どうもハルトです。みなさん今日も楽しい旅を続けていますか?
ハルト「このあいだテレビでやってたね。インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」
イロハ「ペトラ遺跡が出てきたね。キャー。
インディ・ジョーンズのテーマ曲は、わたしたちのテーマ曲でもあるから、盛り上がるね」
ハルト「『トラベルはトラブル』ピンチの時のテーマ曲だろ?(笑)
ともあれ不老不死の聖杯が隠された場所として、エル・ハズネ(ペトラ遺跡)が出てくる」
イロハ「アンテロープ・キャニオンみたいな狭い通路の先にいきなり現れるんだよね。すごい神秘的な場所だったね。また行きたいなあ。
岩山を切り崩して作った宝物殿だから、本物のエル・ハズネの奥行きはそんなになくて、映画ではいきなり発砲スチロールのセットに切り替わるけど(笑)」
ハルト「今見るとドリフターズっぽいんだよなー。笑える」
イロハ「完全にドリフしてたね(笑)」
ハルト「おれたちがラクダに乗ってエド・ディル(ペトラ遺跡)まで行ったとき、ラクダ使いが『オレはカラテを習っているんだ。カラテでお前を倒して、お前の女を奪うことだってできるんだ』と絡んできた。砂漠の男は欲求不満ぎみらしい」
イロハ「なにそれ。それでどうしたの?」
ハルト「おれは駆けっこすれば絶対に負けない自信があるから、カラテの自慢話なんか平気で聞き流してやった」
イロハ「九歳児か! 男って、そのぐらいで精神年齢が止まっているんだよなー(あきれ顔)」
ハルト「いやいや。人類最古の物語『イリアス』の英雄アキレウスだって、巨人ゴリアテのように力が強かったんじゃなくて、何よりも足が速いと評価されていたんだ。駿足のアキレウスと形容されているんだよ。足が速いから戦場では一番乗りできたし、先陣は最大の戦功のひとつだからね。
だからあまりしつこく絡んできたら、たくさんある遺跡の柱まで「駆けっこ」で勝負して黙らせてやることができるんだよ。カラテごっこよりも、勝負の後、仲良くなれるだろう。汗をかいて力を認め合った後で、水でも奢れってやれば仲良くなれるさ」
イロハ「もしも負けたらどうするの?」
ハルト「ラクダ乗りだぜ? あの民族衣装と靴じゃ、やる前から勝負は決まっているさ」
イロハ「なんだ、そこか。ずるいな」
ハルト「そのぐらい図太くなきゃ、放浪のバックパッカーなんてやっていられないさ。逆に旅で鍛えられて図太くなったのかもしれないけれど」
イロハ「精神的に弱く、図太くなりたい人にも旅はおすすめなんだね~」