ドラクエ的な人生

予約制は、団体旅行者を優遇し、個人旅行者をないがしろにする制度

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コロナ・パンデミックは四年で終わるという予言は当たったか?

私は「コロナ禍は四年で終わる」とかつて予言したことがあります。それはペストやコレラなど過去の感染症もだいたい四年でおさまっていることから、どんなに終わらないように見えるパンデミックでも四年もあればおさまるに違いない、という予言でした。

コロナ感染症の時代は四年で終わる。2024年4月に終息し日常生活が取り戻せる

ところが、まだ予言の一年前ですが、もうそろそろコロナ禍も収束に向けた雰囲気を世間は出しはじめています。今後、どうなるかわかりませんが、パンデミック終了までの慣らし運転に一年かかるとすれば、私の予言は当たったといえるかもしれません。

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もう「ステイ・ホーム」なんて考えている人は誰もいない

この時期、毎年遊びに行っている南房総に今年も行ってきました。過去三年にくらべて圧倒的に人が増えていました。驚きました。もう「ステイ・ホーム」なんて考えている人は誰もいないみたいです。マスクはしているものの、明らかに人が増えました。もうみんなコロナを恐れていないんですね。

私たちが南房総にこの時期に行く理由は、春を先取りして感じるためと、「いちご狩り」のためです。ところが、今年は毎年の行事「いちご狩り」が出来ませんでした。コロナ後の世界による人手の多さと予約制のためです。

熟女いちご狩り。食べ頃イチゴの見分け方

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予約ぎらい。自由を愛するものは、予約を好まない。

これまでいちご狩りをするのに予約なんてしたことはありませんでした。自分たちのタイミングで訪問して、自分たちのタイミングでいちご狩りを楽しんでいました。ところが今年からいつも行っているいちご狩りセンターは「予約制」になったそうです。そのために毎年やってきたことが今年はできませんでした。

当然ながら我々は予約なんかしていませんでした。予約、嫌いです。拘束されるのが嫌いなんです。

たとえば登山列車や山小屋の予約なんか大嫌いです。だって大雨が降ったら登山そのものをキャンセルしたいもの。そのときに予約が縛りになるじゃありませんか。女性の場合は急に生理になるかもしれません。

自由を愛するものは予約を好みません。

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コロナ後の旅行。予約、予約の旅はおもしろくない。

コロナによって世界が変わりました。サラリーマンの中にはリモートワークで出社が義務でなくなった人もいるのではないかと思います。

コロナウィルスのクラスターを追跡するために入場者の住所、氏名を義務付ける観光施設ばかりになりました。

そして予約制が普及しました。予約時に住所、氏名を記入すれば現地で記名する必要がありません。予約ついでにクレジットカードでお金を引き落とす処理が行われるようになりました。もちろんドタキャンの場合にはキャンセル料が発生します。

この状況をどう捉えますか? 放浪のバックパッカーには致命的に旅がしにくくなりました。しにくくなっただけでなく、面白くなくなりました。

われら放浪のバックパッカーは予約を好みません。宿の予約なしで現地で探す放浪してきた身からすると、すでに宿の予約のある旅はすこしもおもしろくありません。予約があったら、泊まれるか、泊まれないかのドキドキがありません。泊まれるにしてもどんな宿になるかというドキドキがありません。

すでに宿予約サイトで写真でホテルの内観している場合、どんな宿に泊まることになるかというスリルはありません。予約がある場合、行った先で何をするかわからない、といった旅のスリルがありません。

予約、予約でガチガチに固まった旅はおもしろくありません。偶然の出会いに身を任せる。そういう不確定要素がありません。どんな旅になるか、行ってみなければわからない、そういう不確定要素がありません。

その分、旅が面白くないのです。

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予約は、未来の不確定な客を優先し、目の前の確実な客を拒否する制度

かつては東南アジアの安宿の予約をする時、「明日の予約」を頼むと「明日来てくれ」と言われたものでした。安宿側にとっては、明日来るか確証もない人のために部屋を開けておくよりも、今すぐ泊まりたいという人を泊めた方が確実です。だから「明日の予約」は往々にして断られたものでした。

それでよかったのです。みんなその条件だったので、目の前の空いている部屋には確実に泊まることができました。「すでに予約が入っているので」と断られることはなかったのです。

予約というのは、未来の不確定な客を優先し、目の前の確実な客を拒否する制度です。

たとえばわたしたちが「いちご狩り」を予約がないからと断られたように。

今すぐ(いちご狩りを)やりたいという目の前の確実なお客さんを断る理由はなんでしょうか? それは来るか来ないかわからない未来のお客さんに「いいイチゴ」を残しておくためなのです。

世の中には予約を入れて来ない人だっているのです。レストランや美容室などを困らせている「予約を入れて来ない客」というのがいます。その場合、レストランでは食材が無駄になりますし、美容室では美容師が暇になってしまいます。お店の側には損失もありますし、もちろん一銭も入りません。

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予約制は、団体旅行者を優遇し、個人旅行者をないがしろにする制度

可能性としてありうる「予約を入れて来ない客」は、お店側に損失も与えるし、お金もいっさい落としません。だから本来は目の前の客を大切にすべきなのです。

それにもかかわらず予約客を優先し、目の前の客を断るというのは、よほど予約客が重要な場合です。たとえば「補助金の成果を見るため千葉県知事が視察に来る」とか「旅行会社の団体バスが予約している」などの場合です。

ふつうは目の前のお客さまを優先するはずなのに、予約を重視して目の前のお客さまを断るというのは、まずまちがいなく「旅行会社の団体バスが予約している」からでしょう。

旅行会社の団体バスは、確実に大量のお客様(お金)を運んできてくれますし、受付手続きも簡単です。そしてまずキャンセルはありません。個人客よりも大切にすべきお客様です。

コロナ・パンデミックによって世界は変わりました。どの施設に入るにも、予約、予約となってしまいました。これはつまり、団体旅行が勝って、個人旅行が負けるということです。予約制は、団体旅行者を優遇し、個人旅行者をないがしろにする制度だからです。

コロナ後の世界になって、予約、予約で旅がやりにくくなりました。いちいち何をやるか決めてからでないとふらりと旅にも出られないという時代になってしまいました。

最初から何をやるか決まっていて、どんなところに泊まるかわかっていたら、旅のハプニングや驚きは何もないではありませんか。

予約は面倒くさいだけではありません。自由をしばり、旅が面白くなくなりました。

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