JAL国際線特典航空券。行き先にはリゾート地がなく、商用・仕事先ばかり優先されている
陸マイラーです。ショッピングなど可能な限りJALカードで買い物をしてマイルをためています。これまでたくさんの諸外国にマイルで遊びに行きました。
コロナ禍も落ち着いてきたし、訪日外国人も増えてきたので、そろそろ私たち夫婦も三年間でたまったマイルを使って海外旅行に行こうかと考えています。
久しぶりにJALの海外特典航空券のサイトを覗いてみたのですが……だいぶ行き先の候補が減ったな! そして魅力のない都市ばかりだな!
旅行の必携技術FFP『マイレージ』について。JALカード・特典航空券の活用事例
いや、ジャカルタじゃなくてデンパサールでしょ!?
特典航空券に選ばれている都市はいわゆる観光地ではなくて、仕事先、商用地ばかりという気がします。好意的に言えば「首都」「ハブ空港」なんですが。
いちばん使う可能性の高い東南アジアだと、JAL特典航空券の場合、2023年春現在で
クアラルンプール。ジャカルタ。シンガポール。デリー。ベンガルール。ハノイ。ホーチミン。バンコク。マニラ。となっています。
ラフレシアだけは見られない。このネット時代にラフレシア開花情報がないとは! アプリつくれよ。
マニラなんて人気観光地ですか? 行きたいのは同じフィリピンでもセブ島とかじゃない?
JALの「商用・仕事先偏重」を思い知ったのは、インドネシアの渡航先がデンパサール(バリ島)からジャカルタに変更になったときでした。むかしは特典航空券にバリ島(デンパサール)があったのですよ。一般観光客がジャカルタに行きたいか? ぜったい行きたいのはバリ島でしょ! バリ島ではなくジャカルタが選ばれたのは、商用を優先したせいじゃありませんか?
ベンガルールなんて誰が行く? インドのハイテク産業地ですよ。
遠い成田空港は観光客用。近い羽田空港はビジネス用
昔から航空業界が観光客よりもビジネス客に重きを置いているのはもうわかっているんですよ。そもそも東京に近くて便利な羽田が国内線で、東京から遠くて不便な成田が国際線と棲み分けているのは、観光客よりも国内商用(ビジネス客)を優先したからでしょ? 国内線ってビジネス客・サラリーマンがたくさん乗っていますものね。
でもさあ、会社の仕事で出張するような人は、どうせ旅費は会社負担してくれるんだから特典航空券なんて使わないんじゃない? 特典航空券の行き先は観光客の行きたい場所を選んでくれたっていいんじゃないかなあ。
観光客は、たとえばインドならベンガルールじゃなくてゴアとかに行きたいはずです。
繰り返しますが、ベンガルールなんて誰が行く?
「無料航空券」ではない。今は別途燃油サーチャージ料金が必要
燃油サーチャージというのは2001年から導入されているそうです。それ以前は必要マイルだけで特典航空券と交換できました。今はマイルが十分でも駄目で、燃油サーチャージ料金を別に支払わないと航空券をゲットできません。つまり「無料航空券」ではないのです。その分、ありがたみがだいぶ薄れました。
JALの特典航空券が魅力がないならば、ANAはどうでしょうか? 2023年4月現在、ANAの海外特典航空券だと渡航先は、
クアラルンプール。ジャカルタ。シンガポール。デリー。ムンバイ。ハノイ。ホーチミン。バンコク。ヤンゴン。プノンペン。チェンナイ。となっています。
だいぶ行ったことのない都市が入ってきました。ムンバイならば面白いかもしれません。すくなくともベンガルールよりは。ヤンゴンもいいですね。
ヨーロッパだとJALなら、
モスクワ。パリ。フランクフルト。ヘルシンキ。ロンドン。となっています。
ANAなら、
モスクワ。パリ。フランクフルト。ロンドン。ミュンヘン。デュッセルドルフ。ブリュッセル。ウィーン。ミラノ。ストックホルム。イスタンブール。となっています。
とだいぶANAの方が選択肢も豊富です。
私は家の近くにイオンがあって、イオンとJALが提携しているので、JALの方がマイルを集めやすいことからJALカードでマイルを集めています。しかしそのような特別な事情がない人はANAのマイルをためた方が特典航空券の渡航先では有利になるということです。
「提携社特典航空券」アライアンスの提携航空券を使うという裏ワザ
これまでJALとANAの特典航空券の渡航先について調べてきました。結論はANAの方が選択肢が豊富ということでした。JALマイラーにはがっかりの結論でしたが、他にも手はあります。ためたマイルはアライアンス提携会社の航空券でも使えます。「提携社特典航空券」です。
たとえばJALマイルならば提携しているバンコクエアウェイズをつかってチェンマイ、プーケット、サムイ島などに直接行けるようです。マレーシア航空をつかってコタキナバルにも行けるようです。わざわざ首都を経由するよりも日程上有利になります。
プーケットでアジアンリゾートを満喫したかったり、コタキナバルでキナバル登山してみたいような人には便利ですね。
必要マイル数はJALの場合と同じではありません。提携社の場合、不利になる場合の方が多いと思います。
悪夢を見て、自殺を考えた夜(ダイヤモンドヘッド232mに登れなかった女のキナバル山4095m登山挑戦記)
でも……提携しているアライアンスもANAの方が大所帯なので「提携社特典航空券」を使っても、しょせんはANAの陸マイレージ優位性は動かないでしょう。
「JALマイルをためやすい人はJAL。条件が同じ人はANA」これが結論です。