ベッドの選び方。硬いベッドを柔らかくすることはできるが、柔らかいベッドを固くすることはできない

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引っ越しこそベッド買い替えのベストタイミング

引っ越しを考えています。その際、もっとも邪魔になるのはベッドです。私の部屋はクイーンサイズのベッドが部屋の大半を占拠しています。どう考えてもデカすぎます。業者に引っ越しを依頼したとしても、最大の荷物はベッドです。そもそも重すぎて解体しないと男二人でも運べません。

もしもベッドを買い替えるとすれば、引っ越しの前にベッドを捨てて、新居に移ってから新しいベッドを購入するのがもっとも効率がいいということになります。

そこでまだ引っ越し前ですが、ベッドを見てきました。

シーリー、サータ、シモンズ、フランスベッド、日本ベッド、テンピュールなど内外の超メジャーベッドメーカーをまとめて見てきました。

ダブルクッションの是非。湿気の多い国には向いていない

最初に気になったのはダブルクッション・ベッドです。ダブルクッションとは、マットレスにスプリング(コイル)が入っているのは当然として、土台の部分にもコイルが組み込まれていて(ボトムマット)、ダブルでクッションがあるというベッドです。海外の高級ホテルなどではダブルクッションのベッドが多く、ふかふか感は圧倒的です。クッションがダブルであるために、寝台面が高いことも特徴です。

ところが日本向けの製品にはダブルクッションのベッドのラインナップは少ないようでした。なぜかと社員さんに聞いたところ「日本の湿気のつよい風土には、ダブルクッションは向いていない」のだそうです。通気性が悪くなるので、カビ、ダニが発生しやすくなるからだそうです。

海外ホテルなどでは超巨漢のおデブちゃんがお客様になる可能性もあるため、ダブルクッションがスタンダードですが、自分のベッドで寝るのは自分しかいませんので、そこまでのクッションは必要ありません。そもそも今のクッションは昔よりも性能がいいので、ダブルで支える必要はあまりないんだそうです。

ウォーターベッドの寝心地は最悪。船酔い気分

ちなみにクッションといえばウォーターベッド。ウォーターベッドにも寝てみました。バブルの時代に一世を風靡したそうですが、寝心地は……おえっ。気持ち悪い。酔っぱらったときのように寝台面がぐにゃぐにゃします。こりゃアカン。船酔いした気分です。

しかし中の水を電気で温めると冬でも暖かいらしく、意外なことに寒い地域でけっこう売れるのだと聞きました。

私が買うことは一生ありませんが、それなりに需要はあるみたいでした。

ベッドマットはひっくり返すべきか?

ベッドマットは上下・裏表をひっくりかえして使っていました。湿気対策と、スプリングのへたりを分散するためです。しかし最新のベッドマットは上下がはっきりしているタイプが多かったです。

スプリングの上にマットレス構造のものが付帯していて、それは一方側にしかありません。つまりそっちが上で使ってくださいということです。

私はロードバイクに乗っていたのですが、自転車のタイヤにも「どっちに回転してもいい」タイプと「回転方向はこちらです」と矢印で表示してあるタイプのものがありました。私は進行方向を明示した特化したタイヤのほうが好みでした。それと同じで、ベッドマットも上下をはっきりと特化したタイプのほうが好みです。

上下がはっきりしているタイプのマットレスは、自分の寝相を上下逆にするぐらいしか位置替えの対策はないのですが、やはり今のマットレスはしっかりしているので、そもそもアップサイドダウンする必要はないんだそうです。

腰痛の原因は、柔らかすぎるベッドマット。

そもそもベッドを買い替えようと検討している最大の要因は妻の腰痛です。妻のベッドマットが柔らかすぎるために寝ているあいだに腰が落ち込み、それが腰痛の原因になっていると私は考えました。あのベッドで寝ると私も腰が不調になるときがあります。柔らかすぎるのです。

たくさんのベッドに実際に寝てみて嫁のお気に入り度を聞いたのですが、選ぶのは柔らかいベッドばかり。

だ~か~ら~。それじゃあ今までと同じでしょうが。

いや気持ちはわかるんですよ。ちょっと寝ただけの感触で直感的に選べと言われたら、ふかふかで包み込むような柔らかいベッドを選ぶに決まっています。しかし8時間もずっと同じ姿勢でいると、やはり腰が落ち込んで腰痛になってしまうでしょう。すこし固いかな、ぐらいの感触のマットレスを選ぶのが正解です。

硬いベッドを柔らかくすることはできるが、柔らかいベッドを固くすることはできない

人生の三分の一はベッドの上で過ごすのです。この際、いいベッドを買いましょう。

そうはいっても、十年十五年ぐらいは買い替えない買い物なので、慎重に吟味する必要があります。

ベッドを選ぶときは、マットの上に座っただけではダメです。実際に寝てみないと。寝ると体重が分散されるので、座った時とは体重のかかり方がぜんぜん違います。

しかし寝た時の感触だけで決めると、必ず柔らかいベッドを選んでしまうのが道理です。必然です。

すこし固めのセカンドベストを選ぶのが正解だという気がします。

硬いマットを柔らかくすることはできるが、柔らかいマットを固くすることはできません。固いマットならば、その上に柔らかいマットを敷けば、接触の感触は柔らかくなります。しかし柔らかいマットの上にいくら固いマットを敷いても土台がフニャフニャですから固い触感にはなりません。

このような吟味をしたうえで、うちの嫁がもっとも気に入ったベッドは、シーリーのパワーマッスルの固め、あるいはシモンズのハードタイプのベッドでした。

冒頭述べた通り、引っ越し先で最終的に判断して購入したいと思います。

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