靴フェチの主張。サンダルは自由の象徴

「サンダルは自由の象徴」とばかりに、これまで海外旅行ではサンダルで通してきました。私はサンダルが大好き。足指が風に乾き、自由になる開放感がたまりません。
私はランナーなので、そもそもランニングシューズフェチなのですが、サンダルも偏愛しています。市街地のアスファルトをサンダルで走ったりしています。走ることまでできるなら、もはやサンダルは完璧な下足なのではないでしょうか。
サンダルは完璧な下足か? サンダル偏愛
マレーシアとかハワイなどの熱帯地方で暮らしているなら、私はサンダル以外のシューズは必要としないかもしれません。しかし日本には冬があります。夏場には「サンダルこそ完璧な下足」と確信している私でも、さすがに真冬にそうは思いません。真冬にサンダルでは足が冷たすぎます。無理です。
しかし最近ではファーのついた「冬用のサンダル」もありますので、冬にはそれを愛用しています。ちょっとそこらへ出かけるときには冬用サンダルで。外出といっても車の中や建物の中にいることが想定される場合には、靴下をはいた上でサンダルをはいたりしています。
それほど足を覆われるのが窮屈なのかと言われると、ランニングシューズは気にならないのですから、やはりサンダルを偏愛しているとしか言いようがありません。
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雑誌『ランナーズ』のライターが語るマラソンの新メソッド。ランニングフォームをつくるための脳内イメージ・言葉によって速く走れるようになるという新メソッドを本書では提唱しています。言葉のもつイメージ喚起力で、フォームが効率化・最適化して速く走れるようになる新理論。言葉による走法革命のやり方は、とくに走法が未熟な市民ランナーであればあるほど効果的です。あなたのランニングを進化させ、市民ランナーの三冠・グランドスラム(マラソン・サブスリー。100km・サブテン。富士登山競争のサミッター)を達成するのをサポートします。
●言葉の力で速くなる「動的バランス走法」「ヘルメスの靴」「アトムのジェット走法」「かかと落としを効果的に決める走法」「ハサミは両方に開かれる走法」
●腹圧をかける走法。呼吸の限界がスピードの限界。背の低い、太った人のように走る。
●マラソンの極意「複数のフォームを使い回せ」とは?
●究極の走り方「あなたの走り方は、あなたの肉体に聞け」の本当の意味は?
●【肉体宣言】生きていることのよろこびは身体をつかうことにこそある。
(本文より)
・マラソンクイズ「二本の脚は円を描くコンパスのようなものです。腰を落とした方が歩幅はひろがります。腰の位置を高く保つと、必然的に歩幅は狭まります。しかし従来のマラソン本では腰高のランニングフォームをすすめています。どうして陸上コーチたちは歩幅が広くなる腰低フォームではなく、歩幅が狭くなる腰高フォームを推奨するのでしょうか?」このクイズに即答できないなら、あなたのランニングフォームには大きく改善する余地があります。
・ピッチ走法には大問題があります。実は、苦しくなった時、ピッチを維持する最も効果的な方法はストライドを狭めることです。高速ピッチを刻むというのは、時としてストライドを犠牲にして成立しているのです。
・鳥が大空を舞うように、クジラが大海を泳ぐように、神からさずかった肉体でこの世界を駆けめぐることが生きがいです。神は、犬や猫にもこの世界を楽しむすべをあたえてくださいました。人間だって同じです。
・あなたはもっとも自分がインスピレーションを感じた「イメージを伝える言葉」を自分の胸に抱いて練習すればいいのです。最高の表現は「あなた」自身が見つけることです。あなたの経験に裏打ちされた、あなたの表現ほど、あなたにとってふさわしい言葉は他にありません。
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海外旅行へはサンダル一足で行く主義
海外旅行に行く場合、みなさん靴はどうしてますか? 私の場合、ほとんどの場合はサンダル一足です。海外旅行の場合、できるだけ荷物を減らしたいので、複数の靴を持っていくことは基本的に考えていません。どれか「一足だけ」となると、どうしてもサンダルが選ばれることになるのでした。とくに海外旅行の場合は長いフライト時間がつきものです。サンダルならば飛行機の中でも足をくつろげることができます。
私はこれまでマレーシア・キナバル山や、台湾・玉山、韓国・ハルラ山など海外登山をしてきました。そういう場合にはさすがに山靴を持っていきましたが、ずっと山靴で過ごすはさすがに着脱が面倒すぎるので、相棒はもちろんサンダルでした。
海外旅行ではわざわざ寒い場所に行くことは少ないので、必然的にサンダル旅行となります。飛んで、暖かいところに行くわけですから、サンダル一足で過ごして困ることはありませんでした。
旅先では一日中雨に打たれるという非日常を経験することになる
しかし今回、9月下旬の韓国旅行では、ずっと雨が降っていました。私は韓国帰りの帰国子女なので、韓国はホームだと思っています。だからナメきっていました。もちろんサンダルですし、合羽も長袖も持っていきませんでした。だって日本ではまだ暑くてランパン・ランシャツでランニングしていました。韓国が日本よりも寒いことはよく知っていましたが、9月下旬がそれほど寒いはずがありません。
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旅人が気に入った場所を「第二の故郷のような気がする」と言ったりしますが、私にとってそれは韓国ソウルです。帰国子女として人格形成期をソウルで過ごした私は、自分を運命づけた数々の出来事と韓国ソウルを切り離して考えることができません。無関係になれないのならば、いっそ真正面から取り組んでやれ、と思ったのが本書を出版する動機です。私の第二の故郷、韓国ソウルに対する感情は単純に好きというだけではありません。だからといって嫌いというわけでもなく……たとえて言えば「無視したいけど、無視できない気になる女」みたいな感情を韓国にはもっています。
【本書の内容】
●ソウル日本人学校の学力レベルと卒業生の進路。韓国語習得
●関東大震災直後の朝鮮人虐殺事件
●僕は在日韓国人です。ナヌン・キョッポニダ。生涯忘れられない言葉
●日本人にとって韓国語はどれほど習得しやすい言語か
●『ムクゲノ花ガ咲キマシタ』南北統一・新韓国は核ミサイルを手放すだろうか?
●韓国人が日本を邪魔だと思うのは地政学上、ある程度やむをえないと理解してあげる
●日本海も東海もダメ。あたりさわりのない海の名前を提案すればいいじゃないか
●天皇制にこそ、ウリジナルを主張すればいいのに
●もしも韓国に妹がいるならオッパと呼んでほしい
●「失われた時を求めて」プルースト効果を感じる地上唯一の場所
●「トウガラシ実存主義」国籍にとらわれず、人間の歌を歌え
韓国がえりの帰国子女だからこそ書けた「ほかの人には書けないこと」が本書にはたくさん書いてあります。私の韓国に対する思いは、たとえていえば「面倒見のよすぎる親を煙たく思う子供の心境」に近いものがあります。感謝はしているんだけどあまり近づきたくない。愛情はあるけど好きじゃないというような、複雑な思いを描くのです。
「近くて遠い国」ではなく「近くて近い国」韓国ソウルを、ソウル日本人学校出身の帰国子女が語り尽くします。
帰国子女は、第二の故郷に対してどのような心の決着をつけたのでしょうか。最後にどんな人生観にたどり着いたのでしょうか。
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ところがたいへんな目にあってしまいました。晴れていれば何の問題もなかったと思いますが、滞在中ずっと雨に降られたのです。これは想定外でした。
夏の雨なんてたいしたことないと思うでしょ? 私も夏場は雨でもランニングするぐらいです。なんてことないと思っていました。ところが……寒くてたまりません。
そもそも日本での日常生活で、一日中雨に打たれているということはまずありません。雨の日でも外を走るタイプのランナーですが、せいぜい2時間程度のことです。用事があって雨の日に外出するとしても、一日中ずっと雨の中、出歩いていることはまずありません。そもそも日本では雨の日はわざわざ出かけたりしないで「おうち時間」を楽しもうと考えます。つまり雨で一日中外にいるという日常を体験をしていません。だからサンダルでことたりると思ってしまいがちですが、一日中ずっと外に出ているとなると、話は別次元になります。
しかし旅行先ではわずかな滞在期間しかないわけですから、いくら外が雨だからといってホテルの中に閉じこもっているわけにはいきません。雨でもずっと外出することになるのでした。雨の日に出かけることは日常ですが、丸一日ずっと雨に打たれるというのは非日常です。冷水シャワーにずっと打たれているようなものです。夏なら気持ちがいい冷水シャワーですが、何時間もずっと打たれると話は別です。体温をごっそりと持っていかれます。寒くてたまりませんでした。傘で避けきれなかった雨が体温を冷やします。せめてレインウェアがあれば違ったのでしょうが、ホームとナメきって持参しませんでした。真夏でもレインウェアは海外旅行必須の装備ですね。ぜったいに忘れないようにしましょう。
そうです。完璧下足と思ったサンダルは雨に弱いのでした。とくに私のサンダルは安物です。貧乏主義者なので。
KEENのサンダルみたいに足裏と触れる面がゴム素材なら雨がすぐに抜けると思いますが、足裏面が布なのでずっと濡れっぱなしです。ずぶずぶの雨だまりの中をずっと歩いているようなものでした。足元からも体温を奪われます。
一日中そんな状態でいると、足の裏がふやけてシワシワになります。かつてバリ島では、ふだんは皮膚の張った足裏の母指球のところまでシワシワになって激痛が走ったこともありました。あまりにも濡れすぎると皮膚がふやけてフニャフニャになってしまうのです。
サンダルは雨に弱いのです。これからはサンダル一足派であることも考え直さなければなりません。雨対策にはトレイルランニングシューズのような防水シューズのほうが明らかにサンダルよりも優れています。とにかく歩行の継続が困難になるほどに足裏がふやけてしまうということがあるのです。旅先では雨のことも忘れてはいけません。
サンダルは小石に弱い
さらに韓国・慶州の古墳地帯を歩いていると、サンダルに小石がいちいち侵入してきて足裏が不快でした。いちいち小石を取り除くのも面倒です。痛いのを我慢して歩き続けましたが、いくらサンダルが自由の象徴だからってこれはすこし考えたほうがいいな、と感じました。とくに晴れている日はサンダルでいいのですが、一日中雨だったらそういうわけにもいかないと痛感しました。それを考えると……海外旅行に最適なシューズは何がいいのでしょうか?
ソールに穴の開いたいわゆる「便所サンダル」はどうでしょう? 水抜きサンダルとか、ベランダサンダルとか呼ばれるタイプです。雨は下に抜けますが、水たまりでは逆に下から水が浸入してきます。一日中雨に濡れる足裏シワシワ地獄からはどうにも逃げられませんよね。また寒さも防げそうにありません。
踵のヒールカップを踏みつぶしていい仕様になっているシューズなどはどうでしょうか? 雨や小石の侵入をふせぐ靴にもなるし、踵を踏みつぶせばサンダルにもなります。
それともやっぱりトレイルランニングシューズ?
わたしは今、迷っています。みなさんは、海外旅行の靴はどうしていますか?

