ドラクエ的な人生

韓国の宗教分布。キリスト教徒が多いわけ。

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『愛の不時着』(第10話)に『シークレット・ミッション』の北朝鮮スパイ(キム・スヒョン)が登場している

 

イロハ

ネットフリックスの韓流ドラマ『愛の不時着』おもしろかったわね。

ハルト

うむ。たしかに出来がよかったね。韓国語版と日本語版と二回も見てたよね。チェ・ジウ(本物)が登場したときには叫んでた(笑)

イロハ

第10話に映画『シークレット・ミッション』のキム・スヒョンがそのまんまの緑のジャージ姿で出てきたのにも驚いたなあ。

ハルト

サイコだけど大丈夫』のキム・スヒョンね。

あそこまでパクって関係者に怒られないのかいな(笑)。

ファン目線だと『シークレット・ミッション』で死んじゃったはずの北朝鮮スパイが、『愛の不時着』では韓国社会に溶け込んで生き残ったかのように見えるのでアナザーストーリーとして最高のシーンなんだろうけど。

イロハ

よく見ると『天国の階段』だけじゃなくて、アレハンブラ宮殿とかキムビソとか、小さくパラレルワールドを形成してるのよ

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愛の不時着カップル。ソン・イェジンとヒョンビンが結婚

ハルト

愛の不時着の二人、本当に結婚したらしいじゃない? 不時着じゃないじゃん。トランジットじゃなくてデスティネーションじゃん。

イロハ

ふたりともキリシタンらしいよ。だから教会式で結婚するんじゃない。

ハルト

ふたりともクリスチャンってけっこうな確率だよね!

いったい韓国のキリスト教って何パーセントぐらいなんだろう?

 

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韓国の宗教。キリシタンは全体の何パーセント?

このブログの著者は韓国とキリスト教に無関心ではいられないので、調べてみました。

ソウル日本人学校の偏差値レベルと韓国語。卒業生の進路。公立? 私立? 

キリスト教にも興味があります。西欧文学の基礎ですからね。

キリスト教が世界一の信者数を誇る不滅の宗教であるのはなぜなのか?

韓国系サイト『コネスト』によると、無宗教が46.7%、仏教が22.8%、プロテスタント18.3%、カトリック10.9%、儒教0.5%だそうです。

https://www.konest.com/contents/korean_life_detail.html?id=2531
プロテスタントもカトリックもキリスト教だから合計すると29.2%。ほぼ30%がキリシタンです。なんかものすごくキリスト教徒が多いね。そういうイメージじゃないけど。
年上の人の前で酒を飲むときに顔を背けて正面から飲まなかったりしているから、むしろもっと儒教の影響が強いのかと思っていました。でも儒教は0.5%。儒教は宗教というよりは哲学だから、宗教カウントされていないところで、年功序列的なところなど社会に大きな影響を及ぼしているのかもしれません。その点は日本も同じです。
「あなたの宗教は?」と聞かれて「儒教です」という人はすくないけれど「年上の人を尊敬しますか?」と聞かれたら「はい」と答える人がほとんどだと思います。でもそれは儒教なんですよ。孔子の教えが根拠です。
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なんでそんなにクリスチャンが多いの?

すくなくとも朝鮮半島は冊封体制下にあって、中国文明の影響をもろに受けていたはずです。
中華の影響を離れて、キリスト教への信仰がひろまったとすれば、近代以降ということになるはず。もっと言えば日本から独立して以降ということだと予想しますが……そこまでは予想通りでした。
朝鮮戦争以降、北朝鮮はソビエト連邦が、韓国はアメリカが実質的な宗主国でした。人間、強いものには巻かれるものです。宗主国の宗教が流行するというのは、世界史的な事実です。
マレーシアの国教がキリスト教ではなくイスラム教であることの不思議
アメリカの核の傘の下で経済成長していく中で、アメリカの強さと豊かさへの憧れが、キリスト教への憧れと同一視されていくのです。そしてみんなが入信しました。
ハルト

なるほど納得できる説明だ。それはそのとおりなんだろうけれど、その状況は日本も同じじゃん!

そうです。アメリカの保護下で経済発展していくのは、日本も同じ状況です。

しかし現在、日本のキリシタン人口は1%程度です。なぜ韓国の人口の30%をキリシタンが占めるのか、その理由を説明したことにはなりません。
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ほぼ同じ状況下で、なぜ韓国だけがキリスト教が国家的な宗教になったのか

もちろん韓国の国教はキリスト教ではありませんが、二位の仏教の22.8%よりも、救世主教を信じる人の割合の方がずっと多いのですから、国家的な宗教だとは言えるでしょう。

アメリカ傘下という状況は同じなのに、日本と韓国の何が違ったのでしょうか?

調べたところ、韓国ではシャーマニズムに由来する土着宗教と、キリスト教の神秘が習合することで、庶民の間にひろまっていったということです。これは日本でいう神仏習合のようなものです。もともと仏教の菩薩さまなんだけれど日本の神さまと習合した権現さまみたいな感じですね。

要するに「キリスト教」はキリスト教だけれど、本来のキリスト教からはだいぶ離れた新興宗教のようなものが信仰されているということです。キリスト教原理主義からいえば、異端といってもいいぐらい本来のものとはかけ離れた「キリスト教」もあるようです。教祖が自分は救世主だと自称してシャーマンのように神がかりになるような新宗教や、キリストの生まれ変わりだと主張するような新宗教の信者がキリシタン30%の中にカウントされてしまっているのです。

キリスト教の本質は、この肉体この意識のまま死者が復活すること、そして永遠の命を得ることができるということ

たとえば芸能人の合同結婚式で有名な「統一教会」(現在は世界平和統一家庭連合に改称したそうです)は、韓国系のキリスト教系の新興宗教です。

でも、こういうキリスト教系の新宗教は日本にもたくさんあります。韓国だけがキリシタン30%シェアというのは、やはり「国民性の違い」としかいいようがないものでしょう。

キリスト教が世界一の信者数を誇る不滅の宗教であるのはなぜなのか?

キリスト教信者でない者が聖書を精読してみた

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韓流ドラマの奇妙な葬式シーン。あれは何教由来か?

イロハ

韓流ドラマを見ていたら、やけに奇妙な葬式シーンが出てくるの。

イスラム教徒みたいな奇妙な帽子みたいなのをかぶって、ガンジス川での火葬みたいに遺体を担いで行進して、けっきょくは盛り土して土葬してる。あれって何教なの?

ハルト

冊封使をむかえる韓王みたいに、大地に身を投げ出すような礼拝をやっていたり、二回土下座をくりかえしたりするよね。なんだか仏教とは違うような気がするなあ。

韓流ドラマの葬式のシーンでよく行われる「奇妙なファッションで土下座」はいったい何教由来のものなのでしょうか? もしかして道教

調べたところ、あれは道教ではなく儒教由来のお葬式なのだそうです。

親が死ぬのは、不徳の致すところという解釈で、喪主(息子)は、霊に詫びるのだそうです。いかにも儒教っぽい解釈ですね。白い粗末な韓服を喪服とするのも儒教的な発想からです。イスラム教徒のような帽子は長い髪を隠すためのものだそうです。

土葬は「この肉体、この意識のまま復活する」キリスト教30%の宗旨によるものではなく、古くからの習慣によるものでした。

イロハ

あれ0.5%しかない儒教なの? その割には韓国ドラマにやたらと出てくるよ

儒教信者の割合は0.5%にすぎないのに、多くの人が伝統的な儒教的な葬式を行うんだそうです。昔から人は死んだので、葬式の習慣だけは、祖先と同じもので行うんですね。
そういう宗教的に無節操なところは日本人と似ているのかもしれません。

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旅人が気に入った場所を「第二の故郷のような気がする」と言ったりしますが、私にとってそれは韓国ソウルです。帰国子女として人格形成期をソウルで過ごした私は、自分を運命づけた数々の出来事と韓国ソウルを切り離して考えることができません。無関係になれないのならば、いっそ真正面から取り組んでやれ、と思ったのが本書を出版する動機です。私の第二の故郷、韓国ソウルに対する感情は単純に好きというだけではありません。だからといって嫌いというわけでもなく……たとえて言えば「無視したいけど、無視できない気になる女」みたいな感情を韓国にはもっています。

【本書の内容】
●ソウル日本人学校の学力レベルと卒業生の進路。韓国語習得
●関東大震災直後の朝鮮人虐殺事件
●僕は在日韓国人です。ナヌン・キョッポニダ。生涯忘れられない言葉
●日本人にとって韓国語はどれほど習得しやすい言語か
●『ムクゲノ花ガ咲キマシタ』南北統一・新韓国は核ミサイルを手放すだろうか?
●韓国人が日本を邪魔だと思うのは地政学上、ある程度やむをえないと理解してあげる
●日本海も東海もダメ。あたりさわりのない海の名前を提案すればいいじゃないか
●天皇制にこそ、ウリジナルを主張すればいいのに
●もしも韓国に妹がいるならオッパと呼んでほしい
●「失われた時を求めて」プルースト効果を感じる地上唯一の場所
●「トウガラシ実存主義」国籍にとらわれず、人間の歌を歌え

韓国がえりの帰国子女だからこそ書けた「ほかの人には書けないこと」が本書にはたくさん書いてあります。私の韓国に対する思いは、たとえていえば「面倒見のよすぎる親を煙たく思う子供の心境」に近いものがあります。感謝はしているんだけどあまり近づきたくない。愛情はあるけど好きじゃないというような、複雑な思いを描くのです。

「近くて遠い国」ではなく「近くて近い国」韓国ソウルを、ソウル日本人学校出身の帰国子女が語り尽くします。

帰国子女は、第二の故郷に対してどのような心の決着をつけたのでしょうか。最後にどんな人生観にたどり着いたのでしょうか。

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