるのですが、自分の力で幸福を勝ち取ったというよりは、周囲の人が助けてくれたからでした。
本-映画-メディア

『ベルサイユのばら』(アニメ)の主人公はマリー・アントワネット? Wikipediaの間違い発見!

近代文学は「個人の心の大きな変革」を描くものです。成長する主人公、これがテーマです。その点、オスカルは文句なしです。貴族として生まれましたが、そのことに疑問をもち、貧しい庶民に同情し、エリートの近衛隊から庶民の衛兵隊に転属し、最後には民衆の側に立ってバスティーユの襲撃に手を貸します。平民のアンドレと恋をして、平民側に立ちます。心の中に革命が起こっています。太宰治の文学のようですね。
本-映画-メディア

ユヴァル・ノア・ハラリ『ホモ・デウス』の魅力・あらすじ・解説・考察

メタバースにつくよりも、大地についた方がいい。どうやって生きていくべきか悩んだら、まだ誰も歩いていない新しい道よりも、先祖や動物たち、絶滅した過去のすべての生き物たちが歩んだ古い道を歩いた方がいいとわたしは思っています。
本-映画-メディア

山岡荘八『小説太平洋戦争』。日本だけ特別だと思うのがすべての間違いの元

問題は食料不足でした。山岡荘八は降伏したおかげで米司令官は食料不足の責任をまぬがれたと評しています。降伏したせいで捕虜の食糧不足が日本側の責任になってしまったのでした。
本-映画-メディア

【動画編集】実写映像・外国映画の「声だけ吹き替え」はどうやってるの?

【動画編集】実写映像・外国映画の「声だけ吹き替え」はどうやってるのでしょうか。背景音と俳優のセリフだけを集めた音声トラックが別にあります。 だから「外国映画の吹き替え」の場合は、俳優のセリフだけを集めた音声トラック(ファイル)だけをアフレコすればいいのですね。 背景音、効果音、音楽ファイルはそのまま使えます。
本-映画-メディア

ロバート・ハリス『ワイルド・アット・ハート』の魅力・あらすじ・解説・考察

美大生、アーティスト、ボヘミアン、ジャンキー、ドラッグディーラー、ニューハーフ、ファッションモデル、ギャングの大物、最高裁の判事、ヌードダンサー、パフォーマンスアーティスト。パンク。料理評論家、社会学者、弁護士、娼婦、ゲイの活動家、チリの知識人。トップレスバーのウェイターにバーテンダー。あらゆる種類の客
本-映画-メディア

アルベール・カミュ『異邦人』の魅力・あらすじ・解説・考察

「人間とは無意味な存在だ。すべては主観の問題だ」とカミュはいいたいのでしょうか。言葉にすればたったこれだけで誰もかえりみないものを、物語にして表現すると心に残ってしまうのですから、小説芸術はおもしろいなあ、と思います。
本-映画-メディア

世紀末デカダンス。オスカー・ワイルドの最高傑作『ナイチンゲールと薔薇』

『幸福な王子』のツバメは越冬できずに凍死(餓死?)してしまうのですが、『ナイチンゲールと薔薇』のナイチンゲールはみずから心臓を薔薇の棘に捧げます。心臓の血の赤が薔薇の赤色になるというイメージが、痛みをともなう強烈な読後感として残ります。
本-映画-メディア

災害関連死とは、災害がなかったら生きていたであろう人たちのこと

そもそも「同じ状況でも平気な人もいるんだから災害関連死とはいえない」と言い出したら、すべての心の病を否定しなければなりません。心の傷、心の病が人によって違うのはあたりまえのことなのです。
本-映画-メディア

ジュール・ヴェルヌ『海底2万マイル』ネモ船長は何を求め、何に復讐しているのか?

世界初の原子力潜水艦には、ノーチラス号という名前が付けられました。『海底二万マイル』に描かれた超潜水艦ノーチラス号の面影がイメージになかったと誰がいえるでしょうか。『海底二万マイル』はそれほど画期的なSF小説だったのです。
本-映画-メディア

『ぼくは日本兵だった』J・B・ハリス。とにかく「音」で必死に日本語を覚える。

日本軍の兵卒が書いた手記の中ではもっとも面白い部類に入るのではないでしょうか。視点がハーフだけに、そして憎めないキャラクターをもっているだけに、ひじょうに面白い本でした。いよいよぼくの活躍できる時代がやってきたのだ。なんとなくそんな予感がした。
本-映画-メディア

ヘルマン・ヘッセ『デミアン』作者得意の寓話。デミアンは自分自身

作者得意の寓話。デミアンは自分自身だった。 ここではヘルマン・ヘッセ『デミアン』の書評をしています。1919年に発表された作品です。第一次世界大戦直後に発表されたものです。 デミアンはデーモンからの命名だそうです。ルイ15世...
本-映画-メディア

ロバート・ハリス『人生の100のリスト』

ロバート・ハリスの世界が大好きな私ですが、それでも「彼が影響を受けた世界」が必ずしも大好きとは限りません。推奨する人が好きでも、推奨先を好きとは限りません。
本-映画-メディア

トルストイ『戦争と平和』知りたかった文学の正体がわかった!! 

この世の深淵の知恵を見せてくれる魔術のような書なんて、子どもの頃のわたしが抱いた幻想でした。そんなものはないのです。 ストーリーをえんえんと物語った上でさらりと述べるあたりまえの結論、それが文学というものの正体なのでした。
本-映画-メディア

経験知は一代限り。ノラ猫ですら人から逃げるのに、なんでツバメは人を恐れないの?

おそらくツバメはヒナ時代に見た風景のことをおぼえていて、それとよく似た場所に巣をつくっているのではないでしょうか? そうと考えなければ、次世代もその次世代も、営巣場所が市街地、人間のそば、ということの説明がつきません。
本-映画-メディア

コンラッド『闇の奥』は映画『地獄の黙示録』の翻案元(原作)

何もわかっていない人が「恐ろしい」というのと、酸いも甘いも噛み分けた人物が「恐ろしい」というのでは、言葉のもつ力が違います。 カッコつけて、とりつくろって死ぬことをしませんでした。できませんでした。闇の奥で酋長のようにふるまっていた白人は「おそろしい……」と呟いて死んだのです。
本-映画-メディア

ジャック・ロンドン『海の狼』。生きることはギャンブル。人間はみんな生きること中毒

わたしもラーセン船長のように世の中を見ています。この世界を感じるには肉体をつかわなければならないし、肉体を使ってこその生きがい、生きている実感だと思っています。そしてこの肉体が動かなくなった時には、この世界を去るときが来たということです。
本-映画-メディア

ロバート・ハリス『地図のない国から』放浪の魂を読む。

アウトサイダーの反逆はまずは平凡な日常生活への憎悪といったかたちで現れます。彼は政治家や法律家ではありません。世の中の平安、安寧、ルールとか「みんながおまえみたいだったらどうなるんだ?」といった道徳的なことは一切考えません。とにかく自分が嫌だから嫌なのです。我慢がならないから我慢しないのです。そして衝動に身をまかせます。それが生きることだから。
本-映画-メディア

ロバート・ハリス『ワイルドサイドを歩け』walk on the wild side.

おのれの肉体を使って、二本の足で世界を旅する以上のことが、バーチャルの世界に待っているなんてことはインポッシブルなことだと思います。走っても汗も出ないし熱くもならない。寒さも痛みも感じない世界に、どれほどの生きている実感があるでしょうか。動物たちがやっているように生きることが正しいのだと確信しています。わたしたち人間もまた動物なのだから。
本-映画-メディア

ジャック・ロンドン『白い牙』なぜ作者はオオカミがイヌになる作品を描いたのか?

放浪のホーボーとして自由無頼の青春をおくったジャック・ロンドンでさえ世の中と関わりながら生きていくものです。そのことがわかっていたから、ジャック・ロンドンは文明生活で愛されて安穏に暮らすホワイトファングのことを書いて残したのだと思います。
本-映画-メディア

ひろゆき『1%の努力』ゲーム感覚で生きる。ドラクエ的な人生

会社が赤字だから残業代をもらわずに無償で働くといったことは、まるで「肉屋を応援する豚」のようなものだというのです。いつか自分が殺されてしまう豚が肉屋の営業を心配するようなお人好しで、聞き分けのいい豚になっていませんか?
本-映画-メディア

ひろゆき『働き方完全無双』

ひろゆき「やりたくないことをやらされているという状況が人生において不幸である」。大きな野望は持たずに地方でダラダラ好きなことをやって暮らしながら、ネットでワンチャン当てることを狙う時代だとひろゆきはいいます。たとえばユーチューバーみたいな人たちのことですね。
本-映画-メディア

ひろゆき『無敵の思考』日本にいるだけでイージーモード

ものをもたないようにすれば、自然とお金は余ります。それを「お金持ち」というのです。そして「お金持ち」になったら、次は「時間もち」になりましょう。そうすれば「世界はおれのもんだーっ!!」と叫んでタイタニック号に乗って世界を旅してまわることができますよ。
本-映画-メディア

手塚眞アニメ『ブラックジャック』の低評価。人は死ぬもの。死を隠す意味がわからない。

日常生活では見ることができない「覚悟の死」「カッコいい死にざま」が見たかったのに、凡人の手によって改変され、日常にありふれた「生きのびる選択」「その後に続く平凡な日常」になってしまいました。手塚治虫本人が見たら激怒したか、あるいは泣いたんじゃないでしょうか。
本-映画-メディア

ロバート・ハリス『エグザイルス』の内容、あらすじ、おすすめの点

自分の道を行くということは、実際に旅に出るかでないかではなく、自分らしく生きたいと行動に出た人間はその時点で地図も海図も羅針盤もない長い航海へとすでに旅立っているのだろう。
本-映画-メディア

ヘルマン・ヘッセ『車輪の下』学校によってスポイル・去勢される少年の物語

気づかなければ、外からあたえられた価値観を自分の中に取り込んで本当の自己を放棄して生きていけばいいのです。それはそれで楽なのでしょう。楽だから多くの人がその道を選ぶのです。しかし気づいてしまったら、もはや後戻りはできません。
本-映画-メディア

人類史上最大のベストセラー『聖書』。二番目の『共産党宣言』

「プロレタリアはこれまでの社会秩序を暴力でくつがえさなければかなえられない、と公言する。支配階級は共産主義革命にふるえあがるがいい。労働者は自分の鎖のほかに失うべき何ものももたない。プロレタリアは世界を手にするのだ。万国の労働者よ、団結せよ」
本-映画-メディア

【旅人の主題歌】ウォルト・ホイットマン『大道の歌』。旅人の守護聖人

宇宙そのものが一つの道、多くの道、旅ゆく魂たちのための道だと知るために。暗いところに閉じこもっていちゃだめだ。でかけよう。ありとあらゆる形式から。でかけよう。かつて始まりがなかったように今は終わりのないそのものに向かって。
本-映画-メディア

ジャック・ロンドン『荒野の呼び声』「人間よ、野性にかえれ」という野性の呼び声

もちろんここでの犬は人間の比喩でしょう。飼い犬バックはひょんなことから野性の世界へと放り出されてしまいました。そこで過酷な体験に耐えて、自立を目指します。そのためにはおのれの中に眠る先祖の血、野性に帰らなければなりませんでした。『荒野の呼び声』が、動物が主人公なのにジャック・ロンドンの自伝的小説とされるのは、その行動が似ているからではなく、その心の流れが似ているからです。
本-映画-メディア

ディスニー映画『モアナと伝説の海』に登場する半神マウイは実在の神さま

マウイとはポリネシアの神格化されたプロメテウス的英雄。天国に括り付けた釣り針で海底に沈んでしまった陸地を釣り上げたり、空を持ち上げたりした。空を持ち上げてくれたおかげで四本足で這っていた人間は立つことができるようになった。太陽をつかまえて昼を長くした。
本-映画-メディア

ジャック・ロンドン『赤い球体』生首がいぶされて回転する怪奇小説

バセットとメドゥーサの共通点といえば、首が斬られて曝されるというところですが……敗者の真理、悪魔主義者みたいな発想なのかと思って真理=メドゥーサというのが気になりました。しかしただ≪真理≫と読んで、小説の上では何の問題もありません。
本-映画-メディア

ベーオウルフ。かわいそうな「グレンデルの母親」名前ぐらいつけてやれよ!

ケニングという修辞を知りました。ケニングというのは北欧で中世に流行っていた修辞法だそうです。ハードボイルドな文体もときにはいいと思いますが、ケニングの文体もぜひ読んでみたいと思います。エスプレッソばかり飲んでいると、ときには違った飲み物を飲みたくなりますものね。
本-映画-メディア

ジョゼフ・コンラッド『ロード・ジム』リベンジマッチ。卑怯者は勇気を取り戻せるか

キリストがやったみたいなどんでん返しを示唆していると思いませんか? 一般的に十字架にはりつけにされて殺されることは「敗北」ですが、イエスはそのことによって「なしとげた」とすることによって敗北を超越しました。 ジムもみずからを銃口の前にさらけだすことによって、約束を守り、過去の不名誉を払拭したのでした。
本-映画-メディア

DIE WITH ZERO。貯金を残さずゼロで死ぬ方法。死から逆算して人生を最適化する。

父親のように生涯ひとつの会社に定年まで勤めなければならないとか、サラリーマンだけが仕事の選択肢だとか、ブロガーやYouTuberは仕事じゃないとか、そういうのは偏見です。打ち破った時にはじめて、自分が偏見にとらわれていたことを知るのです。
本-映画-メディア

『ジャック・ロンドン放浪記』ホーボーって何だ? 無賃乗車・ただ乗りという放浪スタイル

自分を知っているものが誰もいない場所で、これまでの自分を捨てて、何もない自分として未知の風景の中に自分を溶け込ませること。宇宙に溶けること。それが放浪の真髄なのかもしれません。
本-映画-メディア

インド神話『ラーマーヤナ』のあらすじ。ギリシア神話との類似点

『桃太郎』が『ラーマヤナ』から影響を受けているのではないか、というふうに考える人もいます。とすると、その『ラーマヤナ』が『ギリシア神話』から影響を受けているわけですから、物語のルーツはギリシアにある、ということになるかもしれません。
本-映画-メディア

ドストエフ好きー? いや嫌い。『白痴』の内容、感想、書評

和訳された書物の場合、名前は統一した方がいいんじゃないでしょうか。どうせ日本人が読むものですから、ロシア本国の繊細な関係性なんて日本人にははかりしれませんし、それをとるメリットよりも、誰が誰だかわからなくなるデメリットの方がずっと大きいと思います。
本-映画-メディア

ヘルマン・ヘッセ『クヌルプ』放浪の魂の真髄

みんなが同じ生き方をしているとき、そうでないものの生き様はそれだけで価値があると私は思います。定住し税金を取られる生活をしている者が、放浪しあたりまえの価値観に染まらないクヌルプを憧れの目で見つめたのは、そして軽侮の目で見つめたのは、あたりまえのことでした。今の自分じゃないなりたい自分になるために、今の自分を認めて許してあげるために。
本-映画-メディア

ヘルマン・ヘッセ『郷愁』個人には自分を完成する責任がある。地域や先祖のせいにはできない。

現代の私たちはヘルマン・ヘッセ『郷愁』ほど牧歌的な時代に生きてはいません。実存主義の世界に生きていて、個人には自分を完成する責任があります。先祖や地域の由来にすればいいという時代はある意味で今ほど生きにくい時代ではなかったといえるかもしれません。
本-映画-メディア

村上龍『イン ザ・ミソスープ』痛さによって目覚める。社会に染まることから、自分を取り戻す

≪黒い鳥≫は、個人を覆いつくそうとする社会の影響でした。その黒い影に覆われるということは、自分らしさを殺すことであり、他人時間を生きることでした。だから「おれはおれのことがわからなくなる」のです。自分の腕にガラスの破片を突き刺して痛さによって目覚めようとします。世の中に染まることから、自分を取り戻そうとするのです。
本-映画-メディア

哲学者ナンバー2プラトン著者集『饗宴』少年愛を賛美する本。

ひたすら少年愛を賛美する本です。女性との性愛は肉欲だけだが、少年との性愛は精神的なもので男女のまぐわいより上質なものだと書いてあります。少年にとって年上男性との性愛関係は社会への登竜門であり、年上男性が少年を愛し訓育することは社会に対する奉仕であるかのように書いてあります。
本-映画-メディア

ニコライ・ゴーゴリの寓話『外套』ロシア革命の予言の書

幽霊を「主人公本人」と考えるか「主人公とは違う別人」と考えるかで、物語の解釈がだいぶ変わってきます。しかしどちらにしてもその後のロシア革命を予言するような書になっていることは間違いありません。
本-映画-メディア

モーパッサン『脂肪のかたまり』のあらすじ・書評・魅力・解説・考察

追い詰められた戦時下では人間の本性が剥き出しになります。一般的に堕落と見られている売春婦が「いいひと」で、一般的に高潔と見られている逃避行グループの貴族たちが「人間のクズ」だったという作品です。
本-映画-メディア

ヘンリー・ミラー『南回帰線』のあらすじ・書評・魅力・解説・考察

≪永遠に理解されることのない、強烈な作品≫をものしようとするヘンリー・ミラー。はたしてそれはどのような作品になったのでしょうか。本書『南回帰線』そのものがその答えです。これまでにない強烈な作品をつくろうとした作者の野心がこの際限のない幻想、イマジネーションの物語をつくったのか。と感得できれば読んだ甲斐があったというものです。
本-映画-メディア

【読書】若いと、読めない!

若い頃の読書は、どんな生き方が描かれていても、自分もその生き方を選ぶことができるから、自分のこととして読むことができます。逆に、若く感受性が繊細すすぎると作品世界のヒリヒリした純粋さに影響されすぎて現実が辛くなる境地がありえます。本を読みましょう。
本-映画-メディア

【荒野のおおかみ】ステッペン・ウルフのあらすじ・書評・魅力・解説・考察

『荒野のおおかみ』は寓話です。もっと遊びたかった。恋したかった。ダンスしたかった。楽しみたかった青春。愛されたかった自分。二度と戻らない青春。一回きりの人生。果たされなかった思い。荒野のおおかみの叫び。そのことに気づいて、ケリをつけにいく物語がステッペンウルフだったのだと私は思います。
本-映画-メディア

プライマル・スクリーム(原初からの叫び)

万人に通用する理論なんてものはありません。人の傷、人の真理は個人的、具体的なものです。プライマリー理論にぴったりと合致する人がいます。そしてそうでない人もまたいるのでしょう。人の数だけ苦痛と解放の闘争があるのです。
本-映画-メディア

スティーブ・ジョブズはIT長者というよりも成功したヒッピーだ

スティーブ・ジョブズはIT長者というよりも成功したヒッピーだ 生きているあいだにパソコンを、マウスを、USBを、ipodを、iPhoneを普及させて世界を変えたといわれるスティーブ・ジョブズ。彼のことをIT長者だと思っている人も多いと思い...
本-映画-メディア

【諸子百家】韓非子ってどんな思想家? 人物と死因

それはウサギが切り株に当たったような一瞬の出来事であり、時がすすめば今の自分の思想も世の中と会わなくなり古くなってしまう日が来る。韓非子も君主に近づいて、そして殺されてしまいました。「君子あやうきに近寄らず」も韓非子だったらよかったのにね。
本-映画-メディア

【怒る富士】富士山の大噴火。山頂が噴火してもっと高くなるか。

同時代の作品でも、外国の小説は風俗が違うので、SFやファンタジーのように読めたりするのですが、日本の小説だとそうはいきません。富士山の噴火を人間が短い生涯の中で見ることができる人は稀です。見たくもあり、見たくもなし、ですね。
本-映画-メディア

お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方

人の知らない情報をもっていれば、小説家になれます。殺人のマニュアル本は出版できませんが、探偵小説なら微に入り細を穿ったリアルな描写で殺人を描いても何の問題にもならず、それどころかかえって高評価されることもあります。脱税の指南書は書けませんが、小説なら書けるし、むしろ褒められもするはずです。
本-映画-メディア

ジャック・ケルアック【ザ・ダルマ・バムズ】禅ヒッピー

出かける時がやってきたのだ。リュックサック大革命を起こしてやるのだ。禅の風狂の精神で放浪するんだ。「世界中をリュックサックを背負った放浪者で埋めつくしてやるのだ」ビートニクのこの願いはヒッピーたちによって程度実現しました。
本-映画-メディア

漫画家・松本零士は『宇宙戦艦ヤマト』『銀河鉄道999』の原作者だといえるのか?

こんな電車で旅したくねえよ(笑)。そう思わされるのが漫画『銀河鉄道999』です。漫画原作では例外の事件ばかりが描かれます。平穏な旅がありません。物語っていうのはこういうものなんですね。例外集、トラブル集といったほうがいいでしょう。例外を描くのが物語なのです。
本-映画-メディア

偉そうに? どうして無名の一般市民が世界史に残る文豪・偉人を上から目線で批評・批判できるのか?

認識とか、発想とかで、人生はそう変わりません。だから相手が世界的文豪でも、しょせんは年下の小僧の書いた認識に対して、おまえはわかってないなあ、と言えてしまうのです。それが年上だということです。涅槃(死。悟りの境地)に近いということなのです。
本-映画-メディア

ドストエフスキー『地下室の手記』本当の心の声を知られたことが許せない

ぼろぼろの部屋着姿を見られたことを一生根に持つのです。涙を見られたことを許す気になれません。生々しい真実の告白も聞かれてしまいました。そのことが許せないのです。彼女に跪くことで、彼女を憎むようになるのです。虚栄心が傷つくからです。
本-映画-メディア

キリスト教が世界一の信者数を誇る不滅の宗教であるのはなぜなのか?【獄中記】オスカー・ワイルド

イエスは一編の芸術作品も残しませんでした。しかし彼の生涯が至上の芸術作品でした。「人間が芸術を欲する限り、最高傑作であるイエスの生涯は、決して滅ぶことはない」とオスカー・ワイルドは主張したのです。イエスの肉体が残した生涯・思想は、永遠の命を得たということです。
本-映画-メディア

韓流ドラマ『愛の不時着』日本語吹き替え版と字幕版の表現・ニュアンスが微妙に違う理由

口が動いているあいだは喋っていないと違和感がでてしまう。吹き替えの場合、日本語のセリフの長さと俳優の口が動いている長さが同じだよ。同じぐらいの時間になるように調整してるんじゃない? 画面の口が閉じてるのに喋っても変だし。セリフがないのに画面の口が動いているのも変だから。
本-映画-メディア

帆船とヨットの違いとは? 堀江謙一『大平洋ひとりぼっち』

帆船とヨットの違いを調査したのですが……これがクジラとイルカぐらいの違いしかありません。大型なのが帆船(クジラ)小型なのがヨット(イルカ)という程度の違いしかないのです。帆船とヨットを区切ってむりやり「世界初」としていますが、帆船とヨットの差はほとんどありません。
本-映画-メディア

中華ファンタジー『白蛇伝』のあらすじ・書評・魅力・解説・考察

超能力が入り乱れて、最後は神仙と妖魔の大戦争がはじまります。ハルマゲドン(最終戦争)です。エンディングは、白娘はただの人間となって愛する男と結ばれます。ハッピーエンドです。こりゃあ完全に現代にも通用する話しだと思いました。
本-映画-メディア

『死刑囚最後の日』ヴィクトル・ユーゴー。死に臨む書、アンフェアな書物

死に際しては、いつも同じような問いだけがあるのです……答えはありません! ヴィクトル・ユーゴーでさえ、何ら新しいものを提示することはできませんでした。これ以上、このことについて考えるのは無駄だということです。
本-映画-メディア

ヒッピー・バイク映画の最高傑作『イージー・ライダー』ワイルドにトリップする映画

スクエアとヒッピーの対決というのは、一神教キリスト教と聖霊信仰アニミズムの対決です。資本主義・物質主義と社会主義・ミニマリストの対決です。家父長制・男根主義とフリーセックス・フェミニズムの対決です。体制と自由の対決です。伝統・権威とアナーキズム・ドラッグ&ロックンロールの対決です。民主党と共和党の対決といってもいいかもしれません。
本-映画-メディア

韓流ドラマはクラスメイトが恋愛におちいる「同級生もの」が多い(交通事故と記憶喪失も多い)

同級生補正というのは、異性を思う気持ちに友だち(チング)を思う心が上乗せされてパワーアップされた状態のことをいいます。この補正にかかった人物は、よっぽどのことがないかぎり、恋の相手は同級生からしか選びません。同級生恋愛、記憶喪失、交通事故、三つ揃ってはじめて韓国ドラマだといえるでしょう。
本-映画-メディア

文学の頂点。ユダヤ人強制収容所の記録『夜と霧』

生きることがわたしたちに何を期待しているのか、行動によって、適切な態度によって、人により、また瞬間ごとに変化する。生きることとはつねに具体的な何かであって、その具体性が、ひとりひとりにたった一度、他に類を見ない人それぞれの運命をもたらす。全宇宙にたった一度、そしてふたつとないあり方で存在している
本-映画-メディア

ドストエフスキー『死の家の記録』シベリア獄中記のあらすじと感想

繊細な人間と、鈍感な人間では、おなじ禁錮でも苦しみが違う。「死の家」は「生きている人間の家」でした。死んでいたのは自由でした。文豪が作品に残したことで、彼らは滅び去りはしませんでした。むしろ永遠の命を吹き込まれたといえるかもしれません。
本-映画-メディア

鴨長明『方丈記』隠者の生活。宮勤めを定年までこなし、退職後に雑記ブログをはじめた人の随筆を読む

なんで隠者文学が歴史に残るかというと、やっぱり現役の仕事がある人はそっちの方が主たる関心になってしまうからでしょう。隠者の考える生き方だけが、普遍性をもつのです。孤独とどう向き合うかを描いているから、コロナ禍の現代の人にも関心を惹起することができます。
本-映画-メディア

ドストエフスキー『貧しき人びと』どのへんが名作なのか? あらすじと感想

ドストエフスキー『貧しき人びと』ひとことでいえば「好きな男よりも、お金のある男を選ぶ話し」です。お金が二人を別れさせた、とも言えます。逆に言えば貧しさゆえにふたりは寄り添い合っていたともいえるのです。いっそのこと悪女に変貌してくれたほうが物語はおもしろくなったのではないか、と思っています。
本-映画-メディア

読書家の定義。登場人物の名前の覚え方・テクニック

結局、自分が忘れてしまったシーンは自分にとって大切なシーンではなかったという考え方をしています。自分の感受性にひっかからないところは無視して読み進める、というのもひとつの読み方だと私は思っています。その本が自分にとって大切ならば、二度、三度と読み返すうちに、まるで友達の名前を覚えるように、キャラクターの名前をいつのまにか覚えてしまうことでしょう。
本-映画-メディア

『ブラック・ジャック創作秘話』手塚治虫・早漏伝説

「先生は忙しい、忙しいと言いながら、よく三人も子どもをつくる時間がありましたね」と誰かに皮肉を言われたところ「きみ、あんなのは5分もあればできるんだよ」と答えたというのを、何かの本で読んだことがあります。いや、そういうのを世間じゃ早漏っていうんですよ。手塚先生!!
本-映画-メディア

【フリーター、家を買う】親子関係が悪くなるのは、子どもが親から独立するための遺伝子のシステム

娘が父を臭く思うのは近親相姦を避けるために臭いによって自分に近い遺伝子を生殖行為から遠ざけるため。赤ん坊が抱くのをやめると泣き叫ぶのは、置き去りにされないための生存遺伝子のアラーム。反抗期は、子どもが独立するために、親と子の仲が悪くなるように遺伝子のシステムの中に組み込まれている。
本-映画-メディア

『宗像教授伝奇考』作家か、キュレーターか。作品か、まとめ本か。(書物の未来)

ひとつひとつの事実を説明するだけでは、ただの知識の寄せ集めに過ぎません。「まとめサイト」のようなものです。関連知識を並べて「ハイ、イッチョあがり」と本をつくるのは、安直すぎます。新たに付け加えるような書くべきことがないのなら、本なんか出さなきゃいいのに、と思いませんか?
本-映画-メディア

有名作家の絶筆本『転移』中島梓(栗本薫)のガンによる辞世の書・最後の一文字

末期になると、字は乱れ判別不能になり、誤字脱字も増え、判読不能になり……そして「ま」と書いて絶筆。わたしたちの期待通りに死ぬ直前まで書いて死んでくれたのだと思います。『転移』の場合、それで未完ではなく完結だったのではないでしょうか。
本-映画-メディア

南房総の水滸伝。曲亭馬琴『南総里見八犬伝』

曲亭馬琴『南総里見八犬伝』は、南房総に(里見家の)楽園を築くという話しです。それは南房総に常春の楽園ができればいいのにと願っている私の希望そのものだからです。南房総は山で仕切られた半島の南端。独立王国の様相を呈しています。南房総は常春の楽園です。
本-映画-メディア

ロビン・フッドとピーター・パンの相似点。ウイリアム・テルとの違い

ロビン・フッドとウイリアム・テル。どちらも自由を求めて悪政・権力と戦った弓の名手ですが、どちらも架空の人物だとされています。イギリス人も、スイス人も、民族を問わず自由を求める英雄を民衆は必要としているということかもしれません。
本-映画-メディア

【無限ループ】サディストとマゾヒストが出会ったら? クレタ人は嘘つきだとクレタ人が言った。

サドがつくろうとしたのはエホバ神のいない世界観でした。しかしマゾッホはヴィーナスをつくろうとしました。そしてその女神と契約しようとしたのです。わたし以外は信じるな、というエホバ神から見ると、これもたいへんな背教ということになります。
本-映画-メディア

『聖母』マゾッホ文学をマゾヒズム文学として読むと理解できない

マゾッホ文学をマゾヒズム文学として読むと理解できないだろうと思います。脳髄から発した性欲を否定して忘れ去ろうとした宗教と、それを真正面から見つめた文学というのは、やはりどこかで対決する運命なんだろうと思います。
本-映画-メディア

サマセット・モーム『淵』のあらすじ・書評・魅力・解説・考察

サマセット・モーム『淵』は『エドワード・バーナードの転落』と対をなす作品です。「南洋に同化しきれなかった白人男の悲劇」と「南洋に同化しすぎて白人社会を捨ててしまった白人男の生き様」。「転落しなかったバーナード」と、転落してしまったローソンの差は何でしょうか?
本-映画-メディア

トロイ戦争その後。オデュッセイアの表ルートと、アエネーイスの裏ルート

物語の元祖、トロイア戦争の「その後」は表ルート(オデュッセイア)も面白いが、裏ルート(アエネーイス)も負けず劣らず面白かったです。すくなくとも苦心惨憺たる航海の末、やっとのことで故郷イタキ島に戻り、愛妻ペーネロペーと夫婦生活を取り戻しただけのオデュッセウスよりも、アイネイアスの方が歴史的には大きな存在だったといえるかもしれません。
本-映画-メディア

裁判傍聴業とは何だ? オウム真理教「慟哭・林郁夫裁判」

「慟哭の法廷」と呼ばれた林の反省・苦悩する姿が、遺族をして「死刑をのぞまない」と評価されたことで、無期懲役となり死刑求刑をまぬがれました。いちはやくの自供が「自首」と認められ事件の全容解明に多大な貢献をしたことが評価されたからです。
本-映画-メディア

離婚女性におすすめしたい自分をさがす女の書。イプセン『人形の家』

自我なんてそんなわけのわからないものよりそばにいる人と楽しくおかしく生きて行った方がいいという考え方もあります。個性があるということは特殊で、フツーじゃないってことです。こういう人とつきあうと女性は振り回されて疲れます。「自我なんかいらない」と彼女は言いたかったのでしょう。
本-映画-メディア

ホリエモン多動力。国立大学に合格する人の時間(脳ミソ)の使い方

効率的な読書の仕方と、効率的な受験勉強の仕方は同じです。まったく別の作業を入れることで、飽きを回避し、長時間の作業を可能にしてくれるのです。国立大学に合格する受験勉強のやり方は、仕事や趣味、読書にいかすことができます。やりたいことは、やりたい順に、片っ端から手を出していけばいいんですよ。そうすれば退屈することなく、人生は豊かになります。
本-映画-メディア

離婚女性におすすめしたい自由な女の書『カルメン』

人間は多かれ少なかれ、どこかで自分を殺して生きています。誰もがカルメンのように命をかけて自由であろうとすることはできません。だからカルメンのような生き方に、惹かれるのでしょう。 カルメンは自由を愛し、そのためには犠牲をはらいました。自由であるために、すべての犠牲を払ったのでした。
本-映画-メディア

サマセット・モーム『人間の絆』人生という絨毯にカッコいい模様を描こうぜ!

サマセット・モーム『人間の絆』の中で展開された人生の意味、ペルシア絨毯にたとえられた人生の意味は、湘南爆走族の副リーダーがいった「それじゃみんな! 新しい人生カッコイイ生き方しようぜ!!」と同じ意味なんだと思います。ロックンロール! 大文豪の世界的名作を読まなくても、漫画からだって人生は学べるということです。
本-映画-メディア

『種の起源』人類はやがて絶滅する(ダーウィン名探偵はDNAを知らない)

『種の起源』がキリスト教世界から嫌われたのは、神がすべての種を一度に創造したという創造神話を否定したからだと理解されているが、それだけではないと思います。死者は復活し、神の王国で永遠に生きることができる、というキリスト教の根幹の教義までも、暗に人類も他の動物と同じように絶滅すると示すことで否定してしまっているのです。
本-映画-メディア

藤子・F・不二雄はドラえもんよりSF異色短編集の方が面白い

漫画家、藤子・F・不二雄といえば『ドラえもん』が最も有名です。作者自身も『ドラえもん』をもっとも大切にしており、晩期には『パーマン』や『オバケのQ太郎』などの他の作品を捨てて『ドラえもん』の執筆に集中していたそうです。
本-映画-メディア

モーリス・メーテルリンク『青い鳥』のあらすじ・書評・魅力・解説・考察

チルチルとミチルは青い鳥をさがす旅から戻ってきました。この旅でチルチルとミチルが見つけたのは「幸せ」だけではありませんでした。すべてが奇跡で、あたりまえのものなどないということを知ったのです。帰ってきたら、今までいた場所が違って見えた。旅とは、そうでなければならないと思います。
本-映画-メディア

本朝三国志「太平記」の人気が「平家物語」ほどない理由

三国志、平家物語ほど太平記は人気がありません。その理由ですが、私は「一騎打ち」がないせいだと思います。太平記は集団戦闘の描写が多く、個人の活躍に欠けるところが欠点だと思います。英雄が無名の雑兵集団に取り囲まれて討ち取られてしまうシーンばかりではロマンがありません。
本-映画-メディア

『アルプスの少女ハイジ』かわいい少女は最強のチート

ハイジは子犬みたいなものです。学んだり、努力したのではなく、ただ無邪気にかわいいだけなのです。難しいことを考えなくても、原作『アルプスの少女ハイジ』は、子犬を飼ったら家族が仲良くなった、みたいな話しだと思うのです。かわいい少女は最強のチートなのです。
本-映画-メディア

カエサル『ガリア戦記』皇帝の語源ジュリアス・シーザーとはどんな人物か

借金王だった男は、ガリア戦役で得た略奪品や地位で借金を返すことができたそうです。そしてハゲの女たらしとして最大のライバル・ポンペイウスをエジプトで破り、世界一の美女を愛人にして、皇帝カイザーの語源ともなる偉大なガイアス・ユリウス・カエサルになるのでした。
本-映画-メディア

史上最高の恋愛小説『マノン・レスコー』の魅力、内容、書評、あらすじ、感想

普通は後発作品に追い抜かれ、先発作品は古びて消えてしまうものなのです。しかし『椿姫』など、ファム・ファタールの後発作品にも、追い抜かれることなく魅力がうせることがないのも、マノンが魅力的というよりは、騎士グリュウの恋狂いっぷりの見事さと、その恋情の普遍的な魅力にあるのだと思います。
本-映画-メディア

『限りなく透明に近いブルー』登場人物が読んでいる『パルムの僧院』の意味

ミサイルを爆発させ、鳥を殺そうとした主人公リュウは、牢獄を抜け出そうとしているのです。アメリカという甘美な魅力をもった牢獄を。まるで獄中で恋したファブリスのように。本当の自分になるために。偏光グラスを捨てて、自分が見たいものを心のままに見るために。
本-映画-メディア

エリツィンのように「ソ連とロシアは違うのだ」と五木寛之は予言した

ロシア文学に代表されるロシア民族の血の呪怨は、共産主義とは相いれない、と感じていた五木寛之は、まるでエリツィンのように「ソ連とロシアは違うのだ」といったのです。そしてエリツィンはロシアを選んでソ連は崩壊しました。エリツィンの感じていたようなことをミハイロフスキイに言わせたのではないかと思います。
本-映画-メディア

【アイヒマン実験と実存主義】出世のための命令を拒否できる人は少ない。中間サラリーマン問題

死に至る病とは、自己が自己であることを放棄してしまう病のこと。私は私自身の意志で私になる。人間は自分の生き方に責任をもたなければならないのです。孤独を恐れていては実存主義的な生き方はできません。
本-映画-メディア

書評『青年は荒野をめざす』のあらすじ・書評・魅力・解説・考察

こちらは旅系ブログですが、旅系小説といえば欠かすことができない『青年は荒野をめざす』(五木寛之著)についてここでは語っています。行く先不定の放浪、出会いと別れがあり、ギャンブルあり、ドラッグあり、セックスあり、旅人が一度読んで損はない内容の小説でした。
本-映画-メディア

物語は、演出法は、進化する。思想は深まっているし、作劇術は進化している

古典文学がマンガで脚色されたとき、とてつもなく面白くなっていることがあります。やはり物語は、演出法は、進化するということでしょう。思想は深まっているし、作劇術は進化しているのです。
本-映画-メディア

『金持ち父さん貧乏父さん』の書評・魅力・あらすじ・解説・考察

ネット証券を利用したインデックス投資などという手法は、十年前には一般人には行き届かない知識でした。今の状況は、今学ばなければなりません。学ぶ内容が古すぎるということはあっても、新しい事柄を学ぶのに遅すぎるということはありません。
本-映画-メディア

援助交際の胸キュン本『あしながおじさん』自分がおじさんと呼ばれる年齢になったときに読むと面白い

援助交際というと、昨今の日本では悪いイメージがありますが、あしながおじさんとジュディの関係は援助交際以外の何ものでもありません。 こういう関係ならば、援助交際もいいなあとおじさんに思わせる名作が『あしながおじさん』なのでした。
本-映画-メディア

時間こそが命。命とは時間のこと。ミヒャエル・エンデ『モモ』と映画『TIME』の共通点

忙しいという漢字は心を亡(な)くすと書きます。『モモ』はここを痛烈に皮肉っている作品です。お金は損してもまた儲ければ取り戻すことができます。しかしあなたの時間は去って二度と戻りません。 時間は生命そのものであり、あなたの時間が尽きた時、この世界とサヨナラしなければならないのです。
本-映画-メディア

歴史はストーリーで語れ。ヘロドトス『歴史』おもしろい!!

キリスト教以前の世界観は、空想作家でも思いつかないような今とは隔絶したトンデモ風俗があって、イマジネーションを刺激されます。フィクションの空想小説よりも、さらにフィクションぽくておもしろい、それがヘロドトス『歴史』でした。死ぬまでに一度は読んでみたい本のひとつだと思います。
本-映画-メディア

ミヒャエル・エンデ『はてしない物語』ネバーエンディングストーリー

ミヒャエル・エンデの小説『はてしない物語』は読書の仕方、現実世界に読書をどう生かすかを教えてくれます。しかし「読書が先、現実世界が後」ではなく「リアルワールドが先、読書が後」という生き方を、わたしだったらおすすめします。
本-映画-メディア

夜型読書。ベッド読書法。ヘッドライト読書。同時並行読書術

私はベッドの上(ベッド読書法)で夜に本を読みます(夜型読書)。その際、ヘッドライトは視線を向けた方角を一緒に照らしてくれるので、大変便利です(ヘッドライト読書)。そして四冊ぐらいの本を同時に読んでいます(同時並行読書術)。
本-映画-メディア

史上最高の文学? 狂気と正気のラ・マンチャの男『ドン・キホーテ』

70年前のコンキスタドールと、人権思想は進歩していないように見えます。当時のスペイン人が、野蛮なやつらに見えますか? 女のために戦うというところがエスパニョーラですね。しかし戦国時代の日本の男たちは、女のために戦ったという人はほとんどいないのではないでしょうか。 フェミニストという意味ではスペイン人の勝ちだという気がします。
本-映画-メディア

おそるべき名作。中森明夫『オシャレ泥棒』

中森明夫『オシャレ泥棒』。生きるってことは命がけの飛躍の連続さ。私たちは誰もが常に断崖絶壁の突端で目隠しをしてダンスしてる。愛なんてないのさ。でも、ないものを信じるんだ。戦うためにね。ないからこそ信じるんだ。それはもはや“愛を超えた愛”だ。
本-映画-メディア

ピラミッドは墓! 吉村作治先生の「ピラミッド神社説」は大間違い!

「ピラミッドはお墓じゃない」と言ってこそ新奇であり、注目を集めることができるのです。だから吉村先生、そっちに走っちゃったんだと思うなあ。 ギリシアの哲学者のように理性で考えれば、「ピラミッドはお墓」そう考えざるを得ないのだ。
本-映画-メディア

フランケンシュタイン。原作小説を超える二次創作もある

怪物のキャラクターだけ借りて、他のストーリーを展開する、という二次創作があります。そういった二次創作の中には、原作を超える二次創作もあります。だから作者はストーリーよりも、キャラクターづくりに全力を注ぐべきだ。今回のコラムのこれが結論です。
本-映画-メディア

ドラマ『恋の始まりは出馬から!? すべき就職はしないで出師表』にみる韓国の地方公務員制度

「恋の始まりは出馬から!?~すべき就職はしないで出師表~」このドラマ、ちゃんと現実の公務員制度に即しているのか? 銀行員が見ると「この銀行ドラマおかしいよね」。警察が見ると「この刑事ドラマおかしいよね」。そんな風になっているのではないでしょうか。
本-映画-メディア

堂城賢『自転車の教科書』書評

「いちばん余計な力を入れてはいけない場所は腹筋。お腹に力を入れる、は間違っている」「りきみとは、動かすべき場所でない筋肉に誤った信号を脳から送っていること」などローディーのみならずランナーが読んでもためになるところのある書物です。
本-映画-メディア

『BORN TO RUN 走るために生まれた』の内容、書評、感想そして矛盾点。

『BORN TO RUN』では、人間は走ることで進化したという根拠として持久狩猟(肉食)を挙げています。と同時に、その持久狩猟に必要な長距離走の強さは「菜食」でこそ手に入ると主張しているのです。この矛盾、読み込んでいる者しか気づかないと思います。
本-映画-メディア

キリスト教信者でない者が聖書を精読してみた

輪廻転生のように、別の生物、別の肉体、別の意識として生まれ変わるのではなく、「この肉体、この意識」のまま復活するというのが、クリスト教の本質です。「キリスト教倫理」が正しいからといって、「キリスト教教義」までもが正しいとは限りません。
本-映画-メディア

負けて引退したアスリートの言葉『走りながら考える』

高橋尚子『夢は叶う』封印された名言 勝ったアスリートの言葉は、よく耳にすると思います。 シドニーオリンピック金メダリストの高橋尚子選手は「何も咲かない寒い日は、下へ下へと根を伸ばせ。やがて大きな花が咲く」と言いました。レース...
本-映画-メディア

愛って何だ。愛はあるのか? 野島伸司『世紀末の詩』

ワタルは里見先生の結婚を笑顔で手を振って見送りました。そして教授の作ったイエローサブマリンで海の底へと潜っていきます。きっとワタルは愛を探しに行ったのでしょう。なぜなら愛とは……唯一の真実の愛とは、互いの愛を確かめ合うための……愛とは……冒険だから。
本-映画-メディア

本は「おとな向け」より「こども向け」の方が面白い

こども向けの本から学ぶことは必ずあると思います。何よりも「面白く伝えようとしている」し「必要情報だけで無駄がない」のです。時間対効果の面でも、恥ずかしがらずに「こども向け本」を読むことをオススメします。
本-映画-メディア

『信長の野望』配下武将の能力値(ステータス)評価の基準は何か?

『信長の野望』の能力値評価は、実績主義ではなく、口コミ・印象・文書主義です。大名と侍大将を同じ土俵の上でステータス評価するから、大名よりも侍大将の能力値の方が高いというおかしなことになってしまっているのです。死ぬ覚悟への評価と、政治的な業績は、別の問題です。
本-映画-メディア

『鋼の錬金術師』錬金術とは何か子供にもわかるように解説してみた

このページでは錬金術って何だ? を主題にアニメ『鋼の錬金術師』をネタに語っています。 錬金術という言葉に惹かれて視聴したら、めちゃくちゃオモロかったので。 ファンの方と同じ思いを共有できたら、と思います。 錬金...
本-映画-メディア

ドラゴンクエストの結婚イベントに見る幼馴染ロマン

幼馴染ロマン。同級生補正は男の側だけの幻想です。これほど同級生の数が多いのに、結婚に至るカップルが少ないというのは、たぶん女性側が「何とも思っていないから」なのでしょう。こうまで男と女のロマンが違うとは、まことに残念なことではありますまいか?
本-映画-メディア

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』ラストシーンの笑顔の謎を解説

人は「笑うべきでない場面」で笑っている人を見ると、心に焼き付くほどの印象を受けてしまうのでしょう。 ヌードルス(デ・ニーロ)の最後の笑顔の正体は、少年時代の思い出は誰にも変えられないし、奪えないからだと思います。 いつでもその場所に戻ることができるのです。
本-映画-メディア

『バトル・ロワイアル』クラスメイトの殺し合いは何かの比喩。人生の縮図

「走るぞ! せいいぱいでいいから走れ!」殺人フィールドに放り出される時、中川典子に、秋也がかけた最初の言葉です。 そして物語の最後にもこの言葉が繰り返されます。「走るぞ! せいいぱいでいいから走れ!」 最初っから最後まで主人公・七原秋也は走り続けていたのでした。
本-映画-メディア

大阪ユニバーサルスタジオジャパンでおなじみの映画『ウォーター・ワールド』は貧困を描いたスラム映画

もし本当に地球がすべて海水に覆われるような世界になったら、太平洋ゴミベルト地帯のような場所が「お宝」地域になって、そこでスモーカーたちが資材争奪戦を繰り広げるんでしょうね。ちなみにほぼ血清の尿が飲めるってことは、血も飲めます。するとスラム映画が吸血鬼映画になってしまいます。
本-映画-メディア

写本による淘汰。『イリアス』と『オデュッセイア』のあいだ。テレゴノス・コンプレックス

『イリアス』『オデュッセイア』二作品のあいだを埋める作品としての「叙事詩環」。名作だけが後世に伝わる写本による淘汰理論によって現存していません。しかしエピソードは残りました。人間くさいから生き続けた神々の物語——矛盾していて面白いと思いませんか? 「原典」から「派生作品」ができたのではなく「派生作品」から「原典」が成立するのがギリシア神話の面白いところです。
本-映画-メディア

ケイリン競輪ファンは競馬も好きか? 『みどりのマキバオー』カスケードの魅力

「黒い旋風」カスケードの魅力 わたしはロードバイク乗りです。ロードバイク乗りにおすすめの何かご紹介できる作品はないかな……と考えていたらひとつのアニメが思い浮かびました。 それは『みどりのマキバオー』です。『弱虫ペダル』よりも先に思...
本-映画-メディア

小説作法『近代マンガの演出法』

原作小説では、エイハブは、自然にはまったくかなわず、ごみのようにただ死んでいく人でした。人間がクジラ(自然。神)に負ける、という話しにしか読めないものでした。 しかし「近代マンガの演出」をくわえたマンガ版は、それだけではありませんでした。大切なのは「おまえなんか恐くねえぞ。バッカヤロォおおオオオ!!」と叫ぶちっぽけな人間の魂なのです。
本-映画-メディア

ユヴァル・ノア・ハラリ『サピエンス全史』人生の意味、意義はフィクション。おのれが選んだ物語

苦しみの真の根源は、つかのまの感情を果てしなく空しく求め続けること。外なる成果の追求のみならず、内なる感情の追求もやめること。仏陀の悟りは難しいものがあります。 しかし「求めすぎないこと」は誰にでもできます。わたしのやり方をご紹介します。
本-映画-メディア

ホームズ・ワトソン・スタイル。シャーロックホームズ60編の読むべき順番

このページでは謎めいたヒーローをつくるための描写術。ホームズワトソンスタイルについて解説しています。そして過去の事件を「目の前で展開されているかのように」リアルタイム実況中継するスタイルについて述べています。またホームズものの時代背景についても解説します。
本-映画-メディア

走ることを真正面から取り上げた作品はすくない。「走れメロス」は信頼を裏切らない人の話し。走る人の話しではない。

走る系小説の大半は、実際のところ走らなくてもストーリーが通用してしまうものが多いのです。走ることを真正面から取り上げた作品というのは驚くほどすくないと言わざるをえません。 ランニングって見た目地味だし、描きにくいんでしょうかね?
本-映画-メディア

宇宙人といえばタコ。H・G・ウェルズ『宇宙戦争』

世界最初の宇宙戦争の物語は、ただのSF小説ではありませんでした。やはり「神たる自然」を最後に持ってきたことが作品に永遠の命をあたえた、わたしはそう見ます。真理を描いた作品は、滅びないからです。「異人種」「異国家」といった「二つの世界の関係性」に落とし込んで、この『宇宙戦争』を見ることができるので、作品は不滅の魂を得たのです。
本-映画-メディア

『進撃の巨人』のオチ(伏線)回収に学ぶ認識論「そもそも設定」の変更

絶対に伏線回収不可能と思える設定でも、作品の「そもそもの設定」さえ変えることが可能ならば、どんなオチだって回収できます。 「そもそも設定」に縛られているから伏線の回収ができないのです。世界を変えれば、無理が通ります。 これがマンガ作者の神のごとき力なのです。
本-映画-メディア

『あやうく一生懸命生きるところだった』もうお金持ちになるのはあきらめた。

「時間貧乏」という言葉があります。『あやうく一生懸命生きるところだった』は「お金持ちの時間貧乏よりも、お金持ちじゃなくても時間リッチの方がいい人生だ」と考える人たちを応援してくれる本です。
本-映画-メディア

ドストエフスキー作品の読み方(『カラマーゾフの兄弟』の評価)

人類文学の最高傑作のオチ(救い)が「キリスト教の死者の復活」で本当にいいのでしょうか。ドストエフスキーはロシアのことしか考えていなかったと私は思います。近代人のものの考え方のベースとなっている知識を何一つ持っていない人が書いた作品だということは、いちおう考えておく必要があると思います。
本-映画-メディア

マンガは動きを目で見せる芸術。表現力は古今無双。

感情の起伏をおこすことが、小説の命です。それに対してマンガは動きを目で見せる表現です。ふきだしのカタチや字の大きさで音声情報さえも目に見える形で表現を可能にしたマンガは日本で独自の進化をした世界に誇れる表現なのです。
本-映画-メディア

小説の視点【神の視点】神が書いた文章なんて読んだことがない

私たちは、人間が書いた文章は読んだことがあるが、神が書いた文章は読んだことがありません。複数視座【神の視点】で小説を書くと、読者は「人間が書いた文章ではないもの」を読んでいる気がして、違和感を感じて気持ちが悪くなってしまうのです。語り部を選ぶ際のコツは、魅力的な行動家は話主にしないことです。ひらたくいうと、カッコいいヤツは話主にしない方がいいのです。
本-映画-メディア

カラマーゾフの兄弟『大審問官』。神は存在するのか? 前提を疑え! 

結局のところ、聖書の神の実在・不在と信仰、教会論争であり、神は死んだってことにすれば、すべては無意味です。 日常生活とかけ離れた問題であるため、すくなくとも人生観を変えるようなテーマでないことだけは確かです。 あなたは現実からみずから学んだことを信じますか? それとも聖書に書いてあることを信じますか? いかに大文豪でも、生まれ育った環境と、取り巻く状況の奴隷にすぎないのだと、思いをはせるのが、宗教に依存しない日本人の正しい『大審問官』の鑑賞態度だと思います。
本-映画-メディア

平成ナンバーワンの名作ゲーム『クロノトリガー』評価

「平成のゲーム 最高の一本」に選ばれた『クロノトリガー』を今さらプレイしてみました。ドラクエがなくしてしまった中世ロマンがあり、世界を救うという動機がありました。クロノトリガーは、旬のクリエーターたちが今をかぎりの才能を爆発させて作った最高のゲームでした。
本-映画-メディア

囲碁アニメ『ヒカルの碁』。平成VS平安の棋士のインターネット対決が面白い!

「消えてもサイはヒカルの心の中にいる」「サイの意志はヒカルが引き継ぐ」悪くない結論だけど、どこかで聞いたことがあるんだよなあ。 見たかったのは『ヒカルの碁』ではなく『謎のゴースト囲碁王に対決していくアキラたち現代の棋士たち』というストーリーでした。
本-映画-メディア

人生を買うという行為だけで終わらせないために。『ロビンソン・クルーソー』

「買う」という行為で人生が終わると、ゲームとしては簡単すぎて、生きている実感を得られない退屈な人生を送る危険性があります。 ロビンソンが不幸でみじめなら、私たちの先祖はずっと不幸でみじめな生き物でした。しかし私たちの先祖がみじめで不幸ではなかったように、ロビンソンもまたみじめで不幸ではいませんでした。 それは生きることを買うことだけにしないで、自らの力で自然の中で自活したからに他なりませんでした。
本-映画-メディア

爆笑! 絵馬を眺めるのが趣味。おかしな絵馬、他人の奇妙な願い

絵馬を読む趣味を持っている人はあまりいないのではないかと思います。 このページでは、絵馬に願ったおかしな願い事をアップしていきます。 全力でツッコミを入れていきたいと思っています。
本-映画-メディア

アニメ『ドラゴンクエスト・ダイの大冒険』。また最初からやるのかよ、というツッコミ

子犬のようにおびえていたポップこそがダイの大冒険を輝かせた真の主人公です。 今度こそラストまで描いてほしいものです。 バーンを倒すまで。ポップが輝くまで。
本-映画-メディア

シンギュラリティとは? テクニウムとは? ダン・ブラウン『オリジン』から学ぶ未来

「地球の歴史は9千年で、世界は6日で創造された、と真面目な顔して主張するのは、もうやめよう」と作者ダン・ブラウンははっきりと主張していると考えていいのではないか。 神が直接ファックスで送ってきたわけではない聖書の文書を真実視して他人を殺すことはもうやめよう、とダン・ブラウンの立場は明確だといっていいと思います。 ひさびさに徹夜でラストまで読み通してしまうほど面白い本でした。
本-映画-メディア

アーサー・コナン・ドイル『ロスト・ワールド』。小説力があれば、どんなあらすじだって面白く書ける。

主人公たちは目の前に魅力的な新世界(旧世界?)がある反面、文明社会に帰れなくなってしまいました。 進むべきか、引くべきか。 人間描写のおもしろさ、つまり小説力があれば、どんなあらすじだって面白く書けるし、それがなければ、どんなあらすじだってつまらない作品にしかならないのです。
本-映画-メディア

三国志。天下の笑いものになると挑発し、逃げたふりして伏兵で囲むワンパターン。

三国志は、やたらと閉口する人物が、天下の笑いものになることを恐れ、バカにされると激怒して昏倒して死んだりする物語です。 知将の戦略は、逃げたふりして伏兵で取り囲むワンパターンです。ときどきオーパーツ兵器が登場して、敵を火薬で吹っ飛ばしたりします。
本-映画-メディア

ジーキル博士とハイド氏のあらすじ・書評・魅力・解説・考察

『ジーキル博士とハイド氏』この二人の人物については、もちろん二重人格を描いた作品として読むことができます。 しかし同時に「ひとりの人間の心の中に潜む善心と悪心との葛藤、せめぎあい」とも捉えることができるのです。
本-映画-メディア

世界のバチェラーが見たい!

バチェロレッテも含めてバチェラーシリーズは、登場人物のキャラクターが面白さのほとんどすべてだと思います。出演者あっての番組だとつくづく思います。いかがわしさ満載の人たちが、バチェラー、バチェラーを盛り上げて、楽しませてくれるのです。
本-映画-メディア

海賊もの『ワンピース』と『宝島』を比較する

「冒険ロマンは現代ものではやりづらい」作者はそう思っていたのではないでしょうか。「現代もの」としては冒険ロマンを表現できなかった。ここに私は何か冒険というものの宿命を見る思いがするのです。
本-映画-メディア

サマセット・モーム『女ごころ』のあらすじ・書評・魅力・解説・考察

インドで知事になろうという老いたエドガーとの裕福で危険のない未来。かたやいつ捨てられるかわからない若いロウリーとの贅沢とは無縁の危険な逃避行。 あなたならどちらを選びますか?
本-映画-メディア

エディプス・コンプレックス。「親父を乗り越える系の話し」は無数にある

テーバイを追放された、盲目のオイディプス王は、これからどのような道を歩んでいくのだろうか。その道は運命に支配されているのだろうか。それとも自らの意思で切り開く道なのだろうか。
本-映画-メディア

お菓子と麦酒。人間の滑稽さを描いた作品

甘党、辛党といって、あまいもの(お菓子)と酒(ビール)は両立しません。どっちかを食べているときには、どっちかは不必要です。その瞬間は、どちらかしか必要のないものですが、人生、どちらかだけでは足りません。甘いものも辛いものも、どちらも欲しくなる。それが人生ではないでしょうか。
本-映画-メディア

【罪と罰】ドストエフスキーは今日の日本人にとっても本当に名作といえるのか?

「裸の王様の感覚」がドストエフスキー評にも必要なのではないでしょうか? すぐ隣で暮らしている人の心さえわからない私たちが、キリスト教に飛躍する人の心を理解していったい何になるでしょうか? その前にもっと知るべきことがあるはずだとわたしは思うのです。
本-映画-メディア

谷口江里也・ギュスターヴ・ドレ。ダンテの『神曲』の素晴らしさ

実際に書物が光り輝くわけがなく、すべては目の錯覚なのですが、これが本当に本が光っているかのようによくできています。 ドレの挿絵なしでも、江口の超訳なしでも、本そのものが芸術作品であるような『神曲』は、完成しなかったでしょう。この感動をぜひ味わっていただきたいと思います。
本-映画-メディア

放浪の大先輩。山下清のルンペン旅。天才画家の乞食行脚

山下清画伯の放浪旅について このページでは放浪の大先輩山下清のとくに放浪の部分について語っています。 私は放浪の旅人です。放浪した国や箇所だけなら山下清以上です。歩いた距離(走った距離ですが)も山下清をはるかに上回っています。しかし...
本-映画-メディア

『黒蜥蜴』江戸川乱歩の美女シリーズと三島由紀夫の大功績

自分が死んでも、奇跡が起こる世界であってほしい。現実の世界では明智が探偵で黒蜥蜴が泥棒でしたが、心の世界では明智が泥棒で黒蜥蜴が探偵でした。 三島の戯曲『黒蜥蜴』は天知茂の美女シリーズを生み出しました。
本-映画-メディア

カミュ『ペスト』この世から病気がなくなっても、死と別離はなくならない。

感染症がもたらすものは畢竟「死」と「別離」だけです。「死」と「別離」は感染症がなくなっても、この世から消えてなくなるものではありません。今はコロナウィルスで人と人とがソーシャルディスタンスで隔てられていますが、やがて人は触れ合うようになるのです。間違いなく。
本-映画-メディア

『すばらしい新世界』はユートピア小説

自由イコール幸せ、自由は幸福の象徴か? このページではオルダス・ハクスリー著『すばらしい新世界』という書籍を通じて、幸福とは何かをみなさんと一緒に学んでいきたいと思っています。 また明示されていないラストについても解説します【ネタバ...
本-映画-メディア

死ぬ権利とは何かに命を賭ける権利のこと。死ぬ自由がなければ人間の他の自由は死んでしまう。

古市憲寿『平成くん、さようなら』は安楽死を扱った小説 車中泊の旅の途中、諏訪大社の参道でテレビを見ながらおやきを食べていたら、医師が安楽死を助けたとして逮捕されていた。 ALS嘱託殺人と呼ばれている事件である。 たまたま私が読...
本-映画-メディア

ホリエモン・堀江貴文『多動力』ってどんな本? 内容、魅力、書評、感想

このページでは堀江貴文『多動力』という書籍を通じて、複数の仕事を同時に回していく方法をみなさんと一緒に学んでいきたいと思っています。 仕事が忙しい、というのが口癖の人はいませんか? そのあなたよりも何十倍も多くの仕事を同時並行で...
本-映画-メディア

ドラマ『ROOKIES』とアドラー心理学『幸せになる勇気』は完全に一致(併記してみた)

川藤先生が不良生徒たちに対するスタンスは、アドラー心理学式の教育法だった このページでは、アドラー心理学を対話形式で描いた『幸せになる勇気』という書物に絡めて、大人気だったドラマ『ROOKIES』について語っています。 ドラマ『RO...
本-映画-メディア

時間こそ唯一の資産。好きな仕事は自分時間だけれど、やらされている仕事、嫌な仕事は他人時間

堀江さんのいう『時間革命』とは、自分の楽しいことをやるという選択のことです。いつまでも他人時間に人生を奪われていないで、自分が楽しいと感じられる仕事を見つけてください。
本-映画-メディア

ジョン・ミルトン『失楽園』を、現代サラリーマン劇に書き換えてみた

悪魔サタンを自由のために神に叛逆した英雄のように描いている こちらは悪魔サタンを自由のために神に叛逆した英雄のように描いているミルトン『失楽園』について書かれたページです。 悪魔を賛美していますので、不快な方、興味の無い方は、ただち...
本-映画-メディア

≪ふつうの身近な女の子≫戦略。プレイボーイ創刊者ヒュー・ヘフナー。Facebookザッカーバーグ。秋元康

身近な女の子をプレイメイトに起用することを思いたつのです。ここらへん普遍的な成功の法則を見るような心地がします。現在大成功をおさめているFacebookのザッカーバーグは、大学時代の「カワイ子ちゃん年鑑・顔出し情報」からスタートしたといいます。秋元康さんの「身近な女の子」戦略も同じです。
本-映画-メディア

老眼にピッタリなのは大活字本ではなくて電子書籍

老眼にピッタリなのは大活字本ではなくて電子書籍です。読むべき本は、大活字本の中にはなくて、kindle本の中にあるのではないでしょうか? 老眼の人には耳で聞く読書オーディオブックというウルトラ技がある。
本-映画-メディア

「性格」が「人」。簡単に変われるなら「性格」なんてない。「性格」がないならどうやって他人を愛したらいいのだろう?

お金持ちの世界を一瞬で手に入れる方法 お金持ちになったらどんな気持ちだろうか、と思うことはありませんか? 貧乏な私たちとは「触れているもの」「感じていること」何もかもがお金持ちは違うと思ってはいないでしょうか? しかし実際は「同じ...
本-映画-メディア

ホリエモンが泣いた本。重松清『とんび』

あのホリエモン(堀江貴文さん)が号泣したという本があります。 こう聞いたら、一度は読んでみたいと思いませんか? その本の名は、『とんび』重松清・著。直木賞作家の作品です。 日曜劇場でテレビ化もされました。 【この記事...
本-映画-メディア

はじめての老眼鏡

おれ、失明するかも? 「失明するんじゃね、おれ?」 スマホの時代になって、夜中にスマホの猫動画とかをずっと眺めていたら、おそろしく目が悪くなった。 ……老眼の初期症状かもしれない。 文庫本の小さな字が読みにくい。くそお。。 ...
本-映画-メディア

現代人が、石器時代にタイムスリップしたら、生き残れるだろうか?

現代の科学ロビンソン・クルーソー 「現代人が、石器時代にタイムスリップしたら、生き残れるだろうか?」 アウトドア愛好家のひとりとして、頭の片隅にはそういう空想がずっとありました。 キャンプ愛好家は縄文時代とか石器時代のようなロ...
本-映画-メディア

新人OLつぶれかけの会社をまかされる

売れるも売れないもマーケティング次第です。顧客を絞らなければ誰にも売れません。ターゲットを絞った競合相手に負けてしまうからです。競合相手が誰かで強みが変わります。差別化が大事です。
本-映画-メディア

最高の美女(芸術)は、脳内にしか存在しない。

世界一の美女の基準は人それぞれです。どんな絵でもどこか物足りない。最高の美女は脳内にしか存在しません。文章は、視覚からの影響がすくないから、視覚情報がないことが逆に有利になります。印象付けて脳内で絵画化させるようにもっていけばいいのです。
本-映画-メディア

坂本龍馬は落ちこぼれではなくエリート。北辰一刀流の免許皆伝は東大主席と同じ

悲劇的な死にざま。未来があるはずなのに、若くして死ぬ。判官びいきのわが国で英雄になるためには、必要な条件だと思います。竜馬も志半ばで刺客に殺されていることが、やはり彼の評価をレバレッジしていると思います。
本-映画-メディア

竜馬がゆくの現実と虚構(フィクション)

龍馬が土佐藩に帰藩しなかったのは史実、現実です。自由の方がいいから、としたのは創作です。坂本龍馬が現代的感覚を持っていたのではなく、現代的感覚をもった司馬遼太郎が坂本竜馬に近代人のような独白させて、坂本龍馬のイメージを決定づけた。これが正解なのだと思います。
本-映画-メディア

思想的な結論ではなく生活に即した比喩を描くのが小説。

コペル君は苦痛から、この考えにいたりました。苦痛によって正常を知る。苦痛には自分の本当のねがいや、人間のあるべき姿を、導き出す力があります。
本-映画-メディア

読み放題サービス「電子書籍kindle」の使い方3選(画像入り解説付)

kindle unlimitedの使い方を解説します。 ここではデジタル書籍の読み放題サービスである kindle unlimitedについてその使い方をご紹介しています。読書には、物理的に紙の本を買う方法と、デジタル文字をダウン...
本-映画-メディア

『伝え方が9割』言葉の無力、不能を嘆くより、伝え方にベストを尽くす。

言葉が伝わらないと絶望している人に贈る本 言葉の無力さに絶望することはありませんか? 身近な相手にさえこちらの思いが伝えられず、いっそのこともう喋るのはやめようとさえ思ったことはないでしょうか? ここではそのような言葉の壁にぶ...
本-映画-メディア

オーディオブックは究極の文章上達法

言葉というのは音楽的に語感で覚えているものです。語学が得意な人は耳がいいのです。耳がよくなければ、文章はうまくなりません。 文章がうまくなりたければ、目を閉じて耳を澄ませましょう。
本-映画-メディア

はじめての哲学入門書

哲学(考え方・世界観)って、時代が新しければそれだけ新しいというわけではなく、まるでファッションの流行のように順繰りと回っていることがわかりますね。前世代の批判を二世代前の考え方で批判していたりします。人間の生き方なんて、大昔から変わらないのかもしれません。
本-映画-メディア

別れた恋人にもう一度会いたい時、会うべきか? サマセット・モーム『赤毛』

時の流れは残酷なものです。気持ちは去って、二度と戻らないのです。会わない間に思いつめた恋は、おのれの中で熟成された身勝手な思いこみかもしれません。ひとりよがりの幻想に、人生を賭けない方が身のためです。
本-映画-メディア

三国志最強ゴキブリ呂布

戦場を飛ぶように駆ける海外で見た呂布奉先。ゴキブリのような触角は本場中国の古絵でも健在です。
本-映画-メディア

性欲vs禁欲。勝つのはどっち? サマセット・モーム『雨』

名作『雨』に見る性欲vs禁欲、果たしてどちらが勝ったのでしょうか? 自分を迷わせ悩ませる相手の魅力、生き方を潰して、自分の側に引きずり込んでしまえば、もう心をかき乱されることもなくなります。おせっかいというのは、そういう自己防衛の心かもしれませんね。
本-映画-メディア

アレイスター・クロウリーと賢者の石。『魔術師』サマセット・モーム

現代人もそれを「錬金術」とは呼びませんが、昔の人たちと同じことを望み、同じことを日々追求しているのではないでしょうか? あるとはいえない。でもないとはいいたくない。それが錬金術、人の希望でした。
本-映画-メディア

過去に戻れたら現在の妻とやりなおすか? 『GO BACK 夫婦』のレビュー

この世界に神さまが二人しかいなかったら、ヘパイストスとアフロディーテーでさえ仲良くなるだろう。
本-映画-メディア

大平洋戦争。命よりも価値のあるものがある。自分だけが生きのびればいいというものではない。

自分だけが生きのびればいいというものではない。 そう考えざるを得なかったということだろう。人として生きるということは。
本-映画-メディア

『サド侯爵夫人』三島由紀夫の最高傑作

『サド侯爵夫人』は三島由紀夫とサド侯爵の共著といってもいい作品。きわめてキリスト教的な作品です。神の敵について考えれば考えるほど、神についても考えざるを得ないからです。サドの光はイエスの光あってこそのものでした。神の天敵は、神のごとき存在なのです。
本-映画-メディア

映画『リメンバー・ミー』へのツッコミ。なぜヘクターは消滅しないのか。ボーカルの力を軽視しすぎじゃないか?

映画リメンバー・ミーはメキシコづくしです。写真で紹介します。
本-映画-メディア

『ノートルダムの鐘』が面白くない理由

人は絶望で心臓が止まるのだろうか? そういう問いかけを投げかけているのだろうか。ブサイクなロミオと、色っぽすぎるジュリエットの物語をユゴーは描こうとしていたのかも知らない。だから最後は折り重なるようにして死んだのだろうか。
本-映画-メディア

武田鉄矢「今朝の三枚おろし」がおもしろい

私という一代記を「スカッとした物語にしてはいけない」完璧に幸せにならずに、すこし最後は不幸で終わっていく方が、人を共感させ、誰かが続編を書いてくれることがあるという続編理論です。武田鉄矢さんはあなどれません。
本-映画-メディア

ユリシーズとオデュッセイア

たわいもない日常」だったら、自分だって経験しています。何も本を読む必要はありません。本を読むよりも自分が経験した方が面白いに決まっています。 日常が真実ならば、その真実をリアルに生きることができるのです。リアルRPG、リアル・ドラクエです。こんなに楽しいものはありません。 平凡な日常よりも、大冒険をこそ、わたしたちは読みたいのです。
本-映画-メディア

無言が気まずい図書館の閲覧スペース。

知らない人がすぐ目の前にいて、コミュニケーションをとるでもなく、黙って本を読むというのが、どうも精神衛生上よろしくない。せめて一言挨拶できれば気が済むのだが。でも「喋るな」っていうのが図書館のルールでしょ?
本-映画-メディア

イースト・プレス社のまんが読破シリーズ。ゲーテ『ファウスト』がとてつもなく名作だった件

このイースト・プレス社のまんが読破シリーズ。ゲーテの「ファウスト」ですが、原作戯曲を読むための導入のための簡略版ではなく、まったくあたらしい設定だけ借りた別の作品として読むことができます。そして有名なゲーテの原作はすばらしく、マンガは浅いと思っている人に、両方を耽読してもらいたいと思います。マンガ版の方が奥が深いので。
本-映画-メディア

メルヴィル『白鯨』立ったまま死ぬエイハブ船長。モビーディックに啖呵をきるイシュメル

恐怖を受け入れろ。恐怖を知らぬものは愚か者だ。「でもなあ…お前なんか恐くねえぞバカヤロォーー!!」原作にエイハブが白鯨の背中で立ったまま死ぬようなシーンはない。イーストプレスの漫画版は原作よりもおもしろい。
本-映画-メディア

サマセットモーム『ロータス・イーター』のあらすじ・書評・魅力・解説・考察

ロータス・イーターとは、ギリシア神話から「安逸をむさぼる人」を意味しています。ロータスとは蓮。イーターとは食べる人。 タイトルは、極楽浄土の花、蓮を食って生きている人という意味です。浮世離れした放浪のバックパッカーのような人種のことを指しています。
本-映画-メディア

『天空の城ラピュタ』危険すぎる滅びの呪文バルス

シータがパズーに「滅びの呪文はバルスよ」と耳打ちした時点で天空の城は瓦解しているはずですが?
本-映画-メディア

サマセット・モーム『エドワード・バーナードの転落』のあらすじ・書評・魅力・解説・考察

世界チャンピオンだけがヒーローでしょうか? 勝つのは一人です。でも人生に心から満足できるのは一人だけではありません。転落してもなお心から人生に満足することができるアンチヒーローが世の中には絶対に必要なはずです。
本-映画-メディア

『コンビニ人間』村田沙耶香。アスペルガー系主人公が常識(社会)の異常さをあばく

「あたりまえ」から外れると「頭がおかしい」とレッテルを貼られてしまうのだ。社会の側(あちら側)の理屈によって。何がおかしいのか、何がいけないのか、こちら側にいる本人にはわからない
本-映画-メディア

自宅魔改造。トイレを書斎にする。

トイレを書斎に魔改造する人たちは、狭い場所本能を満たそうとしているのかもしれない。安心安全で、心が自由でなければ、新しい発想は生まれない。
本-映画-メディア

おとな読書で読む『星の王子さま』の寓話の意味。家出離婚劇、女性に対する接し方、愛の秘密が書いてある本

子供の頃はわからなかったことがおとな読書だとわかることがあります。 『星の王子さま』特別じゃないものを特別だと感じる魔法のことをサンテクジュペリが教えてくれます。
本-映画-メディア

ゴジラは核

日本に核兵器が落とされて敗戦するのが明日、8月15日である。終戦記念日と言われている。 ここでは核と密接な関りがある映画『ゴジラ』について、あれこれと書いていこうと思います。 ゴジラが迫ってくる恐怖は、核戦争が迫って...
本-映画-メディア

はだしのゲン

原爆の日に観る『はだしのゲン』 本日8月6日は広島に人類史上はじめて(人間の生活する市街地に、殺傷兵器として)原子力爆弾が落とされた日です。 というわけで、原爆にちなんだ映画『はだしのゲン』を見ました。長らくタイトルは知っていたが、...
本-映画-メディア

『シッダルタ』ヘルマン・ヘッセ。白人が見た仏陀。解脱する方法

「生きることはよろこびだ」とどうして言えないんでしょうか。そう言えれば輪廻からの解脱は果たしたも同然じゃありませんか。 よろこびを抱えたまま、よろこびを追いかける。それが生きることではないかとわたしは思います。それはもう悟り、解脱と同じことではないでしょうか。
本-映画-メディア

映画がエンディングを迎える前に飛行機が目的地に着いてしまい、続きが気になって仕方がない

映画がエンディングを迎える前に飛行機が目的地に着いてしまい、続きが気になって仕方がない ロングフライトの飛行機では、機内エンターテイメントで映画を楽しむことにしている。かつてジュラシックパークを見て恐竜王ティラノサウルスが小さなトカゲに見...
本-映画-メディア

旅人の守護ソング。僕らが旅に出る理由

旅に出たくなる歌。『僕らが旅に出る理由』小沢健二 ここではユーミンの完璧な旅歌『ホリデーはアカプルコ』に続き、旅に出たくなる歌、旅先で歌いたくなる歌を紹介したい。そしてどうして放浪のバックパッカーがこの歌に惹かれるのか、自分の心を分析して...
本-映画-メディア

読書マラソン2。『日本人とユダヤ人』

読書マラソン2。日本人とユダヤ人。イザヤ・ベンダサン著 日本に育ったユダヤ人が書き記しているという体裁をとっている書物である。作者はおそろしく日本語に堪能で、本当は日本人が書いているという話もあるが、作者の正体を探すことが本稿の目的ではな...
本-映画-メディア

『武器よさらば』

たとえ楽園が見つからなくても、探し求める旅の中に生きるのが旅人である。やるだけやった満足と一緒に死にたいのだ。それがおれの死に対するスタンスだ。古今東西の人類は、おれたちの先輩たちは、どう生きて、どう死んでいったのか。生きているあいだに何を掴み、何を感じて死んでいったのか?
本-映画-メディア

老眼老人が図書館を活用するための小さな提言

「本当に世の中も文字は小さすぎて読めない!!」 年を取ると誰しも老衰する。老衰のひとつに老眼というものがある。「自分にはありえない」と思っている若いあなたもいつかは老眼になる。 老眼というのは近くの細かい字がぼんやりして読み取りにく...
本-映画-メディア

みゆき。あだち充

テレビでカラオケ番組を見ていたら、H2Oが『想い出がいっぱい』を歌っていた。ずいぶん昔、まだ萌え系アニメの無かった頃、『みゆき』というアニメのエンディングテーマだった曲だ。 最近バブリーダンス『ダンシング・ヒーロー』がウケてリバイバル...
本-映画-メディア

自叙伝的漫画。手塚治虫『どついたれ』梶原一騎『男の星座』

手塚治虫先生の『どついたれ』を読んでいたら、あっという間に時間が過ぎ去っていた。続きを読みたいと思って探したが、どうやら未完成の作品だったようだ。未完成の理由は「作品の人気がかんばしくなかったため、作者みずから打ち切った」というのが原因らし...
本-映画-メディア

シーシュポスの神話。その徒労感に、人は耐えられない

「生きている歓び」は肉体を使うことでしか感じられない とあるビルディングの7階で働いている。私はエレベーターは使わない。マラソンランナーであるため、脚には自信がある。 仕事中にはなるべく自分の体を使うことにしている。およそ「生きてい...
本-映画-メディア

『ローマ法王の休日』キリスト教の精神とは何か

映画『ローマ法王の休日』は想像と全然違う映画だった 意外でした。作品タイトルから中身を想像するものですが『ローマ法王の休日』と聞いて何を想像するでしょうか? もちろん日本人の大好きな例のあの作品ですね。オードリー・ヘップバー...
本-映画-メディア

音楽はライフタイムのBGM

忙しいこの現代において音楽だけを集中して聞いている人はどれぐらいいるのだろう。 私の人生に音楽は欠かせないものであるが、期待しているのはBGMとしての役割である。音楽だけに集中している時間はほとんどない。 今...
本-映画-メディア

手塚治虫『どろろ』の不思議

先日、Wi-Fiで動画を見すぎて、通信速度規制がかかったことを力いっぱいディスったが、その時見ていたのが手塚治虫原作『どろろ』であった。 『どろろ』のあらすじ ※あらすじについての基本的な考え方はこちら 初出1969年の...
本-映画-メディア

ブラックジャックによろしく

漫画である。「大の大人が漫画ばっかり読んでんじゃねーよ」と思わないでくんちゃい。これでも昼間は事務の仕事をしており、勤務中は細かい字を読むのが仕事といってもいいため、仕事を解き放たれた後も、活字を読む気になれないのである。つくづく読書とい...
本-映画-メディア

スター・ウォーズ『ローグワン』とアシモフ・ロボット三原則

どうもハルトです。みなさん今日も楽しい旅を続けていますか? アイザック・アシモフのロボット三原則 私が子供のころからずっと続いているスターウォーズシリーズのローグワンを見ていて、ふと思ったことがある。 ...
旅行-放浪-車中泊-アウトドア

岡本太郎とは何者なのか

どうもハルトです。みなさん今日も楽しい旅を続けていますか? 岡本太郎とは何者なのか みなさん、岡本太郎を知っていますか? 「芸術は、爆発だ」「何だかわからない」などの名セリフが有名な人物ですが、私の大好きな芸術家の一人であります。 ...
本-映画-メディア

おすすめのメキシコ本・メキシコ映画

どうもハルトです。みなさん今日も楽しい旅を続けていますか? 海外旅行の前にはその国にゆかりの映画、小説などを読むことにしている。次の旅先メキシコを旅する前には、どんな本・映画を見ようか。 メキシコ本ならば『BORN TO RUN(走...
本-映画-メディア

書評。池井戸潤『陸王』の内容、あらすじ、書評、感想

どうもハルトです。みなさん今日も楽しい旅を続けていますか? このページでは池井戸潤『陸王』について書評しています。 文系サブスリーランナーならではのランナー目線で、アスリートとシューズの関係について書いています。 【この記事を...
本-映画-メディア

辻仁成『サヨナライツカ』の内容、あらすじ、書評、感想

旅先を舞台にした映画、小説を読む 海外旅行の前にはその国にゆかりの映画、小説などを読むことにしている。「その国」を旅先に選んだのは、配偶者に「その人」を選んだようなものだ。親は選べないが、夫や妻は選べる。生まれた国は選べないが、旅する国は...
本-映画-メディア

物語のあらすじを紹介することについて

あらすじを読んで面白そうと思ったら、実際に照会している作品を手に取って読んでみてください。ガイドブックを読むだけでなく、実際の、本当の旅をしてください。そのためのイントロダクション・ガイダンスが、私の書評にできたらいいな、と思っています。
本-映画-メディア

Queenのコンサートに行ってきた

どうもハルトです。みなさん今日も楽しい旅を続けていますか? 映画『ボヘミアン・ラプソディ』 Queenのコンサートに行ってきました。 と、いっても伝説のフレディ・マーキュリーはもうとっくに亡くなっているので、ご想像の通り映画『ボヘ...
本-映画-メディア

『西郷どん』後半の展開がはやすぎる

どうもハルトです。みなさん今日も楽しい旅を続けていますか? 西郷隆盛。「どこがそんなに魅力的だったのか?」という謎 年末が近づいてきました。年末が近づくということはNHK大河ドラマ『西郷どん』が終了するということです。 いよいよ戊...
本-映画-メディア

君の名は。言霊思想

どうもハルトです。みなさん今日も楽しい旅を続けていますか? 男女の体が入れ替わる設定 ハルト「見たよ。映画『君の名は』」 イロハ「遅っ! 私なんか映画館で二回も見たのに」 ハルト「岸恵子のやつのリバイバルかと思って」 ...
本-映画-メディア

アニメは浮世絵か

どうもハルトです。みなさん今日も楽しい旅を続けていますか? YOUは何しに日本へ 先日、『YOUは何しに日本へ?』というテレビ東京系列のテレビ番組のことを書いた。 自分が海外でやっているのとまったく同じことを日本で外国人がやってい...
本-映画-メディア

サイトから問題解決の方法を学べ

どうもハルトです。みなさん今日も楽しい旅を続けていますか? 唐突ですが、やっと『ドラクエ9』をクリアしました。はああ。しんどかった。 ブログタイトル『ドラクエ的な人生』は漫画『ドラゴンクエスト・ダイの大冒険』からもらっています。...
本-映画-メディア

教科書がどうして変わるのか。鎌倉幕府の成立年度は1185年で本当にいいの?

どうもハルトです。みなさん今日も楽しい旅を続けていますか? 先日、友人と話していて驚いたことがありました。 鎌倉幕府ができたのは1185年? なんと「鎌倉幕府が成立したのは1192年ではない」というのです。 嘘やん。それじゃ...
本-映画-メディア

カメラを止めるな!

どうもハルトです。みなさん今日も楽しい旅を続けていますか? 世の中、世知辛いことがたくさんあって、疲れますよね。はああ~(ため息)。 そういうときは、みんなで笑うといいです。一人で笑うのではなく、みんなで笑うといい。 劇場でお...
本-映画-メディア

君の膵臓をたべたい

どうもハルトです。みなさん今日も楽しい旅をしていますか? メメント・モリ系『君の膵臓をたべたい』 イロハ「ダーッ」 ハルト「猪木か? どうしたの?」 イロハ「映画『君の膵臓をたべたい』見たら、泣けたーっ。明日、仕事なのに、こ...
本-映画-メディア

堀江貴文『刑務所なう。』最も自由な奴は、最も不自由な場所にいる!

どうもハルトです。みなさん今日も楽しい旅を続けていますか? このページは『刑務所なう。』について書いています。 著者はホリエモンこと堀江貴文さんです。 私は大学の卒業論文で『サド侯爵夫人』を書いて以来、獄中、牢獄と...
本-映画-メディア

映画『ジュラシック・ワールド』

どうもハルトです。みなさん今日も楽しい旅を続けていますか? みなさん恐竜は好きでしょうか。 女性ですと「あんなハチュー類なんかにまったく興味ないわ」という方も多いかと思います。 しかし、少年たちは恐竜が大好きです。あ、あと...
本-映画-メディア

不倫ドラマ『昼顔』。ハッピーエンドにはできないが、愛は負けない。ジレンマの作劇術

どうもハルトです。みなさん今日も楽しい旅を続けていますか? 三連休だったのですが、こうも暑いと車中泊も無理なので、家でビデオを見ていました。テレビドラマ&映画の『昼顔』というドラマです。 そもそもこの作品をどうして見...
本-映画-メディア

『かぐや姫の物語』本当に凄いのは高畑勲監督ではなく日本文学

どうもハルトです。みなさん今日も楽しい旅を続けていますか? 日本映画界の巨匠高畑勲監督がお亡くなりになりました。アニメファンの一人として、心からご冥福をお祈りいたします。 お亡くなりになると追悼で作品がテレビ放映されます。 ...
本-映画-メディア

どっちが本物でしょうか

本物とニセモノを見分けるクイズです
本-映画-メディア

『あの夏いちばん静かな海』キタノブルーの原点

どうもハルトです。みなさん今日も楽しい旅を続けていますか? まだ2月の半ばでしたが、南房総車中泊の旅に行ってきました。 よく「黒潮で暖かい南房」というのですが、本当でしょうか? 【この記事を書いている人】 瞑...
本-映画-メディア

『逆説の日本史』。たとえ文献がなくても、行動こそがその証拠

どうもハルトです。みなさん今日も楽しい旅を続けていますか? 最近、私は『逆説の日本史(井沢元彦著)』を読みながら寝落ちするのが至福のときです。 久しぶりにこんなに面白い本に出合いました。この本は、ほかの歴史の本とは大きく違います...
本-映画-メディア

『月と六ペンス』サマセット・モームの魅力、あらすじ、内容、評価

『月と六ペンス』。傑作が燃えて灰になっても、すばらしい世界は今も目の前にある。ストリックランドは大自然とか世界にインスパイアされて傑作を書き上げたけれど、彼の傑作がなくなっても、傑作を生みだした母体である自然や世界は目の前にまだ残っています。何ら損なわれたものはないのです。傑作は他の誰かの手でいつかまた再現されます。
本-映画-メディア

『逆説の日本史』(井沢元彦著)

どうもハルトです。みなさん今日も楽しい旅を続けていますか? 作家は人間を描くことが本職 『三千年の歴史から学ぶことを知らぬ者は、知ることもなく、闇の中にいよ。その日その日を生きるとも』 ドイツのゲーテの有名な言葉ですが、われらが歴...
本-映画-メディア

始めから学ぶのだけが歴史じゃない。『逆説の日本史』(井沢元彦著)

どうもハルトです。みなさん今日も楽しい旅を続けていますか? たまたま手に取った『逆説の日本史』(井沢元彦著)という本を読んでいます。おそろしく面白いので、紹介しようと思います。 タイトル通り、日本史を書いたものですので、...
本-映画-メディア

ボリウッド映画がむちゃくちゃ面白い

どうもハルトです。みなさん、今日も楽しい旅をつづけていますか? 最近、インド系の人たちを日本で見かけることが多くなってきました。うちの近くにも従業員が全員インド系というカレーレストランが数店舗あります。 そこでカレーバイキングを...
本-映画-メディア

マンガ『ドラゴンクエスト・ダイの大冒険』

どうもハルトです。みなさん今日も楽しい旅を続けていますか? パリに行って粉もの屋(たこ焼きとかお好み焼き屋)を開くというイロハの夢を聞いたのは、もう十年近く昔のことになります。 今、フランスのパリでは第三次の日本食のブームが来て...
本-映画-メディア

書評とは何だ?

どうもハルトです。みなさん今日も楽しい旅を続けていますか? ハルト「伊豆半島を旅すると、銅像だとかみやげ物の名前とか、いろんなところで川端康成の『伊豆の踊り子』と出会うから、とうとう読んでみたよ」 イロハ「どうだった? 面白かっ...
旅行-放浪-車中泊-アウトドア

夢枕獏『神々の山嶺』。山のあしたのジョー

イロハ「ハルトはいつも語るよね『神々の山嶺』。大好きなんでしょ?」 ハルト「言ってしまえば、ただの山の『あしたのジョー』なんだけどね」 イロハ「どんなところが?」 ハルト「あなたにもらってほしいんですって遺品(手記、グロー...
本-映画-メディア

日曜劇場「陸王」のあらすじ・書評・魅力・解説・考察

どうもハルトです。みなさん今日も楽しい旅を続けていますか? このページでは日曜劇場『陸王』について、文系サブスリーランナー視点で論じています。 【この記事を書いている人】 瞑想ランニング(地球二周目)をしながら心に浮かんできたコラ...
本-映画-メディア

アニメ『マクロスF』#22ノーザン・クロス

イロハ「ハルト。お前の翼は何のためにある?」 ハルト「走るために」 イロハ「そりゃあ足だろ! じゃあ手は?」 ハルト「書くために……というのは嘘で、おれの大事な女たちを守るために」 イロハ「それがオトナの言うことか!...
本-映画-メディア

偉人の名言。「何を言ったか」ではなく「誰が言ったか」が重要

名言っていうのは「何を言ったか」ではなく「誰が言ったか」が重要なのではないかと思います。スティーブジョブズや湯川秀樹が「旅」について語っても、思い浮かべるのは彼らの「仕事上の業績」ですものね。
本-映画-メディア

小説のはじまりは「怒り」。詩聖ホメロス『イリアス』は軍功帳。神話。文学

『イリアス』はフィクションにしては軍立て、軍容を詳しく書きすぎています。聞いてくれる人の出身地、出兵した地方の人たちの功を讃える意味で延々と語ったのだと思います。いっしゅの軍功帳みたいな意味があったのだと思います。ただのエンタメだったとすれば延々と軍容や功績を語る意味がわかりません。
本-映画-メディア

トム・ハンクス主演『ターミナル』空港で寝る。

空港で寝る。トム・ハンクス主演『ターミナル』みたいな人たち。 トム・ハンクス主演『ターミナル』という映画をご存知でしょうか。クーデターによって祖国が消滅してしまい、パスポーツが無効になった結果、アメリカに入国もできず、出国もできな...
本-映画-メディア

ゲーム・ドラゴンクエスト(ドラクエ)批判。「大切な人を守るため」「憎いあん畜生を倒さなければ」が行動原理だった初期作品の方がずっと感情移入しやすい。憎まれてこそ、敵の価値は上がる

どうもハルトです。みなさん今日も楽しい旅を続けていますか? ここではゲーム『ドラゴンクエスト』シリーズの批判をします。ドラクエ信者で、無条件に批判を嫌うような方がただちにご退去ください。 「中世の騎士」みたいだった初期の主人公が...
本-映画-メディア

人生はドラクエだって日本で最初に言った男が語る映画『神様はバリにいる』単行本『人生ドラクエ化マニュアル』

どうもハルトです。みなさん今日も楽しい旅を続けていますか? 2015年に『神様はバリにいる』という映画が公開されたのですが、みなさん、もう見ましたか? 映画の中で、主役の堤真一さんが「人生はドラクエや」と叫ぶシーンがあります。。...
本-映画-メディア

野球って運動ですか(泣)? ショービジネスとスポーツのテレビ中継の見かた

どうもハルトです。みなさん今日も元気に走っていますか? サブスリーを目指すようなみなさんでしたら、もちろんテレビのマラソン中継は視聴していますよね。 どんなところに注目して見ますか? 私の場合は選手のピッチを見ています。足...
本-映画-メディア

離婚弁護士と、弁護士の書いた本を片手に議論する。

どうもハルトです。みなさん今日も楽しい旅を続けていますか? 唐突ですが、私はバツイチです。離婚を経験しています。 離婚に至った過程については、さまざまな感情をゆさぶるようなストーリーがあるので、いつか書きたいと思っていますが、今...
タイトルとURLをコピーしました