ドラクエ的な人生

「2ちゃんねる訴訟」ひろゆき「賠償金額は払わない」

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西村博之。元2ちゃんねるの管理人ひろゆき

元2ちゃんねる管理人ひろゆき(西村博之)には、ベーシックインカムを主張している頃から注目していました。

最近ではテレビにも顔出し出演しているし、自分のYouTubeチャンネルでもラジオのDJのようなスタイルでたくさんのチャンネル登録者を獲得しています。するどい論客としても知られています。

2ちゃんねるを楽しんでいた世代が、あの頃を思い出しながら、ひろゆきのことを見ていると思います。

現在はパリ在住とのこと。私もわずか2週間でしたがパリのアパルトマン暮らすように旅していたことがあります。パリを去るとき悲しくて泣きそうになった私にしてみれば、ひろゆきの境遇は羨ましいかぎり。

愛人ならニューヨーク、恋人ならパリ、妻ならバンクーバー

もっとも彼には日本に居づらい理由があるのではないでしょうか??

「2ちゃんねる訴訟」というべき訴訟を起こされて、ばく大な賠償金が確定しているにもかかわらず払っていないと聞いたことがあります。有罪になったのでしょうか?

これだけメディアに露出しているということは無罪になったのでしょうか。だとすればどういった経過をたどって無罪になったのでしょうか。

このページでは今をときめくひろゆきの「2ちゃんねる訴訟」について、調べて簡潔にまとめてみました。

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「2ちゃんねる訴訟」とは?

匿名掲示板の2ちゃんねるに誹謗中傷、名誉棄損など犯罪に該当する書き込みがされた場合、悪いのは管理人でしょうか、それとも書き込んだ本人でしょうか?

現在はプロバイダ責任制限法というものがあり、プロバイダ等は賠償の責任を負わないことになっています。書き込んだ本人が悪いってことですね。

しかし当時は法施行以前であって、匿名掲示板で書き込んだ本人の特定が難しかったことから、管理者であったひろゆきが名誉棄損、損害賠償など訴訟(民事訴訟)で訴えられたのです。

途中からひろゆきは裁判に出席しなくなりました。裁判に被告が欠席すると原告の主張が通るのだそうです。敗訴、敗訴となりましたが、未来の論破王はそれを無視して賠償金を支払わなかったそうです。

なぜか?

判決で確定した請求金額は、10年で消滅時効となるんだそうです。だから払わずに逃げきっちゃったんだそうです。いやどうも。

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損害賠償金はみずから差し出すのが原則。財産の有無は請求側が探さなければならない

賠償金というのは、敗訴した者がみずから差し出すのが原則だそうです。強制的に徴収する場合には、たしかに資産があるということを請求側が探り当てなければなりません。

当然支払う側は協力してくれませんから、探し当てるのは難しいのです。

フツーの会社勤めの人にこんなことはできませんよ。会社の給与を差し押さえられますからね。個人事業主(社長)だからできるのです。

世の中にはお金持ちの資産を誰にも知られないように絶対秘密で隠してくれるというサービスがあるからです。絶対秘密というところにお金持ちは対価を支払うので、ビジネスとして成立するのです。

もっとも有名なのはスイスの銀行ですね。スイスの銀行に口座財産があっても、銀行は絶対に教えてくれません。なぜなら絶対に守秘するというビジネスだからです。むしろ秘密を洩らすとスイスの法で罰せられます。

そういったサービスがある上に、そもそも債権者に強制捜査権なんてありませんからね。国内の銀行ですら難しいのに、外国の銀行に照会したって門前払いされてしまいます。

このように債務者に財産があることを探し出せないため、債権者は強制徴収できないのだそうです。

ないものは払えないということで、そもそも支払う財産がないということになれば、賠償金は払えません。民々の問題なのでその賠償金を国が立て替えて払うというのもおかしな話です。そういった性質の保険があれば別ですが、今のところそういう保険はないようです。

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賠償金は支払わなくても罰せられないという法の抜け穴をついた

賠償金を定められた期日までに支払わないと、延滞金がつくそうです。借金みたいなシステムですね。

そしてひろゆきの賠償金のトータルは億単位になったそうです。

ところがここからがあっと驚くウルトラC技なのですが、賠償金に関しては支払わなくても刑事罰が発生することはないんだそうです。

しかも請求権は10年で消滅時効にかかるのだそうです。10年逃げ切ればもう払わなくてもいいのです。

ここで「踏み倒す」という荒業が登場するのです。

裁判に勝とうが負けようが、払わなければ一緒ですからね。一般人の場合、社会的信用をなくすことになりますが、ひろゆきのような立場だと、むしろ事件を逆に利用できると考えても不思議ではありません。

事実、ネット民は2チャンネルが訴訟の舞台となったことで盛り上がりました。そしてプロバイダ責任制限法の議論の土台となったのです。

……とまあ、説明するのは簡単ですが、よほどのメンタルと理論武装がないと、こんなことは普通の人間にできることではありません。未来に論破王と呼ばれることになる男は、当時の法律理論すら論破していたということでしょう。

現在では管理者側は、書き込んだ人の情報を出せば、責任を負わないというルールになっているそうです。悪いのは書き込んだ側で、管理人ではない。

「公園で殺人事件が起こったら、悪いのは公園の管理者ですか?」というひろゆき側の主張がとおったということですね。

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離婚して養育費を支払わない場合も同じケースではないか?

こういうのは、離婚して養育費を支払わない場合も同じではないかと思います。

離婚の条件として、たとえば養育権をもった元妻に、元夫は月々●円を養育費として支払うことということになったとします。それが正しく支払われなかったら、元夫の財産を元妻は自力で調べなければならないということですよね?

会社員なら会社にかけあえばすみますが、元夫が自営業だったら、それは難しいんじゃないかな。

だから養育費が支払われなかったとしても、ほとんどの元妻は泣き寝入りするしかないのではないかと思います。

どうもおかしな法律だとは思うのですが、民事なので国の税金で立て替えて損害賠償を支払うというのは「なじまない」と思います。

可能性があるとすれば民間の保険ですが……そんなリスク滅多にないので保険として成立しないような気がしますね。

「金がないものからは金は取れない」「債務者が金がないと主張する以上、金があるということは債権者が証拠をつきとめないとならない」というベースの考え方からすると、現行法のやり方しか、やむをえないんでしょうな。

その法の穴を突いたのがひろゆきです。

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本当は賠償金を支払っているという説もある

ひろゆきは今や地上波テレビでもレギュラーで登場しています。パリからリモート映像で出演しているわけですが、常識からいって、賠償金額を踏み倒したような人物を、許認可事業であるテレビが起用するでしょうか。

実は、実際にはひろゆきは損害賠償金を完済しているのではないか、という説があります。

賠償金額が何億円になっていて、しかもそれを踏み倒したというのが、盛ったニュース、本人がバズることを狙ったうえでの自作自演だという説があるのです。

賠償金はそれほどの額ではなく、ひろゆきほど年収があればらくらく払うことができた、という説です。

2ちゃんねるの広告収入で年収3億円ほどはあったそうです。それに対して賠償金額は実際には数千万円で、余裕で支払えたという説もあるのです。

訴訟地獄で貧乏だからベーシックインカムを主張していたのかと誤解していました。当時からお金持ちだったのですね。2ちゃんねるの管理人じゃあ……そりゃそうか。

※賠償金は踏み倒して「すでに時効だから無罪」だと開き直ってメディア出演しているという人もいます。

そのへんの事実関係(たとえば賠償金額)は本人が話さないと明らかにはならないのだそうです。誹謗中傷された債権者は「消したい過去」なので黙っています。だから債務者のひろゆきの「数億円を踏み倒した」という情報だけがおもしろおかしく流布されているという説です。

なるほど地上波であれほど活躍している以上、賠償金はちゃんと支払っている、という説も一理あります。

賠償金を払ったにせよ、逃げ切ったにせよ、衆目を集めて、議論の土台をつくり、法律の整備にまで至った事件であることは間違いありません。

本当のことは関係者にしかわかりませんが、論破王は日本の法律さえも論破した、とした方がロマンがあっていいと私などは思ってしまいます。

そういう現代の伝説が2ちゃんねる元管理人のひろゆきなのです。

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