ドラクエ的な人生

ロードバイククラブのチームウェア。シャツは記号、メッセージ。スイミー効果。ウェア係数

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ロードバイクのオフシーズンは冬。

冬はオフシーズンだと思い込んでいたのに、冬にばかりキャンプをする『ゆるキャン△』という作品に驚いたことがあります。

ウクライナ「ロシアは冬の寒さを大量破壊兵器にしようとしている」は言い過ぎ。誇張しすぎ。

ゆるキャン△』以降、必ずしも冬はキャンプオフシーズンではないようです。私は時々キャンプ場を巡回・視察するのが趣味なのですが(笑)、冬にもキャンプしている人がたくさんいます。焚き火は冬によく似合いますね。夏はちいさな焚き火というよりは盛大なキャンプファイアーの方が似合います。

しかしロードバイクのオフシーズンは冬で間違いないと思います。この先どんなロードバイクの傑作作品が生まれようとも、『弱虫べダル』で小野田坂道君が冬のポタリングに目覚めたとしても、ロードバイクの冬は寒すぎます。

ロードバイク通勤実践講座。冬(寒いよ)、夜(暗いよ)、雨(冷たいよ)、虫害(キモイよ)の四重苦に耐えられるか?

ロードバイクのオフシーズンは冬! これだけは間違いありません。

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スイミー効果。チームジャージを着て集団走行する

はじめて私がロードバイククラブの仲間に入れてもらって集団走行したのは冬でした。

私の所属するロードバイククラブはセレブ系(高級車がズラリ)なので、チームジャージを特注しています。サイクルジャージサイクルパンツもチームのオリジナルのものがありました。Pearl Izumi(パールイズミ)WAVE ONE(ウェイブワン)に特注していました。

それだけでなくチームのウインドブレーカーまであるのでした。これを着ればどこからどうみてもウチのロードバイククラブの一員なのだなあとわかります。わかってしまいます。だからこのチームジャージを着ている時は交通法規を絶対に守れと言われていました。信号無視や危険走行をするな、という意味です。チームの沽券にかかわるからです。

もっとも集団走行(ローテーションの練習)じたいが危険走行といえば危険走行なんですが(笑)、集団走行する時にはビシッとチーム色で統一されて走っています。たまに気の強い車のドライバーにブブーッと警笛を鳴らされましたが、ほとんどのドライバーは恐れをなして我々を大きく避けて通ってくれました。これを「スイミー効果」と命名しましょう。弱いロードバイクが同じユニフォームで集団化することで巨大な強い生き物であるかのように見せて車を追い払って走っているのです。

※『スイミー』とは?

「一匹だけ黒い色をした小さな魚スイミー。スイミーの仲間は大きな魚に食べられてしまうので海を自由に泳ぎ回ることができません。スイミーはみんなで一緒に泳いで大きな魚のふりをしようと提案します。そして自分だけ黒いので目の位置を泳ぐことにします。みんなで集団で泳ぐことで大きな魚はおびえてよりつかなくなり、スイミーたちは海を自由に泳ぎ回れることになりましたとさ。」というお話しです。

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冬のロードバイクのウェアスタイル。ウェア係数

いまでこそチームのサイクルジャージを所有している私ですが、ローテーション練習会に参加した当初はまだチームウェアを持っていませんでした。だから私服で参加したのですが、格好悪いし、目立って嫌でした。みんながチームウェアを着ている中で私服だと、まさしくスイミーの目状態になってしまうのです。

ロードバイククラブに入る前、冬の通勤ロードバイクの時には、100円ショップのゴムの手袋で走っていました。安いし、丈夫だし、風を通さないので、とても役に立ちました。マラソンタイツの上に土木作業服のズボンを履いて、足首周りをバンドで結束して走っていました。上着は風を通さないカッパを着ていました。貧乏人か、おれは!

しかし……ロードバイク総額100万円ちがい人たちが集まるセレブリティークラブで、100円ショップのゴム手袋で行くわけにはいきません。「チームの恥」にならぬよう気をつかいました。

ロードバイク・クラブの入り方。嫌われない新入部員の作法

しかし……気にすると言っても限界があります。そもそも私が他の人なら軽自動車でも買って通勤するところをロードバイク通勤したのには訳があります。それはなるべくお金をかけたくなかったからに他なりません。他人の意向(人事異動)に生活スタイルを左右されたくありませんでした。

ところが……チームのウェアをオール冬仕様で揃えようとすると、冬用のシャツ、パンツ、ウインドブレーカーなどを揃えなければなりません。これがバカにならない費用でした。チームウェアは特注品だから市販ものにくらべても高いのです。

ロードバイクのウェア係数=ウェアの総費用÷ロードバイクの本体価格

このエンゲル係数みたいなウェア係数でいうと、100万円近いロードバイク本体の人はさほど大きな数字にならないと思いますが、私の場合は20パーセントを超えるぐらいの出費となってしまうのです。痛い! 痛すぎる!!

ウェアにそれほどお金を服装にかけるのならば、私はホイールやタイヤなどスピードに直結する部分にお金をかけたいと思いました。

スピードこそがロードバイクの存在意義(レーゾンデートル)である、私は今でもそう信じています。

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シャツは記号、メッセージ。夏用一枚で乗り切る作戦

スイミー効果を発揮するためにもチームウェアを着ないわけにはいきません。しかしだからといってウェア係数20%超はありえません。

熟慮の結果、わたしはチームユニフォームの夏用のサイクルジャージだけを一枚購入することにしました。(どれだけ貧乏なんだ……笑)

サイクルパンツは市販のものを履きました。正直言ってサイクルパンツはそれほど目立ちません。チームのサイクルジャージは「着てないな」と一目瞭然ですが、パンツはそれほど目立ちません。

そして冬用のユニフォームは一切買わないことにしました。

それじゃあ冬のローテーション練習はどうしたのかって?

すべて手持ちのウェアですませました。手持ちの市販ウインドブレーカーの上から夏用のサイクルジャージを羽織って集団走行に合流したのです。夏用のサイクルジャージですから、ほぼ防寒効果はありません。しかし集団走行では必ず上にチームウェアを着用することにしました。

なぜならサイクルジャージは記号だからです。このチームの一員ですよ、というシグナルを発しているのです。だから一番上に着ないと意味がありません。いちばん上に着てこそスイミー効果が発揮できるのです。

もちろんスイミー集団に仲間外れにされないようなコーディネートを心がけました。めいっぱいおめかししてセレブクラブの集団走行練習に向かったのです。

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冬こそ仲間にしてもらえるチャンスだ。笑顔で風よけになろう

このようにして私は周囲の同調圧力にもめげず、夏用のサイクルジャージ一枚でチームのローテーション練習会を乗り切っていました。

最後にいっておきたいことがひとつあります。それは「冬こそ仲間にしてもらえるチャンスだ。笑顔で風よけになろう」ということです。

ただでさえロードバイクのシーズンオフの冬です。練習会に参加する人数も夏場にくらべて激減しているでしょう。さらに北風が吹きつけてきたら……もう走るのが嫌になってしまいますよね。でも仲間のすくない冬場こそみんなと顔見知りになるチャンスですし、すすんでみんなの風よけになればよろこんでチームの仲間に受け入れてもらえるはずです。

たとえ夏用のサイクルジャージの下にウインドブレーカーを着ているような格好だったとしても。

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このブログの作者の書籍『通勤自転車から始めるロードバイク生活』のご紹介
この本は勤務先の転勤命令によってロードバイク通勤をすることになった筆者が、趣味のロードバイク乗りとなり、やがてホビーレーサーとして仲間たちとスピードをガチンコで競うようになるところまでを描いた自転車エッセイ集です。

※書籍の内容

●スピードこそロードバイクのレーゾンデートル

●軽いギアをクルクル回すという理論のウソ。体重ライディング理論。体重ペダリングのやり方

●アマチュアのロードバイク乗りの最高速度ってどれくらい?

●ロードバイクは屋外で保管できるのか?

●ロードバイクに名前をつける。

●アパートでローラー台トレーニングすることは可能か?

●ロードバイククラブの入り方。嫌われない新入部員の作法

●ロードバイク乗りが、クロストレーニングとしてマラソンを取り入れることのメリット・デメリット

●ロードバイクとマラソンの両立は可能か? サブスリーランナーはロードバイクに乗っても速いのか?

●スピードスケートの選手がロードバイクをトレーニングに取り入れる理由

初心者から上級者まで広く対象とした内容になっています。

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