スタジオツアー東京。メイキングオブ・ハリーポッター

旧豊島園にできたワーナーブラザーズの「スタジオツアー東京。メイキングオブ・ハリーポッター」に遊びに行ってきました。ハリポタ映画のセットが再現されていて、ホグワーツ魔法魔術学校やホグワーツ特急、ダイアコン横丁や、グリンゴッツ銀行などが再現されていて、なかなか楽しむことができました。想像よりもコンテンツが充実していて、食事の時間も含めて4時間はいました。
2025年7月現在、ロンドンと東京にしかないらしく(ニューヨークに同じようなものを建設中だそうですが)世界中の人が遊びに来ていました。中国人が多かったですが、白人もいました。ポッタリアンもたくさんいました。黒いローブを着て、魔法の杖を手にもつコスプレの人をポッタリアンといいます。
ハリーポッターやファンタスティックビーストに出てくるクリーチャー、妖精を眺めているうちに、私は元彼女の言葉を思い出したのです。
霧のロンドン。霧の向こうに妖精がいる。
彼女はロンドンが好きでした。どうしてロンドンが好きなのかと聞く私に、彼女はこんなことを私に言いました。
「ロンドンは幻想的な町。霧のロンドンの、霧の向こう側に何かがいるとイギリス人は感じる。霧がイマジネーションを刺激するの。
ハリーポッター、指輪物語、ナルニア国物語、ピーターパンなどがイギリスの作家から生み出されたのは偶然ではない。ティンカーベルも、シェイクスピアの真夏の夜の夢のパックも妖精よね? フェアリーテールはイギリスから生まれることが多い。
そんなロマンチックで幻想的なロンドンが私は大好き」
なるほど。みんなイギリス文学です。文学的な視点からも、彼女の目線は面白いと感じました。
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『ギルガメッシュ叙事詩』にも描かれなかった、人類最古の問いに対する本当の答え
(本文より)「エンキドゥが死ぬなら、自分もいずれ死ぬのだ」
ギルガメッシュは「死を超えた永遠の命」を探し求めて旅立ちますが、結局、それを見つけることはできませんでした。
「人間は死ぬように作られている」
そんなあたりまえのことを悟って、ギルガメッシュは帰ってくるのです。
しかし私の読書の旅で見つけた答えは、ギルガメッシュとはすこし違うものでした。
なぜ人は死ななければならないのか?
その答えは、個よりも種を優先させるように遺伝子にプログラムされている、というものでした。
子供のために犠牲になる母親の愛のようなものが、なぜ人(私)は死ななければならないのかの答えでした。
エウレーカ! とうとう見つけた。そんな気がしました。わたしはずっと答えが知りたかったのです。
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パリ派がロンドンに行くと、ガッカリして帰りたくなる
私はロンドンに行ったことがあります。パリからロンドンへ電車で行きました。私はパリが大好きです。
ですからロンドンに着いたとき、正直に言うとガッカリしました。
「大英博物館? ルーブルのほうがいい!」
そしてパリに戻りたくてたまりませんでした。だからロンドンには、あまりいい印象はもっていなかったのです。
もしもロンドンに妖精がいるなら……また行ってみたい!
パリからロンドンに行ってガッカリして、またパリに戻りたくなった私です。しかしこうしてハリーポッターのスタジオショーを体験すると、またロンドンに対するイメージが変わってきます。たとえばキングスクロス駅などはロンドンに実在する駅です。
そして霧のロンドンからフェアリーテールは生まれるという彼女のすてきな話し……
もしも、もう一度ロンドンに行けたなら、今度はパリと比較するのではなく、ロンドンをロンドンとして、すなおに見ることが出来そうな気がします。
もう一度、ロンドンに行ってみたいなあ
ちなみにこの話を英語教室で(すべて英語で)話したら「あなたのex-girlfriendはイギリス人か?」と聞かれました。私の英語がすばらしく流暢だったから……ではなくて、彼女の言葉があたかもイギリス人が言う言葉のように聞こえたからでしょうね。

