海外旅行で海外SIMカードを使っていますか?
みなさん。海外旅行で海外SIMカードを使っていますか?
訪問先のSIMカードを差し替えてネット環境下で旅をしているのでしょうか?
最近ではそういう人が多いようです。実際に海外SIMは売れていますし、とにかくZ世代はスマホが手放せないみたいですね。
スマホの普及率は世界で70%にも達したそうです。いまではシリア難民ですらスマホを所持している時代です。世界を旅してきた私の実感としても世界中の誰もがスマホを持っていると感じます。国籍問わず誰もが画面を眺めています。貧しいとされる国でも、貧しそうな身なりの人でもスマホを持っています。
いやはや。日本製のボールペンをプレゼントすれば喜ばれた時代に戻ってみたいですなあ。どんな感じだったんでしょうか。小田実先生!
運転免許の更新にウェブ予約が必要。スマホを持っていない人はどうすればいいのか?
もうスマホが必須の時代ですね。私の住む千葉県では運転免許の更新手続きには事前予約が必要となりました。電話予約はしていないそうです。つまりウェブで予約しなければなりません。これはつまりパソコンかスマホがないと免許の更新も簡単にはできないということです。なんて時代だ! パソコンでも予約はできますが、予約したことを免許センターで見せなければならないため、どうしたってスマホで予約を取るべきだということになるでしょう。
この時代スマホのスキルは必須だといえそうです。私のランニングの師匠(もう老人)はスマホを持っていません。師匠はどう免許更新すればいいのでしょうか?
……まあいちおう日本国内ではギリギリそれでもいいでしょう。いくら「紅旗征戎吾ガ事ニ非ズ」主義で浮世離れしているとよく言われる私でも、スマホは持っています。
問題は海外に行った時です。このような「何でもスマホで済んでしまうという時代」に旅人が『深夜特急』のようなアポなしの旅をしようとすると「何もできない」「いたるところで壁にぶつかる」ということになりかねません。
このコラムではその壁にぶつかった実体験をお話しします。所持しているのはフリーSIMスマホなので、海外SIMを差し込めばいいだけの話しなのですが、私は海外でそこまでスマホを見る気がしません。スマホの画面なんて国内で見ればいいと思います。わざわざ海外に行ってまでスマホを眺めていたくありません。だからわたしたち夫婦はSIMカードを購入したことはありません。フリーWiFiのみです。ホテルや喫茶店などでWi-Fiを使うことはできますが、基本的にはインターネットには繋がっていないのです。
ベトナム。ダナンのバナ・ヒルズでのEチケット体験談
先日、ベトナムを旅してきたのですが、インターネットにつながっていないことで困ったことが生じました。ベトナム・ダナンの「バナ・ヒルズ」という「神の手」で有名なレジャーランド遊園地に遊びに行ったときのことです。帰りのタクシーが心配だったため現地英語ツアーで行きました。
バナヒルズの入場チケットはEチケットのみでした。「紙のチケットが欲しい」と要求したのですが、そんなものはない、と一蹴されてしまいました。もうそういう時代ではないのです。Eチケットしかありませんでした。
(ツアコンがまとめてチケットをデジタルでゲットして、それをお客様にEチケとして送信するスタイルだったため)
他のツアー客はみんなインターネットにつながっているらしく、ツアコンからEチケットを送ってもらっています。LINEなどのSNSを通してEチケ送信していました。
しかしネットに繋がっていない我々夫婦にはEチケットを送信することができないのでした。これには困りました。
英語ガイドのツアーでしたから、客はアメリカ人、フランス人、中国人、日本人などでした。ベトナム人がベトナムでネットにつながっているのはわかりますが、みんな外国人なのにちゃんとネットにつながっているようなのです。バスでの移動中のことなので、つまりみんなベトナムのSIMを使っているということでしょう。バスの中でEチケ送信できなかったのは私たち日本人夫婦だけでした。私たちは困り果てました。このままではバナヒルズ(遊園地)に入れません。
インターネット環境下にない場合のEチケットの受領方法
ところがツアーアテンダントは慣れていました。私たちは焦って困っているのに、彼女はまったく慌てていません。
まず第一に遊園地バナヒルズ(目的地)はWi-Fiが通じているということを彼女は知っていました。だからバスの中ではEチケ送信できなくても、目的地に着けば送信できることを彼女は知っていました。だから焦っていなかったのです。
QRコードは、別のスマホで写真撮影したものでも使える
そのEチケはQRコードでした。バナヒルズの入り口で、各々のスマホでEチケのQRコード画面を開いて、入り口でリーダーにかざす必要があるのです。
しかしQRコードの場合、ツアコンのスマホの「私(お客)の入場EチケットのQRコード」を、私が自分のスマホで写真に撮れば、その撮影したQRコードでも入場できるそうです。
そういうことをツアコンは英語で説明してくれました。つまりQRコードというのは別のスマホで写真撮影しても、ちゃんと使えるのです。
それには気づきませんでした。なるほど、言われてみれば、使えそうな気がしますね。
だからこっちは「どうしよう」と焦っているのに、ツアコンは「大丈夫」と余裕顔だったのです。
海外旅行に海外SIMなしで行く予定の人は、このQRコードの豆知識を知っておくといいでしょう。
iPhone同士ならAirDropでインターネットに繋がなくても送信できる
あげくの果てに、ツアコンはうちの妻のスマホがiPhoneであることに気づいて「AirDropで送るわ」と一言。AirDropとはiPhone同士ならネットを介さなくても写真などのデータを共有することができるというサービスです。この機転によって、私たちはEチケットをゲットすることができたのです。
「紙のチケットをくれ」と焦っていたスマホ音痴の私たち。でも経験あるツアコンは「何とかなる」ことを知っていました。だから全然焦っていなかったのです。
AirDropを使うとか、QRコードをGoogleレンズで読むとか、ネット環境下になくてもEチケットを受領する方法はいくつか存在します。
Wi-Fiのみの非ネット環境で旅する人も、諦めないでください。