腰痛対策。腰痛はスロージョギングでなおそう
しかしたいていの腰痛は筋肉が固くなってしまっていることが原因です。腰の筋肉が柔らかくなれば、腰痛がおさまることがあります。腰の筋肉のコリをほぐして血行をよくするにはスロージョギングがお勧めです。
※この記事のまとめ
腰の筋肉が柔らかくなれば、腰痛がおさまることがあります。運動によって筋肉のコリをほぐすためには、筋肉が対抗筋になったときには「ゆるむ」必要があります。腰の筋肉がゆるみ、血行が良くなれば、腰痛が劇的に改善する場合があります。
スロージョギングとは何か?
スロージョギングというのは文字通り「ゆっくり走る」だけです。スピードを出そうとすると筋肉が緊張しますのでよくありません。ゆっくりと、自分が気持ちがいいと思えるペースで走ればいいのです。
スロージョギングのことをLSDと呼ぶこともあります。
腰痛ランニングは腰椎を立てて腰をリラックスさせる
腰まわりの筋肉がゆるんで動くためには、へっぴり腰では難しいのではないでしょうか。腰が落ちたへっぴり腰だと、ゆっくりなら脚の筋肉だけで走れてしまいます。
これでは腰痛に効果はありません。骨盤を立てなければ腰の筋肉を動かすことはできません。腰の運動だと思ってジョグしてください。
この際、腰の筋肉と同時にお腹の奥にある「腸腰筋」というインナーマッスルを同時に意識すると効果があります。
筋肉というのは「ひっぱる筋肉」と「ゆるむ筋肉」の二対でできているのです。「ひっぱる筋肉」を主動筋、「ゆるむ筋肉」を対抗筋と言ったりします。
腰の筋肉の対抗筋は腹側のインナーマッスル腸腰筋です。腸腰筋は腰椎と大腿骨を結ぶ筋肉で、主に股関節を屈曲させる働きをする筋肉です。お腹の筋肉で大腿骨を持ち上げることができるということです。
腸腰筋は長距離走の決め手となる筋肉です。しかし体の深奥にあるため、なかなか動きを意識しにくい筋肉であります。ところがその対抗筋である腰の筋肉は体の表面にある筋肉で動きを意識しやすい筋肉です。
対抗筋を意識すれば、自然と主動筋も意識することになります。
腰の筋肉を動かしたりゆるめたりするためには、お腹の筋肉を動かしたりゆるめたりすることが必須なのです。
骨盤を立て、その上に腰椎を立てて、腰椎周りの筋肉を使うことを意識してください。
腰椎まわりの筋肉である「腰の筋肉」と「腹の筋肉」は「ひっぱる筋肉」「ゆるむ筋肉」として交互に役割を変えながらお互いに引っ張りあっています。
筋肉が固くなっている状態は常に筋肉が緊張して緊縮しているために固いのです。運動によって筋肉のコリをほぐすためには、筋肉が対抗筋になったときには「ゆるむ」必要があります。
力を込めるのではなく、脱力することで、効果を上げることができるのです。
筋肉がゆるめば毛細血管に血が流れやすくなります。体内の毒物が除去される効果が高まります。
腰の筋肉がゆるみ、血行が良くなれば、腰痛が劇的に改善する場合があります。
肩甲骨ランニングは腰の筋肉を動かす
肩甲骨と腰は広背筋という人間の最も大きなひとつの筋肉を通して繋がっています。肩甲骨を動かすことで、腰の筋肉も弛みます。
肩甲骨のまわりには熱を発生させる褐色脂肪細胞があります。
肩甲骨を引いて走る肩甲骨ランニングをすれば、熱い血が流れて、冷え切って固くなった腰の筋肉を温める効果があります。
肩甲骨を動かして走れば、熱い血が流れ、若々しさを取り戻すことができます。
熱い血が流れれば、腰痛知らずだった青春時代に戻ることができるかもしれません。
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