我が国の罰金の額はめちゃくちゃ。国民感情と合っていない
日本の罰金の金額というのはメチャクチャじゃないだろうか。たとえばクルマでスピード違反は上限10万円だとされている。ちょっと速く風を吹き起こしただけで10万円だ。誰も傷つけていない、何も壊していないのに。
運転免許一発取り消し実体験。1トリップを都道府県で重複して罰していないか?
停止線での停止義務違反は上限5万円。停止の白線は本来の線よりもずいぶん後ろすぎやしないか? 停止線の先で結局もう一回止まらなければならない場所はいくらでもある。ならばなんでそんなところに白線が?
ひき逃げは上限100万円だ。それに対して人を暴行すると上限30万円。ひき逃げの金額が大きいのはわかるが、人を暴行する方が罪が重いと思う。その三倍以上の罰をあたえるというのは不公平、不釣り合いだという気がする。
人を脅迫すると上限30万円。暴行と脅迫は同じ程度の罪ということか。脅迫よりも暴行の方が罪が重いと思う人が大半だろうに。国民感情と罰金の金額が合っていない。
住居侵入罪は上限10万円。スピード違反は住居侵入罪ていどの罪というわけだ。なんかおかしくない?
傷害罪は上限50万円。それに対してわいせつ物販売罪が上限250万円。わいせつ物を販売することは人に刃物を向けて傷つけることよりも5倍も悪いことでしょうか? 誰に聞いても傷害の方が罪が重いと答えるだろう。
公然わいせつ罪が上限30万円。ねえ、暴行の方が罪が重いんじゃない?
児童買春が上限300万円。
なんか……我が国の罰金の額ってめちゃくちゃじゃありませんか? 罪と罰の大きさが釣り合っていない。間違いない。
罰金は、保釈金のように「痛い」と感じる個別・相対金額でいいのではないか?
たとえば保釈金というのは「その人にとって保釈金を没収されると痛いと感じるぐらいの金額」だとされている。だから保釈金というのは人によって違う。貧乏人の保釈金はすくなく、お金持ちの保釈金は大きい。しかし没収されると「痛いな」と感じる「痛みの大きさ」は貧乏人もお金持ちも変わらないように設定されている。
罰金もこのような設定でいいのではないか?
たしかに同じ罪なのに、人によって罰の額が違うというのは問題ありと考える人の考え方思考方法も理解できるが、億万長者にとって30万円ぐらい「はした金」なのだから平気で人を暴行すると思う。鼻くそ程度の罰金で済むならいくらでも払おうと思う人もいるだろう。
よく考えてよ。ひき逃げが100万円で、児童買春が300万円って……児童買春はひき逃げの3倍も悪いことだろうか? ひき逃げの方がずっと罪が重いと思うのだが?