「地球ロック」を知っていますか?
たぶん知らないと思います。どんな旅行のノウハウ本にも「地球ロック」という言葉はでてこないからです。ちなみにロックンロールとは何の関係もありません。
「地球ロック」というのはロードバイクの世界でよく使われる言葉です。速く走ることに特化したロードバイクには鍵がついていません。そのくせ軽くて高価なものだから盗難に遭うことがあるのです。そのためにどこかに出かけた時には、ロードバイクを「地球にロック」します。もうお分かりですね。チェーン式の鍵をつかって、絶対に動かない地球そのものといってもいいような構造物(金網とかガードレールとか)に大切なものを括り付けることを地球ロックといいます。
放浪のバックパッカーは、ドミトリーのベッドとか、電車の網戸などにバックパックを括り付けたりしますが、あれも地球ロックの一種です。
地球ロックというのは、動かない強固な何かに荷物を括り付けてデポジットすることを意味しています。
× × × × × ×
このブログの作者の書籍『通勤自転車から始めるロードバイク生活』のご紹介
この本は勤務先の転勤命令によってロードバイク通勤をすることになった筆者が、趣味のロードバイク乗りとなり、やがてホビーレーサーとして仲間たちとスピードをガチンコで競うようになるところまでを描いた自転車エッセイ集です。
※書籍の内容
●スピードこそロードバイクのレーゾンデートル
●軽いギアをクルクル回すという理論のウソ。体重ライディング理論。体重ペダリングのやり方
●アマチュアのロードバイク乗りの最高速度ってどれくらい?
●ロードバイクは屋外で保管できるのか?
●ロードバイクに名前をつける。
●アパートでローラー台トレーニングすることは可能か?
●ロードバイククラブの入り方。嫌われない新入部員の作法
●ロードバイク乗りが、クロストレーニングとしてマラソンを取り入れることのメリット・デメリット
●ロードバイクとマラソンの両立は可能か? サブスリーランナーはロードバイクに乗っても速いのか?
●スピードスケートの選手がロードバイクをトレーニングに取り入れる理由
初心者から上級者まで広く対象とした内容になっています。
× × × × × ×
「地球ロック」は、汎用性が高い。海外旅行で地球ロック
バックパック旅をしていると、移動日の荷物の処理に困ることがあります。チェックアウトの時間が10時なのに、バスの時間が21時とかいった場合です。
その日一日観光につかえるわけですが、すべての荷物を背負ったまま観光するのはちと辛すぎます。ときどき外人でそういう人いますけどね……。
この場合、ホテルに荷物を預けるというのが基本ですが、バスステーション(観光したい場所)と、ホテルの位置関係が真逆だったりすると、荷物をホテルにデポするのが現実的でない場合があります。
そういう場合には荷物をバスステーションまで運んで、さりげない場所に荷物を地球ロックして観光することがありました。そうすればバスの時間のギリギリまで観光を楽しむことができます。
マラソン大会での荷物の処理方法「荷物預り所」は利用しない
マラソン大会では、ランシャツとランパンで走りますから、着替えや食料や財布や替えの靴などの荷物はぜんぶスタート地点に置いていくことになります。
応援者がいればその人にあずければいいし、荷物預り所を用意しているマラソン大会もたくさんあります。
しかしできれば防寒のために上着は直前まで着ていたいですし、荷物預り所に荷物を預けた時に限ってワセリンを塗り忘れていたりサングラスを預けちゃっていたりするものです。だから私は「荷物預り所」はほとんど利用しませんでした。
どうしたかって? そうです。地球ロックです。
スタート地点のさりげない場所の金網や巨木などに荷物を地球ロックしていました。こうすれば荷物はいつでも取り出せますし、スタートの30分前とかの預ける時間を気にすることもありませんし、荷物を取り戻す手間もありません。
3ウェイバックパックと、4桁ダイヤル式ロックが最強ペア
地球ロックに相応しいのはナンバーロック式の南京錠です。海外で鍵を失くしてはたいへんです。3桁では不十分です。ほんの数十分で全ての数字を試して開錠されてしまいますので、4桁のTSAロックものを使いましょう。
そして荷物は完全にチャックと鍵で密封できる3ウェイバックをおすすめします。
登山用のバックパックでは、いくら地球ロックをしても、中身を取り放題です。それでは意味がありません。
「地球ロック」で荷物をデポすると、圧倒的に身軽になって、旅を楽しむことができます。
地球そのものといってもいい絶対に動かない構造物に固着させる「地球ロック」。放浪の旅ばかりでなく、いろんな場面で利用できるテクニックです。
ぜひ覚えておいてください。
× × × × × ×
※雑誌『ランナーズ』の元ライターである本ブログの筆者の書籍『市民ランナーという走り方』(サブスリー・グランドスラム養成講座)。Amazon電子書籍版、ペーパーバック版(紙書籍)発売中。
「コーチのひとことで私のランニングは劇的に進化しました」エリートランナーがこう言っているのを聞くことがあります。市民ランナーはこのような奇跡を体験することはできないのでしょうか?
いいえ。できます。そのために書かれた本が本書『市民ランナーという走り方』。ランニングフォームをつくるための脳内イメージワードによって速く走れるようになるという新メソッドを本書では提唱しています。「言葉の力によって速くなる」という本書の新理論によって、あなたのランニングを進化させ、現状を打破し、自己ベスト更新、そして市民ランナーの三冠・グランドスラム(マラソン・サブスリー。100km・サブテン。富士登山競争のサミッター)を達成するのをサポートします。
●言葉の力で速くなる「動的バランス走法」「ヘルメスの靴」「アトムのジェット走法」「かかと落としを効果的に決める走法」
●絶対にやってはいけない「スクワット走法」とはどんなフォーム?
●ピッチ走法よりもストライド走法! ハサミは両方に開かれる走法。
●スピードで遊ぶ。スピードを楽しむ。オオカミランニングのすすめ。
●腹圧をかける走法。呼吸の限界がスピードの限界。背の低い、太った人のように走る。
●マラソンの極意「複数のフォームを使い回せ」とは?
●究極の走り方「あなたの走り方は、あなたの肉体に聞け」
本書を読めば、言葉のもつイメージ喚起力で、フォームが効率化・最適化されて、同じトレーニング量でも速く走ることができるようになります。
あなたはどうして走るのですか? あなたよりも速く走る人はいくらでもいるというのに。市民ランナーがなぜ走るのか、本書では一つの答えを提示しています。
× × × × × ×
どんなレースに出ても自分よりも速くて強いランナーがいます。それが市民ランナーの現実です。勝てないのになお走るのはなぜでしょうか? どうせいつか死んでしまうからといって、今すぐに生きることを諦めるわけにはいきません。未完成で勝負して、未完成で引退して、未完成のまま死んでいくのが人生ではありませんか? あなたはどうして走るのですか?
星月夜を舞台に、宇宙を翔けるように、街灯に輝く夜の街を駆け抜けましょう。あなたが走れば、夜の街はイルミネーションを灯したように輝くのです。そして生きるよろこびに満ち溢れたあなたの走りを見て、自分もそんな風に生きたいと、あなたから勇気をもらって、どこかの誰かがあなたの足跡を追いかけて走り出すのです。歓喜を魔法のようにまき散らしながら、この世界を走りましょう。それが市民ランナーという走り方です。
× × × × × ×