エリート女子マラソンランナーは股間の毛を脱毛処理しているか?
うちの嫁が脱毛を検討しています。元サーファーの彼女ですが、もうビキニのVラインの脱毛をして世の男たちの視線を釘づけ……という年齢ではありません。なんでも、介護脱毛というのが世の中にはあるそうです。寝たきりになってオシモの世話を看護師などに頼まなければならなくなったときに気を遣わさなくて済むようにするための脱毛です。まだ介護を気にしなければならないような年齢ではありませんが、介護というのはあくまでも理由づけ動機づけであって、単純に脱毛したいだけなのだと思います。
そういう股間の毛の処理のことをVIO脱毛というそうです。なるほどすぐに意味がわかりました。どうしてIなのか、どうしてOなのか、その解説はここではしないことにしましょう。話題がシモに走りそうなので。
そしてそのVIO脱毛を私にも勧めてくるのです。
いや、いいよ。おれは男だし。
最近では男性でもやるのよ。アスリートなんかみんな脱毛しているんじゃない?
女子マラソン選手とかもしてると思うよ。股間の毛は擦れて走るのに邪魔じゃない?
走ることを中心にファッションから生き方まですべてを決めている私のことをよく知っているイロハさんは、マラソンにからめて私にVIO脱毛を勧めてきたのでした。なかなかの高等戦術ですな。
これが一秒でも自己ベストを縮めてやろうとサブスリーに挑戦していた昔だったら、おそらく真剣に検討したかもしれません。
おれはマラソン業界にはそうとう詳しいけど、女子マラソン選手のパイパンとか、エリートの脱毛とか聞いたことないな。
ロードバイクですね毛を脱毛するというのは聞いたことがあるけど、マラソンランナーが股間の毛を脱毛すると聞いたことは一度もないなあ。
アスリートは脱毛するのか? ロードバイクは聞くが、マラソンは聞いたことがない
私はマラソン雑誌に記事を執筆していたこともあるし、マラソン本も出しているほどなので、マラソン業界のことはよく知っている方なのですが、エリートマラソンランナーが股間のVIO脱毛をしているというのはいままで聞いたことがありません。女子マラソン選手はもちろんのこと、男子のエリートも別にムダ毛の処理なんてしてないんじゃないでしょうか。
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雑誌『ランナーズ』のライターが語るマラソンの新メソッド。ランニングフォームをつくるための脳内イメージ・言葉によって速く走れるようになるという新メソッドを本書では提唱しています。言葉のもつイメージ喚起力で、フォームが効率化・最適化して速く走れるようになる新理論。言葉による走法革命のやり方は、とくに走法が未熟な市民ランナーであればあるほど効果的です。あなたのランニングを進化させ、市民ランナーの三冠・グランドスラム(マラソン・サブスリー。100km・サブテン。富士登山競争のサミッター)を達成するのをサポートします。
●言葉の力で速くなる「動的バランス走法」「ヘルメスの靴」「アトムのジェット走法」「かかと落としを効果的に決める走法」「ハサミは両方に開かれる走法」
●腹圧をかける走法。呼吸の限界がスピードの限界。背の低い、太った人のように走る。
●マラソンの極意「複数のフォームを使い回せ」とは?
●究極の走り方「あなたの走り方は、あなたの肉体に聞け」の本当の意味は?
●【肉体宣言】生きていることのよろこびは身体をつかうことにこそある。
(本文より)
・マラソンクイズ「二本の脚は円を描くコンパスのようなものです。腰を落とした方が歩幅はひろがります。腰の位置を高く保つと、必然的に歩幅は狭まります。しかし従来のマラソン本では腰高のランニングフォームをすすめています。どうして陸上コーチたちは歩幅が広くなる腰低フォームではなく、歩幅が狭くなる腰高フォームを推奨するのでしょうか?」このクイズに即答できないなら、あなたのランニングフォームには大きく改善する余地があります。
・ピッチ走法には大問題があります。実は、苦しくなった時、ピッチを維持する最も効果的な方法はストライドを狭めることです。高速ピッチを刻むというのは、時としてストライドを犠牲にして成立しているのです。
・鳥が大空を舞うように、クジラが大海を泳ぐように、神からさずかった肉体でこの世界を駆けめぐることが生きがいです。神は、犬や猫にもこの世界を楽しむすべをあたえてくださいました。人間だって同じです。
・あなたはもっとも自分がインスピレーションを感じた「イメージを伝える言葉」を自分の胸に抱いて練習すればいいのです。最高の表現は「あなた」自身が見つけることです。あなたの経験に裏打ちされた、あなたの表現ほど、あなたにとってふさわしい言葉は他にありません。
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ツール・ド・フランスなどに出場するプロのサイクリストが膝下のすね毛を脱毛しているというのは聞いたことがあります。
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ロードバイク通勤をすることになった筆者が、趣味のロードバイク乗りとなり、やがてホビーレーサーとして仲間たちとスピードを競うようになるところまでを描いたエッセイ集です。
※本書の内容
●通勤バイク四重苦とは?
●ママチャリ・ダンシング最強伝説
●スピードこそロードバイクのレーゾンデートル。通勤レースのすすめ
●軽いギアをクルクル回すという理論のウソ。体重ライディング理論。体重ペダリングのやり方
●アマチュアのロードバイク乗りの最高速度ってどれくらい?
●ロードバイクは屋外で保管できるのか?
●ロードバイクに名前をつける。
●アパートでローラー台トレーニングすることは可能か?
●ロードバイククラブの入り方。嫌われない新入部員の作法
●サブスリーランナーはロードバイクに乗っても速いのか?
●スピードスケートの選手がロードバイクをトレーニングに取り入れる理由
●デブでうんち(運動音痴)だからロードバイク乗りなのか?
●インポテンツになるという噂と対策
●スティーブ・ジョブズ「知の自転車」。論文の嘘を暴け
●旅サイクリングのやりかた
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脱毛といえば、劇画『あしたのジョー』で減量に苦しむボクサーが髪の毛など体毛を切り落とせばそれだけ体重が軽くなると夢想するシーンがありますが、私がマラソンで秒単位で競技していたときにも股間の脱毛を考えたことは一度もありませんでした。
キンタマを邪魔だと思うことはあっても、チンゲを邪魔だと思ったことはない
正直にいえば、キンタマを邪魔だと思うことはあっても、チンゲを邪魔だと思ったことは一度もありません。走っていない人から男性性器は走るのに邪魔でしょうとときどき聞かれますが、ない状態を経験したことがないので、想像されるほど邪魔ではありません。「ない状態」を経験したら、おそろしく邪魔なのかもしれませんが……。おそらく女性アスリートのおっぱいも同じなのではないかと思います。
(私の場合はさいわいに)髪の毛はたくさんありますので、本番レース前にはカットして軽くしていましたが、それはVIO脱毛とは次元の違うはなしです。だってレーザーを当てて二度と毛が生えてこないように毛根を破壊するんですよ。
同じアスリートでも、体操とかアーティスティックスイミングなど股間を隠す布が少ない人たちは脱毛しているのかもしれませんが、マラソン女子はしてないんじゃないかと思いますけどね。わかりません。聞いたこともないし、取材したものを読んだこともありません。ロードバイクは速いから空気抵抗を気にしますが、マラソンはそこまで速くないので空気抵抗までは考慮してもあまり意味がありません。
ランパンは極小ですが、水泳選手、体操選手ほどではありませんし、むしろ摩擦には毛は防御の役割も果たしているはずです。だから進化の過程で残ってきたんでしょうし。
生理のない女子マラソン選手と子供
VIO脱毛でエリート女子マラソン選手の股間のことばかり考えていたら、彼女たちの下半身事情のことが気になりました。いや、エロい意味じゃなくて。
オリンピッククラスの女子マラソン選手たちが体重減量など節制と厳しいトレーニングのせいで、生理が来なくなるという話を聞いたことがあります。むべなるかな、ですね。
もちろん現役引退後に節制や練習がなくなれば生理は復活するんでしょうが、ちゃんと子供は産めているのでしょうか? 気になったので調べてみました。
高橋尚子 子供なし
有森裕子 子供なし
野口みずき 子供なし
増田明美 子供なし
渋井陽子 子供なし
やっぱり子供いないのね。彼女たちの子供はさぞや優秀な長距離遺伝子を持っているはずですが、日本の宝といってもいいそういう遺伝子は残念ながら残らないのですね。
でもこれはきっと現役時代に生理がなかったことばかりが原因とは限りません。一昔前のアイドルは中森明菜も小泉今日子も薬師丸ひろ子も原田知世も……けっこうな確率で子供いません。子供がいれば美女美男子確実だと思うんですけどねえ。
少子化を象徴してるな。

