ロードバイク・クラブの入り方

自転車・ロードバイク
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どうもハルトです。みなさん今日も元気に走っていますか?

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ロードバイククラブに所属しよう

いまから数年前、マラソンからロードバイクに本格的に軸足を移した僕は、ものすごく熟達したロードバイク乗りになりたいと思っていた。

自分がどこまでやれるのか。マラソンを始めた時と同じ初心で、ロードバイクの世界に挑戦してみたかった。

楽しかったマラソンの世界、初心者から上級者になるまで階段を登った。あれと同じ経験が再びできるのならば最高だ。ランニングシューズをロードバイクに履き替えて。

僕がグランドスラムを達成するまでマラソンにのめり込んで走り続けることができた理由のひとつに走友会に所属したということがある。ライバルとの熾烈なサブスリー競争なしにはグランドスラム達成はなかった。

だから決めていた。ロードバイクの世界でやっていくならば、絶対にロードバイククラブに所属しよう、と。

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サークルは、自分で立ち上げるか、インターネットで探す

さて、ロードバイクのサークル。どうやって入ろうか。

自転車の世界は初心者だったが、だいたいの想像はついた。

僕はランニングでは『走友会』のリーダーだ。会員を募集する執行部側の気持ちもわかる。ロードバイクのクラブも走友会と同じようなものだろうと思った。

サークルというのは、自分で立ち上げるのでなければ、既存のクラブに入れてもらうしかない。

楽しみたいだけならば、自分で立ち上げるのもアリだ。会社など身近でロードバイクに乗っている人に「一緒に走ろう」と声を掛けて、走った後に居酒屋で宴会して、そこで勝手にロードバイククラブを名乗れば、それで新しいサークルが誕生する。

会社にそういう仲間がいなければ、SNSで仲間を募ることもできる。

しかし僕は既存のクラブに入ろうと思った。「強くなりたい」ならば、既存のクラブに入れてもらった方がいい。それも「自分よりも強そうな人のいるクラブ」に。

たとえばブルべに参加したいと思ったら、経験者から話しを聞くことがどれほどブルべを身近にしてくれるかわからない。僕はそうやってマラソンの世界を広げてきた。ロードバイクの世界だって同じことだろうと思った。

既存のクラブはインターネットで探すのが一番簡単だ。インターネットで「ロードバイク」「サークル」「××(地元名)」で検索すると、いろいろなクラブが出てきた。その中で「なるべく近く」でよさそうなクラブを探した。

拠点(練習の集合場所)があまり遠くのクラブでは、継続するのが難しい。ロードバイクで一緒に走ろうとすれば、拠点までは自転車を運ばなければならない。

電車で輪行は「旅」だ。「日常の練習」で輪行するのには抵抗があった。

現実的には自走もしくは車でバイクを運べるところに集合場所がある必要がある。そうでなければ、続けることができない。

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地元の自転車屋さんに聞いてみる

インターネットで探せない場合、もう一つ、ロードバイク・クラブを探すべき場所がある。

それは地元の自転車屋だ。ロードバイクを販売している自転車屋さんを当たってみよう。

海外放浪の旅をしていると、インターネットでホテルの予約をしたりしない。ホテルはいつもアポなし飛び込みで、現地で探している。安宿は安宿街にあると決まっており、インターネット予約受付なんてそもそもやってないのだ。

その流儀はロードバイクにもあてはまる。ロードバイククラブは自転車屋さんとくっついていると決まっており、インターネット会員募集なんてそもそもやってない場合があるのだ。

ロードバイクを販売している自転車屋には、そこを拠点にしたロードバイクチームがある可能性がある。店主にこっそり聞いてみよう。店主を中心に少人数でロードバイクチームを作っている場合がある。友達感覚のチームであることが多い。

地元の自転車屋さんを探してみよう。

ロードバイクライフを楽しむならば、ロードバイククラブに所属した方がいい。一人で走っているよりも、ずっと楽しい世界が待っている。

基本的には誰でも快くウェルカムな雰囲気で受け入れてもらえるはずだ。

ところが僕はそうではなかった。その失敗談を語ろう。

僕の所属したロードバイクサークルは『本気で入賞を目指す人たちが集まっている競技志向のクラブ』だった。そこで僕はとても「受け入れられている」とは言えない状況だった。

受け入れてもらえなかった理由は、自己分析だが、たぶん3つある。

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機材(ロードバイク)がしょぼすぎる。

これが『一緒に楽しむことを目的としたクラブ』だったら、何の問題もなかったのだろうと思う。しかし所属したクラブは『本気で入賞を目指す人たちが集まっている競技志向のクラブ』だった。

普通、ロードバイクの入会条件は「ロードバイクが好きなこと」が唯一の条件だと思う。しかしウチのクラブは「ビンディングシステム装備」が必須条件だった。

江戸川の土手を走っていると、たくさんのロードバイクとすれ違う。しかし、みんながビンディングシューズを履いているわけではない。ロードバイクに乗っていても、普通のシューズにペダルの人も多いのだ。乗り始めたばかりの初心者はみんなこうなのではないだろうか。

「ビンディングシステム装備」が入会条件というのは、暗に初心者お断りと言っているようなものだ。速く走りたい人。しっかりと機材にお金をかけて整備することができる人しか仲間に入れないのである。

そんな競技志向のクラブだから、メンバーの機材はそれはもの凄い自転車ばかりだった。見たこともないようなウルトラ・ディープリムホイールの人。ピナレロ、コルナゴ、BMC、S-WORKS、サーヴェロ、TIME、SCOTT、トレックの最高級車MADONEなど。

台湾製GIANTだとちょっと肩身が狭いというようなチームだった。機材総額50万円越えはあたりまえ。100万円をこえるような人もいる。

軽自動車よりも高価なロードバイクがサイクルラックにバンバン吊るしてあるのは壮観だった。しかし、これはもうロードバイククラブの名前を冠したセレブリティ・サークルではないだろうか。

僕のバイクは通勤用ロードだった。『MARIN ARGENTA SE-A』通勤用のアルミバイクである。「街乗りロード」とか呼ばれる。レース用ではない。10万円もあればお釣りがくる。本当は高級車が欲しかった。しかし通勤用ロードにカーボンフレームなんてありえない。通勤用バイクというのは「仕事中にいたずらされる」「盗まれる」危険が常につきまとう。高級バイクに乗るわけにはいかなかった。出発点が通勤ロードバイクなのだから仕方がない。

そんなセレブサークルに、ただひとり貧乏人が入ろうとしたらどうなるか。だいたい想像がつくだろう。こういう場面でのセレブ側の反応は古今東西共通だ。マリーアントワネットのサロンに入りたくて背伸びをするポリニャック夫人の気持ちがよくわかった(『ベルサイユのばら』)。

あからさまには言わないが、貧乏人の来るところじゃねえぞオーラが半端なく発せられる。コンポーネントがシマノ「CLARIS」なんて奴はひとりもいない。みんな「DURA-ACE」だ。

映画タイタニック』のディカプリオがセレブにイジメられているのを見ていると、あの頃の自分を思い出して涙が出そうになる。

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街乗りロードのくせに速すぎる

「貧乏人は来るんじゃねえ」

もちろんそんな風には言わない。遠まわしな表現をとる。

「そんな機材でおれたちについてこれるのか?」

と、セレブはお澄ましで言うのだ。

「ついてこれない」ということは「仲間に入れない」ということだ。

「そんな機材じゃダメだ。機材を買い替えないと、おれたちの仲間には入れないよ」というセレブ・オーラを容赦なく出してくる。高級クラブのドレスコードのようなものだ。

確かにこれが車だったら、ジープがフォーミュラカーにスピード勝負でかなうわけがない。

しかし幸いなことに「自転車」だ。自転車を動かすのは肉体なのだ。

僕はサブスリーランナーだ。町中をジョギングしているランナーの中で、僕の方が速いのは普通のことだ。そのことを当たり前のこととして受け止めている。

僕は思っていた。「みんな凄いバイクに乗ってるけど、このクラブでいちばん遅いのは自分だろうか?」と。僕が一番遅いと決めつけられることが不思議で仕方がなかった。

走行練習ではチーム分けして走る。僕はもっとも速いA集団で走ろうとしたが、

「バカ言っちゃいけない。A集団がどれだけ速いか知っているのか」と周囲に止められた。

そしてリーダーの指示で強制的にもっとも遅いC集団に入れられてしまう

C集団でも「果たしてその街乗り用ロードで付いてこれるかな」という新人の実力を値踏みするような視線を感じないわけにはいかなかった。

それでも僕は思っていた。「本当にみんなおれより速いのかな?」と。たとえ機材の値段で大差で負けていたとしても、だ。

ランニングとロードバイクはそんなには違わない。どちらも脚をつかった有酸素運動だ。

市民ランナーのグランドスラム達成者が、通勤バイクで往復30kmを毎日走り込んだ上で、ロードバイクに挑戦しようとしているのだ。

1年間の通勤ロードの戦績は全勝無敗だった。これまで自分よりも速く走るロードバイク乗りを見たことがない。

走ってみれば、すべてがわかるはずだ。

集団走行が始まった。A集団、B集団、そしてC集団の順にスタートしていく。

「速い!」

そう思った。

たしかに言うだけのことはあった。C集団がこんなに速いペースで走るのか、と衝撃を受けた。C集団だ。AよりもBよりも遅い人たちが走るのがC集団のはずだ。そのC集団がこんなに速いのか。

練習は河川敷で行う。ローテーション練習をしているのだが、確かにハンパな実力ではローテーションに入っていくことさえ難しいレベルの高さだった。ポタリングというレベルではない。

これまでついていくことができず脱落した初心者がたくさんいたのだろう。

走っている途中でも「上から目線の指導」が入った。「軽いギアをクルクル回すんだ」「そんなペダリングじゃ、おれたちについてこられないぞ」というような指導だった。「遅れたら、容赦なく置いていくぞ」という言い方をされた。これは完全に「自分の方が速い」という前提での発言だ

この人はおれの何を見ているのだろうか。安い機材しか見ていないのではないのか。

……おれは誰よりも速く走ってみせようと決めた。

集団走行練習の終了直前にある直線コースでは各人が自由に走っていいことになっている。「いわば競争状態」になる。ここで全力で走ることで自分を解き放つことができるのだ

やるならA集団だ。とりあえずこのC集団はすべてぶち抜いて、自分の力を示さなければならない。

おれはすべての力を振り絞ってペダルをぶん回した。軽いギアをクルクルなんてクソくらえ、だ。重ギアを力の限りガシガシと踏みしめる。

耳元で風がゴウッと唸る。アドレナリンがあふれ出す。おれはC集団全員をはるか後方に置き去りにして圧倒的な速さでトップでゴールした。

ゴール後、C集団のみんな何も言わなかった。みんなおれを遠巻きにして、誰も話しかけるやつはいない。当然、上から目線の指導なんかひとつも入ったりはしない。

『本気で入賞を目指す人たちが集まっている競技志向のクラブ』なのだ。『高級自転車、見せびらかしクラブ』ではない。一番速いやつが一目置かれるのは当然のことだと思った。

自転車は機材の価格ではない。ロードバイクの値段で言うと5~10倍の価格帯の人たちを全員抜き去ることができた。

自転車は脚なのだ。肉体なのだ。実力を示すことができて、僕は満足していた。

しかしこのことで僕はますます孤立していく。

みんなに受け入れてもらうのならば、今考えれば、もっといい方法があったと思う。

下手に出て指導をもらいつつ、本当の実力は隠して、みんなのちょっと後ろで手抜きゴールするとか。

しかし僕は最安値の機材で、最高級のロードバイクに乗る人たちを圧倒的にぶち抜いてしまった。街乗りロードでレーシングロードに大差で打ち勝ってしまった。

そのことで、ますます孤立していく。

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実力最強でない一匹狼は、ただ一匹なだけ

別の日の練習会でB集団も完全置き去りにする実力を示すと、もう誰も僕がA集団でやろうとするのを止めるものはいなかった。

ランニングの走友会ではチームのエースランナーなのだ。それがロードバイク・クラブではC集団の一員であっていいはずがない。それではマラソン業界に申し訳がない。当然のようにA集団で練習をしようと思った。

やるならA集団。これは決まっていた。

ところがこのA集団のもの凄いこと。凄いこと。

本当に凄い奴は一部で、その凄い奴らがA集団だった。

速い。速すぎる」思わず「埼玉銘菓10万石まんじゅう」みたいなフレーズが脳裏に浮かぶが笑っている余裕なんかない。A集団には実業団の選手も参加しているのだ。

向こうはクルージングスピード(巡航速度)、こっちは全力(バトルスピード)でようやく互角という感じだ。先方が本気を出せば、とてもついていけたものじゃなかった。

ここでは当然「上から目線の言葉」が容赦なく飛んでくる。

「ふらついている。あぶねえ!」

「ブレーキ使うな!」

というような。

A集団はおれの機材なんて見ちゃいない。ただロードバイク乗りとしての実力だけを見ていた。

その実力が問題なのだ。そもそも僕の実力に対してA集団のペースが速すぎる。意識が朦朧とするぐらいまで足を回さないとついていけない。

こっちは我流でやってきたから、本気でスピードを出そうとすれば車体をよじってダンシングを使う。そこまでやらないとA集団にはついていけないのだ。

ところがこれが大問題となった。集団走行の中で、みんなが真っすぐ整然と走っているところに、ひとりだけハアハア息を荒くした本気野郎が車体をよじってダンシングするものだから、非常に嫌われた。

「危ねえ!」

非難を浴びる。それはそうだ。先行との車間距離はタイヤ半分ほどしかない。隣との距離も肩が触れるほど近いプロトンの中に「下ハン握って全力ダンシング」する奴がいたら誰だって嫌だっただろうと思う。

それが危険走行と見なされた。

「後ろに下がれ」

ついにそう命令された。

「お前とは一緒に練習できない」という意味だ。

己の実力だけが頼りの一匹狼が、実力においてオオカミの実力を示せないとすれば、残るのは一匹ということだけだ。

こうして僕は孤立してしまった。

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ローラー台を購入

要するにふらつかなければいいのだ。集団の調和を乱さなければいいのだ。

そのためには「必死でやっと」の集団でやるのは得策ではない。

A集団失格の烙印を押されて、僕はB集団に戻った。今ではC集団でやるときもある。AでなければBもCも同じだ。

僕はローラー台を購入して、それで練習するようになった。車体をよじって走る癖を矯正するためだ。

練習会に頻繁に顔を出すようになると、セレブクラブの人たちとも打ち解けた。元々「一緒に走ろう」「ロードバイクで遊ぼう」という人たちなのだ。いい人たちなのである。

もう安い機材をどうこう言う人もいない。速さを求めるロードバイクの世界で、自分よりも速い人に「機材がどうの」と批判する人はいない。機材は「街乗りロード」でも、僕にはサブスリーランナーの心肺機能がある。

ただしローテーション練習のふらつきだけは容赦がなかった。それは「自分を守る」ことでもあるし「集団を守る」ということでもある。「相手(=僕)を守る」ということでもある。

集団で落車をすれば、下手をすれば命を失うからだ。

ふらつきの矯正にローラー台は確かに効果があった。僕が買ったのは固定ローラー台である。

安いロードバイクでも機材への愛着は他の人と変わらない。アルミのフレームを大切にしようと思ったら、固定ローラー台の上では真っすぐ静かに走らなければならない。

実走とは違うのだ。

はじめてロードバイククラブに入会した頃のことを思いだして書いてみた。

僕のように嫌われて受け入れられない人はあまりいないと思うが、はじめてロードバイククラブの仲間に入れてもらおうという人の参考になれば幸いである。

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プロフィール


温人ハルト。雑誌『ランナーズ』等に執筆歴のある物書き。サブスリーランナー。グランドスラム達成者(100kmサブテン。富士登山競争登頂)。スイス・ブライトホルン。台湾・玉山。南アルプス全山縦走など登山歴も豊富。キャンプ・車中泊マニア。西天取経の旅人

このサイトについて

はたして放浪のバックパッカーは社会復帰できるのか!? 自由と社会との折り合いを模索するブログです。

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