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マラソン本番用シューズの選び方(左右別のシューズを履いて走る)

左右別のシューズを履いて走る、ちんば練習

市民ランナーのランニングシューズの選び方をここでは解説しています。

最高の結果を残すためのシューズとはどんなものでしょうか。何を基準に選べばいいのでしょうか?

「弘法筆を選ばず」という考え方もありますが、ランニングシューズに関してはそうではありません。登山靴では速くは走れません。1秒でもいいから速く走りたいと考えるならば、ランニングシューズのことは、熟慮する必要があります。

ここでは市民ランナーのランニングシューズの靴底ソールの問題をとりあげています。

はっきりいって最適のシューズはいくら頭で考えてもわかるものではありません。実際に履いてレースペースで走ってみるしかありません。

最適のシューズは、理屈でなく、おのれの肉体に訊いてください。

【究極の走り方】あなたの走り方は、あなたの肉体に聴け
あなたよりも、あなたの肉体のほうが、走るということをよく知っています。あなたの最適なフォームを知っているのは脳味噌ではなく肉体です。からだが要求することを素直に聞いてあげましょう。心臓ひとつ、あなたは自分の意志で動かせないではありませんか。

どのシューズが自分に合うか、わからなかったら左右別シューズを履いて走る「ちんば練習」をして、レース前に確かめることをオススメします。

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雑誌『ランナーズ』のライターが語るマラソンの新メソッド。ランニングフォームをつくるための脳内イメージ・言葉によって速く走れるようになるという新メソッドを本書では提唱しています。言葉のもつイメージ喚起力で、フォームが効率化・最適化して速く走れるようになる新理論。言葉による走法革命のやり方は、とくに走法が未熟な市民ランナーであればあるほど効果的です。あなたのランニングを進化させ、市民ランナーの三冠・グランドスラム(マラソン・サブスリー。100km・サブテン。富士登山競争のサミッター)を達成するのをサポートします。
●言葉の力で速くなる「動的バランス走法」「ヘルメスの靴」「アトムのジェット走法」「かかと落としを効果的に決める走法」「ハサミは両方に開かれる走法
腹圧をかける走法。呼吸の限界がスピードの限界。背の低い、太った人のように走る。
マラソンの極意「複数のフォームを使い回せ」とは?
究極の走り方「あなたの走り方は、あなたの肉体に聞け」の本当の意味は?
●【肉体宣言】生きていることのよろこびは身体をつかうことにこそある。
(本文より)
マラソンクイズ「二本の脚は円を描くコンパスのようなものです。腰を落とした方が歩幅はひろがります。腰の位置を高く保つと、必然的に歩幅は狭まります。しかし従来のマラソン本では腰高のランニングフォームをすすめています。どうして陸上コーチたちは歩幅が広くなる腰低フォームではなく、歩幅が狭くなる腰高フォームを推奨するのでしょうか?」このクイズに即答できないなら、あなたのランニングフォームには大きく改善する余地があります。
ピッチ走法には大問題があります。実は、苦しくなった時、ピッチを維持する最も効果的な方法はストライドを狭めることです。高速ピッチを刻むというのは、時としてストライドを犠牲にして成立しているのです。
・鳥が大空を舞うように、クジラが大海を泳ぐように、神からさずかった肉体でこの世界を駆けめぐることが生きがいです。神は、犬や猫にもこの世界を楽しむすべをあたえてくださいました。人間だって同じです。
・あなたはもっとも自分がインスピレーションを感じた「イメージを伝える言葉」を自分の胸に抱いて練習すればいいのです。最高の表現は「あなた」自身が見つけることです。あなたの経験に裏打ちされた、あなたの表現ほど、あなたにとってふさわしい言葉は他にありません。

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※※※YouTube動画はじめました※※※

書籍『市民ランナーという走り方(マラソンサブスリー・グランドスラム養成講座)』の内容をYouTubeにて公開しています。言葉のイメージ喚起力でランニングフォームを最適化して、同じ練習量でも速く走れるようになるランニング新メソッドについて解説しています。

『マラソンの走り方・サブスリー養成講座』

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日曜劇場『陸王』。靴底ソールの差は確実にある

ひとりの市民ランナーとして、テレビドラマ日曜劇場『陸王』を、パートナーのイロハと一緒に面白く視聴していました。イロハはランニングはシロウトなので、ランニング雑誌に執筆していた経験もある私にテクニカルなことを質問してきます。

イロハ「へえ。陸上競技って靴で決まるんだね~」

ハルト「いやいやいやいやいや!! 決めるのはアスリートの肉体で、靴じゃ決まらんよ

思わず猛烈にツッコんでしまいました。勝負が靴で決まるわけがありません。決めるのは肉体です。

アシックスアディダスといった大企業が威信をかけてアスリートに提供しているフラグシップモデル同士で、片方が故障を誘発し、片方が故障しにくいというほど性能差があるなんてことは現在ではありえません。

しかしソールの差ってものは確実にあるから、その差を誇張して『陸王』のように表現にすることは“あり”だと思います。

実際、ランニングシューズは、ラスト数秒の決め手にはなってくれるでしょう。

イロハ「やっぱり靴底の差はあるんだ」

ハルト「もちろんあるよ。たとえば、クライミングシューズって知ってる? フリークライミングの時に使用する専用靴だ。
中国の纏足女性の靴みたいに足を丸めて小さくして履くシューズなんだけど、ランニングシューズとは比較にならないぐらい靴底がカチカチに硬いんだ。どうしてだかわかる?」

イロハ「壁の上で小さな突起物につま先部分だけで乗っかってる時に、靴底がぐにゃりと曲がると困るから?」

ハルト「そのとおり! 靴底が柔らかすぎると体重でグニャっと曲がって突起から落っこちちゃう。靴底っていうのはそういう役割を担っているのさ。同じように陸上選手にも、彼のフォームにふさわしいソールっていうのがあるんだよ

イロハ「ハルトにもそういうのがあった?」

ハルト「ドラマ『陸王』の場合、ニューイヤー駅伝レベルのトップアスリートの世界の話しだから、選手個人の足型があってスポンサー企業の特注で作られている場合もあるんだ。

市民ランナーは市販の量産シューズの中からもっとも自分に適している靴を選んでいくわけだけれども、やっぱり速く走れる靴、長く走れる靴、ジョギングが気持ちいい靴、いろいろあったよ

ちんば練習。左右別シューズでの試走のすすめ

イロハ「そういうのって履いて全然違うの? どうやって選べばいいの?」

ハルト「おれは左右別のシューズを履いて試してた。右はアシックスの『ターサー』。左はアディダスの『REN』という具合に」

アシックスのターサージャパン。何足も履きつぶした主力シューズのひとつです。

同じくアディダスのアディゼロREN。わたしがサブスリーを連発したシューズです。実際にどちらのシューズを履くべきか、頭でいくら考えてもわかるものではありません。

そういう場合、私は両方のシューズを買って左右別々に履く「ちんば練習」で決めていました。

イロハ「うわっ。カッコ悪い! 左右別々の靴で走ってたの?」

ハルト「それが一番、自分に合うシューズがわかるんだよ。お米の種類を味でわかる人がいるけど、同時に一緒に食べないと判別するのは難しいんじゃないかな?

イロハ「たしかにイチゴ狩りに行っても一種類しか食べないと種類の違いがわからないけれど、同時に数種類を食べると明らかに味の違いがわかるものね。シューズも同時に履くからこそ微妙な違いがわかるのか。でも…恥ずかしくなかった?」

ハルト「夜ラン派だから大丈夫。暗くなってから走ってたから、誰もおれの足元なんて見ていないよ」

日焼けしない美容ランニング。(夜ランのすすめ)
星月夜を舞台に、宇宙を翔けるように、街灯に輝く夜の街を駆け抜けましょう。あなたが走れば、夜の街はイルミネーションを灯したように輝くのです。

イロハ「そっか。左右別々のシューズで走ってたのか。女子ランナーにはちょっと微妙なところね。恥ずかしすぎる」

ハルト「微妙な接地の感触を確かめるためだよ。左右別々の靴で走る練習。これを『チンバ練習』と名付けよう

イロハ「ところで、ちんばって何?

ハルト「あれ? 関東じゃ言わない? 左右非対称のとをチンバっていうんだけど、名古屋あたりの方言かな?

※このコラムの執筆者は名古屋の出身です。

決戦用シューズはチンバ練習トーナメント戦のすえに選ぶ

ちんば練習で大事なのはレーススピードで走ってみることです。

走るスピードで体の前傾具合や、靴底が接地する位置などは変わってくるから、レースシューズはレーススピードで走って選ばないと本当のことは何もわかりません。

よくスポーツショップで軽くジャンプしたり、店内を軽くジョギングしてみてランニングシューズを決めている人がいるけれど、あれはフィット感を確かめているだけです。本当に自分のフォームに合ったシューズかどうかまではわかりません。

秒単位で削る気持ちでシューズを選ぶなら、めぼしい靴を数足買って左右別シューズでの試走チンバ練習をすることをオススメします。

イロハ「試走は夜にね(笑)」

ハルト「チンバ練習には、走る感覚が変わって練習が退屈しないというメリットもあるよ。

起伏のない市街地に住んでいる市民ランナーの練習はどうしても単調になりがちだから、左右違うシューズを履いて走るのは、イベントみたいなものなんだ。左右のシューズの何が違うのか、どうして違うのか、それを研究することは、自分の走りを研究することでもあるんだよ」

イロハ「なるほど。ランナーじゃない私にもよくわかった」

ハルト「秒単位で勝負する最適のランニングシューズを選びたいのならば、数足買って、チンバ練習トーナメント戦の末に選ぶことだよ。

おれが試してみてほしいシューズはこれだね。

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厚さは速さだ。厚底ランニング・シューズ「ヴェイパーフライ」のメリット・デメリット
このページでは裸足感覚の着地を推奨するランニングのバイブルクリストファー・マクドゥーガル著『BORN TO RUN』ですっかり悪役にされてしまったナイキが、厚底シューズで薄底シューズに逆襲していく企業の大逆襲劇を描いています。

人間は本当は左右の足の長さだって違うし、路面だって雨水が溜まらないように路肩側が低くなっているのだから、左右別のチンバシューズでレースに出るという手だって本当はあるはずなんだ。

左は27センチの靴、右は27.5センチの靴が最適だったら、市民ランナーは違うセットのシューズを組み合わせるしかないじゃん。

やれることはすべてやる。それが秒単位でタイムを縮めるということの本質なんだよ」

イロハ「チンバかあ。恥ずかしいけど、自己ベストのためになりふり構わず、だね!」

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雑誌『ランナーズ』のライターが語るマラソンの新メソッド。ランニングフォームをつくるための脳内イメージ・言葉によって速く走れるようになるという新メソッドを本書では提唱しています。言葉のもつイメージ喚起力で、フォームが効率化・最適化して速く走れるようになる新理論。言葉による走法革命のやり方は、とくに走法が未熟な市民ランナーであればあるほど効果的です。あなたのランニングを進化させ、市民ランナーの三冠・グランドスラム(マラソン・サブスリー。100km・サブテン。富士登山競争のサミッター)を達成するのをサポートします。
●言葉の力で速くなる「動的バランス走法」「ヘルメスの靴」「アトムのジェット走法」「かかと落としを効果的に決める走法」「ハサミは両方に開かれる走法
腹圧をかける走法。呼吸の限界がスピードの限界。背の低い、太った人のように走る。
マラソンの極意「複数のフォームを使い回せ」とは?
究極の走り方「あなたの走り方は、あなたの肉体に聞け」の本当の意味は?
●【肉体宣言】生きていることのよろこびは身体をつかうことにこそある。
(本文より)
マラソンクイズ「二本の脚は円を描くコンパスのようなものです。腰を落とした方が歩幅はひろがります。腰の位置を高く保つと、必然的に歩幅は狭まります。しかし従来のマラソン本では腰高のランニングフォームをすすめています。どうして陸上コーチたちは歩幅が広くなる腰低フォームではなく、歩幅が狭くなる腰高フォームを推奨するのでしょうか?」このクイズに即答できないなら、あなたのランニングフォームには大きく改善する余地があります。
ピッチ走法には大問題があります。実は、苦しくなった時、ピッチを維持する最も効果的な方法はストライドを狭めることです。高速ピッチを刻むというのは、時としてストライドを犠牲にして成立しているのです。
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