ドラクエ的な人生

海外屋台。出されたものを拒否して、飲み水をぶっかけられた事件

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昼は閑散。夜だけ活動するジャマエルフナ広場

モロッコの観光写真を見ていると、必ず出てくるのがマラケシュのジャマ・エル・フナ広場ですが、たいてい夜景写真だと思います。というのも、昼間はただのだだっ広い広場に過ぎないからです。昼間は誰もいません。だだっぴろい広場です。

世界旅行。モロッコ編

夜になるとどこからともなく屋台が現れて、人が集まり、ものすごい賑わいを見せます。そして朝になるとまたただの広場に戻ります。

タイのカオサン通りなども同じですよね。朝はただの(昨夜のごみが散乱した)通路ですが、夜になると乱痴気騒ぎが始まります。

毎日毎日屋台を運んで設営し撤去して…を延々と繰り返すわけですから、私が屋台のオーナーだったら、恒常的に設置させてもらえないものか行政側に頼みたいものですが、公道(広場)ですし、仕込みもあるので、いったん帰るしかないのかもしれません。

基本的に昼間はだだっ広い広場ですが、一部、広場の端にはジュース屋台が残っています。フナ広場では屋台の搾りたてのオレンジジュースが名物です。『地球の歩き方』のようなガイドブックにもフナ広場のオレンジジュースのことが載っています。

サハラ砂漠・モロッコ写真集

しかし私とイロハさん(パートナー)が飲みたいのはオレンジジュースではなくアボガドミルクでした。

今でこそ日本でも珍しくないアボカドミルクですが、当時は「聞いたことない。なんだそれは。うまいのか?」という状況でした。まだ日本にはまだブームが来ていない状況だったのです。

そんなわけでどうしても私はアボガドミルクが飲んでみたかったのでした。

フナ広場には、オレンジジュースほど有名ではありませんが、アボカドミルクの屋台が出ているのです。

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アボカドミルクが飲みたいんだよ

どうしてもアボカドミルクが飲んでみたかった私は、フナ広場のフルーツ屋台で聞きました。

「ドゥ・ユー・ハブ・アボカド・アンド・ミルク?」

「イエス」

そりゃあイエスに決まっています。だって屋台のお品書きにアボカドミルクが書いてあるのですから。

「アボカドミルクOK? SO、アボカドミルク、プリーズ!」

と、明確な注文をしました。パートナーのイロハさんもアボカドミルクを注文しました。

ところが出てきたのは「オレンジジュース」です。オレンジジュースが二杯、どんと目の前に置かれました。

はああ。またか。私は心の底からガッカリしました。実は、ほかの店でも同じことを体験していました。どうせ観光客が注文するのはオレンジジュースに決まっている、と屋台のオヤジは決め込んでいるのです。だからこっちの言うことなんてろくすっぽ聞いておらず、何を言ってもオレンジジュースしか出してきません。

がっかりして、そしてあきれてしまいました。あれだけ明確にこちらの意思を伝え、あれだけはっきりと確認をしたというのに、なんでアボカドミルクじゃなくてオレンジジュースが出てくるんだ!? あるいは先客が発注したオレンジジュースの搾りすぎた残りを早くさばいてしまいたかったのかもしれません。そう考えるとこの態度は許せません。

くそう、なめやがって。。。

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ジャマ・エル・フナ広場(モロッコ・マラケシュ)で水をぶっかけられた事件

はっきりいって観光客をナメた態度だと思いました。こちらも黙っていられません。こっちは客です。お金を払う方に主導権があるのだということをはっきりと教えてやりましょう。あれほどはっきりアボカド&ミルクと言ったのに、オレンジジュースを出されて金を払うわけないだろ!!

「ノー」

私ははっきりと断りました。出されたオレンジジュースには手も付けず、お金も支払わずに、足早にお店を立ち去りました。

この時、パートナーのイロハに「立ち去るよ」と小声でささやいておけばよかったのですが、私はフルーツ屋台の親父が頭に来ていたので、オレンジジュースを即座に拒否して足早に立ち去ったのです。イロハさんもすぐに私の後をついてきたのですが、私の動きが急だったので逃げ遅れてしまいました。

「ファック・ユー」

立ち去るのが遅れたイロハさんは屋台の親父にバシャッと水をかけられました。

その瞬間を私は見ていませんが、近くにいたおばさま白人観光客からビックリした悲鳴が上がったのだそうです。東洋の女性が、ひげ面のおっさんに水をぶっかけられたのを見て驚いたのでしょう。

これが水をかけられたのが私で、一人旅だったら、屋台がへこむほどの蹴りをかまして、サブスリーダッシュで逃げ去っているところですが、イロハさんが逃げ遅れたら大変ですし、ぶっかけられたのがオレンジジュースではなくて水だったので、ぐっと我慢しました。

ジャマ・エル・フナ広場ではかつて公開処刑が行われていたということです。あまり大騒ぎしてイスラム教徒に取り囲まれたくはありません。手を付けなかったオレンジジュースはどうせ次の観光客に出すんだろうな、と思いながらフナ広場を後にしたのでした。

モロッコでは何を飲むかは客ではなく店側が決めるとでもいうのでしょうか。

バカヤロー!!

※そのほかの旅先でのトラブルの数々はこちらのまとめサイトからどうぞ

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