ドラクエ的な人生

夫婦車中泊。一緒に旅してくれる女房は金の草鞋を履いてでも探せ

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車中泊系ユーチューバーがコメントに応えてみた

車中泊系YouTubeで「ステーションワゴンでの車泊の仕方」という動画を投稿したら、ありがたいことにコメントをいただきました。

コメントの内容は意訳すると「寝袋などを使えばもっとコンパクトにできまっせ」という内容でした。コメントくださった方ありがとうございます。

わたしは山ヤのはしくれなのでテントも寝袋もエアーマットも一揃いの登山セットは所有しています。

その方がおっしゃるように寝袋とエアーマットで寝れば、たしかにステーションワゴンの後部座席はここまでゴチャゴチャにはならないでしょう。

まあそれはわかっちゃいるけどやっていないのです。なぜやっていないのか、ご説明いたします。

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アウトドアスピリッツの本質は「新しくモノを買うこと」ではないと思う

寝袋はワンセットしか所有していません。しかし登山用の軽量ダウン寝袋でなければ、3000円もあれば購入可能です。安いものです。

(それを買えば)もっと荷物をコンパクトにして後部スペースを空けることができますよ、というコメントを頂いたのですが、そもそもわたしはアウトドア趣味と「新しくモノを買う」という行為はどうも感覚として両立しないように感じるのです。

わたしは車中泊もキャンプと同程度にアウトドア趣味だと考えています。その車中泊で使う道具類を「より便利だから」という理由で新しく買おうというのは、そもそもアウトドアスピリッツではない気がするのです。

快適性、ぴったりの用途、わざわざそのために新しいモノを買うというスピリッツがそもそもアウトドアではないと感じるのです。

なぜなら自宅を出て外で過ごすのですから、多少の不便はあってあたりまえです。むしろその不便を楽しむのがアウトドアの醍醐味ではありませんか? 外で不便を感じれば感じるほど、自宅に戻ってきたときにその「快適さ」に感激せずにはいられません。それがアウトドアのくれる貴重な体験ではありませんか?

専用のクラフトは快適すぎて、このアウトドアの醍醐味や貴重な体験を台なしにしてしまいます。

このような考え方をしているため、車中泊をするにあたっても、新しいアイテムはいっさい何も買いませんでした。すべて既存の手持ちのクラフトで済ませよう、というのがわたしの車中泊の基本的スタンスです。

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人間カイロ。寒さの中、夫婦でひっついて眠るのもいいものだ

ですから布団類は普段使いのものを車中泊でも使用しています。

後部座席をフラットにして妻と二人で並んで寝ることになるのですが、この装備で真冬でもまったく寒くありません。その理由の一つにすぐ隣に巨大な36.5℃のカイロがあるからではないか、と考えています。隣で愛する人が寝ているから、その熱で暖かいのです。これが寝袋だと「互いの熱」が感じられません。「愛」が感じられません。

たまには寒さの中、夫婦でひっついて眠るのもいいものですよ。

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寝袋は窮屈。布団の方が快適

また慣れるまでは寝袋の窮屈さという問題もあります。寝袋って窮屈ですよね? 普段から寝袋で寝ている人ってあまりいないと思います。ほとんどの人は「掛け布団」式で寝ているはずです。なんでみんな「掛布団」なのかというと、そっちの方が快適だからです。

すぐに布団に出たり入ったりできるので温度調節もカンタンです。手足が自由に動かせるのも大きなメリットです。寝袋は窮屈でやはり布団ほど快適ではありません。

だからわたしは手持ちの布団をそのまま車中泊に持ち込んでいるのです。

逆に寝袋やエアーマットのメリットはコンパクトになることぐらいですが、ステーションワゴン車中泊でわずかばかりのスペースが開いたところで結局何にも使えません。書斎(座卓)のようなものを持ち込んで読書したりする人もいますが、布団の中でも読書は可能です。そもそもわたしは普段からベッドの上でヘッドライトをつかって読書をしています。

そう考えるとコメントをくださった方は「寝袋の方がゴチャゴチャにならずに〇」という意見でしたが、わたしとしては「布団の方が快適だし、夫婦のコミュニケーション上も〇」ということになるのです。

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夫婦車中泊の場合、ソロ車中泊になりたくなければ、嫁が「また行きたい」と思うように配慮をしよう

夫婦車中泊の場合、やはり女性側が快適に過ごせるかどうかということが最重要ポイントだという気がします。トイレやお風呂やお化粧など、女性の方がなにかと敷居が高いのが車中泊です。だからこそ女性目線で快適性を考えなければいけないと思います。

女房が「車中泊なんかもう行きたくない」と言い出したら、夫婦車中泊は終了です。次の日からはソロ車中泊になってしまいます。

夫婦で車中泊を続けたければ、が「また行きたい」と思うように配慮をしましょう。

わたしの場合は、海鮮などなるべく「おいしいもの」「地方の名物料理」を食べるようにしています。そして「温泉」に寄ることにしています。お金はかかりますが、宿屋に泊ることを思ったら安いものです。

すると妻が時々「温泉、行きたーい」。「おいしいものが食べたーい」と言うようになりました。これはつまり「車中泊に行きたい」と言っているのと同じことです。寝室が窮屈な寝袋でなく快適な布団であることもこう言ってくれることのひとつの要因になっているのではないかとわたしは思っています。

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一緒に旅してくれる女房は金の草鞋を履いてでも探せ(旅人の格言)

YouTubeにいただいたコメントに返信していて、思い出したことがあります。

モロッコの砂漠地帯をバックパック旅行していた時の話しです。まだ結婚前でしたが、そのときもわたしは今の妻と一緒でした。

バスの中で一緒になった若い日本人バックパッカーがわたしたちのことを羨ましがっていたのを今でも覚えています。

「いいですね。女性が一緒に行ってくれるなんて。僕の彼女は海外旅行に誘ってもヨーロッパのきれいなホテルに泊まるツアーじゃないと行きたくないっていうんですよ。イスラム圏の砂漠なんて絶対に一緒に行ってくれません」

そういってウチのイロハのことを尊敬のまなざし?で見ていました。

彼の言うことは、わたしにもよくわかります。貧乏放浪旅でも車中泊でもキャンプでもそれは同じことだと思います。決して誰でも一緒に行ってくれるというわけではありません。

男が憧れるこの種の冒険に対して、女性がつきあってくれるかは微妙なところです。むしろ外で車で寝るなんて嫌だという人が大半なのではないでしょうか。

夫婦車中泊をするためには、女性サイドが同意してくれること。これが絶対条件です。

うちのイロハはステーションワゴンで寝ることにも同意してくれました。これがキャンピングカーならいいけれどステーションワゴンじゃいやだといわれたら私たちの車泊旅は終わってしまいます。だってキャンピングカーなんて買えませんもの。ピンキリですが、ちょっといいものは一千万円ぐらいします。

それではヨーロッパ豪華旅行じゃないと行きたくないというモロッコ彼の彼女と同じです。それで彼は男一人でバックパッカー旅をしていたのです。この後、ヨルダン川を渡って陸路でイスラエルに行くと言っていました。それはそれで面白そうでしたが……孤独なんでしょうな。ときには女性と一緒に旅をしたくなります。

「年上の女房は金の草鞋を履いてでも探せ」という言葉がありますが、われら冒険を愛する男にとっては「一緒に旅してくれる女房は金の草鞋を履いてでも探せ」ということなのだと思います。

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車中泊におすすめのアイテム

わたしたちはステーションワゴンの後部スペースに「トゥルースリーパー」の低反発マットレスを敷いて車中泊しています。低反発なのでぐっすり眠れます。5cmの厚みで、真冬でもまったく寒くありません。

 

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