ドラクエ的な人生

アウトドア水筒の選び方

毎朝、コンビニのドリップコーヒーのラージサイズを三杯もオフィスに持ち運んでくる同僚がいます。

「うわっ。お金がもったいない」といつも私は思います。

自宅でドリップコーヒーを淹れて水筒で持ってくれば、すごく安あがりなのに…。

みなさん、水筒を持ち運んでいますか?

慣れれば水筒はそんなに重くもなく、邪魔でもありません。

私はどこへ行く場合にもたいてい水筒を持ち運んでいます。

登山はもちろん、キャンプも、海外放浪中も、車中泊のときも、仕事に行くときも水筒を持参しています。

水筒を持ち運ぶだけで、どこにいても旅をしているような気分になれます。

水筒を持ち運ぶだけで、毎日キャンプしているような気持ちになれます。

水筒を持ち運んでいる時の、お守りを身につけたようなこの安心感は何なのでしょうか。

水は命の源。

命の水が身近にあることで、生きていく安心感が無意識に刷り込まれているのかもしれません。

毎日お店で買うコーヒーを個包コーヒー(水筒持参)に代えるだけで、毎月5,000円ぐらいはおこづかいの節約になりますよ。

はやく水筒生活になじめばなじむほど、得しますよ。

ここではそんなメリットがある水筒生活について語っています。

【この記事を書いている人】

瞑想ランニング(生涯総距離は地球二周目)をしながら心に浮かんできたコラムをブログに書き綴っているランナー・ブロガーのハルトと申します。

ランニング系・登山系の雑誌に記事を書いてきたプロのライターでもあります。

山ヤとしての実績は以下のとおり。スイス・ブライトホルン登頂。マレーシア・キナバル山登頂。台湾・玉山(ニイタカヤマ)登頂。南アルプス全山縦走。後立山連峰全山縦走。などなど。

その後、山ヤのスタイルのまま海外バックパック放浪に旅立ちました。

訪問国はアメリカ。モロッコ。エジプト。ヨルダン。トルコ。イギリス。フランス。スペイン。ポルトガル。イタリア。バチカン。ギリシア。スイス。メキシコ。カナダ。インドネシア。マレーシア。ニュージーランド。タイ。ベトナム。カンボジア。ネパール。インド。中国。台湾。韓国。そして日本の27ケ国。

ニューヨークとハワイを別にする数え方なら100都市をこえています。

国内では車中泊の旅で日本一周しています。

登山も、海外バックパック旅行も、車中泊も、すべてに共通するのは必要最低限の装備で生き抜こうという心構えだと思っています。

バックパックひとつ。その放浪の魂を伝えていきます。

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最高の水筒を選ぼう

水筒を持ち運べば、月に5,000円ぐらいは節約になり経済的だということはわかりました。

また、水筒と一緒に出かければ、たとえ職場へ行くのでさえもアウトドア・サバイバル気分を楽しめることもわかりました。

しかし問題がひとつあります。

どんな水筒を選べばいいのか。問題はそこです。

市場にはさまざまな水筒が溢れかえっています。

「飲み切りサイズ」とか「大容量タイプ」とか。

どの水筒でもいいのでしょうか。

いいえ、そうではありません。

最高の水筒の選び方には基準があります。

最高の水筒は飾り物ではありません。

相棒として常に持ち運ぶことが前提です。

そうとう気に入ったものでないと相棒として常に一緒にいようという気にはならないと思います。

いくら経済的でも、気に入らない邪魔なものをいつも持ち運ぼうとは思いません。

お気に入りの最高の一品を選んでこそ、水筒習慣はつづきます。

ここでは水筒選びに関するノウハウを語ります。

私の失敗談から。最初にダメな水筒の選び方を説明します。

失敗体験を語ることで、いい水筒の選び方が見えてきます。

ダメな水筒の選び方を解説することと、いい水筒の選び方を解説することは、実は同じだったりします。

最後に私が厳選した最高の水筒3選をご紹介します。

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水筒を選ぶときの着眼点3点

ここでは私の実体験から失敗した水筒の選び方を解説します。

結論を先に書くと、水筒を選ぶ場合、以下の3点に着目して選ぶ必要があります。

  1. 携帯性。容量は超重要
  2. 保温、保冷する魔法瓶タイプ
  3. コップタイプ

ダメな水筒の選び方。魔法瓶でなく、コップでない

nalgene(ナルゲン)の カラーボトルです。メイド・イン・アメリカ。

登山などでは定番なので、使っている人を見たことがあるかもしれません。

この商品の大欠点は「熱い!」これに尽きます。

本体の耐冷耐熱温度がマイナス20度から100度まで対応するので「凍らせる」ことも「熱湯を入れる」こともできます。

しかし実際に100℃のお湯で沸かしたお茶をナルゲンに入れて飲めるかといったら「否」です。

真空断熱ボトル(魔法瓶)タイプでないために、本体が熱くなって持てません。

当然、飲めません。本体が冷えるまで待つことになります。

登山など「水さえ飲めれば温度なんてどうだっていい」環境なら別ですが、町なかでも使う場合には真空断熱タイプであることが最初の条件になります。

常温の水でいい。軽くて大量に持ち運べるだけでいいという用途の場合は採用できますが、最強の水筒としては「却下」となります。

冷えたお茶はまずい。

温度は味のひとつです。お茶をおいしく飲みたかったら魔法瓶タイプが絶対におすすめです。

ダメな水筒の選び方。容量が小さく、コップでない

 

こちらは真空断熱ボトル(魔法瓶タイプ)です。

このタイプの水筒(マグタイプといいます)を使っている人もよく見かけると思いますが、最強の水筒にはふさわしくありません。

昔の登山本に「テルモス」として登場する魔法瓶がこのサーモスです。

魔法瓶効果は最強ですが、いかんせん容量が小さすぎます。350mlしか水が入りません。

1日に必要な水分量は、飲料水として1000~1500mL程度と考えられています。

私だったら350mlなんて二口三口で飲み干して、ほとんどの時間は空のボトルを持ち運ぶことになります。

それでは水筒を持ち運ぶ甲斐がない。

飲みたい時に飲めるからこそ水筒なのです。

また、このような水筒から直飲みするマグタイプは、商品によっては「保冷専用水筒」となっていることがあります。

保温も保冷も真空断熱効果を利用しているから同じはずなのに、どうして「保冷専用水筒」になっているのでしょうか?

同じ真空断熱なのに、何が違うのか、疑問に思ったことはありませんか?

答えは、直飲みだから熱いコーヒーがドバっと出てきてやけどしてしまうかもしれないから、です。

マグカップと違って啜るわけにもいかず、斜めに流し込むようにして飲むので熱すぎる液体がドバっと顔にかかってしまう可能性があります。

だから商品によってはクールボトルタイプ(保冷専用)として売られているのです。

残念ながらこのようなタイプは、最高の水筒とはなりえません。

直飲みでなく、コップでワンクッション入れて飲めば、啜ることもできます。やけどすることはありません。

水筒はコップタイプの水筒を選ぶべきなのです。

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厳選した水筒3選(成人男子向け)

ダメな水筒の選び方として例にあげた水筒を使っている人、ごめんなさい。

こちらの水筒が悪いといっているわけではありません。

水筒は時と場所、使い人によって勝手が違うので、例にあげた水筒で何の不足もないという人は大勢いると思います。

しかしスペシャリストではあってもオールラウンダーではありません。

決して最高の一本、究極の水筒ではありません。

それがこの稿の意見です。

水筒の容量は最重要です。

大人と子供ではもちろん必要な水分量が違います。

また職場で使う場合と、スポーツで使う場合では、もちろん必要な水筒は違ってきます。

しかしここでは総合的に見てオールラウンドに使える「最強の水筒」を選ぼうと思います。

生きるか死ぬかの登山では、水は冷えておいしいことよりも、たくさん飲めることのほうが重要です。

しかし冷えたお茶はマズい。職場で使うなら保温が重要です。

「最強の水筒」とは、そのすべてに最高のパフォーマンスを発揮する水筒です。

ここであつかうのは、これさえあれば他にいらないという最強の水筒なのです。

市街地でもキャンプでも山の上でもオールラウンダーの水筒のことです。

ひとつだけ、対象を限定します。

大人の男性のための、最強の水筒をここでは考えます。

女性の場合は、1日に必要な水分量が男性よりも少ないため、以下の説明が必ずしもピッタリするとは限りませんが、水筒をチョイスするときの選択基準としては参考になるものと思います。

THERMOS(サーモス)の山専用ボトル900ml

先ほども登場したサーモス(テルモス)ですがこちらは900mlの容量があります。

大人が持ち運んで使う場合、1000ml弱のサイズが、大きすぎず、ひと口ふた口で飲み干してしまうこともなく、適当なのではないかと思います。

魔法瓶タイプなので本体は熱くなりません。持ち運べます。

ボトルタイプなのでマグタイプのようにやけどすることもありません。

山専用というのは、登山という過酷な条件で使うためのサーモス最高品質モデルという意味で、市街地で使っても何の違和感もないデザインです。

前日に沸かしたお湯で翌朝カップラーメンをつくることができる。

それが山専ボトルです。

モンベルのアルパインサーモボトル0.75L

こちらもコップタイプですが容量が750mlです。900mlでは鞄に入らないという人はこちらをどうぞ。

アウトドアメーカーのモンベル製だけあって、もちろん登山でも使えます。

登山で使えるということは、どこでもつかえるということです。

象印マホービンのステンレスボトルTUFF/SJ-TG08 800ml

マホービンといえば象印。こちらは800mlです。

登山用というよりは市街地用で、サーモスやモンベルほどアウトドアテイストではない商品です。

アウトドアの武骨さが気になる方には丸みをおびた象印デザインをおすすめします。

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✖✖はレベルが上がった(まとめ)

いかがでしたでしょうか?

たった一本の「最強のオールラウンド水筒」を選ぶとしたら、

  1. 真空断熱ボトル
  2. コップタイプ
  3. 容量は1リットル弱

この三点を基準に水筒を選んでみてください。

私たちはほんの一瞬、この世界にいるだけです。

「ぼくたちはこのすばらしい世界に招かれ、出会い、自己紹介しあい、すこしのあいだ一緒に歩く。そして互いを見失い、どうやってここに来たのか、そのわけもわからないうちに突然いなくなる。」

『ソフィーの世界』より

どこにいても旅先。

私はそんな意識で日々を生きています。

その大切な相棒が「水筒」です。

人間は水なしには生きていけないのですから。

あなたの最高の水筒ライフをお祈りします。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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