ドラクエ的な人生

秩父夜祭の高評価と低評価。ぜひ体験したいおすすめの「おもてなし」とは?

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日本旅行二周目。最上級のスパイスは「お祭り巡り」

車中泊しながら日本全国のお祭りを見てきたアリクラハルト(このブログの筆者)と申します。旅行というのは一巡目は何のイベントなしでもいい(初体験はいつでも新鮮よ)のですが、二巡目になると何らかのスパイスが欲しくなります。その場合、お祭りというのは最上級のスパイスになります。私も日本二巡目はお祭りにスポットを当てて「お祭り巡り」をしているところです。

つい先日も「秩父夜祭」を楽しんできました。さて「秩父夜祭」の評価はいかほどだったでしょうか?

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日本の梨泰院? 群衆雪崩で圧死しそうになったケース2選

実は私、秩父夜祭は二度目です。

かつて韓国ソウル梨泰院イテウォンで圧死事件というのがありました。群衆雪崩で158人が死んだそうです。私はこれまでにあまりの人で圧死しそうになったことが二度あります。ひとつは秋の紅葉ライトアップ京都の清水の舞台。清水の舞台にあまりにも人が殺到してきて死の恐怖を感じました。木造の手すりが折れていたら歴史に残る大惨事になっていただろうと思います。そしてもうひとつが秩父夜祭です。あまりの人の多さに内臓が潰されそうになったことを想い出します。秩父夜祭は神事であるため日付が決まっており、毎年12月に2、3日(宵宮、大祭)に行われます。平日にあたればそれほど人は押し寄せないのですが、たまたまウィークエンドにあたると人が殺到します。今回も土日にあたっているために、ある程度、圧死しないよう注意しながらのお祭り鑑賞となったのでした。これから見に行こうという人はじゅうぶんに注意してください。たくさんの警察、消防団員が動員されて一方通行の道をつくるなどしてイテウォンの惨事が繰り返されないように工夫されていましたが。

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秩父夜祭の低評価。現代人には向いていないスローモーさ。とにかく遅い!

秩父夜祭は、京都の祇園祭、飛騨の高山祭とともに「日本三大曳山祭」に選出されているそうです。日本三大だから面白いかと言うとそんなことはありません。京都の祇園祭でも感じたことですが、笠鉾・屋台の巡航はとにかく遅い! 動きがスローモーションです。

歴史的なものです。伝統の動きをしているのだと思いますが、近代人が見て楽しい動きでは決してありません。まるで浪曲、民謡を聞かされているかのようです。ハリウッド映画やロックンロールに慣れた耳目には浪曲、民謡をずっと眺めているのは辛いものがあります。退屈! 退屈! スピードアップ! スピードアップ!

遅っ! 早く動けよ」

山車にそう声をかけたくなりました。現代人の目には動きがスローモーすぎます。「国会の牛歩戦術か」とツッコミを入れたくなるほど動きが遅いのです。神に捧げる神事をシャカシャカと手際よく進めるわけにはいかないのでしょうが、面白いかつまらないかと聞かれたら、大半の人は「つまらない」と答えるのではないでしょうか。

祇園祭も同じです。今の人には「岸和田のだんじり祭り」などのほうがずっとおもしろいと思います、すばやく動きますからね。行列もただダラダラと歩いているだけです。踊ったり、振り付けがあるわけでもなく、けっして見ていて面白いものではありません。スピード重視の現代風ではないことだけは確かです。

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秩父夜祭の高評価

もしも秩父夜祭に屋台と花火がなかったら、まったく面白くないだろう思います。

ところがどっこい秩父夜祭には屋台と花火があります。そしてたくさんの人が押し寄せます。こういうお祭りごとは人が集まるから楽しいのです。だって閑散としていたらつまらないでしょ? また古い町並みが残っていることもポイントが高いですね。

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外国の屋台の方が面白いのは「体験の差」見たことのないもの、経験したことのない体験が面白い

屋台も少しづつ内容が変わっていました。ひと昔前はハンドスピナーを売っていましたがブームが去って今は売っていません。その代わり「10円パン」が流行っていました。韓国で流行ったもののパクリだとか……。

第二の故郷。愛憎の韓国ソウル。

私などは日本の屋台よりも、台湾の夜市の屋台の方がずっと面白いと思ってしまうのですが、それは台湾の屋台が見たことのないもの、経験したことのない体験であふれているからでしょう。

台湾にはたくさんの夜市がありますが、いろいろ回っていると結局、屋台は台北でも台南でも、どこでも同じ品を売っているんだなということがわかってきます。つまり日本と同じなのです。日本の屋台もどこでも同じですよね。秩父だから特別だということはありません。近所の祭りと同じ品を売っています。

これはつまり、もしも台湾人が日本のお祭りに来たら日本の屋台の方がずっと面白いというでしょう。それは台湾人にとって台湾の屋台は見慣れた品、食べ慣れた食品ばかりだけれど日本の屋台はそうではないから。つまりは「体験の差」なのです。

屋台が国内のお祭りを回遊している以上、見慣れたものばかりになってしまうのは仕方がありません。

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秩父夜祭は「あたりまえなもの」の組み合わせで出来ている

花火も同様です。日本三大曳山祭だからといって特別なことはありません。はじめて見た花火かと聞かれたら決してそんなことはありません。見たことのある花火です。

古い町並みも同じです。川越とか佐原とか似たような街並みはいくらでも見たことがあります。

秩父夜祭はそれら「あたりまえ」のものの組み合わせでできています。山車、屋台、花火、街並み……特別じゃないものの組み合わせから出来ているのです。

それでも12月初旬という冬の時期に、花火をあげて、屋台で夜通し盛り上げるというところが特筆すべきポイントです。これが夏祭りだったら同じ日に別の場所で超メジャーな祭りを開催していることがあります。東北の七夕祭りがいい例です。弘前ねぷたか、青森ねぶたか、五所川原立佞武多か、どれに行こうか迷ってしまうわけですが、秩父夜祭の場合、そういった競合相手がいないので一択で選ぶことができるのでした。

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ベルク秩父のプラケース座椅子サービスを高く評価したい

その中でベルク秩父の駐車場解放&座椅子サービスは特筆すべきものがありました。上記写真のとおり、営業用の駐車場を解放し、そこに牛乳瓶のケースを座椅子として提供してくれていました。ちょうど歩き疲れた頃、日が沈み夜になるのを待っている間に利用させてもらいました。場所代がわりにベルクで珈琲を購入してしばらく休ませてもらいました。

日本全国いろいろな祭りに行っていますが、このようなサービスは見たことがありません。別にちゃんとしたパイプ椅子じゃなくてもいいのです。牛乳を運ぶプラケースで十分です。このおもてなし精神が全国にひろがるといいなと思っています。ささやかなサービスを多くの人がありがたく利用していました。

とくにベルクのサービスを高評価をしたいと思います。

秩父夜祭のYouTube動画です。遅すぎる曳山も、イテウォン並みの人ごみも、ベルクのサービスも動画に登場します。よかったらご視聴してみてください。

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