ドラクエ的な人生

ギャンブル中毒、病的ギャンブラーの救出マニュアル

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『カイジ』大好きのギャンブラーが語る病的ギャンブラー救出マニュアル

近しい人のギャンブル癖についての噂話を聞きました。私は『カイジ』というギャンブル映画・マンガが大好きなので、実に興味深く病的ギャンブラーの話しを聞きました。

もう中年なのに貯金は10万円以下しかなく、競馬により一千万円の借金を背負い、毎月給料から十万円ぐらいは借金の返済をしているそうです。ほとんど借金を返すためだけの人生。カイジの登場人物にソックリです。

その話しを聞いて、思い切って振り切ったなあ、と感じました。一千万円の借金は「もうこれ以上あなたには貸せません」という限度額だったそうです。もっと借りられたら、もっと借りたのでしょう。借金情報(信用情報)は共有されているため、会社を変えても多重債務者は一定額以上金を借りることはできません。

はっきり言ってホームレスの一歩手前にいるといってもいいでしょう。そこまではまってしまうギャンブルの魅力とは何でしょうか。

私はギャンブルと無縁の人間ではありません。カジノのある都市ではたいていギャンブルして「アゲインスト・倍賭け法」で勝っています。

カジノは必ず勝てる。丁半博打の必勝法を教えます!

このコラムでは、病的ギャンブラーが更生するための方法を私になりに提言したいと思います。

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『病的ギャンブラー救出マニュアル』の内容、評価

興味があったので読んだのは『病的ギャンブラー救出マニュアル』という本です。この本にはこのようなことが書いてあります。

ギャンブルができない状況を維持すること。借金まみれで信用がなくなり融資を受けられない状態こそギャンブルができない状態だ。

→ 上記の例のように信用情報は共有されているため、ある一定額を超えると会社を変えても「これ以上借金できない」状態になります。この状態では病的ギャンブラーは金銭的に魂を振るわせるような高額ギャンブルはできません。この状態が長く続くことでギャンブル癖から抜け出せるというのです。

共依存。家族がケアをやめられないと、家族がケアへ依存している状態。

→ 銀行強盗の人質が犯人を愛してしまう心理を共依存といいます。

借金の根本原因にメスが入れられない限り、家族の支援は悪循環の繰り返しを招く。借金の返済によって優良な債務者として認定されるため融資枠がさらにひろがり多額の債務をかかえる。

→ 家族の愛で借金を返すと、優良債務者と認定されてしまい、病的ギャンブラーはまた借金を重ねます。だから「借金の肩代わりはするな」というのですね。

借金を繰り返しているギャンブラーに「節度をもって遊びなさい」ということは非常に危険。完全に離れることが必要。一度手をつけたらコントロールは絶対にできない。病的ギャンブラーは完治しない。

→ 重度の麻薬中毒者に「節度を持って、薄い濃度でシャブを打て」といっても通用しそうにありませんよね? それと同様にギャンブル中毒者が節度をもって「こづかいの範囲内」で遊ぶことはできません。かならず高額の、心身ともに震えるような大博打に逆戻りしてしまうでしょう。

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自己破産&生活保護というウルトラコンボもギャンブルが原因では使えない

『病的ギャンブラー救出マニュアル』読破後に、先の人に話しを聞くと、そのギャンブル中毒者が借金地獄におちいるのは、これが初めてではないそうです。かつて裁判所で債務整理をしたことがあるそうです。なるほど教科書通り、典型的ですな。

世の中には自己破産&生活保護という手もあるのですが、調べたところギャンブルが原因ではこのウルトラコンボを使うのは難しいようです。新規事業の立ち上げに失敗した企業家のような人には再起のチャンスをあたえるべきだが、ギャンブル中毒者は自己責任ということなのでしょう。しかし「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」はどうなるのでしょうか?

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依存症addictionという意味ではギャンブル中毒も麻薬中毒もマラソン中毒も同じ

なんで私がこんな記事を書こうかと思ったかというと、ギャンブル中毒者の気持ちがよくわかるからです。私はギャンブル中毒者ではありませんが、ランニング中毒者です。もう地球一周以上の距離を走り続けてまだ日々走っています。依存症という意味では同じ病人です。間違いなく。

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※雑誌『ランナーズ』の元ライターである本ブログの筆者の書籍『市民ランナーという走り方』(サブスリー・グランドスラム養成講座)。Amazon電子書籍版、ペーパーバック版(紙書籍)発売中。

「コーチのひとことで私のランニングは劇的に進化しました」エリートランナーがこう言っているのを聞くことがあります。市民ランナーはこのような奇跡を体験することはできないのでしょうか?
いいえ。できます。そのために書かれた本が本書『市民ランナーという走り方』。ランニングフォームをつくるための脳内イメージワードによって速く走れるようになるという新メソッドを本書では提唱しています。「言葉の力によって速くなる」という本書の新理論によって、あなたのランニングを進化させ、現状を打破し、自己ベスト更新、そして市民ランナーの三冠・グランドスラム(マラソン・サブスリー。100km・サブテン。富士登山競争のサミッター)を達成するのをサポートします。
●言葉の力で速くなる「動的バランス走法」「ヘルメスの靴」「アトムのジェット走法」「かかと落としを効果的に決める走法」
●絶対にやってはいけない「スクワット走法」とはどんなフォーム?
●ピッチ走法よりもストライド走法! ハサミは両方に開かれる走法。
●スピードで遊ぶ。スピードを楽しむ。オオカミランニングのすすめ。
腹圧をかける走法。呼吸の限界がスピードの限界。背の低い、太った人のように走る。
マラソンの極意「複数のフォームを使い回せ」とは?
究極の走り方「あなたの走り方は、あなたの肉体に聞け」
本書を読めば、言葉のもつイメージ喚起力で、フォームが効率化・最適化されて、同じトレーニング量でも速く走ることができるようになります。
あなたはどうして走るのですか? あなたよりも速く走る人はいくらでもいるというのに。市民ランナーがなぜ走るのか、本書では一つの答えを提示しています。
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どんなレースに出ても自分よりも速くて強いランナーがいます。それが市民ランナーの現実です。勝てないのになお走るのはなぜでしょうか? どうせいつか死んでしまうからといって、今すぐに生きることを諦めるわけにはいきません。未完成で勝負して、未完成で引退して、未完成のまま死んでいくのが人生ではありませんか? あなたはどうして走るのですか?
星月夜を舞台に、宇宙を翔けるように、街灯に輝く夜の街を駆け抜けましょう。あなたが走れば、夜の街はイルミネーションを灯したように輝くのです。そして生きるよろこびに満ち溢れたあなたの走りを見て、自分もそんな風に生きたいと、あなたから勇気をもらって、どこかの誰かがあなたの足跡を追いかけて走り出すのです。歓喜を魔法のようにまき散らしながら、この世界を走りましょう。それが市民ランナーという走り方です。

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とくにアメリカのウルトラマラソンの世界では、元ジャンキー麻薬中毒者)がたくさんいると言われています。addictionという意味では麻薬中毒者もランニング中毒者も同じものだという証拠でしょう。ギャンブル中毒者もaddictionという意味では同じなのだと思います。

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「人生そのものをギャンブルと思って大博打する」

同じ依存症の人間として、ギャンブル中毒者が更生するにはどうすればいいか、私なりの提言です。それは「人生そのものをギャンブルと思って大博打する」これに尽きます。

ギャンブル中毒者は、けっきょく、快楽を求めているのです。少額のギャンブルでは燃えません。破滅か、極楽か、という心も体もざわざわと目覚めるような瞬間の快楽が癖になってしまっているのです。いわばそれが「生きること」そのものになってしまっているのです。ギャンブル以上に生きている実感を感じられるものがないのです。

ならばギャンブル中毒から抜け出すには、もっと大きな大博打をすればいい。カジノのギャンブルがちっぽけだと思えるような大博打を打てばいいのです。それは人生そのものを賭けることです。この人生でのるかそるかの勝負を賭けてみるのです。若ければ恋に人生を賭けるのもいいでしょう。憧れの高嶺の花を落とすため命がけになってみませんか? 中年ならば起業をしてみるのはどうでしょう? 事業に失敗したら生命保険金で借金を返すぐらいの気持ちになれば、カジノのギャンブルなんてちっぽけなゲームに思えてきますよ。人生そのものを賭けてみれば、ギャンブルなんて箱庭の中のちっぽけなゲームです。

かつて私はマラソンに熱中していた頃、ゴールしたら倒れてもいいと思って走っていました。文字通り死を賭けて生きていた(走っていた)わけです。それぐらいやるとギャンブルなんてちっぽけなゲームに思えてきます。依存症には依存症です。ギャンブルよりももっと危険で命がけのゲームに熱中すれば、病的ギャンブラーは自然とそちらに熱中し、ギャンブルのことを忘れてしまうでしょう。

たとえばアルペンスタイルの登山とか、戦争とかね(笑)。

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このブログの筆者の著作『軍事ブロガーとロシア・ウクライナ戦争』

戦史に詳しいブロガーが書き綴ったロシア・ウクライナ戦争についての感想と提言。

『軍事ブロガーとロシア・ウクライナ戦争』
●プーチンの政策に影響をあたえるという軍事ブロガーとは何者なのか?
●文化的には親ロシアの日本人がなぜウクライナ目線で戦争を語るのか?
●日本の特攻モーターボート震洋と、ウクライナの水上ドローン。
●戦争の和平案。買戻し特約をつけた「領土売買」で解決できるんじゃないか?
●結末の見えない現在進行形の戦争が考えさせる「可能性の記事」。

ひとりひとりが自分の暮らしを命がけで大切にすることが、人類共通のひとつの価値観をつくりあげます。それに反する行動は人類全体に否決される。いつかそんな日が来るのです。本書はその一里塚です。

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