紙のアンコールパスが汗で溶けちゃった事件
もうだいぶ昔の話しになりますが、カンボジアのアンコールワットに観光に行った時のことです。アンコールパスという遺跡巡り総合パスのようなものを利用しました。アンコール遺跡群に、いちいちチケットを買わなくても、これ一枚で入れるというものです。便利だし、個別に買うより安かったはずです。
当時はアンコールパスは紙でできていました。
ところが熱帯モンスーン地方のカンボジアです。暑いし、湿気もすごくて、私は汗でびしょびしょになっていました。しかし時間も限られていたので、アンコールワット、アンコールトム、タプロームなどを続けざまに見て回りました。汗が止まりません。さすが東南アジアです。
ところがあまりにも汗びしょびしょで、アンコールパスが溶解してしまいました。紙がぐじゅぐじゅのズクズクになって崩れてきてしまったのです。汗って紙を溶かすんですね……。アンコールパスには顔写真も載っているのですが、もう溶けてしまって誰のパスかもわかりません。
これが次の遺跡に入場する際、問題になりました。もぎりの人(門番)に止められてしまったのです。「買いなおせ」と、はっきり言われました。
日付も、顔写真もはっきりしないほど溶解してしまったアンコールパスに私は途方に暮れてしまいました。いくらなんでもこれでは抗弁できません。しかし私は不正をはたらいているわけではないのです。ただ汗で溶けちゃっただけなのでした。
QRチケットになって、もう汗でパスを溶かしちゃうトラブルはなくなったはず

このときは、係員に泣きついたのと、周囲の人がインチキしてないと保証してくれたことで、なんとか買いなおしをまぬがれました。
しかし私はときどき他の遺跡の入場チケットを眺めて、このときのアンコールパス溶解事件のことを思い出すことがあります。
あの頃はスマホがありませんでしたが、今はもうアンコールパスもQRコードになっているんでしょうかね?
調べたところ、やっぱりデジタルチケットになっているようです。もう私のようにアンコールパスを溶解させちゃうような人は出てこないというわけですね。
しかしデジタルチケットの場合、紙の溶解とはまた別のトラブルが発生する場合があります。
通信費は旅の必要経費として計上すべきだ

かつて私はスマホをただのデジカメとしてのみ持参していました。SIMなど購入せず、オフラインスマホでした。ホテルなどWi-Fi環境下でのみネットにつないでいました。どちらかといえば古いタイプのバックパッカーなので。
ベトナムのバナヒルズに現地バスツアーで行ったときのことです。バスガイドが「これからチケットを配ります」とスマホからデジタルチケットを送ってくれようとしたのですが、私だけが入場チケットを受け取ることができませんでした。スマホがオフラインだったからです。
「紙のチケットをください(溶けてもいいから)」と頼んでみたのですが、「そんなものはない」とあきれた顔で言われてしまいました。
デジタルリテラシーが高まった今ならば、デザリングをしてチケットを送ってもらうなど、何とか受領できると思うのですが、当時は困惑しました。
これからはスマホはネットに繋がっていないと本来の役目を発揮できないかもしれません。中国などは電子マネーばかりだといいますから。繋がっていないんじゃ電子マネーもつかえません。
アンコールパスも、スクショしておけば何とかなると思いますが、これほどスマホを頼りに旅をするならば、もうこれからのバックパッカーは通信費は必要経費に計上したほうがいいでしょう。
貧乏旅行を標榜しているのに、どんどん貧乏旅行じゃなくなっていくのを感じる今日このごろです。
