ドラクエ的な人生

お金持ちになりたかったら学べ前澤友作ZOZOTOWN興隆物語

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前澤友作立志編。会社経営に興味がある人にとっては、ZOZOを調べることは勉強になる

ここではファッション通販サイト「ZOZOTOWN」の前澤友作氏が、一代で巨大な会社を起して大金持ちになった興隆の物語に興味があったので、まとめてみました。

Wikipedia株式会社ZOZOの会社沿革などから知識を得て、自分の言葉でまとめたものですが、いやあ波乱万丈で面白かったですね。事実は小説よりも奇なり。ヘタな小説よりもずっとおもしろいのではないかと思います。

会社経営に興味がある人にとっては、ZOZOを調べることは勉強になると思います。いわゆる前澤版『立志編』ですね。

Rock ‘n’ roll !!

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あくまでも自分の得意分野で事業を拡大していった

1998年5月創業。そもそもはバンド活動(プロデビューしていたそうです)をしていた前澤氏が、自分の知識を生かして、輸入CDのカタログ販売をはじめたのが事業の起こりでした。この段階ですでに有限会社を設立しています。(お金持ちになりたかったら会社をつくって上場しろ、の見本のような人ですね)

2000年1月インターネット通販開始。この年に音楽だけでなくファッション通販も開始しています。プロデビューもしている芸能人として前澤氏は音楽だけでなくファッションにも興味がありました。あくまでも前澤氏の得意分野で事業を拡大していったのです。Amazonが本屋(書籍のネット通販)からはじまったように、ZOZOはアパレルのネット通販からはじまったのでした。

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ゾゾタウン命名の由来は、創造のゾと想像のゾから

私は前澤氏が飛び抜けていった理由のひとつに、このZOZO・ゾゾという奇妙な名前があると思っています。ゾゾの名前の由来は創造のゾと想像のゾを並べたものですが、ゾゾって口に出して言いたくなりませんか。ゾゾって名前の響きがいいんじゃないでしょうか。ゾゾっとしますもんね。

ああ言いたい!! ゾゾタウン!! ゾゾタウン!! ゾゾタウン!! 気持ちいい!!

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お金持ちになりたかったらプラットフォームビジネスをやれ

2004年12月にはアパレルが集まったプラットフォームを「タウン=街」と称して「ZOZOTOWN」の運営を開始しました。(お金持ちになりたかったらプラットフォームビジネスをやれ、の見本のような人ですね)。前澤氏が飛び抜けていった理由のひとつには、このタウン(サイト)のセンスがよかったことが一因でした。アパレルEコマース(サイバー店舗)のプラットフォームとして、各社から出店を募りました。すると人気のアパレル系セレクトショップ・ユナイテッドアローズなどが出店してくれることになったのです。自社ECサイトを立ち上げるよりも、ZOZOに出店した方が売れるから出店してくれたのです。ウィンウィンの関係でした。路面店を出店するよりも、大型ショッピングモールの中に入った方が売れるのと同じ理屈です。

2006年8月。前澤氏はネット上の大型ショッピングモールだけでなく、独自の物流システムをつくろうと物流拠点「ZOZOBASE」を開設します。ZOZOはプライベートブランドを売っているというよりは、有名アパレルの受託販売をしていますので、各社の商品をZOZO物流拠点で預かって、注文があれば、梱包、発送するサービスを開始したのでした。これによって発注者の手元にすばやく品物が届くことになります。複合企業(コングロマリット)化していくわけです。

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お金持ちになりたかったら会社をつくって上場しろ

2007年12月。東京証券取引所マザーズ市場に上場。とりあえずイッチョ上がりです。さらに2012年2月には
東京証券取引所市場第一部に上場しています。これでお金持ち、前澤友作が誕生しました。
上場するとどうしてお金持ちになれるのか?

証券取引所に上場するのは、資金調達したいからです。資金調達したいのは大型プロジェクトがあるからです。そのプロジェクトが成功したときの将来価値を投資家たちが評価して、上場したばかりの株価というのは値上がりするのが普通です。上場する前はたいした価値がなかった株が、将来価値を評価されて価格が十倍、百倍になったりします。

前澤氏が超大金持ちになれたのは、経営者としての手腕もさることながら、会社を作って上場したことが決定的な要因なのです。こういう金持ちのことをIPO長者といったりします。

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IT目線だけで評価するのは間違い。物流の人でもある

2010年11月にはスマホ時代に対応し、ZOZOTOWNアプリを提供開始しています。私たちが前澤氏をIT社長・IT長者と認識しているのは、スマホ時代に対応したこのアプリの影響が大きいと思います。しかし実際には物流拠点を整備するなど、ITという目線だけで評価すると本当の姿を見誤ることになります。物流面で優位に立ったこともZOZOの興隆には大きかったのでした。

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超攻撃的な経営手腕。実店舗で試着して、ZOZOTOWNで買う流れをつくったが、アパレル業界に反発を食らう

2013年10月ファッションコーディネートアプリ「WEAR(ウェア)」を投入します。このアプリ最大の特徴は、街の実店頭で商品を見てバーコードをスキャンすれば、ZOZOTOWNで同じ服が安く買えるというものでした。
サイバー店舗ZOZOTOWNの欠点は試着できないということでしたが……この「WEARアプリ」をつかえば、誰だって実店舗で試着してZOZOTOWNで買うという流れになります。テナント代や人件費の分だけ、実店舗よりもZOZOTOWNの方が安く服を提供できるからです。
私はよく本屋で本を手に取って、図書館で同じ本を予約するという手をつかっていますが……この手法のアパレル版ですね。おれも商才あるかな~?(今、やるか、やらないかだ」という前澤氏の天の声がしました)
ところでこの機能は実店舗で大問題となりました。店員がていねいに応接して試着までされた上で、買うのはZOZOTOWNなんですから。「ウチはZOZOTOWNのショールームじゃねえんだよ」ってことになります。
前澤氏の剛腕が、実店舗側の反発を食らったのです。
これはイーコマースEC店舗が、実店舗を駆逐するような大事件でした。実店舗サイドの反発によりやがてこの機能は停止になりました。
現在ではモデルや一般人がアップロードした写真を見て、気に入った服が合ったらそれをZOZOTOWNで買えるというおちついたサービスになっています。
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「ZOZO ARIGATO」ブランドビジネスはボッタクリビジネスだ

前澤氏のネーミングは日本語が多いのが特徴ですね。ゾゾ・アリガトウというのは、2018年12月に開始されたゾゾの会員は常時10%オフでアパレルが買えるというサンキューキャンペーンでした。
ところがこのキャンペーンもまた大問題となりました。ブランドというのは付加価値で、本当の製造原価に対して、かなり上乗せして高い値段で売っています。ボッタクリといわれるような価格であっても、その値段でも欲しい、という人がいるのがブランドです。ブランド・ビジネスというのはボッタクリ・ビジネスということもできます。ボッタクリが許されるだけのネームバリューのことをブランドというのです。
需給バランスを見て100人に100円で売って一万円儲けようというビジネスではなく、20人に500円で売って一万円儲けようというビジネスモデルを展開しています。定価でどれだけの人が買ってくれるのかがブランドビジネスでは非常に重要だったりします。
それをプラットフォームに勝手に価格コントロールされては困るわけです。セールの時期ではなく常時値下げ状態になることにも抵抗がありました。
この「ZOZO ARIGATO」キャンペーンによって、有名ブランドが次々とZOZOTOWNから撤退していきました。ちょうど自社のECサイトが充実してきて、ZOZOTOWNに頼らなくてもやっていけると判断したブランドが多かったこともありました。大型ショッピングモールに出店しなくても路面店でやっていけるとアパレルが判断しだしたのがこの時期だったのです。

2019年9月株式会社ZOZOはヤフーに買収(連結子会社化)されて、前澤氏は代表を退任しました。

株式会社ZOZOの持ち株を売却したわけですから、ばく大な売却益を得て、前澤氏は今もお金持ちだというわけです。

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プログラマーでない前澤友作氏をほんとうにIT長者といっていいのか?

いかがだったでしょうか。株式会社ZOZOの会社沿革に年表として書かれているものを、私の興味をそそった事業だけ、私の言葉でまとめてみました。

へたな小説読むよりもずっとおもしろいストーリーだったのではないかと思います。

いっさい触れませんでしたが、海外進出などもしています。

前澤氏は、父親の社業を引き継いだわけではありません。一代の風雲児です。

IT社長のくくりで語られますが、ホリエモン堀江貴文氏のように自身がプログラムを書けるプログラマーというわけでもないのです。

インターネット、スマホの興隆の中で社業を拡大していったという先行者利益を得たことは間違いないでしょうが、ほんとうにこの人をIT長者といっていいのかどうか……疑問が残るような前澤友作氏の立志編、ZOZOTOWN隆盛物語でした。

アイディアがあって、人を使うのが上手な人だったんじゃないでしょうか。

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