スマホに依存した旅人。旅先でスマホ画面ばかり眺めている人
ところが、先日、ソウル旅行に小学校時代の友人たちと行ってきたのですが、ちょっと考えをあらためました。友人たちはみんなeSIM(SIMカード)を利用して常にネット環境下で旅をしていました。
旅のパーティーの中で、ネット環境下になかったのは、私ひとりだったのでした。
スマホがあれば、外国でも日本国内にいるかのように過ごすことができる
ところが最初は海外にビビっていた友人たちが、旅先に慣れてくると、あたかも日本国内にいるかのように、Googleマップにナビしてもらいながら、自ら先頭に立って歩き出しました。そればかりか単独行動になることもまるで恐れていませんでした。常時ネット環境下にあるために、いったんはぐれても連絡をとりあうことができるからです。
ああ、これがスマホの力なんだな、と私はつくづく思い知ったのです。
旅行雑誌を買ったつもりでSIMカードを買う時代
私の場合は図書館で借りた『地球の歩き方』などの雑誌をそのまま海外に持っていくという荒業をつかっているので(真似しないでくださいw)、その点まったくお金をかけていないのですが、それにしても雑誌とSIMカードのどちらを買うべきか論争にはもはや決着がついていると思います。
海外eSIM(SIMカード)利用の有用性
どんな旅慣れた旅人もスマホのナビゲーションにはかなわない
かつて海外旅行するのにもっとも必要なものは「勇気」でした。今夜どこに泊まるかわからないという状況の中でも次の街に進むためには勇気が必要でした。しかし今日海外旅行するのにもっとも必要なものは「ネットリテラシー」のようです。
上記のようにスマホ・ナビゲーションがあれば道に迷うことはありませんし、Google翻訳など翻訳アプリを利用すれば語学力さえ不要です。どこにホテルがあるかはGoogleマップから一目瞭然ですし、ネット予約することもできます。
友人たちとの旅行はたくさんの会話がありましたが、現地の人との会話はまったくありませんでした。私のスタイルの旅行だと地元の人にいろいろ聞きながら先へ進んでいくために、必ず地元民との交流があるのですが……。地元民との交流が全くなかったのは内に閉じて会話していたこともさることながら、すべての用事がスマホで済んでしまったことが原因でしょう。
そのことをすこし不満に思いながらも、バスを乗りこなす友人たちの姿を見て「オレも南米を放浪するときにはeSIMでも入れるか」と思ったものでした。使いこなせばそれほどスマホは強力です。もはやネットリテラシーさえあれば勇気さえも旅には必要ないのかもしれません。