車中泊が趣味。きっかけは陸の突端、南房総
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私が車中泊するようになったきっかけは、南房総です。南房総地域は房総半島の突端にあるために、ついでに行けるような場所ではありません。わざわざ行く気にならなければ南房総にはいけません。ところがその南房総地域は家から思ったよりも遠く、日帰りではキツかったのでした。それで車に泊まったのが車中泊にハマったきっかけです。
南房総は常春の楽園。黒潮効果
とくに1月2月の寒い時期に館山市、南房総市に行くと、なんかあったかいんですよ。ぽかぽかしています。毎年全身で実感しています。これを黒潮効果といいます。暖かい日本海流(黒潮)がカロリーを運んでくるので暖かいのだとよく説明されていますが、私の実感としては「太陽が違う」という気がします。鋸山から北部は寒い冬の太陽(きびしい兄太陽)なのに、南房総に行くと暖かい春の太陽(あたたかい弟太陽)が輝いています。南房総は常春の楽園なのでした。
冬に黒潮効果を謳うなら、夏にも黒潮効果を謳うのが本当では
ん? なんかおかしいな。直感的に。
しょっちゅう勝浦に通っている私としてはとても気になる話題です。黒潮のパワーを肌で実感している者として、この理屈に直感的に納得がいきませんでした。だって勝浦市、冬のあいだは黒潮効果で暖かいと主張しているんですよ。それが急に夏になったら黒潮のことは一切いわずに急に涼しいって本当でしょうか? 冬に黒潮効果を謳うなら、夏にも黒潮効果を謳うのが本当では? だって黒潮は冬でも夏でも年中流れているのだから。
勝浦市だけが涼しい理由。南風のおかげ
ちなみに冬は陸から海に流れる北風だから、他の町と条件は同じなんだそうです。黒潮の暖かい海流のカロリーが町へと流れ込んでくるというわけですね。勝浦も鴨川も御宿も南房総も同じ条件だというわけなのでした。
なるほど、納得しました。冬だけ黒潮効果を謳って夏だけ謳わないのは、冬は北風で夏は南風だから、ということなんですね。それなら納得です。
黒潮と親潮。その境目はどのあたり?
昔から「鋸山を越えるとシャツ一枚いらなくなる」と言われるぐらい冬は温暖な南房総地域です。でもそれは「鋸山を逆に越えるとシャツ一枚必要になる」のと同じ意味のはずです。
実際に銚子あたりにも黒潮は来ているはずですが、銚子を「常春の楽園」と呼ぶのはちょっと違和感があります。日本海流(黒潮)というのは、じっさいどのくらいまで来ているのでしょうか? 冷たい千島海流(親潮)とどのあたりで交わっているのでしょう。
調べてみると、東北地方の三陸沖あたりが黒潮、親潮の合流地点(潮目)だそうです。想像より北の方にありますね。茨城や福島の海岸で黒潮効果を大々的に謳っているのをあまり見聞しません。
涼しいからって勝浦市に移住を考えているのなら、よく考えたほうがいい
昔、探偵ナイトスクープでやっていた「アホ・バカ分布図」のように、黒潮効果を謳っている市町村と、そうでない市町村の潮目がどこかにあるはずです。「それは千葉県のどこだ?」と調べ始めたのですが、現実にはなんと三陸沖だそうです。北だな!
しかし市町村の観光課レベルだと、実際に茨城県の最北端の北茨城市あたりでも「黒潮と親潮が交差する好漁場である茨城沖」なんて歌っていますので、はっきりとした潮目のラインはないのかもしれません。要するに黒潮と親潮は薄く長い距離にわたってダラダラと交わるということでしょう。
勝浦市は猛暑知らずといっても34度もあれば汗がダラダラですよ。しょっちゅう通っている私は知っています。夏の勝浦、十分に暑いですよ。エアコンいらずは言い過ぎじゃないでしょうか。30度過ぎたらエアコンいりますよ。
勝浦市民で「涼しいからウチにはエアコンがない」という人たちがテレビに登場しますが、我慢して不便な暮らしをしているなあと感じました。ぜったいエアコンつけたほうが快適なのにね。なまじっか涼しいばっかりにエアコンつけないなんて、中途半端はいちばん不便だということでしょうか。
どんな避暑地もエアコンにはかないません。どんなところに住んでいようが、エアコンがあればあっというまに避暑地に早変わりです。
他よりちょっと涼しいからって勝浦市に移住を考えているのなら、立ち止まってよく考えたほうがいいですよ。勝浦の夏は暑いです。それが通っている私の実感です。