最高の表現はあなた自身が見つけること。「自分の言葉」をさがせ

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世の中にはいろいろな人がおりまして、たくさんのランナーがいます。

それぞれのランナーが、自分の描く理想のランニングを人に伝えようと、様々な表現を用いるわけですが、その中でも忘れられない表現があったので、お伝えしようと思います。

わたしはものごとを表現するのは芸術家の領域、ひとつの才能だと思っています。それを絵や音楽で表現する人もいますが、言語化するというのも一つの才能だと思います。

いい例がカリスマアーティスト歌詞です。彼らがカリスマ歌手なのは、多くの人が言葉にできない「何か」(時代のようなもの)を、聴衆を代弁するかたちで表現してくれるからでしょう。

『(ランニングの)接地は飛行機のランディングをイメージしていた』

こういうことをイメージできる人は、間違いなく才能ある人だと思います。

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『飛行機のランディング着地』は『動的バランス走法』

『(ランニングの)接地は飛行機のランディングをイメージしていた』

この発言をしたのはマラソンランナーではありません。

山崎一彦さんという方です。400mハードルのオリンピッククラスの選手だったそうです。

この着陸イメージはわたしの発想としてなく、ちょっとした衝撃を受けました。

飛行機の着陸(ランディング)というのを、みなさん経験したことがありますか? ほとんどの人は経験したことがあると思います。

旅先でのトラブル集(トラベルはトラブル)
まとめてみると、予想もしなかったトラブルに遭遇したものだなあ、と改めて感じます。やはり「トラベルはトラブル」というのは本当です。放浪というドラクエ的な難関突破ゲームは、トラブルあってこその楽しさなのだなあ、とあらためて実感しているところです。

放浪の旅人として飛行機には乗りまくっている私ですが、飛行機の離陸(テイクオフ)ほど好きな瞬間は他にありません。ジェットの轟音とともに、どんなスーパーカーでも及ばないスピードまで加速した飛行機は、ものすごい力で離陸します。体重の軽い鳥がフワッと宙に浮くようなイメージではありません。ものすごいエネルギーで、重力の鎖を引きちぎるようにしてパワーで空へと飛び立ちます。

『パワーなしに、空を飛ぶことなどできない』ということを飛行機の離陸は教えてくれます。

それに対して着陸というのは、まずガツンと強い衝撃が来ます。
まずタイヤが接地して、ショックアブソーバーが衝撃を吸収、その後、ものすごいスピードで先行する機体を必死にタイヤが追いすがるようにして徐々にスピードを落としていきます。

『(ランニングの)接地は飛行機のランディングをイメージしていた』

ここでいう機体とは上半身のこと。タイヤがシューズ(下腿)のことでしょう。つまり、まずシューズ(タイヤ)が接地するのですが、その後、ものすごいスピードで先行する上半身を必死にシューズが追いすがる、ということでしょう。

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表現は違えど、求める境地は似ている

さて、実験です。外を走って試してみましょう。『飛行機のランディング着地』を我々長距離ランナーもやってみようじゃありませんか(※400m、ハードル選手は基本的に短距離ランナーだということを忘れてはいけません)。

走りながら、徐々にスピードを上げていきます。上半身を宙にフワッと浮かせて、上半身を先行させます。

飛行機がランディングするときのように、タイヤ(下腿・靴)は上半身を後ろから必死に追いかけるようにします。

速い、速い。すばらしく速く走れます。逆に、速く走らずしてこのフォームは維持できません。

動的バランスが成立してはじめて成立するフォームです。

同じくハードルの選手で、クレバーな陸上選手としてわたしが尊敬する為末大選手も『走るとは、前にコケそうになるのをこらえる感じ』というような発言をされているのを聞いたことがあります。

わたしの著書『市民ランナーという走り方(グランドスラム養成講座)』で「動的バランス走法」と表現しているものと、表現は違えど、求める境地は同じものでしょう。

スピード練習しなければ、スピードにふさわしいフォームは身につかない。動的バランス走法

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顎は引くべきか? 二次的要請に惑わされるな

ちなみにコケそうになるほど前に押し出されるのは上半身と思っていませんか?

違います。

前に押し倒されるのは、頭でしょうか、胸でしょうか?

ぐっと前に倒れるのは腰(腹)です。

そのバランスをとるために顎が上がってしまうこともあります。思いきり腕を引いたりもします。

頭の位置や腕振りなどは、それ自体に意味がある一時的要請というよりは、前傾姿勢の骨盤を維持するためにバランスをとる必要からの二次的要請の方が強いのです。

陸上のプロコーチは顎を引けといいますが、田中宏暁教授などは「顎は引くな」といっています。どっちが正しいのでしょうか?

わたしにいわせれば顎の位置なんかは二次的要請で、骨盤の前傾を維持するためのバランサーにすぎないのだから、一時的要請の骨盤の動的バランスを維持することに集中すべきだってことになります。骨盤から前に倒れる動的バランスが維持できていれば、顎はあがっていても引いていてもどっちでも構わないのです。そこが重要なんじゃありません。

動的バランス走法は、骨盤(腹)から前に倒れそうになるのをギリギリまでこらえると、反射的に足が前に出てしまうことを利用する走法です。

この走法はあまり自分の筋肉を推進力として使っていないのがおわかりでしょうか。前から重力に引いてもらっているような感じです。倒れこむのを着地筋で支えているだけ、という感じの走法なのです。

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自分の力(筋肉)を使っていないかのような軽い走りが理想

この「動的バランス走法」は、あまり自分の筋肉を推進力として使っていないのがおわかりでしょうか。突っ込む上半身を下半身が下支えしながら追っかけていくようは走り方ですから、自力で前に進むというよりは、重力に前に引いてもらっているような感じがします。

わたしは『市民ランナーという走り方(グランドスラム(サブスリー)養成講座)』の中で、まっさきに「やってはいけないフォーム=スクワット走法」という走り方を紹介しました。

どうしてスクワット走法がいけないのかというと、筋肉は負荷をかけるほど意識できる存在だから、自分の筋肉を意識できるようなフォームは「間違ったフォーム」になってしまう可能性が高いという理由からでした。

追い求める理想形よりも、やってはいけないフォームを先に紹介したのは、その方が理想の形が見えてきやすいと判断したからです。

逆に言えば、理想のフォームとは「筋肉に負荷などかかっていないかのような走り」「自分の筋力をつかっていないかのような走り」ということになります。

この「前に進んでいないと保てないフォーム」動的バランス走法は、上手にバランスがとれれば、自分のパワーを使っていないかのように、楽に、軽く走ることができます。

だからこのフォームのことを、多くの人たちが伝えようとしているのです。

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究極の表現とは『あなた』自身が見つけるもの。

この講座を読んでサブスリーを達成したいシリアスランナーの『あなた』が、どの表現がピッタリくるか、感じて、走りながらイメージしてみてください。

動的バランス走法飛行機のランディング走法おっとっと走法倒れる一本の棒走法……人によって表現はいろいろですが、求めているフォームは同じものでしょう。
あなたの心にビビッと響く表現はどれですか?

表現は違っても目指している境地は同じですから、「あなた」は、それらの表現の中から、もっとも自分がビビッと感じた「イメージを伝える言葉」を自分の胸に抱いて練習すればいいのです。

そしてこれが一番大切なのですが、最高の表現は『あなた』自身が見つけることです。

あなたの経験に裏打ちされた、あなたの表現ほど、あなたにとってふさわしい言葉は他にありません。それが「自分の言葉」です。走りながら、他人の表現ではなく、ぜひ「自分の言葉」を探してみてください。

私は言葉で「境地」を表現しました。しかし「境地」をあなたが再現するときに同じ言葉を使う必要はありません。その「境地」を表現する「自分の言葉」を探してください。

それがトレーニングというものです。あなたのトレーニングは「自分の言葉」を手に入れてようやく完結するのです。その言葉があなたが生きた証になるのです。

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アリクラ・ハルト|note
雑誌『山と渓谷』『ランナーズ』に執筆歴のあるモノカキ。市民ランナーの三冠王(グランドスラム達成)。現在は仮想地球一周(二周目)に挑戦中。アウトドア派の旅人。世界旅行者。 ブログURL= ユーチューブ=grandma-cuisine

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このブログ著者の小説『結婚』
小説『結婚』
愛とは何か? 結婚とは何か? を追求した純文学小説です。 主人公ツバサは劇団の役者です。恋人のアスカはツバサのもとを去っていきます。 「離れたくない。離れたくない。何もかもが消えて、叫びだけが残った。  離れたくない。その叫びだけが残った。  全身が叫びそのものになる。おれは叫びだ」 劇団の主宰者であるキリヤに呼び出されて、離婚話を聞かされます。不倫の子として父を知らずに育ったツバサは、キリヤの妻マリアの不倫の話しに、自分の生い立ちを重ねます。 「どんな喜びも苦難も、どんなに緻密に予測、計算しても思いもかけない事態へと流れていく。喜びも未知、苦しみも未知、でも冒険に向かう同行者がワクワクしてくれたら、おれも楽しく足どりも軽くなるけれど、未知なる苦難、苦境のことばかり思案して不安がり警戒されてしまったら、なんだかおれまでその冒険に向かうよろこびや楽しさを見失ってしまいそうになる……冒険でなければ博打といってもいい。愛は博打だ。人生も」 ツバサの母は心を病んで自殺してしまっていました。 「私にとって愛とは、一緒に歩んでいってほしいという欲があるかないか」 ツバサはミカコから思いを寄せられます。しかし「結婚が誰を幸せにしただろうか?」とツバサは感じています。 「不倫って感情を使いまわしができるから。こっちで足りないものをあっちで、あっちで満たされないものをこっちで補うというカラクリだから、判断が狂うんだよね。それが不倫マジックのタネあかし」 「愛する人とともに歩んでいくことでひろがっていく自分の中の可能性って、決してひとりでは辿りつけない境地だと思うの。守る人がいるうれしさ、守られている安心感、自信。妥協することの意味、共同生活のぶつかり合い、でも逆にそれを楽しもうという姿勢、つかず離れずに……それを一つ屋根の下で行う楽しさ。全く違う人間同士が一緒に人生を作っていく面白味。束縛し合わないで時間を共有したい……けれどこうしたことも相手が同じように思っていないと実現できない」 尊敬する作家、ミナトセイイチロウの影響を受けてツバサは劇団で上演する脚本を書きあげましたが、芝居は失敗してしまいました。 引退するキリヤから一人の友人を紹介されます。なんとその友人はミナトでした。 そこにアスカが妊娠したという情報が伝わってきました。 それは誰の子なのでしょうか? 真実は藪の中。証言が食い違います。誰かが嘘をついているはずです。認識しているツバサ自信が狂っていなければ、の話しですが……。 「妻のことが信頼できない。そうなったら『事実』は関係ないんだ」 そう言ったキリヤの言葉を思い出し、ツバサは真実は何かではなく、自分が何を信じるのか、を選びます。 アスカのお腹の中の子は、昔の自分だと感じていました。 死に際のミナトからツバサは病院に呼び出されます。そして途中までしか書いていない最後の原稿を託されます。ミナトの最後の小説を舞台上にアレンジしたものをツバサは上演します。客席にはミナトが、アスカが、ミカコが見てくれていました。 生きることへの恋を書き上げた舞台は成功し、ツバサはミナトセイイチロウの後を継ぐことを決意します。 そこにミカコから真相を告げる手紙が届いたのでした。 「私は、助言されたんだよ。その男性をあなたが絶対に逃したくなかったら、とにかくその男の言う通りにしなさいって。一切反論は許さない。とにかくあなたが「わかる」まで、その男の言う通りに動きなさいって。その男がいい男であればあるほどそうしなさいって。私は反論したんだ。『そんなことできない。そんなの女は男の奴隷じゃないか』って」
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愛とは何か? 結婚とは何か? を追求した純文学小説です。 主人公ツバサは劇団の役者です。恋人のアスカはツバサのもとを去っていきます。 「離れたくない。離れたくない。何もかもが消えて、叫びだけが残った。  離れたくない。その叫びだけが残った。  全身が叫びそのものになる。おれは叫びだ」 劇団の主宰者であるキリヤに呼び出されて、離婚話を聞かされます。不倫の子として父を知らずに育ったツバサは、キリヤの妻マリアの不倫の話しに、自分の生い立ちを重ねます。 「どんな喜びも苦難も、どんなに緻密に予測、計算しても思いもかけない事態へと流れていく。喜びも未知、苦しみも未知、でも冒険に向かう同行者がワクワクしてくれたら、おれも楽しく足どりも軽くなるけれど、未知なる苦難、苦境のことばかり思案して不安がり警戒されてしまったら、なんだかおれまでその冒険に向かうよろこびや楽しさを見失ってしまいそうになる……冒険でなければ博打といってもいい。愛は博打だ。人生も」 ツバサの母は心を病んで自殺してしまっていました。 「私にとって愛とは、一緒に歩んでいってほしいという欲があるかないか」 ツバサはミカコから思いを寄せられます。しかし「結婚が誰を幸せにしただろうか?」とツバサは感じています。 「不倫って感情を使いまわしができるから。こっちで足りないものをあっちで、あっちで満たされないものをこっちで補うというカラクリだから、判断が狂うんだよね。それが不倫マジックのタネあかし」 「愛する人とともに歩んでいくことでひろがっていく自分の中の可能性って、決してひとりでは辿りつけない境地だと思うの。守る人がいるうれしさ、守られている安心感、自信。妥協することの意味、共同生活のぶつかり合い、でも逆にそれを楽しもうという姿勢、つかず離れずに……それを一つ屋根の下で行う楽しさ。全く違う人間同士が一緒に人生を作っていく面白味。束縛し合わないで時間を共有したい……けれどこうしたことも相手が同じように思っていないと実現できない」 尊敬する作家、ミナトセイイチロウの影響を受けてツバサは劇団で上演する脚本を書きあげましたが、芝居は失敗してしまいました。 引退するキリヤから一人の友人を紹介されます。なんとその友人はミナトでした。 そこにアスカが妊娠したという情報が伝わってきました。 それは誰の子なのでしょうか? 真実は藪の中。証言が食い違います。誰かが嘘をついているはずです。認識しているツバサ自信が狂っていなければ、の話しですが……。 「妻のことが信頼できない。そうなったら『事実』は関係ないんだ」 そう言ったキリヤの言葉を思い出し、ツバサは真実は何かではなく、自分が何を信じるのか、を選びます。 アスカのお腹の中の子は、昔の自分だと感じていました。 死に際のミナトからツバサは病院に呼び出されます。そして途中までしか書いていない最後の原稿を託されます。ミナトの最後の小説を舞台上にアレンジしたものをツバサは上演します。客席にはミナトが、アスカが、ミカコが見てくれていました。 生きることへの恋を書き上げた舞台は成功し、ツバサはミナトセイイチロウの後を継ぐことを決意します。 そこにミカコから真相を告げる手紙が届いたのでした。 「私は、助言されたんだよ。その男性をあなたが絶対に逃したくなかったら、とにかくその男の言う通りにしなさいって。一切反論は許さない。とにかくあなたが「わかる」まで、その男の言う通りに動きなさいって。その男がいい男であればあるほどそうしなさいって。私は反論したんだ。『そんなことできない。そんなの女は男の奴隷じゃないか』って」
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このブログの著者の小説『片翼の翼』
小説『片翼の翼』
なぜ生きるのか? 何のために生きるのか? を追求した純文学小説です。 主人公ツバサは劇団の役者です。 「演技のメソッドとして、自分の過去の類似感情を呼び覚まして芝居に再現させるという方法がある。たとえば飼い犬が死んだときのことを思い出しながら、祖母が死んだときの芝居をしたりするのだ。自分が実生活で泣いたり怒ったりしたことを思いだして演技をする、そうすると迫真の演技となり観客の共感を得ることができる。ところが呼び覚ましたリアルな感情が濃密であればあるほど、心が当時の錯乱した思いに掻き乱されてしまう。その当時の感覚に今の現実がかき乱されてしまうことがあるのだ」 恋人のアスカと結婚式を挙げたのは、結婚式場のモデルのアルバイトとしてでした。しかし母の祐希とは違った結婚生活が自分には送れるのではないかという希望がツバサの胸に躍ります。 「ハッピーな人はもっと更にどんどんハッピーになっていってるというのに、どうして決断をしないんだろう。そんなにボンヤリできるほど人生は長くはないはずなのに。たくさん愛しあって、たくさん楽しんで、たくさんわかちあって、たくさん感動して、たくさん自分を謳歌して、たくさん自分を向上させなきゃならないのに。ハッピーな人達はそういうことを、同じ時間の中でどんどん積み重ねていっているのに、なんでわざわざ大切な時間を暗いもので覆うかな」 アスカに恋をしているのは確かでしたが、すべてを受け入れることができません。 かつてアスカは不倫の恋をしていて、その体験が今の自分をつくったと感じています。それに対してツバサの母は不倫の恋の果てに、みずから命を絶ってしまったのです。 「そのときは望んでいないことが起きて思うようにいかずとても悲しんでいても、大きな流れの中では、それはそうなるべきことがらであって、結果的にはよい方向への布石だったりすることがある。そのとき自分が必死にその結果に反するものを望んでも、事態に否決されて、どんどん大きな力に自分が流されているなあと感じるときがあるんだ」 ツバサは幼いころから愛読していたミナトセイイチロウの作品の影響で、独特のロマンの世界をもっていました。そのロマンのゆえに劇団の主宰者キリヤに認められ、芝居の脚本をまかされることになります。自分に人を感動させることができる何かがあるのか、ツバサは思い悩みます。 同時に友人のミカコと一緒に、インターネット・サイバーショップを立ち上げます。ブツを売るのではなくロマンを売るというコンセプトです。 「楽しい、うれしい、といった人間の明るい感情を掘り起こして、その「先」に到達させてあげるんだ。その到達を手伝う仕事なんだよ。やりがいのあることじゃないか」 惚れているけれど、受け入れられないアスカ。素直になれるけれど、惚れていないミカコ。三角関係にツバサはどう決着をつけるのでしょうか。 アスカは劇団をやめて、精神科医になろうと勉強をしていました。心療内科の手法をツバサとの関係にも持ち込んで、すべてのトラウマを話して、ちゃんと向き合ってくれと希望してきます。 自分の不倫は人生を決めた圧倒的な出来事だと認識しているのに、ツバサの母の不倫、自殺については、分類・整理して心療内科の一症例として片付けようとするアスカの態度にツバサは苛立ちます。つねに自分を無力と感じさせられるつきあいでした。 人と人との相性について、ツバサは考えつづけます。 ミナトから最後の作品の続きを書くように頼まれて、ツバサは地獄のような断崖絶壁の山に向かいます。 「舞台は変えよう。ミナトの小説からは魂だけを引き継ぎ、おれの故郷を舞台に独自の世界を描こう。自分の原風景を描いてみよう。目をそむけ続けてきた始まりの物語のことを。その原風景からしか、おれの本当の心の叫びは表現できない」 そこでミナトの作品がツバサの母と自分の故郷のことを書いていると悟り、自分のすべてを込めて作品を引きついて書き上げようとするのでした。 「おまえにその跡を引き継ぐ資格があるのか? 「ある」自分の中にその力があることをはっきりと感じていた。それはおれがあの人の息子だからだ。おれにはおれだけの何かを込めることができる。父の遺産のその上に」 ※※本作は小説『結婚』の前編、バックストーリーに相当するものです。両方お読みいただけますとさらに物語が深まる構成になっています。※※
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なぜ生きるのか? 何のために生きるのか? を追求した純文学小説です。 主人公ツバサは劇団の役者です。 「演技のメソッドとして、自分の過去の類似感情を呼び覚まして芝居に再現させるという方法がある。たとえば飼い犬が死んだときのことを思い出しながら、祖母が死んだときの芝居をしたりするのだ。自分が実生活で泣いたり怒ったりしたことを思いだして演技をする、そうすると迫真の演技となり観客の共感を得ることができる。ところが呼び覚ましたリアルな感情が濃密であればあるほど、心が当時の錯乱した思いに掻き乱されてしまう。その当時の感覚に今の現実がかき乱されてしまうことがあるのだ」 恋人のアスカと結婚式を挙げたのは、結婚式場のモデルのアルバイトとしてでした。しかし母の祐希とは違った結婚生活が自分には送れるのではないかという希望がツバサの胸に躍ります。 「ハッピーな人はもっと更にどんどんハッピーになっていってるというのに、どうして決断をしないんだろう。そんなにボンヤリできるほど人生は長くはないはずなのに。たくさん愛しあって、たくさん楽しんで、たくさんわかちあって、たくさん感動して、たくさん自分を謳歌して、たくさん自分を向上させなきゃならないのに。ハッピーな人達はそういうことを、同じ時間の中でどんどん積み重ねていっているのに、なんでわざわざ大切な時間を暗いもので覆うかな」 アスカに恋をしているのは確かでしたが、すべてを受け入れることができません。 かつてアスカは不倫の恋をしていて、その体験が今の自分をつくったと感じています。それに対してツバサの母は不倫の恋の果てに、みずから命を絶ってしまったのです。 「そのときは望んでいないことが起きて思うようにいかずとても悲しんでいても、大きな流れの中では、それはそうなるべきことがらであって、結果的にはよい方向への布石だったりすることがある。そのとき自分が必死にその結果に反するものを望んでも、事態に否決されて、どんどん大きな力に自分が流されているなあと感じるときがあるんだ」 ツバサは幼いころから愛読していたミナトセイイチロウの作品の影響で、独特のロマンの世界をもっていました。そのロマンのゆえに劇団の主宰者キリヤに認められ、芝居の脚本をまかされることになります。自分に人を感動させることができる何かがあるのか、ツバサは思い悩みます。 同時に友人のミカコと一緒に、インターネット・サイバーショップを立ち上げます。ブツを売るのではなくロマンを売るというコンセプトです。 「楽しい、うれしい、といった人間の明るい感情を掘り起こして、その「先」に到達させてあげるんだ。その到達を手伝う仕事なんだよ。やりがいのあることじゃないか」 惚れているけれど、受け入れられないアスカ。素直になれるけれど、惚れていないミカコ。三角関係にツバサはどう決着をつけるのでしょうか。 アスカは劇団をやめて、精神科医になろうと勉強をしていました。心療内科の手法をツバサとの関係にも持ち込んで、すべてのトラウマを話して、ちゃんと向き合ってくれと希望してきます。 自分の不倫は人生を決めた圧倒的な出来事だと認識しているのに、ツバサの母の不倫、自殺については、分類・整理して心療内科の一症例として片付けようとするアスカの態度にツバサは苛立ちます。つねに自分を無力と感じさせられるつきあいでした。 人と人との相性について、ツバサは考えつづけます。 ミナトから最後の作品の続きを書くように頼まれて、ツバサは地獄のような断崖絶壁の山に向かいます。 「舞台は変えよう。ミナトの小説からは魂だけを引き継ぎ、おれの故郷を舞台に独自の世界を描こう。自分の原風景を描いてみよう。目をそむけ続けてきた始まりの物語のことを。その原風景からしか、おれの本当の心の叫びは表現できない」 そこでミナトの作品がツバサの母と自分の故郷のことを書いていると悟り、自分のすべてを込めて作品を引きついて書き上げようとするのでした。 「おまえにその跡を引き継ぐ資格があるのか? 「ある」自分の中にその力があることをはっきりと感じていた。それはおれがあの人の息子だからだ。おれにはおれだけの何かを込めることができる。父の遺産のその上に」 ※※本作は小説『結婚』の前編、バックストーリーに相当するものです。両方お読みいただけますとさらに物語が深まる構成になっています。※※
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アリクラハルト。走る哲学者。【トウガラシ実存主義】【遊民ユーミン主義】の提唱者。市民ランナーのグランドスラムの達成者(マラソン・サブスリー。100kmサブ10。富士登山競争登頂)。山と渓谷社ピープル・オブ・ザ・イヤー選出歴あり。早稲田大学卒業。日本脚本家連盟修了生。放浪の旅人。千葉県在住。

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アリクラハルト。走る哲学者。【トウガラシ実存主義】【遊民ユーミン主義】の提唱者。市民ランナーのグランドスラムの達成者(マラソン・サブスリー。100kmサブ10。富士登山競争登頂)。山と渓谷社ピープル・オブ・ザ・イヤー選出歴あり。早稲田大学卒業。日本脚本家連盟修了生。放浪の旅人。千葉県在住。
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