ドラクエ的な人生

「広告に偽りあり」客よせパンダweb広告。広告価格と、見積価格が違い過ぎることへの苦情と対策

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客よせパンダ広告を出している。広告価格と、見積価格が違い過ぎる件

親族の独居老人が死去したので、賃貸住宅を引き払うことになりました。遺族として、その処理を行ったときのエピソードです。

ちいさな荷物は自分で片づけましたが、巨大なソファやベッドはさすがに運ぶのがたいへんなので、プロの業者にお願いすることにしました。不要な品々を一括回収してゴミとして処理してもらい、最後に部屋を掃除してもらうサービスというサービスです。

無料見積もりを頼んだのは二社。「ホワイトマスター」という業者と「ハウスクリーンジャパン」という業者です。WEB広告を見ると最安値だったので。

それぞれのホームページを見ると該当すると思われる「2トントラックいっぱいプラン」が、ホワイトマスターでは¥48,000円、ハウスクリーンジャパンでは¥49,800と表示されています。まあどちらも同じぐらいの料金価格だなあと思いつつ、いちおう相見積もりをしてみました。

一社目の「ホワイトマスター」では15万円の提示。「庭石やベッドやソファを市役所の粗大ごみとして処理すればもっと安くできる」と言われました。いや、こちらは庭石やベッドやソファをこそあなたにやってもらいたいんですよ。いちばんやってもらいたい重たいところを自前でやったほうが安いってどんな業者だよ。業務委託する甲斐がないぜよ。

見積りに来てくれたのは日本人で感じのいいアンチャンだったのですが、想像したよりはるかに高い金額提示(こちらは当然ウェブ広告から5万円ほどを想定していました)だったので、見積もりのついでに仕事を受託したそうでしたが、見積もりだけでお引き取りいただきました。

二社目のハウスクリーンジャパンの場合、見積もりに来たのは明らかに外人。聞くとウズベキスタン人でした。日本人と結婚して帰化した日本人だということで日本語は喋れましたが。

ハウスクリーンジャパンの見積もりは20万円でした。いやだからウェブサイトに5万円と書いてあるのになんで20万円になるのよ。2トン車でぜんぶ運べるでしょうが。

二社とも同じような金額だったので、面倒くさくなって二社目のハウスクリーンジャパンに業務委託しました。ホワイトマスターを引き合いにして15万円まで値引きさせましたけどね。

定価のない市場の値切りゲーム。韓国人のフリして値切り倒す。

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現場まで来ている人を無為に追い返したくない気持ちを利用したズルいマーケティング

ホワイトマスターも、ハウスクリーンジャパンもどちらにも言えることですが、ウェブ広告で表示している金額と、実際に見積もった金額が3~4倍というのはあまりにも違い過ぎます。これでは「客よせパンダ広告を出している」と批判されても仕方がないでしょう。「安い!」と思わせて、とりあえず電話させて、無料見積もりをとらせる。わざわざ現場まで来ている人を無為に追い返したくないお客様のやさしい気持ちを利用したズルいマーケティングと言えるでしょう。いうなればスーパーの食品コーナーの無料試食のようなものです。食べた以上買わなきゃ悪いなあと感じる人がいるからああいうマーケティングが成立しているのです。

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「広告に偽りあり」といわれてもしかたがない商法

うちの場合も、わざわざ来てくれたウズベキスタン人がかわいそうで、値引きはさせましたが、そのまま仕事を頼みました。ウェブ広告の料金体系ははじめっからなかったかのように交渉は進みました。「広告に偽りあり」といわれてもしかたがない商法だと思います。

庭石やソファーやベッドなどの重たい荷物に関して、力持ちのウズベキスタン人二人組は頼りになりました。おそらく日本人作業員よりも力持ちで安心感があっただろうと思います。

問題は掃除です。ハウスクリーンジャパンというからにはクリーンも仕事のうちなのですが、ウズベキスタン人に日本人の細やかな掃除を求めるのは無理でした。やっぱり日本人の来てくれたもう一社の方に頼むべきだったか、と掃除を見て後悔しました。掃除だけはあとでもう一度自分で行いました。

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格安ウェブ広告は客よせのフェイク。値段ではないところで業者を判断する

人生がいつタイムアップになってもいいように、私は最もやりたいことを真っ先にやるようにしています。空腹は最高のスパイスであることから、もっとも美味しいものをまっさきに食べるのが信条です。

しかし業者の見積もりだけは本命は後にした方がいいと後悔しました。一社目は相場を知るための「当て馬」です。どこまで注文できるのか、どこまで無理が言えるのか。いろいろ試して相場を知るために相見積もりをするのです。この場合、どちらかといえば二社目が本命です。私は海外でタクシーに乗る場合、一台目は相場を聞いて乗らず、二台目に乗ることにしています。それと同じ手法です。

海外ぼったくりタクシー対処法(戦闘指南書)

「予算が合わないのでごめんなさい。じゃあ」という立ち去り攻撃は値引きの際に有効でしたが、ちょっと業者を間違えたかなあと二度目の掃除を自分でしながら考えた次第です。

しかし……実際に請求される金額とまったく違う格安ウェブ広告は詐欺じゃないのかね。客よせパンダ的な広告を載せてとりあえず人を集めて、あとは何とかしようという商法はやめてもらいたいものですよね。

どうせ値段はデタラメなのだとすれば、業者を選ぶ際は、値段以外のところで判断した方がいいのかもしれません。

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「賃貸入居者総合保険」により、後片付け費用が補償される可能性がある

追記です。そもそも遺品の回収&破棄とハウスクリーニングの費用ですが、賃貸住宅入居の際に加入していた「賃貸入居者総合保険」で全額補償してくれることが後日判明しました。

私は自転車事故の補償を賃貸住宅の火災保険の付帯事項でやってもらったことがあるのですが、賃貸住宅の補償契約はあなどれません。非常に優秀ですね。

必ず自転車保険に入ろう。加入している火災保険をよく確認してみよう。

それを知っていれば、相見積もりなんかしないで近所の業者に頼んだのですが……。

ウェブ広告の客よせ最安値価格に注意喚起するのが目的の記事なので、記事そのものに訂正はありませんが、自腹で払わなくても済む場合があることを追記しておきます。

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