ドラクエ的な人生

野球って運動ですか(泣)? ショービジネスとスポーツのテレビ中継の見かた

どうもハルトです。みなさん今日も元気に走っていますか?

サブスリーを目指すようなみなさんでしたら、もちろんテレビのマラソン中継視聴していますよね。

どんなところに注目して見ますか?

私の場合は選手のピッチを見ています。足の動きのリズムを数えています。

選手の上半身だけ映すシーンだと面白くありません。テレビ的には選手の表情こそ絵になるということでしょうけれど。

選手生命を賭けた決意の表情も、苦悶に歪んだ表情も、決意がやがて諦めに変わる瞬間の表情も、「マラソン=人生」みたいな見方をしている人たちにとっては、表情ほど面白いものはないかもしれません。

しかし、私のように自分のタイム短縮に役立つ技術的ヒントはないものかと藁にも縋る思い出テレビを眺めているものにとっては、表情はさほど重要な情報ではありません。

そこに人生ドラマはあるかもしれませんが、所詮は他人の人生ドラマです。自分の人生ドラマほど興味深いものではありません。

ここは表情よりも足さばきです。足が映ると俄然画面に目線が釘付けになります。

とくにバイク中継などで横から全身を撮ってくれると最高です。録画してスローモーションで見たりすることもよくあります。一流選手がどれほど前にジャンプしているか、通常の速度で見てもピッチの切り返しが早すぎるためによくわかりませんが、スローで見るとよくわかります。

選手のピッチに注目すると、見ていて気持ちのいい選手とそうでない選手がいると思います。それがすなわち自分の好きな選手とそうでない選手ということになります。

私の場合は、長身で長い脚を活かしたストライド走法(ただしピッチは遅め)の選手よりは、小気味のいいピッチで、リズム感で抜いていくような選手の方が好きです。藤原新選手や出岐雄大選手みたいな高速ピッチの選手が大好きでした。

彼らのような高速ピッチの選手の足のリズムは「ワン、ツー、ワン、ツー」で見るとあまりにも高速でせわしくて疲れるので、「ワン、ツー、スリー。ワン、ツー、スリー」の三拍子でリズムをとって見ていました。

オリンピッククラスでも、ピッチのリズム感は市民ランナーと変わらないことは、知っていますか? 嘘ではありません。テレビを見て、リズムを取ればわかります。

市民ランナーのみなさんの中にも「あれ、自分の方がピッチ刻んでるよ」という人は結構いると思います。テレビ中継で「ワン、ツー、スリー。ワン、ツー、スリー」とリズムを刻んでみてください。

ずば抜けて速い選手ですが、ずば抜けたピッチで走っているわけではないのです。

じゃあなんで圧倒的に実業団選手の方が速いのか、といえば、それはストライドの差です。それしかありません。速く走るにはストライドが重要なのです。

そういうことにテレビ中継は気づかせてくれます。そういうものを無料で見せてくれるんですから、これを見ない手はないでしょう。

ランナーは、選手の足さばきに興味があります。これはダンスの中継でも同じです。足さばきが見たいのです。芸能人が社交ダンスに挑戦するテレビの企画が一切ダンスなんてしないのに不思議と面白いのは足さばきに興味があるせいだと思っています。

逆に足さばき系ではないスポーツには興味が湧きません。とくに「野球」。あれ、運動ですか?(泣)

(あえてカーリングとは言いません)

テレビ中継では、たいていピッチャーがなかなか投げず、キャッチャーのサインに頷いたり首を振ったりしている間に退屈でチャンネルを変えてしまいます。

ダイジェストで見るとけっこう面白いのですが、ずっと中継を見る気になれません。

バッターがバットを振らないと、バッテリーのただのキャッチボールではないですか?

キャッチボールを見て、楽しいですか? 私にはよくわかりません。

野球ですばやく移動しているのはボールです。人間ではありません。

正直、野球の面白さがいまいちよくわからない

職場の同僚で、野球を見に行くのが好きな人がいます。自分では一切自分でプレーしないという人です。

自分で草野球をプレーしているというのならわかりますが、プレーとは無縁の人が、ただ見に行って、いったい何が面白いんだか。

私はよくマラソンを実際に路上で観戦しに行きますが、それは実際に自分が走っているからです。30km過ぎた地点で糖質エネルギーが枯渇した後の異次元の苦しさ、ゴールしたら倒れてもいいと思うような捨て身の気持ち自分のことのように感じられるからです。自分を応援するように選手を応援できるから面白いのです

しかしプレーしない人が、お金を払って野球場に行くのは、どういう心理だんだろうか。

自分とは一切関係のない、他人のショーを見て、そういう人は楽しいのでしょうね。そういう人が大勢だからショービジネスが成立するわけでしょう。

自分がやらなきゃ面白くないと思っている私のような人間ばかりでは、ショービズはなりたちません本は読むより、書く方がずっと面白いと思っているんですから。

もしかして応援することそのものに、お祭りのような高揚感があるのかしら。

阿波踊りでは「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損損」というフレーズがあります。笑い茶化していますが、おそろしく名言だと思っています。

成功の反対は失敗ではなく、本当の失敗とは何もしないこと」に通じる名言だと思っています。

漫画『巨人の星』みたいに一球投げるのに30分ぐらいかけてくれたら逆にメチャクチャ面白かったですけれど。そういうインサイドワークが見えないから、スポーツとしての野球に感情投影できないのかもしれません。

サッカーやラグビーは面白いと感じるのですから、やはり「走る」かどうかが私の中でテレビ中継で見て面白いスポーツか、そうでないかの分水嶺なのかもしれません。

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