『おっとっと走法』『飛行機のランディング走法』『倒れる一本の棒』求める境地は似ている

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掻き戻し

どうもハルトです。みなさん今日も元気に走っていますか?

世の中にはいろいろな人がおりまして、たくさんのランナーがいます。

それぞれのランナーが、自分の描く理想のランニングを人に伝えようと、様々な表現を用いるわけですが、その中でも忘れられない表現があったので、お伝えしようと思います。

『(ランニングの)接地は飛行機のランディングをイメージしていた』

この発言をしたのはマラソンランナーではありません。山崎一彦さんという400mハードルのオリンピッククラスの選手だったそうです。

このイメージはハルトには発想としてなく、ちょっとした衝撃を受けました。

飛行機の着陸(ランディング)というのをみなさん経験したことがありますか?

放浪の旅人として飛行機には乗りまくっている私ですが、飛行機の離陸(テイクオフ)ほど好きな瞬間は他にありません。

ジェットの轟音とともにどんなF1マシンも及ばないスピードまで加速した飛行機は、ものすごい力で離陸します。体重の軽い鳥がフワッと宙に浮くようなイメージではありません。ものすごいエネルギーで、重力の鎖を引きちぎるようにして力づくで空へと飛び立ちます。『力なしに、空を飛ぶことなどできない』ということを飛行機の離陸は教えてくれます。

それに対して着陸というのは、まずガツンと強い衝撃が来ます。まずタイヤが接地して、その後、ものすごいスピードで先行する機体を必死にタイヤが追いすがります。

『(ランニングの)接地は飛行機のランディングをイメージしていた』

ここでいう機体とは上半身のこと。タイヤがシューズ(下腿)のことでしょう。

さて、実験です。外を走って試してみましょう。飛行機のランディング走法』を。

走りながら、徐々にスピードを上げていきます。上半身を宙にフワッと浮かせて、上半身を先行させます。飛行機がランディングするときのように、タイヤ(下腿・靴)は上半身を必死に追いかけます。

速い、速い。すばらしく速く走れます。

っていうか速く走らずしてこのフォームは維持できません。動的バランスが吊りあってはじめて可能なフォームです。はっきりいってこのスピードでマラソンはもちません。速すぎます。

着地の衝撃も大きく、42㎞持たせることは難しい。これは短距離~中距離用のフォームです。長距離には向きません。

しかし多くの示唆を含んでいます。

同じくハードルの選手で、クレバーな陸上選手としてハルトが尊敬する為末大選手も『走るとは、前にコケそうになるのをこらえる感じ』というような発言をされているのを聞いたことがあります。

いわゆる『倒れる一本の棒』っていう表現と目指している境地は似たような場所になります。私ハルトはこれを『おっとっと走法』と呼んでいます。

表現はいろいろです。

ちなみに前に倒れるのは上半身と思っていませんか?

違います。

前に倒れるのは頭でしょうか、胸でしょうか?

前に倒れるのは腰(腹)です。

そのため顎が上がってしまうこともあります。

陸上コーチは顎をあげるなといいますが、腹さえ前に倒れる感覚があれば、顎はあがっていても構いません。

おっとっと走法は、腰(腹)から前に倒れそうになるのをこらえるギリギリのところで反射的に足が前に出てしまうことを繰り返す走法ですが、この走法はあまり自分の筋肉をつかっていないのがおわかりでしょうか。

筋力とバネでタンタン・タンタンと一歩づつ飛ぶというよりは、動く歩道をスイーッと進む感じです。

100m走のパワーランナーに、この走法では一瞬のスピードはかないませんが、長距離ランナーは短距離走者をマラソンだったら勝つことができます。

ウサイン・ボルトに42.195kmで勝つのは簡単だと思いますよ。

こちらは省力化した脱力ランニングをつづけて、パワーランナーは前半行かせて後半しとめる。

これが頭で勝つということです。

すべての文脈はつながっているのです。

この講座を読んでサブスリーを達成したいシリアスランナーの『あなた』が、どの表現がピッタリくるか、感じて、走りながらイメージしてみてください。

そして究極の表現とは『あなた』自身が見つけることです。あなたの経験に裏打ちされた、あなた自身の表現ほど、あなたにとってふさわしい言葉は他にないのですから。

※最後までお読みいただきありがとうございました。みなさんのランニングの参考になりましたでしょうか。このブログでは他にもランニングの技術を紹介しています。よろしかったらこちらをご覧ください。

プロフィール


サンダルマン・ハルト。雑誌『ランナーズ』等に執筆歴のあるライター。『山と渓谷』ピープル・オブ・ザ・イヤー選出歴あり。サブスリーランナー。グランドスラムの達成者(100kmサブテン。富士登山競争登頂)。スイス・ブライトホルン。マレーシア・キナバル山。台湾・玉山ニイタカヤマ。南アルプス全山縦走など登山歴も豊富。キャンプ・車中泊マニア。アウトドア派の放浪の旅人。現在、仮想地球一周ランニング中。
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