ドラクエ的な人生

ウクライナ戦争。ロシアがこんなに弱いとは。

ウクライナ戦争の雑感第四弾です。すいません、まったく「紅旗征戎吾ガ事ニ非ズ」じゃありませんでしたね。嘘ついちゃいました。

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第二次世界大戦というのは、ドイツとソビエト連邦(ロシア)との戦争だった

みなさん、第二次世界大戦というのは、アメリカと日本の戦争だと思っていませんか? ぜんぜん違います。WorldWar2(WW2)というのは、基本的にドイツとロシア(ソ連)の戦争でした。日本は脇役に過ぎません。

戦後、世界のリーダーになったアメリカはどうしたかって?

そりゃあアメリカはオペレーション「オーヴァーロード史上最大の作戦といわれる上陸作戦でD-DAYにノルマンディーに揚陸していますけどね。

ナチスドイツに決定打をあたえた戦争はこの上陸作戦ではありません。史上最大の作戦というのは盛り過ぎ、誇張しすぎです。

この戦線をドイツから見て西部戦線といいます。それに対してソ連(ロシア。以後、ロシアで統一します)との戦争(独ソ戦)をドイツからみて東部戦線といいます。

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第二次世界大戦の最大の激戦地はドイツ東部戦線(大祖国戦争)

第二次世界大戦の最大の激戦地はドイツ東部戦線です。戦死者の数が圧倒的だからです。この東部戦線のことをロシアでは「大祖国戦争」と呼んでいるそうです。パシフィックウォー(大平洋戦争)のことを、日本側が大東亜戦争と呼んでいたようなものですね。

戦死者の数で比較してみましょう。諸説ありますが、推計データによると、

独ソ戦のソ連側戦死者は1450万人だそうです。1450万人ですよ!

ちなみに日本の戦死者は、東京大空襲で10万人だといわれています。

広島原爆では推定14万人。長崎原爆では7万4千人。沖縄戦では9万4千人ぐらい戦死者が出たと推計されています。

はだしのゲンも死んだ悲惨な悲惨な原爆ですが、死者数だけでカウントするなら、独ソ戦の1/100の被害でしかありません。ヒャクブンノイチですよ。まったく桁が違います。

ノルマンディー上陸作戦に参加したのは17万6千人。上陸軍が全滅しても死者数17万ですが実際の戦死者は1万人弱だそうです。それに対してドイツ東部戦線(独ソ戦)で、ドイツ側戦死者数は390万人。勝ったほうのソ連がわの死者が1450万人です。

人的被害だけ見るならドイツの勝ちですが、ご存知の通り首都ベルリンを陥落させて最高指導者ヒトラーを自殺に追い込んだのはソ連でした。

ちなみに日本の戦争全体の死亡者数は230万人です。あの焼け野原の日本ですら戦死者230万人です。ソ連の1450万人がどれだけ多いかわかりますか?

ちなみにドイツには原爆は落とされませんでしたが、戦死者数は日本よりも多いのです。

第二次世界大戦というのは、実質的にはドイツとロシアの戦いだったのです。

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独ソ戦というのは戦車戦

ちなみにこの史上最大の戦争である独ソ戦というのは戦車戦です。日米戦争が艦隊戦だったのに対して独ソ戦は戦車戦でした。

アニメ『ガールズ&パンツァー』好きな人はこのへんは詳しいんじゃないでしょうか。

そのロシアの戦車部隊がウクライナに侵攻しているのに、まあ弱いこと弱いこと。あのロシアがこんなに弱いとはビックリしました。

独ソ戦ではウクライナなんかはドイツ軍はほとんど無人の荒野を行くが如しでした。それをスターリングラードなどでソ連軍が迎え撃ち、クルスク大戦車戦(6000輛の戦車による合戦)によって世界大戦の帰趨を決したのです。

そのロシアが戦車部隊を投入してウクライナに侵攻しているのに……撃退されてる。どゆこと??

第二次世界大戦の勝者であるソ連戦車部隊と今のロシア戦車部隊のイメージがあまりにも違いすぎてびっくりしてしまいます。かつてロシアの戦車軍は本当に強かったのです。

もしもドイツがソ連(ロシア。以後、ロシアで統一します)に勝っていたら、第二次世界大戦は枢軸国側が勝っていたかもしれません。すくなくとも北方領土を占領されることはなかったでしょう。

その第二次世界大戦の勝利者だったロシア戦車部隊が出撃しているのに、ウクライナに撃退されています。侵攻に大義なく、兵士に士気がないのが原因なのでしょう。

わたしたち日本人はかつての大日本帝国の軍隊がとても強かったように錯覚しがちです。しかしかつてのソ連軍戦車部隊よりも弱かったことは確実です。

ウクライナ戦争をきっかけに、今、日本でも自衛の論争が盛んですが、自衛隊がかつての日本軍のイメージで戦っても、弱い弱い軍隊になっていると思います。

かつての面影はまったくない、今のロシア軍のように。

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このブログの筆者の著作『軍事ブロガーとロシア・ウクライナ戦争』

戦史に詳しいブロガーが書き綴ったロシア・ウクライナ戦争についての感想と提言。

『軍事ブロガーとロシア・ウクライナ戦争』
●プーチンの政策に影響をあたえるという軍事ブロガーとは何者なのか?
●文化的には親ロシアの日本人がなぜウクライナ目線で戦争を語るのか?
●日本の特攻モーターボート震洋と、ウクライナの水上ドローン。
●戦争の和平案。買戻し特約をつけた「領土売買」で解決できるんじゃないか?
●結末の見えない現在進行形の戦争が考えさせる「可能性の記事」。

ひとりひとりが自分の暮らしを命がけで大切にすることが、人類共通のひとつの価値観をつくりあげます。それに反する行動は人類全体に否決される。いつかそんな日が来るのです。本書はその一里塚です。

Bitly

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