ドラクエ的な人生

大阪ユニバーサルスタジオジャパンでおなじみの映画『ウォーター・ワールド』は貧困を描いたスラム映画

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映画『ウォーターワールド』は貧困を描いたボートピープルのスラム映画

ここでは大阪ユニバーサルスタジオジャパンのアトラクションでおなじみの『ウォーターワールド』について書いています。多くの人がそうだと思うのですが、わたしもUSJのアトラクションが先で、映画を観たのが後です。『バックドラフト』もそのパターンです。先アトラクション後映画。『ジョーズ』『スパイダーマン』など映画が先だったアトラクションもありますが。

このページで主張したいのは、映画『ウォーターワールド』は貧困を描いたスラム映画であるということです。世間の評価はあまり高くない映画『ウォーターワールド』ですが、わたしはおもしろくてしかたがありませんでした。

なぜわたしだけがこんなに面白いのか、分析したところ「手持ちのもので何とかしようとするキャンプ・アウトドア精神」に満ち満ちた貧乏人、欠乏人たちの映画だからだとわかりました。

この映画の登場人物たちは先祖たちが残した「ゴミ」「漂流物」「廃棄物」をかき集めて暮らしています。まさに「スラムの映画」なのです。塩害を受けて金属はサビちゃっています。ぼろぼろの資材を組み合わせて何とか生き抜いていく姿が、スラムの住人みたいでおもしろいのです。

そしてもうひとつ。映画を通じて考えた「海水から飲料水をつくりだすことがそんなに難しいのか」について科学シロウトのわたしが自分でもわかるように勉強して調査報告したいと思っています。

もし本当に地球がすべて海水に覆われるような世界になったら、太平洋ゴミベルト地帯のような場所が「お宝」地域になって、そこでスモーカーたちが資材争奪戦を繰り広げるんでしょうね。

ちなみにほぼ血清の尿が飲めるってことは、血も飲めます。……スラム映画が吸血鬼映画になってしまいます。

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このブログの著者が執筆した「なぜ生きるのか? 何のために生きるのか?」を追求した純文学小説です。

「きみが望むならあげるよ。海の底の珊瑚の白い花束を。ぼくのからだの一部だけど、きみが欲しいならあげる。」

「金色の波をすべるあなたは、まるで海に浮かぶ星のよう。夕日を背に浴び、きれいな軌跡をえがいて還ってくるの。夢みるように何度も何度も、波を泳いでわたしのもとへ。」

※本作は小説『ツバサ』の前編部分に相当するものです。

アマゾン、楽天で無料公開しています。ぜひお読みください。

Bitly

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映画『ウォーターワールド』ってどんな話し?

舞台は、地球全体の海面が上昇し、海に覆われてしまった世界です。そこでドライランド(乾いた土地)と呼ばれる陸地・大地を探して人々が争うという映画です。陸地を独り占めしようとする海賊スモーカーに人々はおびやかされていますが、なんとか撃退し、ようやく陸地を見つける、というハッピーエンドのお話しです。まあ単純な話しです。シンプルでいいですね。

世界観は単純ですが、しかし映像は非常に興味深いものがありました。人工の浮遊島はUSJアトラクションそのものです。あそこは非常に再現度が高いところだというのが映画を見ればわかります。

すべてが海水に覆われても、人々は船や人工の浮遊島でかろうじて生きのびていました。その船や浮島がまあボロボロです。塩害にあっていることを表現しているんでしょうか。もしくはすべてが海に覆われた今、人類は何かを生産することはできず、過去の遺産(廃棄物)を利用してしか生きられないことを表現しているのでしょう。

海に漂うゴミを寄せ集めて生きているウォーターワールドの人々は、まるで現代のスラムの住人のようです。

わたしはカンボジアトンレサップ湖湖上生活している貧しい人たちを連想してしかたがありませんでした。

物資だかゴミだか微妙なものを寄せ集めて生活しているのはブラジルのファベーラとかフィリピンのスラムなどウォーターワールドと変わりません。

そのウォーターワールドに生きるケビンコスナー演じる主人公<マリナー>は、エラがあって海でも呼吸ができるミュータント。海に適応して進化した新人類です。ドライランドを狙う海賊スモーカーが狙っているのは、背中にドライランドへの地図の入れ墨がある少女エノーラでした。エノーラはマリナーと一緒に浮遊島から逃げるのですが、最終的にはスモーカーにつかまってしまいます。マリナーはエノーラを助けるついでにスモーカーを壊滅させます。そしてエノーラの背中の入れ墨をたよりに、陸地(ドライランド)を発見するのでした。

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雑な人たちが、雑に戦う映画

映画を観て、どんな感想をいだいたでしょうか。わたしは「雑だな~」ということでした(笑)。いやもうとにかく汚くて雑(笑)。それがまたスラムっぽくて退屈しませんでした。

淡水や土が貴重とされる「海水世界」でのことです。すべてのモノが不足しています。物資がすくないのに全然ものを大事にしません。いろんなものをバラまいて、投げ捨てて、散らかし放題です。もったいないったらありゃしない。

ここでは「掃除する人」がいません。散らかり放題です。床にはゴミが散らかっています。靴だってそう簡単にないっていうのに……いらないものはそこら辺に捨てる、という未開人の伝統がしっかりと息づいています。汚いなあ(笑)。

まあスラム感覚ってこういうものなのかもしれません。すべてがゴミ由来だから、ゴミをかたづけようって気にならないのかもしれません。「そんなこといったら全部片づけなきゃならないだろう。だって全部ごみだもん」と言われたら返す言葉もありません。

まあ戦い方もすごく雑でメチャクチャです。海賊側は委細構わず銃をぶっ放すし、マリナーも泥縄式にかろうじて生きのびるって感じです。最後には貴重な石油を吹っ飛ばしてしまいます。おいおい……。まあそこがおもしろいんですが(笑)

雑だなあ(笑)。雑な人たちが雑に戦っている映画、それが『ウォーターワールド』です。

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チャレンジャーな女の子。一言多い子

背中にドライランドの入れ墨を背負った女の子エノーラ。この子がけっこうなチャレンジャーで「一言多い」というキャラ設定のしっかりした子です。

マリナーに「あんたはタフガイじゃない」とか言わなくてもいい余計なこといったり、海賊に手を振って愛想を振りまいてマリナーにぶっ叩かれたりしています。

このエノーラの空気の読めないチャレンジャー的な発言も映画『ウォーターワールド』の魅力のひとつです。そしてここはUSJアトラクションでは削られてしまった部分でもあります。

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海水の97%は水なのに、飲料水にするのがそんなに難しいのか?

作品冒頭で主人公マリナーは自分の小便を濾過して飲んでいます。水が貴重だということを端的に表現したのですね。

目の前にたくさんの水(海)があるのに、どうして小便を? と思いますか?

海水はそのままでは飲めないからですね。

海水を飲むとどうなるのでしょうか?

ビーチでちょっとぐらい海水を飲んだことはあるけど、大量に飲んだことなんてありません。

現代人は地下水や川などの地表水などから、水をとっています。

山の上の山小屋などでは雨水を集めて使用しています。

人間の塩分濃度は約0.8%だそうです。それに対して海水の塩分濃度は約3.5%。かなりの塩分濃度ですね。

海水を飲むと吸収して血液の塩分濃度が増すために、細胞から血液に水分が流出します。その結果、細胞が脱水状態になります。また腎臓が血液の濃い塩分を排出するためフル稼働して体内から尿を排尿して水分が足りなくなり海水を飲めば飲むほど喉が渇くという地獄の無限ループに陥るそうです。

海水はそのまま飲めないことはわかりましたが、塩分を取り除けば飲めるはずです。ほぼほぼ水のはずの海から塩分を取り除くのがそんなに難しいのでしょうか?

映画でマリナーが小便を濾過して飲んでいるってことは、海水を濾過するより小便を濾過する方が簡単だってことですよね。なんでなのでしょうか?

「海水淡水化」

海水を飲めるようにすることを「海水淡水化」といいます。

わたしはかつて「葉っぱを食えるようになれば食うために働かなくてもいいのに」というコラムを書いたことがあります。葉っぱを消化して栄養に変えられれば飢餓問題は一気に解決します。このコラムはそれと似ていますね。

海水を飲めれば、水に困ることはないのに……。

日本のように水資源が豊富で、とくにきれいな清流を目にすることが多いと、わからないかもしれませんが、世界の水資源はそれほどきれいではありません。中国や東南アジアの川なんかメチャクチャ汚いです。ここで釣れた魚を食うのか……と思うと食べるのを躊躇するほどです。それほど汚れた川の水です。

だから諸外国では水道水は飲めません。濾過した川の水ですから。

外国ではミネラルウォーターを飲みましょう。ミネラルウォーターは山の水源で採取したものをボトル詰めして運んでいるので、もともとがきれいな水です。

さて「海水淡水化」ですが、大きく分けて方法はふたつあるようです。

ひとつは水蒸気にして水だけを抽出する方法。燃料さえあればこの方法がよさそうです。ついでに人間の生存に必要不可欠な「塩」も手に入れることができます。

もうひとつは塩分を濾過する方法です。これは「塩分濾過器」がないとできません。

ウォーターワールドでは燃料資材はなさそうですから蒸発させて集める方法は使えそうにありません。高度なろ過機もなさそうです。

ウォーターワールドでは、「雨」をためておくのが真水ゲットのいちばんの方法のようです。

土は木を細かく砕いて、そこでミミズを飼いましょう。やがて土がゲットできると思います。

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ほぼ血清の尿が飲めるってことは、血も飲める→吸血鬼伝説

『ウォーターワールド』でマリナーは小便を濾過して飲んでいました。塩分を濾過するフィルターには、小便を濾過するフィルターよりは高度な技術が必要ということですね。

そもそも小便は「尿療法」といって尿を飲む健康法があるぐらいですから、そのままだって飲めないことはありません。尿はほぼ血清(血の液体成分)と同じ組成だそうです。

ん? ちょっと待てよ。ほぼ血清の尿が飲めるってことは、血も飲めるんじゃないか?

調べてみるとやっぱり血も飲めるようです。すくなくとも海水を飲むよりはいいんじゃないかな。

これは特ダネです。このことをマリナーやスモーカーたちに教えてあげたいぐらいです。血を飲めばいいんだよ、と。

いやダメか。ただでさえ無法の世界がさらにメチャクチャになっちまう。

雑すぎて、何の映画だけわからなくなってしまう……。スラム映画なんだか、海賊映画なんだか、吸血鬼映画なんだか……。

もし本当に地球がすべて海水に覆われるような世界になったら、太平洋ゴミベルト地帯のような場所が「お宝」地域になって、そこでスモーカーたちが資材争奪戦を繰り広げるんでしょうね。

わたしは山の上でカップを忘れてお湯をわかせず困っていたところ、ゴミのカップをひろってそれで湯を沸かしカップラーメンを食べたことがあります。そちらの実録動画はこちらです。

ゴミだって捨てたものじゃありません。

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貧しいボートピープルが水上生活を脱出する貧乏脱出ドラマ

現代の人たちが信長、秀吉、家康の戦国ドラマに会社サラリーマンライフを当てはめて考えるように、ウォーターワールドは「スラム映画」だと考えると、また違った感想をもつことができるかもしれません。

貧しいボートピープル。物資もなく、住める場所もない。そんなスラムの住人たちが、数少ない漁場の漁業権をめぐって争い、グレ集団を撃退し、やがては陸地に住めるようになるという貧乏脱出ドラマをファンタジーにした映画だよ、と言えば「よし見てみよう」という気になる人たちがたくさんいるんじゃないかな???

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このブログの著者が執筆した純文学小説です。

「かけがえがないなんてことが、どうして言えるだろう。むしろ、こういうべきだった。その人がどんな生き方をしたかで、まわりの人間の人生が変わる、だから人は替えがきかない、と」

「私は、助言されたんだよ。その男性をあなたが絶対に逃したくなかったら、とにかくその男の言う通りにしなさいって。一切反論は許さない。とにかくあなたが「わかる」まで、その男の言う通りに動きなさいって。その男がいい男であればあるほどそうしなさいって。私は反論したんだ。『そんなことできない。そんなの女は男の奴隷じゃないか』って」

本作は小説『ツバサ』の後半部分にあたるものです。アマゾン、楽天で無料公開しています。ぜひお読みください。

Bitly

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