ユビソオがおもしろい
日本ではあまり見ないのだが、東南アジアに旅をするとユビソオ(YUBISO)というとても面白い雑貨店チェーンに出くわすことがある。
店舗のロゴはユニクロ(UNIQLO)そっくりであるが、店舗としては100円ショップのダイソー(DAISO)のような
品揃えから商品配列からダイソーそっくりである。品物の質は高く、値段も均一ではない。100円よりはちょっと高い。
いちおう日本ブランドという位置づけである。だからあえてわざわざ商品や看板に日本語表記してあるのだが、この日本語が笑っちゃうほどおかしいのだ。
「蚊とハエはありません」って、それを言うなら「蚊とハエはいなくなります」でしょうよ。
誰だよ、商品コピー考えたやつ(笑)?
「髪を使用した後は脂っこい」って(爆笑!)ダメじゃん。脂っこくちゃ。
注:以降の文字も、そうとう日本語につたない人が書いている(笑)。
っていうか「なんちゃって日本製品」なんだろう。日本ブランドの力で売れたらいいな、という販売戦略なのだろうと思う。だってこんな日本語、日本人は使わないもの。
フルーティーな音?
ダイナミクス部分ってどこだ?
絶対、日本ブランドじゃないと思う。
ずっと店内に韓流音楽が流れていたから、たぶん韓国系じゃないかな?
日本ブランドで売るなら、店内音楽もJ-POPにすべきだろうに。
コタキナバルのユビソオでは、連日、店に通って、バカ日本語に笑って、何かを買った。
買いたくなるような商品ラインアップなのだ。マレーシアで一番面白いお店だった。
このアンバランスなところがユビソオの魅力である。
絶滅危惧種の笑えるメチャクチャ日本語を旅人みんなで保全しよう
昔はベトナムなどアジア諸国に蔓延していたが「笑えるメチャクチャ日本語」がユビソオでは今でも健在である。
旅にすさんだ日本人長期旅行者の心をいやしてくれる海外メチャクチャ日本語も、今や絶滅危惧種である。
「間違っているから、おれが教えてやる」という「僕ちゃんいいことをしました」自己満足系の旅行者が通報することで、魅力あふれる商品が通俗化してしまうからである。
笑えるネタはとっておいてあげましょう。
日本語の間違いを指摘するような無粋な真似は、後発の旅行者のためにやめてもらいたいと思っています。