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結局、なにを食えばいいんだよ。なにを食べても薬かよ? なにを食っても毒かよ?

結局、なにを食えばいいんだよ。なにを食べても薬かよ。

昔、テレビで「午後は○○おもいッきりテレビ」というのをやっていました。その番組(のコーナー)では、ありとあらゆる食材を取り上げて、「この食べ物はこんな成分が入っていて、この病気に効果がある」ということを大々的に取り上げていました。いわゆる健康番組でした。放送翌日にはその食材がスーパーなどの店先から姿を消したという伝説が残っています。それほど影響力のある番組だったのですが、最初の頃はそれでよかったんでしょうけど、番組後半になると、いいかげんうんざりしたものです。

結局、なにを食えばいいんだよ。なにを食べても薬かよ。なんでも食べればいいのなら、番組見る意味ないじゃん。

私はそう思いました。

結局、なにを食えばいいんだよ。なにを食べても毒かよ。

ところが中年以降の今では、何を食べても毒だという気がしています。肉を食べたら尿酸値が高くなって痛風が心配だし、粉もの(小麦)を食べたら、グルテンによって下痢しちゃうかも。ライスは血糖値をあげて肥満の原因となります。卵はコレステロールが気になるし、塩分のとりすぎも、糖分のとりすぎも体によくありません。

結局、なにを食えばいいんだよ。なにを食べても毒かよ。

とくに確実に健康を害する肥満を避けようとすると、ほとんどの食べ物がに見えてきます。私はランナーなので、人よりも運動はしている方なのですが、それでも現役を退いているので、ちょっと油断するとすぐに太ります。肝臓は脂肪肝になりやすく、血管内にプラークがたまりやすい状態にあります。

摂取カロリーを小さく、消費カロリーを大きく戦略は、ほとんど効果がないと実感しています。むしろ炭水化物など、インスリンを急上昇させるような食品を避けないと、人生はホルモンバランスなので、インシュリン効果で確実に太ります。

人生、ホルモンバランス論

たぶん何も食わないのが一番いいのでしょう。仙人のようにカスミを食べて暮らすのが理想です。

食べる楽しみがなくなると、人生が急に色褪せ、つまらなくなる

なにを食べても薬かよ! とテレビに向かってツッコミを入れられていた頃がもっともしあわせでした。なんだってモリモリ食べられたわけですから。

人生の後半戦、なにを食べても毒かよモードになると、ほとんどの食べ物が毒に見えてきます。食べる楽しみがなくなると、楽しいことが何もないってことになりかねません。

うちの妻の祖母が病気でものを食べられなくなったときに「いつお迎えがきてもいい。なにも楽しいことがない」と言ったそうです。

かくいう私も、もしもこのうえ、歩くことができなくなったら、同じ気持ちになるかもしれません。ほとんどの食べ物が体に毒だという状態であっても、まだ歩けるから、希望があります。マチュピチュや、イグアスの滝や、ウユニ塩湖を歩いてみたいと、将来の夢をみることができます。

食べれなくなって、歩けなくなったら、もう人生に何を求めていいのかわかりません。

空腹にたえることは人間の運命なのか

昔から人間は空腹に耐えてきた、とよくいいますね。だから血糖値が下がってもどうにかなるような工夫が人体にはたくさんあるけれど、血糖値があがりすぎるようなありえない事態に対処する方法はひとつ(インシュリン)しかない、と。

空腹にたえることは人間の運命なのでしょうか。飽食の時代になっても、よりよい人生を送りたいと思ったら、結局のところ、ろくなものは食べられないとすれば、これはもうご先祖様と同じ苦しみを自分も味わっているのだと思うしかないのかもしれません。

おいしい思いだけして、そのまま吸収せず、下から出ちゃうというような薬剤を誰か発明してくれないものでしょうか?

生きる目的とは、自分で思い描いた人生の物語を完遂できるかどうか

どんなレースをするために生まれてきたのかわからない以上、生きる目的とは、自分で思い描いた人生の物語を完遂できるかどうかだと私は考えています。

私の思い描いていた物語とは、執筆者としての人生でした。その集大成の書籍をただいま準備中です。夢に思い描いていた人生物語の、その途上で今も走り続けているということができるでしょう。そのことに文句はなく、満足しています。

しかし「もの食う人生」を思い描いたことがないとはいえ、これまで何も食わない方がいいというような人生物語を描いたことはありませんでした。それがこれほど重要な問題になろうとは。

私は人生の柱の一つにランニングを掲げています。そのランニングもただ走ればいいというものではなく、走って爽快になって、汗を流して飢渇状態になって、気持ちのいいシャワーを浴びて飲食することを含めての人生の柱です。

【肉体宣言】走るために生まれた(ブログ・ドラクエ的な人生の最終ページ)

しかしその飲食物がほとんど毒にしか見えないとなると……どれほど人間が動物に過ぎないかと思い知らされます。私の肉体宣言は間違っていませんでした。

体に悪いとわかっていても酒を飲む人の気持ちがわかる気がします。

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