パスポートを枕の下に置きっぱなしでホテルを出てきちゃった事件

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ホテルマンがマスターキーで部屋に侵入するというカオスな時代

うちの妻はどこで読んだのか、海外のホテルで眠る時、枕の下にパスポートをしのばせておくという癖がありました。

最近はあまり聞きませんが、昔はホテルのマスターキーをもっているホテルマン・ドアマンが、それをつかって夜中に忍び込んでくるというような恐怖エピソードがよくあちこちで聞かれたものでした。その対策でしょう。世界は今よりもカオスでした。

そういう場合、内側からチェーンキーをかけるのは無論のこと、ドアの前に荷物でバリケードをつくるような対策が推奨されていました。暗闇の中、荷物に躓いてコケでもしてくれたらめっけものです。こっちは眠っているわけですから、大きな音がすれば目を覚まします。向こうは明るくすることもできませんし、躓けばミスったと驚いて逃げるかもしれません。万が一目が覚めなくても、貴重品が枕の下にあったら手の出しようがありません。

とにかく泥棒に対しては、こっちは警戒しているんだぞ、という信号を発して、しきいを高くしておくことです。簡単に盗めるからやるのであって、面倒くさかったら他のもっと簡単な人を狙うでしょう。

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パスポートを枕の下に置きっぱなしで出てきちゃった事件

しかし、安全対策のはずの枕の下にパスポートでは、大失敗をしたことがあります。

ベネチアでのこと。前夜、枕の下にパスポートを隠しておいたまではいいのですが、翌朝、パスポートを枕の下に置いたまま、そのまま出てきてしまったのです。

ハルト
ハルト

あ、やばい。と思いました。

たまたま我々の場合は連泊で、次の日も同じホテルに泊まる予定だったからよかったものの、そうでなかったら大惨事になっているところでした。もし仮にパスポートが保管されてあったとしても、大きく移動した後でそれに気づいても、取りに戻って来なければなりません。電車で5時間移動した後にそれに気づいていたら、往復10時間の損失です。

 

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忘れ物、落とし物のセキュリティーの自動化。

このようなケースもあるので、忘れ物、落とし物の対策として、セキュリティーの自動化を常に心がけたほうがいいでしょう。「セキュリティーの自動化」とは、万が一、「完全に忘れてた」事態になっても、大怪我をしないようにしておくということです。

ありがちなのが、個室トイレでのこと。トイレで用を足しているあいだだけスマホや手荷物を棚の上とか脇に置いておくのですが、すっきりすると何かを忘れてそのまま個室を出てきてしまうということがよくあります。自分もやったことがありますし、他人がそれをやってしまったのを目撃したこともあります。

身から離したところに貴重品などを置かないことです。たとえばトイレの中でも、カバンの中とかポケットに入れておけば、そのものについて忘れてしまっても身についているので紛失は自動的に免れます。紛失してしまうのは身から離すからです。

身につけていれば、たとえば瞬間スマホのことをきれいさっぱり忘れても、紛失するおそれはありません。自動化とは、意識の上から貴重品が消えても大丈夫なように対策しようという意味です。

たとえば枕の下にパスポートというのはけっこう危険だと私は考えています。この場合、パスポートが意識から消えたら、終わりです。視界から消えていますから。もしろ手持ちのサブバッグに入れておいたほうがよかったでしょう。さすがに手持ちのサブバックは忘れないでしょうから。

確率の問題です。枕の下のパスポートを忘れる可能性と、夜中に泥棒が忍び込んでくる確率とどっちが大きいでしょうか? カオスの時代はともかく、今は電子キーのロックが多いので、おそらくホテルマンの侵入よりも、自ら枕の下のものを忘れてしまう可能性のほうがずっと高いでしょう。

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ベネチアで枕の下のパスポートを完全に忘れたまま出かけてしまったときは、なんとか無事でした。やばいと思ってホテルに戻ったのですが、部屋はきれいにベッドメイクされており、枕の下にあったはずのパスポートは、ベッドサイドテーブルの上にちゃんと置かれてありました。ハウスキーパーが悪い人じゃなくてよかった。

ハルト
ハルト

掃除してくれた人に、次の日、多めのチップをベッドサイドに置いたのは言うまでもありません。

私はこのような、自分の運命を他人の手に委ねるのが大っ嫌いです。

ベトナムのバイクの川を横断するのが大っ嫌いなのは、自分がバイクを避けるのではなく、バイクに避けてもらうのを祈りながら渡るしかないからです。生か死か、運命が他人の手に握られているのが嫌なのです。

もしもハウスキーパーが悪い人だったり、愉快犯だったりしたら、どうなっていたことでしょうか。他人の困っている顔を見てこっそりよろこぶような人はどこにでもいます。

やはりパスポートを枕の下、というのはいきすぎ、やりすぎでしょう。対策しすぎということもあるのです。

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